デラシネ(deracine)

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10・16プロレスリング・ノア、後楽園ホール大会観戦記!!!GL2015開幕。

2015-10-17 15:38:06 | プロレス
行ってきました、金曜夜仕事帰りの後楽園ホール。
ノアの秋の大一番「グローバル・リーグ戦2015」(以下GL)がこの日開幕。風邪気味の中、また雨が降る中でしたが、ビールを買って18:30ちょい過ぎに入場。
そしたら第1試合の大原vs友寄の試合のゴング。
しかしこの試合、開始前に見所があったようで・・・友寄は入場テーマ曲がついたようですが、沖縄の曲で踊りながら入ったとか!
さらに入ってからバク転をしたとか!見たかった・・・あと少し早く会社出られたらなあ。

試合は友寄の奮闘が目立ちました。大原が受けまくったのもあるけど、気迫も技も出ていて、
声を上げて放ったダイビングボディアタックは、週プロでもフォームの美しさを評価されていましたね。
そこで追い込まれた大原はやや強引に反撃、最後はもちろんムイビエンで一蹴しますが、友寄は今後相当期待して良さそうです。
身体が頑丈なので安心できます。熊野の時はケガしないように・・・と思いながら見てたのですが彼はそれがない。
キャラもついてきたようで、デビュー3ヵ月半、いよいよ自分を出し始めました。もちろん課題のほうが多いのですが、現時点では高評価を出せます。





この日観客動員はまあまあ。まあまあとしか言いようがないです。発表は1000人切っていましたね。
気になったのは席のせいかな、盛り上がりがやや中盤まで薄かった点。もちろん終盤は役者登場で盛り上がりましたけどね。
金曜の夜、仕事帰りで疲れている人が多いのか(笑)、座った場所なのか、たまたまなのか。

入り口ではスタンプラリーの台紙を渡されました。12大会のうち、4,8,12大会観戦でそれぞれ賞品がもらえます。私は4予定ですが・・
グッズ売り場にスタンプを押すところがあって、この日は杉浦の形のスタンプがありました。よく作りましたね。
前にも有明スタンプラリー、とかやりましたけどね、どんどんこういうのやればいいです。
私はある試合の途中で押しにいったのですが、スタンプ押す机がどこにあるのかわかりにくかった。



第2試合はまずお客さんが沸いた10人タッグ。
ザックキャプテン玄藩拳王彰俊vs小川小峠原田ストームクレイジー。多士済々、豪華な顔ぶれです。
小峠原田はベルトを奪還して初めての後楽園。歓迎されていました。


試合は小川とザックの技術披露でスタート。コーナーに控える選手が多いので良く見えないところもありましたが、
とにかくこの2人のテクニックに心から酔いしれました。どうなってそうなるの?!って技術が山のように。それはここでしか見られないもの。
もうこの2人の攻防だけでお腹一杯でしたね。攻防終えて下がる時にまで握手するなんて、見たことありません。
タッグは解消、これからは向き合う2人。どこでシングルやるのかな。
試合は彰俊ストームの激突、拳王キャプテン玄藩の竹刀やりとり、クレイジー新髪型新コス(試合と関係なし)からの、
小峠原田のコンビネーションから原田の片山ジャーマンで玄藩撃沈。キャプテンは思いっきり玄藩の頭を打ち抜いてました。
玄藩はいまだマスク被って、キャプテン・ゲンバとコールされています(笑)


第3試合はTAKAみちのく&タイチvs石森&熊野。写真なし。特にどうってことない試合になってしまった。
石森はもっとタイチにいかないと。TAKAタイチのテーマ曲がフルコーラス流れて、なかなか入ってこない2人。まあ、よくあるけど。
試合よりもその印象が強い。熊野の奮闘はあったけど、最後はタイチが熊野をラストライドから川田式押さえ込み。
TAKAにジャストフェースで捕獲されて動けぬ石森でした。ザックも名乗りを上げた以上、石森がどういう動きをするのか。


第4試合はGL出場メンバーによる6人タッグ。GLプレビューの趣か。
KESのアーチャー&スミスJr.&飯塚vsヨネ&マイバッハ&勝彦。ヘビーの醍醐味を味わいました。


とにかくKESの強さが際立ってますね。粘るマイバッハをキラーボムで沈めました。でも6人とも調子は良さそうです。
勝彦は特にこのシリーズ、やるしかありません。ミサイルキックが珍しく出ない、出せない日だったなあ。
アーチャーが大人気。シャラップ!をこの日も大盤振る舞い、さらにTシャツを脱いで客席に投げ込むぞと見せかけて投げ込まないという、
よくヒールがやる手ですが実はNOAHでは新鮮なムーヴを披露。
いやー、アーチャーとスミスは強さで、楽しさで、お客さんの心をつかんでます。来てくれて本当にいいなあ。
最後は翌日のディファで対戦するKESの2人がエール交換というか決意表明というか。ガッチリ握手していきました。ここでも好感度UP。



休憩明けからGL公式戦開幕。杉浦によるトロフィー返還式。入場式やらなかった。やろうよ。



第5試合はコルト"BoomBoom"カバナvsベンジャミン。NOAHでこんなカードが実現するなんて。どちらも元WWE。
カバナが楽しさと激しさをうまく同居させていたのが印象的。なのでお客さんも盛り上がる。
脳天へのエルボースタンプで何度もベンジャミンをダウンさせるが決定打が出せず。でもよく攻めた。あのベンジャミンも流れがつかめず。
しかし最後はベンジャミンが底力を見せてペイダート一閃。ややあっさりながら開幕カードを制しました。何度でも見たいシングルですね。



第6試合は小島聡vs田中将斗。小島が全日本の頃に実現しているようで、新日本ではやってないかな?


で、この試合を楽しみに来た新日本ファン、ZERO1ファンもいたようですね。会場は歓声がここまでで一番大きくなります。
さすがベテランの2人、技も的確ながら受けも見事で、またラリアットvsエルボーというわかりやすい必殺技があるため、それをめぐってスリリングになります。
ポイントは田中が小島の「いっちゃうぞバカヤロー」エルボーをさせず、さらにマシンガンチョップを先に出すなど、
小島に揺さぶりをかけていたところでしょう。これで小島のペースが乱れます。
終盤は田中のスーパーフライを剣山した小島が左のラリアットから一気にいくかと思わせながら、
田中が徹底的に粘りを見せ、最後は問答無用のスライディングD。大熱戦は田中が制しました。12分かかってないんですけどね、濃密でしたね。
いい試合でした。NOAHの試合とはまた違うもので、攻めてよし攻めてよしの2人の直線的な攻防が印象的でした。
勝った田中ですが、エルボーのダメージか、ずっと顔を押さえてました。田中はこの厳しい試合の後、17日は杉浦戦です。。



セミはGHC王者鈴木みのるvs北宮光洋。北宮に大チャンスが巡ってきました。何でもいいのでみのるに勝てば王者です。
そんな北宮の大一番に、NOAH側はセコンドが大量につきます。これでいいのです。


試合は鈴木が受けにいった、北宮の土俵に完全に乗って食らいまくった、リーグ戦初戦で試運転、そう見えましたが、
北宮がとにかく攻めました。途中もっといけ、と思うところはありましたが、バックフィリップ、ジャーマン、セントーン、
さらにみのるの動きを読みきってのラリアット。緊張はアリアリと見えた北宮ですが、試合は一切鈴木に臆するところがありませんでした。
終盤みのるは試し切りとばかりに腹固めから腕固め。元UWF系の技術を遺憾なく披露。今までのシングルでは見せてないのでは・・・
最後もスピアーで勝負にきた北宮をフロントネック。
締め上げてからゴッチ式パイルドライバー。みのる完勝、しかし北宮よくやった、そういう試合でした。


みのる、勝ってセコンド陣を挑発。マイクはありません。でも、この日みのるにセコンドはなし。彼もまた背水の陣なのです。
その背水の中でも、とにかく今プロレスを楽しみ尽くしている、己のNOAHという戦場を味わいつくしている、そう見えます。底知れぬ男です、鈴木みのる。
この男からベルトを引き剥がすのは容易ではありません。



メインは丸藤正道vs杉浦貴のNOAH頂上対決。GL初戦がいきなりこの対戦です。


何度もやっているカードですが、その度に新鮮な動きも定番の動きもあり、飽きることはありません。
序盤はじっくりとお互いの動きを探りあい、お客さんも固唾を呑んで見守ります。NOAH伝統のアームドラッグを丸藤が披露。
中盤からは徐々にギアを上げていき、丸藤はリング内から飛び込んで前転しての場外パワーボム、そこからfromコーナーtoコーナー。この跳躍力!!


以前ほどの距離は出ないのでしょうが、高さがすごい一撃でした。不知火を度々トライしますがそこは杉浦も粘ります。
一方杉浦はいつも通りエルボーで攻めまくり。丸藤のチョップも走ってました。この2人ならではの攻防です。


印象的だったのが、杉浦が丸藤をダウンさせた時に何度か声を上げて丸藤を鼓舞していたように見えたこと。
もっとこい、そんなもんかと、盟友であり強敵に声をかけることで、自分をそして丸藤を燃え上がらせていたように思います。
NOAH一丸でやるしかない状況、試合でいいものを見せないとお客さんは納得してくれない、ここで慣れ合いの試合やっていてはダメです。
その意味からして杉浦の攻めは誰もが納得できるものでした。
その杉浦の激しすぎる檄を受けて丸藤、不知火を決め、終盤はこれでもかと虎王連打。必死に打ちましたね。3連発。
どれも的確にヒットしていたように思います。ある意味華やかさを抑えて、何が何でもと必死の丸藤が見えました。


18分あまりの試合でしたが、濃厚、濃密でした。丸藤が白星スタートですが、敵はまだまだ多い。。。今後どうやって積み上げるか。
杉浦も開幕戦負けて17日はまた田中戦。身体が心配になるくらいですね。どうぞ2人とも、いや他の選手も無事完走してください。

優勝決定戦は11・8昼の後楽園ホールです。

最後は丸藤がマイク。「大きな一勝だ。されど一勝だ。でもこれだけは言わせてくれ、このリーグ戦優勝するのは、俺だ」


堂々の優勝宣言。
カッコいい丸藤が帰ってきました。杉浦との頂上決戦を制して、ノッているように見えました。
この2人がやっぱりNOAHを引っ張っていく身です。今の所、いい状態でリーグ戦をスタートさせることができたと思います。
全12戦、どんな戦いを見せてくれるか。注目しましょう。

次回は今日、もうあと1時間ちょいぐらいで始まりますが、ディファ有明で第2戦が行われます。急いで準備しないと(笑)