先週からきいてきたリサ・ベズノシウクによるフルート・ソナタ(2000年/2001年録音)。収録順にきいてきたわけですが、それもこれからきくBWV1031で最後です。このBWV1031は、第2楽章のシチリアーノでよく知られたソナタ。昨日きいたBWV1033と同じく、真偽についての議論があります。また、このソナタは「クヴァンツのQV2:18 をモデルにバッハが新しく手を加えたものではないかという」(富田庸「《ゴルトベルク変奏曲》の成立をめぐって」)ジーン・スワックの研究もあるようです。なお、QV2:18は、BWV1031と同じ変ホ長調の、ヨーハン・ヨーアヒム・クヴァンツのトリオ・ソナタです。
CD : CDA67264/5(Hyperion)