■青空のある限り / ザ・ワイルド・ワンズ (東芝)
先週から引き続き、また今週も仕事が縺れること必定という確信しか無いサイケおやじが、ついつい何時もの如く口ずさんでしまったのは本日ご紹介のシングル曲です。
本当さ、誰のせいじゃない
わっかてる あいつのせいじゃない
だけどもこの胸が重いだけ
わかってる あいつのせいじゃない
とにかく今の状況と心境にジャストミートの歌詞がリアルなんですよ……。
まあ、ここを訪れて下さる皆様には説明不要とは思いますが、歌っているワイルド・ワンズはGSブーム期の人気バンドで、しかもありがちな不良性とは一線を画するスマートなイメージは、現在も継続中の活動からも充分に納得されると思います。
つまり当時も今も、所謂ロックというよりもフォークロックや歌謡フォークに近い音楽性を前面に出していたわけですが、しかし通算4作目として昭和42(1967)年秋に大ヒットさせた「青空のある限り」は、例外的にハードな切迫感が大きな魅力♪♪~♪
それはなんと言っても、エレキギターによるリードもリズムも、とにかくファズを使いまくったジージージリジリのサウンドが強烈で、特に間奏のソロパートではファズ+低音弦奏法が冴えまくりの名演になっています。
ちなみに当時のワイルド・ワンズは加瀬邦彦(g.vo)、鳥塚繁樹(g,vo)、島英二(g,vo)、植田芳暁(ds,vo) という4人組でしたが、この曲はリードボーカルがドラムスを敲きながら歌うという植田芳暁の十八番芸に加え、合の手のキメフレーズを弾く加瀬邦彦が、その時にギターを垂直に構えるというアクションも最高でしたよねぇ~~♪
ですから安井かずみの書いた歌詞の不条理感が、このバンドにはあまり合っていないという先入観をブッ飛ばす勢いで演じられたのも、例によって加瀬邦彦が作るキャッチーなメロディがあればこそでしょう。
青空のある限り~~~♪
という些か楽天的な解決策は、今のサイケおやじには持てるはずもないんですが、何故かこの歌と演奏には勇気づけられるのでした。
この曲なんかはリアルタイムで是非演奏シーンを観たかったです。
「いいのかな」なら覚えてる完全¨GSブーム乗り遅れ世代¨であります。
コメントありがとうございます。
GS楽しむのに、後追いもリアルタイムも関係ありませんよ。要するに好きな歌と演奏、バンドやグループに思い入れがあれば、OKだと思うんですよ。
最近のワンズは、ライブでこの曲をやっても、あまりファズは使わないらしいですが、やはり日本のロック全盛期を作ったバンドとしての威厳は健在でしょうね。
ワンズは「アニタ」「幸せの道」でのファズもよかったですね!
コメントありがとうございます。
ようこそ、いらっしゃませ♪
ワンズに限らず、ファズを使うバンドは、そのセンスが要求されると思うんですよ。
その点、ワンズは実に上手くて、ご指摘の2曲は流石の仕上がりだと、私も思います♪
これからも、よろしくです。