OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

大信田礼子が与えてくれた

2013-11-01 15:14:49 | プレイガール

女の学校 / 大信田礼子 (CBSソニー)

個人的な好みである「猫顔&セクシー」という観点においては、大信田礼子を外すわけにはまいりません。

もちろん彼女は女優であり、元祖グラビアいドルという括りも可能なほど、素晴らしい肢体をキワドイ衣装や極小水着で披露してくれましたが、歌手としても相当にブレイクしていたんですから、たまりませんでしたねぇ~~♪

なにしろアブナイ歌唱力にセクシーな佇まい、しかもサービス満点の衣装で魅せる存在感は過言ではなく、アイドル王道のひとつを堂々と歩んだ事実はサイケおやじと同世代の皆様ならば、きっと忘れられないはずです。

本日掲載のシングル盤は、その大信田礼子の歌手デビュー作で、とにかくA面収録の「女の学校」が、今となってはレアグルーヴ風味のバック演奏も印象的な傑作と思います。

それはイントロからシンプルなサックスのリフとオルガンの掛け合いがニクイほどですし、終始バカバカに鳴り響くパーカッションやどっかしらイナタイ感じのアレンジも、ギリギリの許容範囲を模索するかのような大信田礼子の歌いっぷりが強烈ですから、もしかしたら意想外の結果オーライだったと言えば、問題発言でしょうか?

しかし作詞:なかにし礼、作曲:鈴木邦彦のヒットメーカーコンビが、薬籠中の手腕を発揮したとしても、また森岡賢一郎のジャズロックな編曲がきっちり組み立てられた成果だとしても、おそらくはレコーディングに苦労したであろう大信田礼子のボーカルの前には 不思議な無力感があるような気がします。

実は今だから言えるんですが、これが世に出た昭和46(1971)年はテレビの歌番組は全盛期でしたから、彼女の歌の場面はどっさり見られた中にあって、常に存在するイメージ、平たく言えばそのセクシーな振る舞いに野郎どもはオカズ性感度の高さを与えられていたのです。

いゃ~、本当に良い時代でした。

もちろん、その点はレコード会社にも充分な意識があり、二つ折りのジャケ写で拝める全身ショットの素晴らしさが、レコード本体の魅力の半分であった事は否定出来ないと思います。

ということで、歌なんかターヘでも、ルックスから滲み出て与えられる印象が鮮やかならば、その芸能の所期の目的は達成されるわけです。

暴言とは自覚しておりますが、大信田礼子の歌とレコードに接する度に、サイケおやじは強くそれを認識している次第です。

コメント (4)
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