OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

大晦日・イン・マイ・ワールド

2022-12-31 17:56:55 | 日本のロック

イン・マイ・ワールド (In My World) / 沢村和子とピーターパン (RCA / 日本ビクター)

GSブームも終焉を迎えていた昭和45(1970)年前後には、そんなこんなで登場したバンドも変革の波に晒されたというか、それまでの純粋な(?)洋楽系歌謡ロック路線から、本格的なサイケ&ニューロックを目指したグループもあれば、歌謡フォークやムード歌謡コーラス風のレコードを出して、其々に生き残りを図っていたわけですが、それで解散を免れたバンドのひとつが本日ご紹介する沢村和子とピーターパンです。

まあ……、今となっては、昭和46(1971)年に発売された掲載盤A面収録の「イン・マイ・ワールド (In My World)」が日活最後の一般制作映画である夏純子主演のニューアクション作品「不良少女魔子(昭和46年・蔵原惟二監督)」に使われていたので、件の本篇のDVD化に伴って再発見されている事もありますが、沢村和子とピーターパンは昭和44(1969)年にレコードデビューした時は、ほとんど歌謡コーラス系のGSであり、ワワワワァ~~、なぁ~んていう、如何にものムード歌謡コーラスもやらされていた(?)のとは一転、これは作詞:岡まどか&作編曲:中島安敏が企図したソフトロック&イージーリスニングジャズ風味のサウンドを構築したフォーク系歌謡ロックに仕上がっているんですねぇ~~ (^^♪

ちなみに沢村和子(vo,etc) は沢村美司子の妹ですから、つまり中島安敏は実兄という強い絆があればこそ、小松崎純(g,vo)、加藤光一(g,vo)、白尾国洋(b,vo)、加藤武(ds,vo) という顔ぶれのピーターパンの面々も、心置きなく歌い、演奏出来たのかもしれません。

とにかく、ここでの転がりまくったピアノ、アップテンポで強いビート&リズムを打ち出すベース&ドラムスという演奏の弾けっぷりは相当なものですし、コール&レスポンスのスタイルで歌われる楽曲の新鮮味と高揚感は、時代が変わろうとも、その熱気溢れる歌謡世界は必ずや共感されるものと思っています (^^)

ちなみに前述した日活映画「不良少女魔子」の本篇中では、夏純子を含むズベ公達が溜り場にしているゴーゴー喫茶で、沢村和子とピーターパンとピーターパンが歌って演奏している場面をご覧になれるんですが、もちろん、そのサントラ音源と掲載盤収録のシングルバージョンは異なっており、件のサントラバージョンのグルーヴィな仕上がりこそは、このバンドの真骨頂かもしれませんよ (^^♪

以前、このサントラバージョンは「GO!CINEMANIA REEL9 (ユニバーサル)」と題されたCDに収録発売されていますので、気になる皆様は、お楽しみくださいませ (^^♪

ということで、アッという間に今年も大晦日!

正直、社会情勢は最悪だと思いますし、暗い世相が蔓延している中にあって、なかなか自分だけの喜びや希望に浸りきるという心持には程遠い1年でありました。

ですから、拙ブログも、決して楽しい事ばかりは綴れなかったわけですが、それでも大勢の皆様が訪れてくださった御厚情には、心から感謝 <(_ _)>

来る新年も、サイケおやじの姿勢は、まあ……、それほどの変わり様もございませんが、よろしくお付き合いいただければ幸いでございます <(_ _)>

そして皆様のご健勝、祈り申し上げます <(_ _)>


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