リサ・ベズノシウクによるフルート・ソナタのCD(2000年/2001年録音)、先週から収録順にきいており、のこるはバッハ作の疑義がもたれている、BWV1033とBWV1031になりました。今日きくBWV1033は、次男エマーヌエルの筆写譜(パート譜)で伝承されており、エマーヌエルは父の名を作曲者として明記していますが、様式批判から真偽が議論されています。また、バッハ研究者ロバート・マーシャルによれば、このBWV1033はもともと、BWV1013のように無伴奏の作品として成立した可能性があったとされています。真偽についての議論については、「ヨハン・ゼバスティアン・バッハのフルートのための室内楽作品」(「湘南のバッハ研究室」)にくわしい説明があります。
CD : CDA67264/5(Hyperion)