FOOTBALL LIFE

~サッカーを中心に日々の雑感など~

大逆転

2012年10月31日 | サッカー

 30日行われたイングランドのキャピタルワンカップという国内カップ戦。こんな大会があったのかいなという聞きなれない名称だけど、アーセナルはレディング相手にスコアが5-7.で大逆転勝利だそうだ。双方で12ゴールだなんて、サッカーではなかなかないよ。

試合は前半36分まで4点奪われるという最悪のスタートだったというから、これもなにやってんだかねえ。どうかと思うけど…、それから最後のところで追いついて、延長戦突入、ついには7得点という大量得点によって試合をひっくり返したらしい。前半の体たらくはともかく、こんな劇的な展開めったにない。映像で見たかったなあ。

試合結果はどうなったかとアーセナルの公式サイトをみてびっくり。ヴェンゲル監督は「奇跡」だといったそうな。目まぐるしい点の取り合い。36分まで4点という中にはコシールニーのオウンゴールが入ってるんだから、これもまたかだ。

ところが追加タイムにウォルコットが決めて4-1で折り返すと、64分にはジルーがが決め2点差。89分、責任を感じた!コシールニーの得点で1点差になる。なんとまた追加タイムにウォルコットのシュートからのこぼれ球をジェンキンソンが決めて追いついたというんだから、アウェイのアーセナルサポーターが狂喜乱舞!?する姿が目に浮かぶよ。

とうとう延長戦まで試合はもつれ込み、103分にシャマクが逆転ゴールを決めるものの、115分にはレディングに追いつかれる。レディングもしぶとくがんばってエライ。そしてまたもや追加タイムの120分過ぎ、ウォルコットが決めて6-5となると、直後にシャマクのループシュートが7点目となり試合終了…といった目が回りそうな展開。このところの得点力不足が吹っ飛ぶような試合だったねえ。リーグ戦ではなかなか波に乗れないジルーが得点出来たのはいい兆候。

今度のたしか土曜日にはマンチェスターユナイテッドのホーム、オールドトラフォードで試合がある。いよいよだ。昨季の事があるんだから、この勢いのまま、アウェイに乗り込んでいってほしいなあ。


なんとか勝利

2012年10月28日 | サッカー

 27日土曜日行われたイングランド・プレミアリーグ第9節、アーセナルはホーム、エミレーツスタジアムに、同じロンドンを本拠地とするQPR(クイーンズ・パーク・レンジャーズ)を迎えて対戦。ここ2試合敗けていたから、1-0でもなんとか勝利出来て良かったよ。

この試合では長く怪我で戦列を離れていたサイドバックのサニャと真ん中で使われるウィルシャーが復帰、久しぶりの先発で明るいニュースだけど、すぐに本調子というわけにはいかない。

1トップのジルーはがんばっているんだけど、活かせるようないいパスが来ないし、どうも連携がいまいち。まだ時間がかかるのかもしれない。攻撃陣のプレーも相手チームが引いてしまうと守備の壁に跳ね返され、なかなかこじ開けられない。

70分過ぎだったか、カソルラがゴール前でフリーになったのに、蹴ったボールは高くなりすぎて大きく外す。決定的チャンスだったのにねえ。下を向いてがっくりする姿を見るのはなんだかつらい。

その後、DFヴェルメーレンと肩が接触して相手選手が倒れた後に、ヴェルメーレンの足に対して、蹴り返すような行為を報復行為と判定されたらしく、80分、QPRの選手がレッドカードで退場。これで一人足りなくなったQPRはますます守備的になる。

アーセナルが有利になるはずが、途中から投入されたジェルヴィー二ョが怪我で下がってしまうというアクシデントがあり、担架で運ばれる姿は痛々しい。先発じゃなかったからホントは休ませたかったのだろうけど、なんせ得点がないんだから、やむなく使えば、こういうことになってしまう。サイドから仕掛けて突破できる今一番攻撃を活性化していた選手だったのだから、いなくなったら大変だ。

代わって投入されたアルシャビンがサイドから上げたクロスに対してゴール前の混戦、84分アルテタが押し込んでようやく待望のゴール。やっとこさゴール!!2試合ゴールがなかったからねえ。

鮮やかなパスサッカーでゴールシーンを次々に見せるというのが、週末に娯楽を求めてスタジアムにやってくる観客に対して、ヴェンゲル監督の目指すサッカーなはず。それがこうもゴールがないというのはやっぱり淋しいなあ。

この頃は原発は深夜電力というのが頭にあって、夜中にサッカーを見ることに抵抗感を抱くようになった。別に24時間放送する必要もないのにTV業界が一番、原発の維持に協力しているのかもしれない。


狙われている

2012年10月24日 | 雑感

 今日の地方ニュースで泊原発の事故を想定した住民の避難訓練の様子が映像で流されていた。泊村の近隣4町村だけではなく、30キロ圏内のさらに9町村が参加し、約1700人という大規模なものになったようだ。こういうのは原発再稼働へ向けたキャンペーンみたいなものではないか。再稼働しないなら、避難訓練など必要ないんだからね。

経団連の米倉タヌキ!?会長が道経連との定期懇談会のために昨日、札幌に来て会見した記事では、道経連が「何としても運転再開に国として尽力してもらいたい」と言えば、タヌキ会長が「冬の停電で人命にかかわる事態を引き起こしてはならない」などともっともらしいことを。

このところの道内ニュースでは連日のように、一年中で一番電力が使われる冬場の厳冬期を前に、火力発電所の事故が起きれば電力が足りなくなるとか、そうなれば停電になるとか、やたら道民に脅かしをかけてくる。全国の原発の中で次は泊の再稼働が狙われている!!

北電の幹部から個人献金を受けているといわれる高橋はるみ知事は、最後のところで再稼働を認めてしまうのではないかと、怖くて仕様がない。プルサーマル運転も計画されているというのに。

「田中龍作ジャーナル」が伝えていたが、ドイツへ脱原発視察団を送り込んでいた「国民の生活が第一」では帰国後の会見があったようで、小沢代表はドイツで視察した確かな手ごたえをもとに「自信をもって脱原発の政策を推進していきたい」と述べている。

問題がありすぎる橋下大阪市長の遊説やら、「週刊朝日」とのけんかなんかより、こっちの方がよほど大事なニュースなんだけどね。「国民の生活が第一」の動向については、意図的に報道しないという姿勢が見える。TVも新聞(”日刊ゲンダイ”はいいよ。)も正義や良心を投げ捨ててしまった。言論の自由などと言いながら、肝心なことは報道しない。現場に行かないから、大スクープが大誤報になったりする。腐ったものだ。


第29節

2012年10月21日 | サッカー

 20日土曜日、J1第29節、コンサドーレ札幌は今季最後の厚別公園競技場での試合、鹿島アントラーズを迎えて対戦。秋も深まり、もういつ雪が降ってもおかしくない時期。途中から激しく雨が降る中、降格が決まってもサポーターの熱烈応援は変わらない。

前節は浦和に古田選手の2得点でアウェイで初めての勝利を掴みとり、この日は鹿島の猛攻をGK高原の好セーブが何度もチームを救い、久しぶりに無失点ゲーム、0-0のスコアで終了した。

高原選手は怪我で長く戦列を離れていた。3度のアキレス腱手術を行い、医者からは治る可能性はほとんどないと言われたそうだ。この試合では前半24分にPKを止め、幾度も素晴らしいセーブを見せ、強い精神力でチームの無失点に貢献した。

先発は1トップに大島、その下に岩沼、岡本、古田、前、真ん中にはこれも長く怪我に悩まされてきた芳賀と山本真希、芳賀選手が入るとなぜか、負けない気がするよ。後方にはFWからMF,ついにDFになったかという宮澤、いつもはボランチで使われるキャプテンの河合竜二、若い櫛引。GK高原寿康。

鹿島は現在、降格圏を脱してはいるが優勝を目指すにはもう負けられないという位置で、この日も積極的に勝ちを狙いに来て、コンサはホームながらなかなか連携から攻撃する場面が作れない。前半23分、エリア内で河合選手がハンドを取られたのかPKの判定。しかし高原選手が相手選手の動きを見事に読んでボールを止め、チームは持ち直した。

後半も防戦に追われるが何とか踏ん張り、時間が経過。ところが81分、櫛引が2枚目のイエローでレッドカードが出されると82分、鹿島FK、正確なボールに相手外国人FWが飛び込むという決定的場面。

GK高原はここでも倒れながら左足で懸命にボールをかきだし、なんとかしのぐ。試合はこのまま終了。無失点試合なんてひさしぶりだ、やれやれ…。若手が多く出ているんだから、一つ一つの試合経験が今後に生きるといいねえ。

サポーターの応援席前には「クラブはこの変わらぬ愛に応える覚悟はあるのか?」という長い横断幕が掲げられた。単純な言葉だけで終わらず、少し長いけど、なかなか文学的でいいんじゃない?そういえばこの後見た、スペインのリーガ・エスパニョーラ、デポルティーボとバルセロナの試合。

北端のチーム、デポルのホームでは、スタンドからコンサの試合で聴きなれた応援歌が2つも歌われていたよ。へえー、こんなところで歌われている歌を拝借!?しているんだとちょっとびっくり。海外サッカーに熱心な人がいるんだねえ。

次節は27日、アウェイでFC東京戦。若手を起用してノビノビとプレーしてほしいなあ。どこかで勝利出来れば、なおいいけどね。あきらめずにがんばれ!!


そばにいれば

2012年10月19日 | 音楽

 この間の「クラシック倶楽部」で大好きなフランク作曲のバイオリン・ソナタ イ長調の放送があった。この曲の出だしがいいなあ。ピーンと張りつめたような音が響く。「ピエール・アモイヤル、バイオリンリサイタル」の中の1曲。毎晩友人であるもうすぐ300歳!というストラディバリウスとともにステージに上り演奏するのが至福の時間という。無心で音楽を楽しんでいる境地。肩の力が抜けた自然体の音色が印象的。

もっと円熟した演奏で感動というより、感銘を受けたのは、14日放送の「ららら♪クラシック」~師匠と弟子の幸福な関係~で紹介されていたアナ・チュマチェンコさん。名演奏家にして、ミュンヘン大学で教鞭を執っている名教師でもあるということで、そのお弟子さんである若い女流バイオリニストたちが、次々にチュマチェンコさんの教えを胸に演奏家として活躍している。来日した時にも公開レッスンを行い、演奏する若い女性たち一人一人に短い言葉で温かく指導していた。

お弟子さんの演奏が少しずつ登場。ヴェロニカ・エーベルレさんはプロコフィエフの「無伴奏バイオリン・ソナタ 作品115」から第2楽章。今もミュンヘン大学に通う学生さんで、チュマチェンコさんから直接教えを受けているそうだ。もう一人はアラベラ・美歩・シュタインバッハさん。ドイツ人のお父さんと日本人のお母さんを持つ。日本人の黒髪には難しい緑色のロングドレスには、茶色の髪がぴったり。チャイコフスキーの「バイオリン協奏曲」から第3楽章。二人ともスケールの大きな表現力で、自信に溢れ、堂々たる演奏だった。

そして本家のチュマチェンコさんはシューマン一作曲、唯一の「バイオリン協奏曲」から第2、3楽章。シューマンはピアニストであることから、この曲は「ピアノ的な音型が多く、バイオリンでは実際に弾けないような音型を書いてあるところがある」という難曲。ところが…少しもよどみなく、しかも金属的な音がまったくしない包み込むような音色で、短く切った音の連続も難なく!?演奏していった。情熱的で温かい響き、なんども聴きたくなるような演奏。

若い演奏家へ「”ファストフード”感覚で音楽の栄養を取らないでほしいと願っています。成長するためには時間が必要。育ち方は生徒によって違うのです。今日、あまりにも単純な先入観、つまり若いうちにすべて成し遂げなければならないと考える傾向が強いですが、そんなことは不可能です。深く成熟させるためには時間が必要なのです」

シュタインバッハさんが行き詰って相談したときには「そんなに不安になるのはあなたが繊細だから。繊細だからこそ美しい音楽を生み出せる。それは音楽家にとって大切なこと。自由に心を開いて失敗を恐れないで。不安になっても大丈夫、そのほうが人間らしくていいじゃない?」…すべての若者にこういう大人がそばにいれば…、素晴らしい愛情に満ちた言葉…


冬越し準備

2012年10月19日 | ガーデニング

 短い秋も終わり、いよいよ冬が駆け足でやって来る。今朝はマイナスまで気温が下がったところもあったようだ。いつ雪が降ってもいいように、灯油は一冬購入したし、車のタイヤもスタッドレスに代えた。これで良し!っと。山の山頂には白い雪が見え、その寒さが平野部に降りてくれば、一晩で雪におおわれる。

しっかり防寒服を着込み、庭で薔薇の枝をロープでぐるぐる巻いていると、その前を通る何人もの人が声をかけてきた。薔薇を見せてもらってありがとう。楽しませてもらいました…などと言っていく。自分だけの楽しみのつもりが、いつのまにかこうなってしまった。

今年は薔薇を横倒しにしているが、最初はどうもうまくいかない。困ったなあ、どうしようと途方に暮れたけど、しぶとく!?株元の周りを掘って見たら、何とか倒れるようになった。それからは要領がわかって作業は順調に進んでいる。株元には穴が開いたようになるので、くんたんと新しい土を補充した。

昨年まではまず1本1本ロープで枝を巻き、木立性の薔薇は周りを竹でぐるりと取り囲んでから何か所かきつく縛り、さらにネットで巻くというやり方。倒してしまうやり方では、竹を打ち込む作業がないので終わってみればずっと楽!もっと早くこの方法をやっていればよかったなあ。難しく考えすぎていたのかもしれない。

グルグル巻く前に葉っぱをむしり、薔薇のつぼみや花がついた枝先を切ると毎年結構なボリュームになる。最初に切った先週は、そんな花束を花友達に持っていったら、ドライフラワーにすると喜んでくれた。なんでも知り合いの花屋さんでリースにしたものが売れたとか。花材を探しては新しい”創作”に意欲満々。一時は旦那の会社が倒産して大変な日々だったからねえ。少しずつ立ち直っているようでなにより。


実現可能

2012年10月16日 | 雑感

 民主党を離れた小沢さんを代表とする「国民の生活が第一」は消費税増税反対のほかには、10年後を目途に、国内のすべての原発を廃止するとする政策を発表しているが、今日午前、ドイツのベルリンへ向けて「脱原発視察団」を派遣した。小沢さんとともに森ゆうこ参議院議員も同行しているので是非、女性の視点、母親の目線でドイツの現状をしっかり見て、報告してほしいと期待している。

第3極といっても大阪維新の会ばかり報道の前面に出ているが、インターネットを見れば「国民の生活が第一」もちゃんと定例記者会見をしていた。以下は15日の小沢さんと記者とのやりとりから…。

…「…もっとも先進の工業国、ヨーロッパでは最強のドイツが2022年に原発ゼロの決定を国民の総意でしているということを忘れている。あるいは多くの国民が知らないでいることが現実だと思い、今回私たちの主張が決して現実離れしたものではないこと、また現にドイツではすでに決定して実行に移しつつあることを我々自身がその間の事情、意見や議論を聞いたり、あるいは代替エネルギーへの取り組みを見たりして、われわれの原発ゼロの方針が正しいと国民のみなさまに知っていただくいい機会になればと思っている。」

「わたしがメディアに嫌われているので、仲間には迷惑をかけている。たとえ意図的なことがあったとしても、正しい主張をひたすら一所懸命やっていれば、必ず国民のみなさまは見ていてくださる、理解してくださると思う。いろいろまったく、身に覚えのない攻撃、批判に晒されているが、最後は正しい者が勝つと確信している」…。小沢さんは11月に冤罪も冤罪の裁判を控えているので、気力を充実させ、がんばってほしい。

先週、東電は今でも1時間当たり1000万ベクレル、一日あたり2億4000万ベクレルの放射性物質が空中に放出されていると発表したそうだ。政府が事故が収束したなんていっていたのは、とんでもない言い訳に過ぎないということがわかる。

9月23日放送のETV特集、シリーズ、チェルノブイリ原発事故、汚染地帯からの報告、第2回「ウクライナは訴える」では、事故当時、注目されていなかった低線量被ばくの問題を取り上げている。「25年後、未来の安全」というウクライナ政府の報告書が発表された。大人はもちろん、子どもたちにも内部被ばくから、全身に及ぶさまざまな疾患が発症し、しかもそれが増えているという恐ろしい事実を伝えている。

事故前から住民を診察してきた現場のお医者さんたちがこの現状を報告しているというのが重い。しかし原発推進の国際機関IAEAはこうした実情を認めない。「被害者の被ばく線量データや、因果関係を解明するための疫学的調査が必要」とか。

日本もこの問題を”学者先生”が集まって話し合われたが、結局、科学的に証明されているのは甲状腺がんだけという理由でほかの疾病は認めない。当時の細野大臣にもその程度の報告書しか手渡していない。自分たちの立場を守ることに汲々として、放射線被ばくを背負って生きる被災地の子供たちや、子どもの健康不安におびえる親たちのことなどまるで二の次に見えた。原子力村の牙城は今も崩れない。

「田中龍作ジャーナル」では何回も伝えているが、14日、リトアニアの「原発国民投票」は投票率が50パーセントを超え、賛成のほぼ倍となって表れた建設反対の国民の声が認められた。計画されている新しい原発というのは日立製作所のもの。福島原発でこれだけの被害があり、しかも事故の後始末を放って、反省もなく国外にそれを売りつけるというのだからあきれたものだ。これでは世界中に放射性物質をまき散らしているという加害の責任を何も感じていないのではないか、と受け取られても仕様がないと思う。日本もこうした原発の是非を直接投票するような仕組みにならないだろうか。

 

 


原発反対

2012年10月14日 | 雑感

 13日土曜日に開催された各地の反原発集会。札幌では大通り公園で「さようなら原発北海道1万人集会」に主催者発表で1万2千人が参加し、北電泊原発再稼働や大間原発(青森県)の建設中止を訴えたそうだ。この参加者の数!!今までにない盛り上がり!!東京だけではなく、地方の人間が立ち上がって、全国的は広がりを見せてきた証拠。行けないのは残念だったが…

会場では脚本家の富良野市在住、倉本聡さん、滝川市出身の作家、雨宮処凛(かりん)さん、道がんセンター院長、西尾正道さんなど、さらに上田文雄札幌市長も駆けつけ、参加者に脱原発の思いを語ったという。(上田さんは次期知事選に出馬がささやかれている。現職の高橋知事に何としても勝利し、北海道から反原発政策を発信していただきたい。)

朝日新聞道内版から、倉本聡さん「…前略…私たちは電力の需要者として『事業仕分け』をすべきです。24時間のテレビ放送やあんなにたくさんの自動販売機が本当に必要なのか。1960年代、子どもは夜8時に寝ていました。会社は朝7時に始めて午後4時に終業したらいい。原発を絶対になくしたい。」

雨宮処凛さん「わたしは滝川市出身です。福島の事故を知って、もし地元だったら…と思いました。イラクの劣化ウラン弾の問題に取り組んできましたが、まさか原発が爆発するとは思わなかった。貧困の問題と(原発で働く人たちが被ばくする)被ばく労働とはつながっているし、被ばく労働は海外のウラン採掘から始まっています。 原発は犠牲を必要とするシステムで、地域を分断し、生活を根こそぎ破壊します。水素爆発を見た瞬間、(なにもしてこなかったことを)後悔した。二度と後悔したくないから、こうしてデモに出ています。」

たしかにねえ、倉本さんは社会の在り方をこの際、反省しなければならないという警告を言っている。宇宙の人工衛星から見た日本列島は光り輝いていた。それほど原発まみれ、電気使い放題の社会になってしまったということなのだろう。子どもが夜8時に寝ていたかどうか!?はわからないが、生中継なんて言って夜中に海外サッカーの試合を放送しているというのも、自分も含めて、関係者は反省の必要あり。夜の電力は原発だからね。

雨宮さんの”原発は犠牲を必要とするシステム”というのは、以前「日本の原発地帯」(鎌田慧著)を読んだとき感じたこと。危険な作業に従事するのは末端の下請けにやらせるといったことや、以前にも報道されたが、放射線量を低く見せるために作業服のポケットに銅板だったか、そういうごまかしをしたり。

大都市圏が電力を使っているのに、過疎地の人口の少ないところへ原発を作るといったそもそもの方針もひどい話。さらに海岸線に作って、地元の漁業者に魚を取る権利を放棄させるのだから、本来の生活ではなくなる。

それでも原発立地自治体に暮らす人々は、なかなか反対の声を上げることが出来ないということだったのが、いつごろだったか、青森県で脱原発の抗議行動が出てきたという情報を見た時には、これはすごいことだ、いよいよ反対の声を発する人々が表れたのだと思った。

この間のJA(農協)全国大会で脱原発の方針が採択されたというニュース、これは自民党の支持団体なのだから効き目がありそうだ。民主党がダメなら、自民党に戻るかというわけにはいかない。自民党こそ長年にわたって、原発推進をして来た張本人なんだから。

原発反対、消費税増税反対、TPP反対、いよいよもってこれが次期総選挙の争点にならなくてはね。これを訴えている議員を一人でも多く国会に送り込むことしかない。この辺が間接民主主義の限界ではあるけれど…

 


明るいニュース

2012年10月10日 | ガーデニング

 このところ、ノーベル医学・生理学賞にiPS細胞を作った山中伸弥さん受賞のニュースが駆け巡って、久々の明るいニュース。人工的に作った細胞から人間のどんな部分も出来てしまう、という夢のような話。すごい時代が到来したものだ。

将来的にはiPS細胞バンクのようなものが出来て、自分の細胞を保管してもらって、病気や事故にあった時にそれで再生してもらうといった、SFのような世界が現実のものになるかもしれない、なんて想像してしまう。

 明日からしばらく雨模様が続くというお天気予報だったので、今日は長く伸びたつる薔薇の葉っぱをむしり、横にしてひもでぐるぐる巻きにした。少しでも冬越し作業を進めなくてはね。そうやっている最中に通りがかった車から降りてきた老人には見えない!?男性が、几帳面に名前を名乗り、どこそこに住んでいると言ってから、薔薇を植えて一年目なんだけど、どうやって越冬するのかというような質問をしてきて、ちょっとびっくり…

一年目ならまだ根っこが十分張ってないので、周囲を掘って、土の中に埋めてしまうのが一番安全では?とお答えした。その際、枝の先端にテープを巻いて目印にし、燻炭や新しい土でくるむようにすればいいのではとも。以前、11月ごろに注文したバラ苗が送られてきて、もう雪も降りどうしようと思案の末、土を掘って、今のような方法で越冬させてみたところ、春には緑のまま出てきたという経験があったからだ。

今年は花友達のやり方を見習って、根っこの片方の側を掘り、傾けさせようと意気込んでいたものの、年数の経ったアイスバーグは少しくらい掘ってもビクともしない。今日はさしあたり、一方向にまとめてその下に採集箱二つを置き、作業を終えた。うーん、どうしよう、また振出しに戻った感じ…

写真の薔薇はマリア・カラス。四季咲き性の大輪で濃桃色はとても華やか。耐寒性もあり丈夫。


連勝

2012年10月07日 | サッカー

 イングランドプレミアリーグ、第7節、チャンピオンズリーグを水曜日に戦ったばかりのアーセナルはもう土曜日に同じロンドンのチーム、ウェストハムと対戦。大変なスケジュールをこなしている。それでもチャンピオンズリーグでオリンピアコスに勝ったことで自信を取り戻し、1-3で勝利。前半、先制ゴールを決められた時にはどうなることかとヒヤヒヤしたけど、なんにせよ、アウェイで貴重な勝利。

試合開始前、ピッチへ向かう通路のところでヴェンゲル監督が昨季アーセナルに所属していたべナユンを見つけて何か話しかけ、激励の握手をしていた。べナユンは途中失場が多かったけど、ピッチに出れば運動量豊富によく動き回り、地味な役回りをこなしてチームに貢献していた選手。好戦的なイスラエル政府と一般の市民は違うと思いたいしね。いい光景だった、ヴェンゲル監督の誠実な人柄が表れていたようで、温かい気持ちになった。

平家蟹のような顔のウェストハム、アラダイス監督とは以前いたボルトンという、中盤をすっ飛ばしてどんどんロングボールを放り込んでくるといったサッカーで対戦し、随分手こずって試合をしていた記憶がある。この試合でもウェストハムの選手たちは、ファール覚悟のようなプレーでアーセナルの選手たちを封じ込めようとしてきた。中盤の要、攻守に奮闘するアルテタが倒された時には怪我をしないかとハラハラしたよ。

この前のオリンピアコス戦ではジェルヴィー二ョ、ポドルスキー、ラムジーがゴールを決め、この試合ではジルーが待望の初ゴールを決めてさぞホッとしたことだろう。体調がよくなったのか、途中から入ったウォルコットが77分に右サイドから冷静に2点目を決め、これで勝利がぐっと近づくと、83分にはカソルラの職人芸のような素晴らしいミドルシュートが決まった。

今季は日替わりメニューのようにいろんな選手が飛び出してきてはゴールを決めていく。ファンペルシのような突出した選手がいないということもあるだろうけど、サッカーはチームプレーで勝つスポーツだから、この方がレアル・マドリードのような内紛もなく!?一体感が持てるのかもしれない。

前半立ち上がりからはアーセナルがどんどん攻め込んでシュートも打っていたのに、なにせ決められない。そうこうしているうちに21分、好調だというウェストハムにあっさりゴールされてしまう。案の定の展開だ。それでも41分、左サイドのポドルスキーのクロスにジルーが滑り込むようにボールを押し込み、待ちに待ったリーグ戦初ゴール。ようやく決まった。周りのチームメートも励ますように駆け寄って祝福している。

この選手はアーセナルにはあまりいない、長身でがっしりタイプ、見た目にもセンターフォワードの風格があって、いかにもフィジカルが強そう。シュートが失敗した時にはひどく残念そうにするのを見ると、チームを背負ってきたプライドがあるんだなあという気がしたよ。この試合ではヘッドだけではなく足技!?もあり、正確なスルーパスを出してアシストする器用なところも見せた。

チャンピオンズリーグのカップ戦から中二日でアウェイの試合、という厳しい日程で勝ち点3が取れたというのは、再び自信を取り戻し、気持ちが充実している証拠。この勝利で暫定5位に浮上したそうだ。昨季よりずっといい感じで序盤を走っている。このまま連勝街道を驀進して優勝戦線に残ってほしいなあ。

これからある首位バルセロナとレアル・マドリードのクラシコ(伝統の1戦)、生中継を見ようかどうしようか。勝ち点8差じゃ、もう決まったようなものだけど…