三位一体節後第16日曜日にきくのは、ジョン・エリオット・ガーディナーたちによる「キリストこそ わが生命」です。このBWV95は、バッハのライプツィヒ初年度のカンタータで、先週きいた「汝なにゆえにうなだれるや、わが心よ」(BWV138)の翌週にあたる、1723年9月12日に初演されています。全7曲中3曲でコラールが引用され、コラール合唱(とレチタティーヴォ)ではじまり、4声体のコラールでおわるという構成のため、翌年度のコラール・カンタータを想起させます。しかし、このBWV95では、第1曲がマルティン・ルター、第3曲がファレリウス・ヘルベルガー、第7曲がニコラウス・ヘルマンと、作者はすべてことなっています。
CD : SDG 104(SDG)