OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

ノリが最高だった初期のフリー

2009-11-23 10:22:38 | Rock

All Right Now / Free (Island / 日本フォノグラム)

この世は「ノリ」が大切だなぁ~、と教えてくれたのが、ブリティッシュロックの人気バンドだったフリーです。

実際、フリーの演じる楽曲は特に初期において、メロディよりもハードなリズムとタイトなビートによる強烈なノリが魅力になっていました。それゆえに売れるまでの即効性というのは希薄だったかもしれませんが、一度虜になると抜け出せない良さがあるんですねぇ~♪

個人的には昭和45(1970)年あたりからのラジオの深夜放送で、フリーの楽曲が流れまくっていながら、告白すれば最初はピンッとこないバンドでした。しかし本日ご紹介のシングル曲「All Right Now」だけには、グッと惹きつけられましたですねぇ~♪

とにかくタイトなドラムスが主導するビート感が素晴らしく、ミディアムテンポでガッツの入ったギターカッティングがキメのリフになり、真っ黒でソウルフルなボーカルが熱唱するスタイルは、曲メロなんて「オ~ル、ラ~イ、ナァウゥ」と歌うリフレインしか無いに等しいんですが、その全体のノリが実に粘っこくてグルーヴィなんですねぇ~♪

中盤からカッコ良くドライヴしくるエレキベースも良い感じですし、間奏のギターソロが、私の大好きなピーター・グリーンとマイク・ブルームフィールドのイイトコ取りですから、たまりません♪♪~♪

当時のメンバーはポール・ロジャース(vo,g)、ポール・コゾフ(g)、アンディ・フレイザー(b)、サイモン・カーク(ds) という二十歳前後の若者集団でしたから、確かに怖いもの知らずの勢いもあったでしょう。また若気の至りが良い方向に作用したという以上に、実はちょっとばかり枯れた雰囲気が、フリーというバンドの魅力の秘密かもしれないと、今は思っています。

私が本格的に聴いたフリーのレコードは先輩から借りたLP「トンズ・オプ・ソンズ」でしたが、それだって昭和46(1971)年の伝説となった来日公演の素晴らしさが大評判となっていたからです。そして件のアルバムで完全KOされて買ったのが、本日ご紹介のシングル盤というわけですが、後に同じ曲が収録されたアルバム「ファイアー・アンド・ウォータ」を聴いて吃驚! こっちは編集され、ミックスも変えられたシングルバージョンでした。

骨太なアルバムバージョンに対し、シングルバージョンは幾分スッキリしていますので、好き嫌いは十人十色でしょう。個人的にはシングルバージョンの方が同じ演奏であるにもかかわらず、ノリが良いと感じるんですよねぇ~♪ このあたりの上手さというか、プロデュースの魔法はバンドメンバーの創意として侮れません。

ということで、欧米はもちろん、我国でも「All Right Now」は例外的に流行ったメロディの無いハードロックの大ヒット曲です。やっぱり一緒に歌えるパートのある曲は強いということかもしれませんが、ノリの良さが最高の魅力だと強く思います。

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