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『花のズボラ飯』

2011-04-04 00:20:27 | weblog
話題の漫画、『花のズボラ飯』を読みました。

※画像はアマゾンより拝借。

『孤独のグルメ』で一世を風靡した久住昌之氏が、
その女性版、とも言うべき漫画を水沢悦子氏の作画で発表しました。
「エレガンスイブ」という私は知らない女性漫画雑誌で連載しており、
それがこの度単行本で出たってことで初めて知りました。

話は主婦である花が、旦那のゴロさんが単身赴任であるがゆえに、
食事が「ズボラ」になってしまうことを描いた漫画です。
ゴロさんとはおそらく、孤独のグルメの主人公、井之頭五郎からきたもの。

発売は昨年末だったのですが、
存在を知ったのは1月終わりぐらい。ところが買おうと思っても、どこにもない。
書店にも、楽天にも、アマゾンにもない。
大型書店も行ったけど、基本女性向けなのでなかなかじっくり探せず。
で、2月末になってようやく楽天で在庫アリとなって購入。
読んで、感想書きたいなと思ってたあたりで地震。
やっと感想です。


正直に書くと、まず『孤独のグルメ』とは別物。
内容的にも感じさせるものはほとんどない。上記「ゴロさん」とあとセリフがいくつかぐらい。
さらに料理の絵が、というか絵全体がホワンとしているので、
これは(特に男性には)好みが分かれるかもしれない。
やはりどう見ても女性向けの漫画である。ブランド名(実在するのかどうか未確認だけど)も出てくる。
自分が見た某新聞でのレビューでは「どこか官能的」とかあったが、あまりそうも感じない。
下着姿も、トップは見えないが裸も出てくるが、絵がホワンとしているので…


そして男性からすれば最大の疑問がこれ。

どこが「ズボラ」なんだ!?

料理、してますよね…
手抜き料理ということもないし、
それだったら20年前ぐらいに流行った『セイシュンの食卓』のほうがよっぽどすごい。
インスタントラーメンだって野菜を炒めてから乗せてるし。
そうめんにミョウガもつくし、シチューは作るし。

おそらく雑誌の購読者層は女性しかも主婦が大半で、
それらの方々から見れば、ということなんでしょう。
確かに食事の基本の一汁二菜とか、凝った料理とかは出てこない。
そういうことなんでしょうね。
夫が帰ってこない主婦の料理はスピリッツで高橋しんが連載中?の、
『花と奥たん』があるけど、あれは結構料理には凝ってる。


でも、読んでいて感じたのは、
さすが久住昌之、と言おうか、それなりにツボは押さえているということ。
特に、卵かけご飯にしば漬けを合わせたあたりは思わず膝を打った。
カレーを温めなおしてかけると結構カレーが冷たいままだったりするのもある。
「かんずり」や「きりたんぽ」など、自分の好物も出てきた。

だから、なんか文句が多いレビューになったが、
決して面白くなかったのではない。
いや、むしろグルメ漫画好きには読んでもらいたいもの。
『孤独のグルメ』は単行本が1つだけで終わった?んですが、
これはたぶん連載続いてる…よね?
次巻も期待しましょう。

ちなみに久住氏は少し前まで漫画ゴラクの別冊「食漫」(グルメ漫画だけの雑誌)で、
「食の軍師シリーズ」やコラムを書いていましたが、
「食漫」は休刊になっちゃったんですよね…
ズボラ飯、そしてSPA!でポツポツやってる孤独のグルメで頑張ってください。

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