OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

中村晃子の幻の名曲

2010-04-26 15:35:25 | 歌謡曲

風とバラの荒野 / 中村晃子 (キングレコード)

中村晃子が昭和44(1969)年秋に出した、リアルタイムからサイケおやじが大好きだったシングル曲♪♪~♪

先日ご紹介した小畑ミキのデビューシングル盤と同時にゲットしたものですか、小畑ミキ盤がそれなりの価格だったのとは逆に、こちらはほとんどヒットしなかった所為もあるんでしょうか、信じられないほど安くて、嬉しいような、哀しいような、本当に複雑な気分です。

まず、この捨て鉢いうか、投げやりでシラケきったイメージのジャケ写が、逆に美しいでしょう♪♪~♪ これが当時のムードそのものなんですよねぇ。

そして曲調がフォークロックを歌謡曲化した決定版!

作詞:横井弘、作曲:小川寛興、さらに編曲:森岡賢一郎という黄金のトラアングルが完全に機能し、しかも彼女は何時ものビートを効かせた分厚い歌唱を封印!? 少し鼻にかかったようなコブシを使うという新機軸がズバッと直球のストライク!

の、はずが、現実的には小ヒットがやっとでした……。

思えば当時の彼女は昭和42(1967)年秋の大ブレイク曲「虹色の湖」からちょうど2年目という、ポップス系女性歌手としては微妙な分岐点でしたから、流行の歌謡フォークを逸早く取り入れた狙いは決して間違っていなかったはずです。

しかし結果的に以降は人気が下り坂……。

ファンだったサイケおやじにしても、リアルタイムで乏しい小遣いをこのシングル盤へ投入する覚悟が出来なかったことも、その表れのひとつだったと思います。

そして先日、ようやく罪滅ぼしというか、真相は自己満足に過ぎませんが、とにかく欲しかったこの曲を入手出来ましたから、今はひとりでも多くの皆様に、素晴らしい彼女の歌を聴いて欲しいと願いつつ、本日の文章を綴っている次第です。

心底、再評価を望んでいます。

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