■素直になりたい / ハイ・ファイ・セット (CBSソニー)
謹賀新年♪
子年なのに、いきなり犬のジャケ写で申し訳ございませんが、サイケおやじの本年の目標は「素直」に決めましたので、このシングル盤A面曲「素直になりたい」を鳴らしてみた次第です。
いゃ~~、久々に聴いてみましたが、やっぱりこれはオシャレ系ニューミュージックの典型と思うばかりの傑作ですねぇ~~♪
作詞作曲はビートルズや所謂リバプールサウンド好きを隠そうともしない杉真理、そしてジャジーな都会派のアレンジは井上鑑という、これが発売された昭和59(1984)年新春の頃は大瀧詠一のナイアガラ一派との繋がも深いスタッフですから、さもありなんと言う前に、やはり山本潤子、山本俊彦、大川茂のボーカルトリオ、つまり赤い鳥から分裂結成されたハイ・ファイ・セットの実力があればこその仕上がりと思うばかりです。
ジャケットスリーブ裏の記載では、どうやらこの楽曲は某時計メーカーのCMソング用に制作されたとの事ですが、当時の我が国の世相を思い出しても、かなりオシャレ度は高かった印象で、それが確かに「ハイブラウな生活への憧れ」に繋がっていたんじゃ~ないでしょうか。
そんな記憶も遠い昔の思い出となった今、このムードを醸し出せるボーカルグルーブが絶滅種(?)と言えばミもフタもありませんが、少なくともメジャーの領域で活動出来ていない状況は、ちょういと哀しいところです。
ちなみに、このスタジオレコーディングされたバージョンは、聊かグルーヴが硬い感じがするかもしれません。しかし、ライブステージでは、なかなか「くだけた」スイング感が発揮され、盛り上がっていましたですねぇ~~~♪
もしも出来うるならば、皆様にはライブバージョンもお楽しみいただきとうございます。
ということで、「素直になる」という事が「自分に正直」である事にも通じるというのであれば、それは「本音」の垂れ流しとなる可能性も強いわけで、赤裸々な自分を曝け出す事の難しさは、言うまでもありませんし、他人を様々な状況で傷つける事さえあるという……。
その「素直」という意味合いを、今年は深く胸に刻み込み、日々を過ごせたらなぁ~~。
本年も、よろしくお願い申し上げます (__)