OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

マーク・ボランでハロウィンを

2019-10-24 17:53:07 | Rock
Metal Guru / T.Rex (EMI / 東芝)

勢いがあるから全盛期なのか?

それとも全盛期だから、勢いがあるのか?

サイケおやじにそんな「鶏と卵」を考えさせてしまうのが、1970年代前半のT.レックスであります。

もちろん本国イギリスにおける急速な人気上昇が我が国へ伝染(?)したのは、所謂「ポスト・ビートルズ」を求めていた洋楽ファンの心理にジャストミートした、殊更中心人物のマーク・ボランのカリスマ性が大きかったと思われますが、確かにミステリアスで如何にもロックな破滅的存在感は、作り出す楽曲や節回しのシンプルでキャッチーな魅力と裏表一体の印象がありましたですねぇ~~。

本日掲載のシングル盤A面曲「Metal Guru」は、それが思いっきり発揮された1972年の大ヒットで、単純なメロディの繰り返しに意味不明ながら耳に残る英語の歌詞という、これなら英語圏じゃ~ない我が国でも、その世界にすっかり取り込まれる要素に溢れた確信犯!?

というか、実際はプロデュースを担当したトニー・ヴィスコンティが編曲したストリングスやリズムトラックの重層的な構成により、マーク・ボランが十八番のギンギラブギが中毒性の強いサウンドに変換されているわけで、その味わいがジョン・レノンっぽいところは当時、サイケおやじの琴線に触れまくりでしたねぇ~~♪

いゃ~~、曲が始まった瞬間から魂が高揚させられるんですよ、本当にっ!

そんなこんなの快楽や恍惚(?)が「Tレクスタシー」と喧伝されていたのも、全盛期の勢いなればこそっ!

う~ん、ますます冒頭に述べた「鶏と卵」の答えが見つからなくなってしまいますが、それはそれとして、この「Metal Guru」を収録したLP「スライダー」もシングル盤同様に我が国でも売れまくり、年末の来日公演も大盛況だった頃が、やはりT.レックス人気の頂点だったように思います。

ただし、それはあくまでも普通の洋楽ファンの状況であり、確かに翌年からはセールス的にも下降線だった事は歴史的な事実ではありますが、反面マーク・ボランのカリスマ性は深みを増し、不慮の事故で他界した後も続々と発売される未発表の音源集や映像の数々は、T.レックスに対する強い思い入れがある業界人やロック系ミュージシャンが大勢存在しているからに違いありません。

そしてT.レックス信者も決して隠れてしまう事は無いと確信する次第です。

最後になりましたが、本日何故にT.レックスなのか?

というのは、いよいよ迫ってきたハロウィンの仮装にマーク・ボランをやらかそうと企んでいる若い者がサイケおやじの職場にっ!?

そんな噂(?)を耳にしたからでして、ど~せやるなら徹底してやれっ!

そんな言葉を押し殺しているのでした。
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