OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

クリフターズはニクイ奴ら

2022-04-17 14:33:51 | Rock

魅力のエレキ・ギター / The Cliffters and The Guitares (フィリップス / 日本ビクター)

 ★The Cliffters
    A-1 Djago / 哀愁のジャンゴ
    A-2 Amapola / アマポーラ
 ★The Guitares
    B-1 Galaxie / 涙の星くず
    B-2 Chris-Craft / 渚の彼方

欧州エレキインストのグループでは、デンマークのクリフターズも好きです。

しかしながら、このバンドは必ずしもインスト専門では無かった様で、既に皆様ご推察のとおり、クリフターズはクリフ・リチャード&ザ・シャドウズを目標にしていたそうですから、出回っているレコードにしてもボーカルをメインにした曲が多いんですが、それでもサイケおやじを虜にしたエレキインストこそが、「哀愁のジャンゴ」と「アマポーラ」の名演でして、掲載したのは、その2曲をA面に入れた33回転の7吋EPです ――

―― クリフターズは既に述べたとおり、ボーカル&インストゥルメンタルのグルーブで、残念ながら、掲載盤のジャケ裏解説には詳細なプロフィールは掲載されていないんですが、サイケおやじが自分なりに調べたところでは、ジョニー・レイマー(vo) とモルゲン・ピーターセン(g) を中心に結成され、1961年頃に公式レコードデビューしての最初の大ヒットが、1962年に出した、モルゲン・ピーターセンの作曲による「哀愁のジャンゴ」だったことから、当時5人組だったクリフターズは方向性を見失ったのでしょうか、1965年頃には分裂していたと云われています。

で、肝心の「Djago / 哀愁のジャンゴ」はアップテンポながらも所謂「泣きメロ」メインの主旋律にリズム&リフのキメを仕込んだニクイ構成で、思わずコピーしたくなる衝動が沸き上がって来るほど (^^♪

そして「Amapola / アマポーラ」は説明不要、今日では誰もが一度は耳にしたことがあるに違いない、そのお馴染みのメロディをクリフターズはアップテンポで調子良く演じており、ベースは4ビートながら、ドラムスはニューオリンズスタイルのR&B風味を如何にも欧州インストにアレンジした感じでしょうか、これまた快演だと思います。

ちなみに上記2曲は地元のフィリップスからシングル盤発売された時にはカップリングされていたらしく、また同仕様の日本盤も存在しているはずですが、サイケおやじは入手出来ず……、結果的に掲載のEPを中古ゲットしたというわけでして、そ~ですよ、つまりは……、このEPはクリフターズとギターズと名乗る異なるバンドの演奏を両面に振り分けて収録してある徳用盤なんですよ (^^;

で、そのB面の2曲を演奏しているギターズはフランスのグループらしく、実はサイケおやじも、このコンパクト盤で初めて聴き、プロフィール等々にしても、件のジャケ裏解説からの簡単な情報しか得ていません。

そして気になる演奏は、まず「Galaxie / 涙の星くず」からして、エレキギターよりもオルガンをメインした、ちょいとムード~ラウンジ系の仕上がりですので、エレキインストを期待すると肩透かし気味ではありますが、楽曲そのものは哀愁たっぷりで捨て難い魅力を感じます。

また「Chris-Craft / 渚の彼方」にしても、邦題どおりと申しましょうか、波の音やモーターボートの排気音らしきSEを用いつつも、軽やかさを表出させたインスト曲というあたりは、如何にもフランスのグループという印象なんですが、勉強不足でメンバー構成や他の音源等々は現在でも知るところがありません。

ということで、サイケおやじにとって、結局はクリフターズを聴くだけのレコードではありますが、あらためて欧州インストグループの底知れぬ魅力にはシビレるばかりでございます。

そして、実は昨日のバンド練習では、サイケおやじの希望に賛同を得て、「アマポーラ」をやってみたんですが、流石にクリフターズのバージョンはツボが押さえられていることを実感させられた次第です。

あぁ~~、やっぱりっ、エレキ万歳っ!

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1 コメント

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スカーレッツ (フレンチエレキ万歳!)
2022-04-25 11:23:18
フランスのエレキインストグループ「RES GUITARES」は本国では4枚のシングルをリリースしてますが、どれも良質な演奏で、どこかザ。スプートニクスのサウンド音に似てます。
ヒットしたと見られる「GALAXIE」(涙の星屑)も勿論いいですが、このオリジナル(作曲者)は「LES GUITARES DU DIABLE]」(悪魔のギター)のもので聴き比べると甲乙つけがたい演奏能力を感じます。
(悪魔のギターとはバンドではなく、個人のギターリスト)
フランスのマジックレコードからリリースされたCDで聴けます。またギターズの未発表(inedit)4曲もこのCDで日の目を見ることが出来ました。

クリフターズの本国盤「ジャンゴ」と日本盤を聴き比べますとデンマーク・シングル盤の方が音が良いですね!B面はどちらも「アマポーラ」です。
クリフターズのCDが出てますが、内容は、未発表曲、別バージョン、ライブ音源、ベンチャーズ、シャドーズなどの楽曲もガンガン演奏してます。もう嬉しいやら~楽しいやら
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