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ゴッホ~黄色い夢の町~1

2008年10月31日 | 絵画
NHKアーカイブス、2005年に放送された番組を10月18日に再放送したもの。1888年、南フランスのアルルに移り住んだゴッホ(1853~1890年)はここに芸術家たちが共に住む理想郷を作ろうという夢を抱いた。

南フランスの明るい太陽の光を浴びたこの時期、【ひまわり】【黄色い家】【種撒く人】【夜のカフェテラス】など黄色い色を使った数々の傑作が生まれている。アルルにいる間の一年間を中心に理想と現実に揺れたゴッホの苦悩、ゴッホの絵とそれが生まれるまでを検証した番組。

ゴッホは27歳のときに画家を志し、このときには35歳になっていた。黄色い色が好きになったきっかけは日本の浮世絵との出会いから。鮮やかな色を大胆に置く浮世絵独特の表現は西洋の絵画の常識をくつがえすものだった。

歌川広重【名所江戸百景大はしあたけの夕立】では夕立が降る中、川にかけられた橋の上を蓑や笠を被って走りながら渡っていく人々が描かれている。ゴッホの部屋の壁は浮世絵だらけになっていた。ゴッホはこうした絵を何枚も模写して勉強を続けるうちに、その中から見つけた色が“黄色い色”だった。

34歳のとき、1887年に描いた【白い葡萄、りんご、なし、レモン】の絵は背景もテーブルも果物もまっ黄色。よく見ると緑など他の色も使っているがほとんどが黄色で覆われている。

1888年2月20日、ゴッホは南フランスの小さな駅、アルルに降り立った。友達からここが光溢れる太陽の国と聞かされ、いてもたってもいられなかったからだ。

(以前に札幌で【ゴッホ展】があったときに見に行った。大変な人出で絵の前は押すな押すなの盛況ぶりだった。そのときの【図録】をみないとはっきりしないが、かなりの絵の枚数だったのではないかと思う。その中では【自画像】が印象的だった。同時に展示してあった直筆の【テオの手紙】もいくつかあって、ゴッホを影のように支えた生涯には深く胸を打たれたものだ。)













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