■だれかを愛したい / 本田路津子(CBSソニー)
グッと暖かくなっての春の晴天なればこそ、本日はウキウキ気分の歌謡フォークということで、ご紹介するのは昭和47(1972)年2月に本田路津子が出した掲載のシングル盤A面曲「誰かを愛したい」です。
いゃ~~、やっぱり彼女の清涼にして上手過ぎる節回しは聴いているだけで心が洗われるというか、日頃は煩悩の塊の様なサイケおやじにしても、我知らず暖かな心持にさせられるんですから、たまりません (^^)
しかも、この「誰かを愛したい」は有馬三恵子の純情可憐な歌詞の世界に森田公一が典型的な歌謡フォークの作編曲を附したアップテンポのホンワカ仕上げになっていますから、全く今日みたいな春を間近に感じられる、その雰囲気に偽りなど在ろうはずもないわけですよ (^^♪
実際、イントロから華やかなストリングスに弾んだリズム、シンプルな合いの手ブラスセクションも軽快なソフトロック調の曲展開は本当に心地良く、それゆえに本田路津子の爽やかな歌声も冴えまくりなんですねぇ~~♪
カントリーロックや白人ゴスペル風味という当時の洋楽の流行を巧みに滲ませた彩りもヒット性は満点であり、盛り上がりきったところで潔く終わるエンディングが逆に素敵な余韻を残すもんですから、これまた思わず針を頭に戻してのリピート再生鑑賞は必至というわけです (^^)
ということで、やっぱり春は明るく、溌剌とやっていきたいものです、例え災害や戦争や政治の腐敗があろうともっ!
それは例によってサイケおやじの楽観主義かもしれませんが、少なくとも、この本田路津子が歌う「誰かを愛したい」は漠としつつも、希望を感じさせるのでした。