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10・29プロレスリング・ノア、新宿FACE大会観戦記!GL後半戦!!

2015-10-31 15:39:14 | プロレス
行ってきました、木曜の仕事帰り。新宿歌舞伎町、新宿FACE。
グローバル・リーグも12戦のうち、既に3分の2を消化、残りは新宿入れて4戦です。公式戦があるのは3つ。後楽園は優勝決定戦のみ。

この日は平日、また日本シリーズの優勝決定か?という条件の日でしたが、観客動員は、最近の新宿の中では良いほうでした。
NOAH発表の超満員は少しアレですが、まずます埋まっていたと思います。まあ、低レベルな話ですけど。

試合を振り返ります。19:00開始、21:30終了のコンパクトな大会でした。なので観戦記もコンパクトに・・・できた試しがない(笑)

第1試合はマイバッハ&拳王&大原vsキャプテンノア&玄藩&彰俊。
拳王と大原のうまさが光った試合でした。玄藩も面白かった。竹刀誤爆も早い段階であったので早期決着かと思いましたが、10分ぐらいかかりましたね。
超危暴軍のおかげでつかみは上々のオープニングでした。マイバッハが玄藩をマイバッハプレスでピン。
↓スタートがマイバッハvsキャプテンという珍しいマッチアップ。


竹刀誤爆のシーン。ツアー中には大原の歯に竹刀が当たって折れるということもあった、気をつけよう。


背中に汗が輝く超危暴軍。大原はいつもタオルと共にある。


第2試合は新日本の小島が原田小峠と組み、小川&熊野&クレイジーと当たったわけですが、これがもう小川と小島の絡みに引き込まれました。
初対決なのかどうなのかわかりませんが、ベテランの流れるような攻防に沸きましたね。小川が序盤で少し小島を意識して、
他のメンバーが溜めに溜めた上でのマッチアップ。これが見られて満足です。小島は嫌いなんですが、レスラーへのリスペクトがありますね。
お互いにDDTを決めたり、派手な技が出なくても観客の耳目を集められる攻防ができます。権利がなくなってからも場外で乱闘。それでいいんです。
他の4人には悪いけど、小川と小島が全て持っていきました。ただ、熊野の丸め込みは精度が高かった。それをしのいだ原田が片山で勝利。

↓新日本の、小島が、NOAHの、小会場新宿の、第2試合の、6人タッグに、ヘビーたった1人なのに、出ていただいた。感謝しかない。


小川と小島。小島のマシンガン風チョップがまず炸裂してましたね。でも小島の「いっちゃうぞバカヤロー」からのエルボーは小川が転がって回避(笑)


勝ち名乗り。小峠が隠れてしまった。



第3試合はヨネ&勝彦&ザック&石森vs飯塚&アーチャー&TAKA&タイチ。GHCジュニア挑戦のゆくえ、何か進展あるかと思ったらナシ。
まあこれはしばらく引っ張るでしょう。
試合は石森が長くつかまる展開も、ジュニア4人、ヘビー4人の試合ですからバランスが良くて面白かったですね。でもヨネの出番が極端に少なかった。
アーチャーがこの日もシャラップで大人気。ザックの気迫も凄く、隣に石森、敵にタイチ、負けられない。
最後はザックが華麗なヨーロピアンクラッチをTAKAに決めて勝利。キャリアはかなり違うけどザックがTAKAに勝つのも普通になってきた。
石森も2度ハンドスプリングを見せるなど奮戦、でもどちらもタイチからは取れなかった。
挑戦者決定戦やらなくても、タイチから3つ取ったほうが挑戦なのかな。マイクでタイチが何か言いかけたら石森が遮って幕。さてどうなるのか。

↓タイチに攻撃される石森。でもこの日は彼の「受けの強さ」を見せていた。攻めも守りも絵になる男である。


↓王者タイチに向き合う石森とザック。でもこの石ザック、下手な争いをしていないのがいい。



開始50分経たずに休憩。休憩後はグローバル・リーグ(GL)公式戦5つ。公式戦の写真は少なめです(笑)
まずベンジャミンvs北宮。


ベンジャミンの完勝なんだけど、北宮には合格点。とても良かった。普通にシングルの試合をやっているように見えた、
つまり、見てて「?」「おかしいな?」って時が無かったんです。最近多用するラリアットは少し威力を感じなかったのと、
バックフィリップは少し形が崩れたけど、攻防はとても普通。もちろん普通以上を出さないといけない、タダでは勝てない相手ですが、
違和感のなさ、に北宮の成長を見た気がします。みのる戦の大奮闘から全敗ながらいい状態を持続できていますね。
最後はベンジャミンがペイダート。Bブロックはベンジャミンも連勝街道。11・3大阪でみのると全勝対決です。


第5試合は杉浦vsストーム。これはトイレに行った時に南側から撮りました。暗い会場の照明に照らされた漢の中の漢、2人。(2匹?)


杉浦がストームの技を受けまくった上で、エルボーからオリンピック予選スラムで勝利。っていうかそういう結果云々の試合じゃない。
ストームが100%を出し切っているのが気持ちいい、それを杉浦が受け止めているのが気持ちいい。観てて気持ちのいい試合なんですね。
大きくもない2人だし、危険な技を使う2人でもない、派手なこともしない。でも面白かったと心から思える試合。良かったです。
↓勝ち名乗りの杉浦。ストームはこの頑張りがいつか報われてほしいが・・・杉浦は1敗を堅持で残り2戦。



第6試合はクリス・ヒーローvsDBスミスJr.。来日が遅れたヒーローはこの日GL首都圏初登場。観るたびに腹がブ厚くなっていますが・・
それでも動き自体は悪くないのですが、どうしてもキレといったものはなくなってしまう・・・絞れないかなあ・・・
でもこの試合も面白かったですね。スミスが何でもできるところを遺憾なく見せて、エルボーを鉄柱に誤爆させてからは腕攻撃。
蹴って、極めて、それでいてスープレックスもボムもあるスミス。さすがエリート中のエリートです。強かった。
でも勝ったのはヒーローだった!どれだけ腕を攻撃されようが、ヒーローのヒジは絶対に壊れない!厳しい局面もエルボーで打開、
最後もこれでもかと打っていったエルボー、フィニッシュは相手を振り回してから放つエルボー(キングコブラ・エルボーと発表)。
大盛り上がりを見せた元WWE対決はヒーローに軍配。とにかくエルボーがカッコよかった!!歌舞伎町に響くヒーローコール!!
↓開始前。ヒーローは勝ってAブロック突破へ望み。スミスは4敗目で脱落。



セミは鈴木みのるvsコルト"BoomBoom"カバナ。
カバナの気合も十分だった。でも開始前にはジャンパーを丁寧に畳んでから放り投げる得意のムーヴも披露(笑)


いやー、面白かったのなんの。こんなカードを観られるだけで最高なのに内容も本当によかった。
序盤はカバナがコミカルさを全面に出してみのるのペースを崩しにかかるんだけど、それにみのるが全く反応しない。
でも中盤はカバナも攻勢に出て、エルボーでヒップアタックでみのるをダウンさせる。ここら辺はみのるの掌に乗らないカバナ。


さらに終盤はカバナがなんとカバナ固めを3度に渡り披露!みのるの動きをかわしてから放ったのもあり、どれもこれもあわやの一撃!
1試合で3回なんて、見たことない。それだけカバナにも執念があったということ。大チャンスでした。
特に3度目のは決まり方もガッチリで、カウントも2.99!!あと0.01秒でカバナがGHC王者?!ってシーンも。
沸きました。そしてこの2人の試合の面白さを堪能しました。最後はこの日2度目のスリーパーからゴッチ式パイルドライバーでみのる勝利。
Bブロックで連勝街道続けるみのる、あと2戦はいずれも同門鈴木軍です。ベンジャミン寝返らないかな(笑)


メインは丸藤vs田中将斗。シングル初対決ですね。こんないいカードがまだ眠っていたとは。


どちらも素早い動きと的確な技が持ち味ですが、その2人のいいところが遺憾なく発揮された試合でした。
時間が11分59秒ですが、その間、一切の間も休みもなかった、と言ってもおかしくないぐらい。ノンストップの攻防。
そしてどちらも虎王にスライディングDという一撃で決められる打撃を持っているから緊張感がヒシヒシ伝わる。
田中はスーパーフライを2度目で成功。丸藤の不知火は不発、さらに丸藤はキックがやや精度を欠いていたか?
↓打撃合戦からは最近田中がよく使う裏拳のような打撃がクリーンヒット!1発のキレは田中が上だったか。


それでも終盤は目まぐるしく回る展開、虎王を回避してから、一瞬の隙を突いた田中が至近距離からのスライディングD!!
やや意外というか早めのケリではありましたが、流れが良かった上にその1発が極上であったため説得力も十分。丸藤に土をつけました。
もう少し観たかったのも本音ですが、ここまで目まぐるしい攻防ってそうそうあるもんじゃない。
さらに最後のスラDは距離が短く、とても意外なというか新鮮な感じがしました。

↓少し見えにくいですが敗れて引き上げる丸藤は田中を一瞥。田中はエルボーが効いたかアゴを押さえていました。



以上です。試合がどれも面白かったのでプロレスを堪能できました。
いろんな層のお客さんが来ていたと思うのですが、どの人も満足できたのではないでしょうか。
私も大満足。シングルをたくさん観られたし。内容も良かったし、北宮、ストーム、スミス、カバナあたりは、負けても輝いていましたね。
勝った方もよく相手の良さを引き出していた、プロレスの良い部分です。そしてメインのスピード感。
いい大会でした。

GLはこれで公式戦は残り2戦。11・8昼の後楽園ではどのような形になっているのか。展望は改めて書きますが、
大方の予想通り丸藤とみのるなのか?それとも違うのか?どんな展開が待っているのか?大阪、新潟の結果も注目しましょう。