OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

生還・天の巻

2010-11-08 14:49:23 | Weblog

ご無沙汰しています。

中国内陸部を経由して、中央アジアの国をふたつほど巡ってきました。

もちろん仕事です。

まず反日騒動も記憶に新しい中国内陸部なんですが、私が訪れた先月13日頃は、そんな過激な集会もありませんでした。しかし、それでも矢鱈に写真を撮ったり、あるいはネットに接続しないよう、注意報は出ていましたですね……。

そして実際、自分的な好みのネットには繋がらないんですよ!?

しかも、いろんな個人的パスワードが、ほとんどエラーになるという……!?

う~ん、中国へは何度か行きましたが、こんな事は初めてでした。

なんじゃ~、これっ!?!

という松田優作の気分でしたよ……。

で、とにかく仕事をきっちりやって、いよいよ次は中央アジアのK国に向かったんですが、なんとその飛行機が着陸態勢に入ってから、エンジントラブルという非常事態!

おまけに着陸脚も不調だったらしく、ちょいと覚悟を決めたほどでした。

まあ、こうしてプログを綴っていることからして、無事に到着はしたわけですが、さて、そのK国は旧ソ連の属国ということで、今でも国民性は「二番でOK」という、どこぞの仕分け大臣が感涙する事は必至の雰囲気が濃厚でしたから、ある意味では仕事がやり易かったのですが……。

問題はノンビリしすぎというか、いろんな事に時間がルーズなんですよねぇ。

そのあたりは、世知辛い日本の感覚からはズレまくりでした。

ちなみに国の領土の大半は砂漠なんですが、居住地区はヨーロッパ風の生活様式でした。

また宗教はイスラム教とキリスト教が半々ぐらいでしょうか? しかし誰も戒律なんか守ってない感じでしたから、遊び場もそれなりに充実していましたよ。

ただし日本やオランダやドイツのような、エグイ風俗なんてものは大っぴらには存在していないようで、それゆえにナイトクラブには往年のムードが横溢♪♪~♪

そこそこに露出度の高い衣装のフロアダンサーはスタイルも良かったですし、東宝の社長シリーズあたりで舞台になるキャバレーというか、サイケおやじ的には好感が持てました。

それと某店に出ていたピアニストが冴えない中年おやじながら、演じていたスタイルがハンク・ジョーンズ的なピアノタッチとオスカー・ピーターソン風のアレンジを使ったトリオを率いて、素敵なスタンダード曲を存分に披露♪♪~♪

レコードかCDを出していたら、欲しいなぁ~、と思わず尋ねたら、レコーディングは全くした事が無い、と淡々とした返事なんですねぇ。う~ん、勿体無い!?!

でも、本人は欲が無いというか、実は当地には、クラシックをみっちり勉強しながら、体制の崩壊によってクラブで演奏せざるをえない音楽家が大勢いるそうで、結局は食べるために自己の技術を活用しているに過ぎない現状には、ちょいと哀しいものを感じました。

閑話休題

で、次に向かったのが、U国なんですが、ここはK国と同じく砂漠と荒れ地が大半です。そしてはっきり言わせてもらえば、失礼ながら貧しい国です。K国がそれなりに豊かだった事を思えば、雲泥の差というか……。

特に農業は壊滅的で、おそらくは以前に相当な無茶をやったツケが回っているらしいですね。

そして最も良くないのが、これは教育の問題もあるんでしょうが、国民に向上心が希薄なんですよ……。

ところが、国の中には往年のシルクロード的な文化遺産がいっぱい!?!

建物はエキゾチックな欧州ムードというか、個人的には味わい深いものを感じました。

ですから、ヨーロッパからの観光客も多いのかもしれません。宿泊設備も整っていますし、交通手段も都市部では出来上がっていました。

しかし問題は食い物の不味さと水の悪さでしょうか……。

あまり言いたくはないんですが、メキシコと同レベルというか、絶対に腹具合が悪くなるでしょうねぇ、生水は厳禁! 一緒に行った若い者は下痢に苦しんで、大変でした……。

ちなみにU国もイスラム教なんですが、戒律なんか誰も守っていません。

というか、女の子は開放的だし、悪いクスリは蔓延しているみたいだし、ホテルには妖しげな美女が堂々と徘徊するという、如何にも観光地にありがちな雰囲気は悲喜こもごもでしょうねぇ。

また、気になる治安は良くないです。都市部にはチンピラや強盗が多いし、地方というか郊外には平気で腐乱死体があったり、反政府ゲリラの活動もヤバイ感じです。外国の軍隊が駐留(?)している事もあり、また警察権力の腐敗も……。

それでも日本には好意的なのが救いで、ビジネスは前向きに出来るんじゃないでしょうか。言語はロシア語と現地語のミックスという事情は、前述のK国と同じでした。

う~ん、実は半年ほど、ここに飛ばされる可能性が濃厚というサイケおやじは……。

という悪い予感に満たされつつ、23日夜に帰国したんですが、実はここからが想像もしていなかった本当の地獄の始まりとなるのでした。

コメント (12)
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