デラシネ(deracine)

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タイガース、金本監督の就任を発表。

2015-10-19 23:16:26 | 阪神Tigers
タイガースは来季の新監督に金本知憲氏が就任することを発表し、今日記者会見がありました。

正直、金本の名前が出たときは、やめてくれと思いました。
何よりコーチや指導者の経験がない。選手より目立ってしまう可能性がある。
特にコーチもやっていない人がいきなり監督やるのは、成功例もありますが個人的には好きではありません。

ハッキリ言ってしまえば金本の何がよくて監督にしたのかが理解できないのです。
これは私が現役時代、金本を尊敬はしていたものの、好きでもキライでもなかったことに由来していると思います。

ただ、金本が来たことでタイガースは2003年、2005年と優勝できたのも確か。
さらに金本も47歳。指導者としてスタートするにはむしろ遅いぐらいかもしれません。
監督にしたのも彼の野球への姿勢、理論、哲学を評価してのことだと思います。

だから決まった以上はどうこう言いません。ファンも支持している人が大半だと思います。
名前が上がってから金本が受諾するまで時間は少しありましたが、おそらく就任はほぼ決まりで、
チーム作りの条件面とかを詰めていたのだと思います。GMが不在になり、編成面にどれだけ監督が口を出すかわかりませんが、
金本なりのチーム作りの条件を出して、それを球団が飲む、そこの折り合いに時間をかけていたのではと思います。


やる以上は長期政権にしてほしいし、ファンもある程度の我慢をしてほしい。
結果が出ないとすぐに叩く、もちろんタイガース愛があればこそ、結果を出してほしい、勝ってほしい、からの気持ちでしょうが、
とにかく監督に対して厳しすぎるファンが多い。すぐに掌を返す人も出てくるでしょう。

真弓監督の最後はあろうことか、マスコミに煽られる形で「ファンの声」が形作られ、解任につながりました。
解任が悪いのではなくその過程が悪すぎました。結果が出ない、采配がおかしければすぐにマスコミは叩き、
その尻馬に乗る人が多い印象があります。ネット社会になってその傾向が顕著に見えてきました。

育てることと勝つことの両立を求める人は多いと思いますが、
私はプロである以上、どういう戦力であれ、4番級をズラリ並べてもなんでも、勝ったものが勝ちだと思っています。
贔屓チームの負ける姿は見たくありません。だから、金本監督にはまず勝利。そして育成、を期待します。


ただ、アニキは何と言ってもそこにいるだけで活気があります。おとなしかった、悪く言えば事務屋の真弓、和田監督とはそこが違います。
チームに活気を与えてくれる、そんな気がしますね。どういうチームにしていくか、注目です。
今年も3位、決して弱くないタイガースですが、主力の高齢化、若手の伸び悩みなど課題山積ですからね。
金本監督、どうぞよろしくお願いします。

10・17プロレスリング・ノア、ディファ有明大会観戦記!!GL2戦目。

2015-10-19 00:01:55 | プロレス
行ってきました、2日連続のノア、今日はディファ有明。グローバル・リーグ戦(以下GL)は第2戦目。
16日の後楽園ホール観戦記は1つ前の記事になります。なお、私はtwitterで現地生観戦しながらつぶやいてますので、
twitterも併せてごらんいただけるといいかと思います。写真もtwitterにしかないものもありますので。


この日は17:00開始、20:00少し前終了。観客動員は芳しくありませんでしたし、それによって盛り上がりも薄いなと感じました。
ディファも南側後ろ2列をカットしたサイズ。昨日後楽園があったことを考えれば悪くはないかもしれませんが、
動員がどうのこうのより、あまり盛り上がらない試合が多くなったのは残念なところです。
お客さんが多いと、たとえ大したことではなくても歓声を上げる人はいます。その母数がそもそも少ないと、ってことですね。
まあ今回は後楽園→ディファとおそらく前例のない日程だったのもあるでしょうが・・・
もっと頑張ってお客さんを入れないと、選手も、あるいはずっと現地で観戦しているファンも、少し満たされない感じはすると思います。

この日は試合も私はいまひとつのものが多かった印象です。メインを除いて。

簡単に振り返ります。
あ、GLスタンプラリーはこの日はヨネのスタンプでした。押す場所間違えてしまいましたが、
twitterに「スタンプ押したよ!」と投稿したのが幸いでした。何人かの人に指摘してもらえました。twitterに乗せなかったら気付かぬままだったはず。


オープニングは10人タッグ。ほぼジュニア選手ですね。石森&小川&熊野&原田&小峠vsキャプテン&玄藩&大原&拳王&友寄。


まず友寄でしょう。この日も踊りながら登場、そして初めてみた連続バク転。3回目はロープに足を引っ掛けました。
踊りつきのボディプレス、フォームのいいダイビングボディプレス。最後はキルスイッチに沈むも、目だっていたのは友寄でした。
小川の出番が極端に少ないながら、小川は拳王の竹刀攻撃に対して、レフェリーにひたすら文句を言うという珍しいことも。場内は笑いに包まれます。
石森と原田のフライングクロスチョップ編隊飛行も実現。昨日はクレイジーと原田でしたが。
拳王大原と原田小峠は4人での絡みを見せた場面も。終盤はあまり盛り上がらずに終了。もっと沸かせてほしい。ディファは沸きにくいんだけど。


第2試合は彰俊vsカバナvsストームの3WAY。


カバナがとにかく楽しくて。レフェリーに加わるよう何度も促したりしてつかみはOKでした。その後も2人をうまく翻弄。
ストームと彰俊は連日の激突、しかし最後はカバナがストームと彰俊がぶつかる隙にストームにカバナ固め。頭脳的な勝利でしたカバナ。
ストームは彰俊と2人で持ち上げたカバナを彰俊に預けて、彰俊得意の滞空時間長いブレーンバスターを演出しますが直後に彰俊を蹴るなんてことも。
結構楽しめましたね。私は面白かったと思います。


第3試合は丸藤&クレイジー&ザックvsベンジャミン&TAKAみちのく&タイチ。
クレイジーとTAKAの絡みにどこか懐かしさを感じましたね。TAKAとタイチのワンパターンの芸もいつもどおり。
ザックは今日は打撃が多かった印象があります。丸藤は積極的にベンジャミンと絡んでいたように思えました。両者の運動神経を堪能します。
豪快なベンジャミンのショルダースルーで丸藤が投げ飛ばされます。
クレイジーは最近さらに陽気なところが影を潜めてしまいましたね。最後は丸藤が虎王から不知火でTAKAを沈めました。
特にどうってこともない試合でしたが、やはりプロレスがうまい人たちの試合はいいものですね。
ザックは終了後タイチに迫りますが特にベルト争いに進展はなし。
↓クレイジーとベンジャミン、さらにTAKAというWWE経験者3人がいた試合でもありました。


日本イギリスメキシコのトリオ。魅力的です。また見たいですね。画像ブレブレでごめんなさい。



第4試合の前に早くも休憩。ここで太田ゆうきさんのハーフタイムショー。歌を2曲披露。ファンの方もいましたね。キレイな方でした。



第4試合からはGL公式戦。まずは中嶋勝彦vs北宮光洋。昨日みのる戦で大奮闘を見せた北宮でしたが、今日は健介オフィスの先輩との対戦。
闘病中の北斗晶のためにもいい試合を見せたいところ。


試合は勝彦の蹴りが北宮を捕らえ、そのたびに北宮の動きが止まります。さらに北宮の腕も勝彦は蹴っていき、北宮に反撃の機会を与えません。
それでも北宮は向かっていく、その姿勢が見えました。腕を蹴られてもこの日もラリアットがいいタイミングで決まりました。
ただ試合としては大きな盛り上がりに欠けたようなところも。勝彦が垂直落下ブレーンバスターで勝利。
北宮はやはり技のバリエーションを増やしたほうがいいでしょう。今の技だけで上の選手を追い込むのは難しい。善戦マンになりかねない。
勝彦は終了後不満があるようにも見えましたが・・・リーグ戦は白星発進。みのる戦までは負けられない。


第5試合もGL公式戦、この日は5つもあった。飯塚高史vsマイバッハ谷口は大阪で決着戦やって大熱狂の試合やったのにまた組まれた。
もうその時点で観るモチベーションが下がります。2人とも激しく頑張りましたけどね、お客さんの反応が全てでしょうね。


マイバッハは飯塚をテーブルへ放り投げて本部席破壊、飯塚はなんとさすまたドライブを敢行↓、見所はありましたが。


最後は飯塚がアイアンフィンガーで反則負け。飯塚さんはこのリーグ戦、どういう戦いをするのでしょう。それにしてもイマイチでした。


第6試合はGHCタッグ王KESの同門対決、ランス・アーチャーvsデイビーボーイ・スミスJr.。
スミスはどうやらお父さんがダイナマイト・キッドと組んでいた時のテーマ曲で入場?80年代っぽさですごく懐かしさを感じる曲でした。


序盤中盤と大型外国人の激突らしく沸きましたね。久しくNOAHでは観れていない光景です。
アーチャーは中盤にようやくこの日初のシャラップ!。スミスは蹴りも交えながら試合を進めます。
大きい2人が蹴り合う殴りあうだけで十分な迫力、お互いに何の遠慮もありませんでした。ただ得てしていい試合とはなり得ないのが同門対決です。
ややお互いのスタミナが切れてきたか?ってあたりでアーチャーがおもむろにロープ拝み渡り、
でもないけどスミスの手をとってロープに上がりスミスに攻撃しようとします。
するとスミスはそのアーチャーをキャッチしてパワースラム?スタンピード?のように叩きつけ、ガッチリ固めると呆気なく3カウント。
うーん。勿体無いなあ、って感じのフィニッシュでした。でも滅多に観れないものを観れて面白かったのは確か。



セミは鈴木みのるvsモハメドヨネ。
昨日は北宮にやらせるだけやらせたみのるですが、この日もヨネにやらせるだけやらせていました。
ヨネ善戦という見方もあるでしょう。特に長時間スリーパーで捕獲していた時にはヨネ勝利への期待を持った人もいたと思います。
粘り強く戦ったヨネ、しかしキン肉バスターを逃げられるとそこまでで、結局7割方攻められていたはずのみのるのほうがよっぽどスタミナを残していたという。
私にはそう見えました。ヨネも頑張りましたよ、でもキャリア実績から考えて北宮と同じようには語れません。もっと追い込んでほしかった。
逆に言えばみのるが敵の、NOAHの土俵にしっかり上がって受けて受けてのプロレスをやっていることが驚きです。
この日も鈴木軍の試合はノーセコンド。当然、介入も全くありません。
ヨネもゴッチ式パイルで決まり!の流れをリバースで切り返す意地を見せましたが、最後はみのるの胴締め式のフロントネックロック。
ヨネももう少し耐えてほしかった、いやもっと言うなら、(危険だけど)意地でもタップはしないぐらいの気持ちを見せてほしかった。
かくして、この日もGHC奪還はならず。ヨネは先週2度も地上波に登場。大食い、力自慢(穴掘り)とまさにレスラー。
↓藤原組長が師匠、という源流は同じような2人。スタイルも髪型もまるで違うけど。



メインは弾丸ヤンキース同門対決、杉浦貴vs田中将斗。スギは金曜日丸藤と、田中は小島と大激闘。


なのに、このオジサン2人、とんでもない試合をやってみせました。
エルボーがこれでもかと2人から繰り出され、しかも1発1発が尋常ではなく重い。田中はヘッドバット、杉浦はヒザも出します。
というかね、技も打撃もいろいろ出るんですけど、2人の気迫が気合が半端じゃないんですよ。
何でそこまでやるの?同門なのに、戦友なのに、なぜそこまで打てるの蹴れるの投げれるの?

あまりにハード、あまりにストイック、あまりに極限。終盤は杉浦が万を持して張り手。すると田中は裏拳のような回転袈裟切りのような技!
倒す、倒される、倒れない、倒れない。これが40過ぎたオジサンの攻防か!
田中はスーパーフライ、しかしこれは杉浦が剣山↓。でも2度目は田中も決めた。


杉浦の後ろからのエルボー!オリンピック予選スラムは1発目を回避され、逆に田中が1発目のスライディングD!


激しすぎる攻防に、このままやっていたら、プロレスじゃなかったら、どちらかもしくはどちらも死んでいたのでは、と思いました。
最後は2発目のスライディングDを杉浦が回避、決定打を出させず、すると一気に攻め込み、オリンピック予選スラム1発。
終わってホッとしました。
凄いところは、もちろん打撃以外にも大技も出るんだけど、それに頼ってカウント2.9の攻防をするのではなく、
1発1発が「これで決めてやる!」との気持ちにあふれたものだったことです。やはりプロレスは技じゃない、気持ちなんだと思い知らされました。
フラフラの両者、勝ったのは杉浦。でも勝敗を超えたものが、確実にリング上にありましたね。


杉浦はマイク。「今日はご来場ありがとうございます。昨日負けたけど今日勝てました。一戦一戦一生懸命戦っていきます。
みんながNOAHを思う気持ちと、俺がNOAHを思う気持ちは一緒だから。NOAHは絶対につぶれません。絶対につぶれません。絶対に」
と、お客さんを泣かせる言葉。その言葉の覚悟を、試合で示した杉浦でした。


いい締めでした。不満も多い大会でしたが、メインが最高でしたね。これだけでも観に来た価値はありました。
18日の川越は私はパスしましたが、結構3連戦された方いたようですね。ファンの鏡です。そういう熱心なファンがいる以上、
選手、団体は頑張らないといけないですね。ファンも頑張ります。

リーグ戦は始まったばかりですが、来日遅れのヒーロー以外はそれぞれ1,2戦を消化。
Aブロックは丸藤が1人連勝、Bブロックは鈴木とベンジャミンが連勝のスタートです。
ツアーは木曜日から九州方面へなんと5連戦。どうかケガの無いように、全選手完走してください。

私はその5連戦の次になりますね、29日の新宿FACE大会を観に行きます。