OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

エレキを弾けばチェッチェッチェッ

2023-04-22 19:29:16 | Rock

チェッチェッチェッ c/w 恋をするなら / Thr Astronatus (日本ビクター)

我が国が本格的なロックの夜明けを迎えたのは、昭和40(1965)年に大爆発の社会現象となった所謂エレキブームだった事は、あらためて述べるまでもない歴史的事実であり、殊更象徴的なバンドはベンチャーズとされておりますが、しかし、その端緒は昭和39(1964)年に日本独自のシングルヒット「太陽の彼方に / Movin'」を放ったアストロノウツという真実も揺るがせに出来ないものでしょう。

ですから、昭和40(1965)年1月2日からのベンチャーズとジョイントの来日巡業も超満員の大盛況だった事は言わずもがな、そんなこんなの盛り上がりに影響された我が国の歌謡曲が前年から続々と制作発売されていた中にあって、殊更大ヒットしたのが昭和39(1964)年秋に出た橋幸夫の「チェッチェッチェッ」でしたから、有名外タレに日本の人気曲をレコーディングさせるという当時の慣例に則り、ついに件の来日時にアストロノウツが吉田正の書いた「チェッチェッチェッ」をスタジオセッションで作り上げたとしても、何らの不思議も無かったのが、これまた昭和歌謡曲と洋楽の素敵な関係でありましたですねぇ~~ (^^♪

で、掲載したのは、そ~ゆ~経緯というよりも、半ば自然の成り行きみたいな感じで発売されたアストロノウツのシングル盤で、A面には前述「チェッチェッチェッ」、そしてB面には、これまた橋幸夫の代表曲にして元祖ビート歌謡の「恋をするなら」のエレキインストが収められているんですから、たまりません (^^♪

サイケおやじは乏しい小遣いを工面して、速攻でゲットしてしまった鮮烈な思い出の1枚というわけです。

そこで肝心のA面曲「チェッチェッチェッ」は橋幸夫のオリジナルバージョンからして、アストロノウツの「太陽の彼方に / Movin'」で日本人に刷り込まれていた例の「ノッテケノッテケ」のリフとビートを巧みに練り込んだ傑作でしたから、それを本家アストロノウツが演じる事に齟齬等あろうはずもなく、イントロからリバーブ全開の元祖「ノッテケノッテケ」を演じるのは美しい「お約束」であり、まんまアップテンポで痛快に弾きまくる、これぞっ!

エレキインストの楽しみが存分に味わえる仕上がりであり、気になる「チェッチェッチェッ」のキメはドラムブレイクでやっちまっているところは、まあ……、今となってはベンチャーズのサーフ物では十八番となっいる弦擦りの「キュッキュッキュッ」というサウンドエフェクトで聴かせて欲しかった気はするんですが、やっぱりサイケおやじは少年時代から今に至るもシビレは収まる気配が全くありません (^^♪

ちなみにジャケットスリーブ裏に記載の解説によれば、録音セッションは前述来日時の1月14日午後4時から東京のビクタースタジオで始まったそうで、しかも作曲者の吉田正が現場に顔を出し、プロデュースに近い仕事もやっていたそうですから、この仕上がりも当然が必然でありましょう (^^♪

これまで度々、世間一般の常識として、アストロノウツは演奏力においてベンチャーズには遥か及ばない存在とされておりますが、それはそれとして、ここでのエレキインスト版「チェッチェッチェッ」は充分に彼らの個性を発揮した名演だと思います (^^♪

ですから、やはり橋幸夫に吉田正が提供し、特段のヒットになった「恋をするなら」にしても、程好い遊び心を交えながら、しっかりとミディアムテンポのロックグルーヴを発散させているんですから、侮れませんねぇ~~♪

しかし、このテイクは前述した日本でのレコーディングではなく、後日ハワイで制作した音源だったという逸話が、やはりジャケットスリーブ裏解説に記載されており、だとすれば、ボブ・デーモン(g)、リッチ・フィフィールド(g)、デニス・リンゼイ(g)、ストーミー・パターソン(b)、ジム・ギャラガー(ds) という当時のアストロノウツに加えて、助っ人のセッションプレイヤーが参加している様に思うんですが、いかがなものでしょう。

それでも、リッチ・フィフィールドのリードギターをメインにしたアストロノウツならではのサウンドは不変ですよねっ!?!

ということで、本日は高齢者バンドの練習に参加出来まして、ついついエレキインストに我を忘れてしまいました (^^♪

もちろん、掲載盤からデジタルファイルを作成し、メンバーに配布~練習という流れを目論み、喜ばれたのが嬉しくて、最近の仕事の疲れも癒されました。

感謝するばかりです。

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