FOOTBALL LIFE

~サッカーを中心に日々の雑感など~

第5節

2009年03月30日 | サッカー
29日、J2第5節、コンサドーレ札幌はアウェイでファジアーノ岡山と対戦した。前節FWキリノと空中で激突し担架で退場したキャプテン上里選手が、頭部をなん針か縫うという怪我を押して出場。前半21分、勝利への気迫が乗り移ったような素晴らしいシュートから先制したが、後半追いつかれ、1-1で終了した。

まだ傷が癒えていない上里選手が登場したのには驚いたが、前半のうち先制ゴールを奪ったときには今日はいけるかも・・・の期待・・・。前半、試合開始のボールを蹴ったクライトンがいきなり前線へ走り出すなど、今日は勝ちに行くぞという選手たちの気合が伝わってきた。

実際コンサは今季昇格したファジアーノに対し押し気味に試合を進め、ほとんど危なげなく前半を折り返した。後半も51分、クライトンがゴール前でフリーになりヘディングシュートという決定的場面。本人もどうして決められないんだとばかり、ゴールマウスのネットに捕まって悔しがる。

FWキリノが頭部の怪我で欠場していることで、尚の事、危機感があったのだろうが・・・。その後も55分、今度はダニルソンに代わって入った砂川が飛び出してシュートも、DFに阻まれてサイドネットへ。

再三の決定機を外し続けるとという試合経過が、またいつもの追いつかれ劇を誘発したようだ。60分過ぎ、パスを繋がれだしたなあと見ていたら、クロスに対して相手選手が競り勝ってヘッドで押し込まれ、とうとう同点ゴールを決められてしまう。1-1.

俄然勢い付くホームの岡山に対して、石崎監督は上里、この日1トップで入っていたFW宮澤を下げ、FW横野、FW石井を次々に投入。どうしても勝点3を奪って帰るぞ!の意気込みを選手たちに伝えるが・・・。

岡ちゃんが昇格した時にはエメルソンという30点以上を叩き込む強烈なストライカーがいたし、その後にはウィルがいた。三浦監督の時には2年間ダヴィの存在が大きく、三浦監督に「われわれにはダヴィがいる」と言わしめたほど。

それに比べると今季はどうもねえ。キリノはどうなんだろうねえ。やはりエースの得点がないと勢いに乗るのは難しいよ。宮澤や横野などのFW陣はまだまだ経験不足だしね。

石崎監督はゴール前に何人も選手たちを上げるという攻撃的サッカーを信条としているだけに、1点を守るというよりはやはり追加点を奪うということに重きを置いているのでは。

強行日程も一息ついたので、今度こそ勝利を!!
勝点3を目指してがんばれ!!



第4節

2009年03月26日 | サッカー
25日、J2第4節、《コンサドーレ札幌》は中2日の日程でホームに戻り、札幌ドームに開幕以来の連勝で勢いのある《湘南ベルマーレ》を迎えた。水曜日開催にもかかわらず1万人を超える観客が駆けつけ、ホーム初勝利を期待しつつ応援したが・・・。

前節はダニルソンを真ん中からサイドに移したが、これがうまくいかなかった!というわけで、また上里とボランチの位置で起用。サイドにはいいクロスをあげてチャンスを作っている藤田が右。飛び出す動きがある西が左。右サイドバックには今季初先発、危機の目を摘む動きで運動量豊富な昨季のキャプテン芳賀が登場した。

この試合では多くのサポーターが見守る前でホーム初勝利をという気持ちを込めて、石崎監督は「戦う姿勢」を求めている。前半開始1分、その期待にこたえて上里が奪ったボールからすばやくロングショートを打ち、今日はやるぞ!と気迫のこもったプレー。

ところが前半6分、高いボールに対して空中に飛び上がった上里とFWキリノが激突。二人はピッチに倒れこんで動けない。上里選手は頭から血が流れているのが画面からも見えた。

ハラハラして見守る中、とうとう二人は担架に運ばれて退場。コンサは早くも怪我によって交代枠を二人使ってしまうというピンチ。二人に代わって、FW宮澤選手とMF砂川選手が急遽登場。(検査の結果、二人は脳に異常がないということでよかった。)

しかしこのアクシデントにもめげず、コンサの選手たちは気持ちを一つに積極的に攻撃していく。23分には右サイド、後方の芳賀からクライトンへパスがつながり、クロスにたいして西がゴール前正面に頭から飛び込んでダイビングヘッド。しかし湘南GKがこのボールを左手ではじき、ボールはサイドネットへ。惜しかった!!

前半終了前にも左サイドへ行ったクライトンから上がった西嶋へつなぎ、折り返してFW宮澤へ。しかし力が入りすぎたのか、ボールは大きくバーの上へ外れた。これも惜しい決定的チャンス。

後半51分、ゴール前の混戦から砂川が浮かしたボールを放り込むと、西がゴール前につめて頭で押し込もうとしたがまたも湘南GKにはじかれ、西からボールを受けたクライトンはもう一度シュートチャンスと、ヒールで後ろにボールを送ったがつながらず。

その後もコンサは攻め込んだが最後のところでどうしてもゴールを割れない。このまま0-0かというロスタイム、湘南FWアジエルからのスルーパスに途中出場の中村が飛び出し、GK佐藤も交わされボールはネットの中へ。逆に決勝ゴールを奪われ0-1.で終了

これまで1点差で勝ち進んでいるという湘南の粘りを見せ付けられた試合だったが、コンサの選手たちは不測の事態にも動揺せずに、厳しい日程で攻守の切り替えの激しいこの試合をよく戦った。チャンスも作ったし、セットプレーからの失点もなかった。

次節29日、また移動距離の長い岡山でアウェイの戦いが待っている。
勝利を目指してがんばれ!!



景気付けには

2009年03月24日 | サッカー
リーガ・エスパニョーラのほうは首位、バルセロナがホームでマラガ相手に6-0という大勝。この試合の後はそれぞれ代表戦に散らばっていくので、しばらくリーグ戦はないらしい。そのまえにゴールショーで景気づけておこうという試合になった。

6点とは取りも取ったりだ。マラガはリーグでは6位のチームで決して下位ではないのに、巨大スタジアムのカンプ・ノウに来ると城砦の中に囲い込まれるように、すっかり浮き足立ってしまうものらしい。前半のうちにチャビ、メッシ、アンリ、エトーとすでに4点も。これじゃあね。

選手たちもすっかり余裕の表情。アンリも笑顔。この頃はバルセロナの町にもなじんで楽しそうだ。アンリはチャビのパスを受けてからGKの動きを見ながら、うまく交わして逆方向のネットへボールを流し込んだ。力を抜いたちょっと人を食ったようなこういうプレーが出てくると調子も本物だね。

後半にはさらにアウベスが5点目、さらにアンリのアシストでエトーが2点目を入れて、ついに6点。ただし、中盤でチャビと絶妙なコンビネーションを見せるイニエスタが怪我で退場という不安要素もあるが。クラシコまでに戻ってこれるのだろうか。

2位のレアル・マドリー、3位のセビージャも勝利。4位のビジャレアルはどうかなあとヤキモキしてみたが、アスレチック・ビルバオをホーム、エル・マドリガルに迎えたこの節はパスワークも冴えて後半、サンティ・カソルラと途中出場のマティアス・フェルナンデスが決めて2-0と勝利。ようやく失点なしの試合。(ピレスが出てなかったのがちょっと心配ではあるが。)

愛称イエローサブマリンのビジャレアルは黄色いユニフォーム。スタンドも黄色でいっぱい。わずか人口4万人の小都市でスタジアムの収容人数も2万2千人ほどというこじんまりしたもの。人口の40パーセントが会員となってチームを応援しているという、地域密着型のお手本のようなチーム。

スタンドには小さな子どもや高齢の女性たちもたくさん見かける。他のスタジアムではよくある殺気立った空気もなく、勝っても負けても応援するような家族的な雰囲気が漂う。こんなチームがマンチェスターユナイテッドやバルセロナなどと一緒にチャンピオンズリーグのベスト8まで勝ち残っているのはなんて素晴らしい!!

チャンピオンズリーグでイングランドのプレミア勢ばかり残ってしまうのは(プレミアのファンでもあるが)、決勝の試合がどうしてもその国の国内の試合に見えて仕様がない。ヨーロッパを代表する戦いという意味においても、スペイン勢にはなんとか残って違うサッカーの魅力で健闘してもらいたい。







明るい春を

2009年03月24日 | サッカー
J2コンサドーレ札幌は第3節、アウェイの山梨県に800人のサポーターがはるばる駆けつけた中でヴァンフォーレ甲府との試合。前半21分、24分と2点先制され、後半60分過ぎ、1点を返し勢いを取り戻したものの、堅い守備を打ち破れず2-1で終了。連勝はならなかった。

ホームの甲府は早い寄せと球際の強さが際立ち、コンサの選手たちはボールをうまくつなぐことが出来ない。それに戸惑っているうちに21分、FKから失点。これは大変と・・・昨季の悪夢がよみがえってきたのか。

左サイドのコーナー付近にバタバタと選手たちが集まりすぎ、ゴール前中央ががら空きの状態を付かれ、24分、そこでボールを受けた甲府の選手がフリーでシュート。やすやすと追加点を許した。2-0.

昨季の敗戦劇をチラッと思い出してしまうような、なんだか良くわからないうちにあわてて失点してしまう、というシーンだった。後半になって左サイドのダニルソンを砂川選手に交代。宮澤選手とキリノの2トップ。右サイドに藤田選手を上げて、ボランチの西選手は最終ラインに下げた。

これがうまくいって、60分過ぎ藤田選手のクロスにDF西嶋選手がうまく頭で合わせて押し込み1点を返し、さあー、反撃体勢。といきたいところだったが、この日の甲府の選手は実によくハードワークに耐えていた。セットプレーも数多くあったが、コンサはなかなかチャンスをゴールにまで出来ないまま。

80分過ぎてもうすこしという決定的チャンス。コンサの選手がシュートしたボールのこぼれ球をクライトンが浮かして当てると、ボールは空中をゆっくり、ゴールマウスを目掛けて飛んでいったが、あわやというところで相手GKがキャッチ。ラインを超えていなかったということで惜しかった!!ため息・・・。

石崎監督は次ぎのホーム、湘南戦に向けて「戦う姿勢」をチームに求めているそうだ。選手たちから、昨季の記憶を取り除くだけでも大変かもしれない。もっと攻撃に縦へのスピードが欲しいなあ。次節湘南戦にはホーム初勝利で明るい春を!!がんばれ!!






この対戦なら

2009年03月21日 | サッカー
20日、チャンピオンズリーグ準々決勝の対戦相手が決まる運命の?抽選会があった。前年度覇者のマンチェスターユナイテッドはこの対戦で姿を消さないようにして、優勝候補バルセロナともすぐには当たらないようにして・・・と。

対戦は4月7日がイングランドのマンチェスターユナイテッドーポルトガルのポルト。スペインのビジャレアルーイングランドのアーセナル。4月8日がイングランドのリバプールーイングランドのチェルシー。スペインのバルセロナードイツのバイエルンという組み合わせ。

まずはバルセロナとアーセナルが当たったらイヤだなあというのがあった。まあ、アンリも練習後の記者会見でそれを一番避けたかったと告白している。ファンにとってもそれは見たくない試合。

アンリにとってはチャンピオンズリーグのビッグイヤーを掲げることがもっとも大きな望みとのこと。このためにこそ、バルセロナへ移籍したんじゃないかと思われるほど、このタイトルがとりたいんだろうねえ。その気持ちが伝わってくるよ。

リヨンとの試合では第1試合をアウェイで引き分け、第2試合のホームではあの巨大スタジアムの異様な熱気で相手を怖気させ、さらに観客の後押しによって勝利という理想的な展開だった。

今までの対戦成績が悪い相手に、そのシナリオが崩れてがっかりというところだろうが、アンリの言うようにアウェイゴールの重要さを考えれば、どちらがどうとも言えないのでは。ここまでくれば、後はグアルディオラ監督の采配が勝負の分かれ目かもしれない。

アーセナルの対戦相手はスペインのもう1チーム、ビジャレアルに決まった。これはお互いに現在リーグ4位に付けているチーム同士。対戦相手としてはお互いにホッとしたはず。良かったんじゃない?

05/06シーズンに準決勝で対戦したっていう試合。そういえば、リケルメのPK失敗で辛くもアーセナルが勝ったことを思い出した。あれから時が流れて、今回はどちらも応援しているチームになった。

ビジャレアルはパナシナイコス戦というすさまじいアウェイの試合を経験しているだけに、第2試合がアウェイでもそれほど不安には思わないはず。そのときの怪我人の状況、選手のコンディション次第。ピレスはエミレーツスタジアムで感慨無量だろうねえ。

リバプールとチェルシーの試合は双方、手の内は知り尽くしているもの同士。この試合も怪我人の状況、選手のコンディション次第だろうけど。チェルシーにヒディンク監督が就任したことで、カップ戦に強い勝負師同士の戦い。監督の頭脳合戦、見ごたえのある大人の戦いになりそうで今から楽しみ。




そうなってくれれば

2009年03月20日 | サッカー
昨日のリーガニュースにはリーガ・エスパニョーラで現在第4位につけているビジャレアル所属のMFピレスが残留の意思を明言したという報道があった。ピレスは現在35歳、来季はどこへ行くのか、もうプレーする姿を見られないのかと心配していた。

クラブは15日以内に契約問題を解決しようとしている。近日中に契約交渉が始まるという文字があったので、なんとか契約がまとまってくれて、ピレスの望みどおりになれば、いうことなし。

ビジャレアルというチームはアーセナル時代にも対戦していたが、ピレスが移籍してからビジャレアルの試合を見るようになった。こじんまりしたスタジアムと熱心に応援する家族単位の住民の姿があり、地域密着型のチームとして好感が持てた。

何よりショートパスを多用するプレー振りがどこかアーセナルを思い出させて、ピレスもノビノビとパスサッカーを楽しんでいるようだった。昨季はバルセロナの不調もあって、ビジャレアルは優勝したレアルマドリードの次の位置、準優勝という結果を残している。

今季は二兎を追う辛さと昨季の主力のうち怪我人が多いという事情もあり、一時は勝てなかったが、また持ち直して現在4位まで上がってきた。チャンピオンズリーグにはギリシャのパナシナイコスに勝って、さらにステージを進めているが。

その後のリーグ戦はねえ。前節はやっとこさ寄せ集めた守備陣で押し寄せるアトレチコ・マドリードの攻撃を防ぎつつ、うまく先制したにもかかわらず、レッド退場者を出してから逆転を喫し、とうとう3-2で負け。さらに追いつこうにもピレスもFWロッシも下げてしまった後だった。

フランス人のロベール・ピレスの両親はたしか、スペイン人とポルトガル人。そのせいか、どこかおおらかで楽天的なところがいいよ。それにパナシナイコス戦では奥さんがギリシャ人ということが発覚!!ピレスはフランス語、英語、スペイン語に加えて、ギリシャ語まで?

その両親のもとで育つ子どもはとんでもなく国際人だねえ。以前、ハプスブルク家の歴史を辿る番組を見ていたら、その末裔という画家の女性は自分のことを国籍は重要ではない、「強いて言うならヨーロッパ人」と。

労働者が国境をまたいで自由に行き来するようになる前から、ピレスのようないろんな人種の融合があったヨーロッパ。やはり汎ヨーロッパの思想はなるべくしてなったという感じがする。

今日はチャンピオンズリーグの組み合わせ決定の抽選会があるらしい。戦力が十分ではないビジャレアルにとって、相手がどこに決まるかが運命の分かれ道。くじ運と幸運があることを祈りつつ・・・。



ベスト4へ

2009年03月18日 | サッカー
一つだけ遅れていた試合が行われた。イングランドの国内カップ戦、FAカップ、アーセナルはハル・シテイと対戦し、先制されたが2-1と逆転してベスト4へ進んだ。

このところリーグ戦でもようやく連敗脱出した、タイガースの愛称を持つ昇格組、《ハル・シテイ》も虎の着ぐるみを着たファンがスタンドで応援するなど、勝ち抜ければ70数年ぶりになるという名誉だけではなく、資金に余裕のないクラブにとっては大変なクラブ収入にもなる現実がある。

一方のアーセナルのほうはロシアから移籍してきたアルシャビンがなんでも、何針か縫うという足の怪我にもかかわらず、この大事な試合には強行出場するなどというニュースもあり、双方の気合が伝わってくる。

試合は前半、アーセナルの守備をついて、ハルシティが先制点奪うという展開となり、アーセナルは幾度も決定的チャンスがありながら決められない。後半もゴール前で懸命に身体を張った守りを固めるハルの前に、このまま時間が経過していくかという70分過ぎ。

とうとうアーセナルが追いつく。右サイドからエリア内へと空振り?しながらもボールを失わずに進んだFWベントナーの頑張りから、左サイドで待ち構えていたアルシャビンが冷静に中央のファンペルシーへとボールを送ると。

これをファンペルシが近い距離から正確に決めて待望の同点ゴールが生まれた。1-1.このあたりはアーセナルらしいパスをつなぐ小気味いい攻撃。しかし勝つためにはもう1点必要。

85分ごろ、途中交代で入ったナスリが大きく蹴ったボールをベントナーやら何人かが相手GKと頭でせり、そのこぼれ球にDFギャラスが反応。高く飛び上がって相手DFに競り勝ち、ついにボールはネットの中へ。逆転ゴールで2-1.その後ロスタイム5分も何とか無事に終わって、勝ちぬけが決まった。

チーム内で確執があったとされるファンペルシがギャラスにもう一度歩み寄って祝福していたのが印象的。たしかにチームでは《お友達》である必要はないが、考えていることが別々では連携に支障が出るだろうし。

まだ20歳と若いベントナーは外したシュート数の新記録でも狙えばいいさ。エブエも自信を取り戻してよかった。同点ゴールをお膳立てしたアルシャビンのパスは素晴らしいものだった。こう着状態になったとき頼れる選手になりそうだ。

試合中にもギャラスのゴールはどうやらオフサイドではなかったかという話が合ったが、試合後、恒例になっている監督同士の握手もなく、ハルのブラウン監督は怒りが納まらず。

怪我で出場できなかったセスクが観戦していたのか、ハルのアシスタントコーチに唾を吐いたという発言まで飛び出した。まあ、こうしたゴールで負けた方は怒り心頭になるのも無理はないよ。

チェルシーのヒディンク監督がいっていたようにせめてゴールを判定するのに何か合理的な方法を取らないことには。いくらなんでも中世じゃないんだから。それにしても狭い場所に向かって唾を吐くって、かなり難しいんじゃない?日本人は慣れてないからまず無理。





勝った!!

2009年03月15日 | サッカー
Jリーグ第2節、コンサドーレ札幌はアウェイの試合、サガン鳥栖戦に挑んだ。札幌ドームでの開幕戦は攻撃に次ぐ攻撃と攻め続けておもしろい試合だったが、ゴールが遠く勝利ならず。今度こそ初勝利を見たいとアウェイゴール裏には熱心なサポーターが駆けつけている。

この試合ではFWキリノに若いFW宮澤を据えて2トップの布陣。アウェイでも守ってカウンターではなく積極的に攻め上がるが、鳥栖の堅い守備網を破れず0-0で折り返す。

後半もクロスからFWに合わすという攻撃は相手も次第に慣れてくるとどうしても単調なリズムになり勝ち。攻め疲れも出てきて次第に間延びしたり、寄せも甘くなったり。鳥栖に押され気味になった70分過ぎようやく石井、砂川と選手交代。

このまま引き分けかとジリジリと時間が経過していった中、86分、右サイドを上がった藤田からのクロスに左サイドから走りこんできた砂川が、バウンドしたボールを力強く蹴ったシュートがネットの右隅へ。ベテラン砂川選手のたしかな技が発揮された素晴らしいゴール!!ついに0-1.

ところが喜びもつかの間、エリアの手前でファールを取られ、相手にFKを与えてしまう。88分、GK佐藤のポジションをよく見極めた相手キッカーによって、冷静にボールを右隅に決められ同点にされてしまった。1-1.

またか!とがっかりしたが、最後までコンサの選手たちは勝負をあきらめない。終了間際になってからも、クライトンが奪ったファールから立て続けに3回セットプレー。

そしてついに3回目、右CK,上里選手の蹴ったボールにFWキリノが頭で合わせて待ち望んでいた2点目が入った!!1-2。とうとう初勝利。追いつかれながらもさら勝ち越し点を奪うという、しぶとい展開で勝利をもぎ取った。

いったい勝ったのはいつごろかと思い出せないほど遠のいていたので、公式試合の勝利というのはうれしくてたまらない。今季は後方から意図もなくロングボールを蹴ったり、相手の攻撃を待ち受けて守るというサッカーではないので見ていてもおもしろい。

前節も最後のパスにもう少し精度があれば少なくとも1点は奪えたのではという試合だったが、新外国人もJリーグのサッカーに慣れるまでは時間が必要。FWキリノも初得点でホッとしたはず。これから段々自信がつけばゴールを量産してくれるのでは。

名古屋の試合を見たら、移籍したダビも得点してチームの勝利に貢献していた。それにしても山形での試合は大変だった。降り続く雪で真っ白、視界不良。あれは秋春制になったらこういう試合になりますよというデモンストレーションみたいだったねえ。

日本ばかりかヨーロッパのクラブだって、いかに観客を増やすかあの手この手で必死になっているというのに。クラブ消滅もあり得る観客減少の道を選ぶというのは解せない話。なにか妙案があるのだろうか。

石崎監督にとっても一日遅れのハッピーバースデー!!






4つとも勝ち抜けた

2009年03月13日 | サッカー
チャンピオンズリーグの試合が3月10日、11日と4試合ずつ。全部は見られないので再放送の時間とにらめっこしながら、見る順番を決めた。10日はユベントスーチェルシー、パナシナイコスービジャレアル。11日にはローマーアーセナル、バルセロナーリヨン。

10日はスペインのホームスタジアム、エル・マドリガルでアウェイゴールを決められてどうなるのかと一番気になるビジャレアルではあったが、再放送がすぐにあったので、まずはその仕事ぶりからすっかりファンになったヒディンク監督が引き受けたチーム、チェルシーはどうかと。

試合は前半途中にユベントスのベテラン、ネドベドが負傷交代すると言うアクシデントがあったが、ホームのユベントスのほうが優勢で先取点を奪う展開。しかしMFエッシェンが、前半終了間際にシュートしたボールが、バウンドしたこぼれ球に対して飛び込んできてゴールを決め、同点に持ち込んだ。1-1.

後半またも勝ち越し点を奪われながらも、ヒディンク監督に常時使われだして自信を取り戻したFWドログバが決めて、2-2に追いつく。チェルシーホームの前回対戦では1-0だったので、これで2-3という結果になり、チェルシー勝ちぬけが決定。攻撃へのスピードも取り戻し、チームはふたたび勝ち方を思い出した。

ヒディンク監督の選手交代のタイミングと思い切りの良さは定評のあるところ。この試合でも怪我明けのエッシェンを先発から使い見事それが的中。終了間際にも守備の要のセンターバックを交代した。

コメントを読むと物事の的確な表現はもちろんのこと、活躍した選手をとにかく褒めているのが印象的。選手の使い方がうまいんだねえとつくづく。それにあの眼光の鋭さ!!やっぱり勝負師ここにありだ。

ギリシャに行ったビジャレアルを待ち受けていたのは、すさまじいパナシナイコスのスタジアムの熱気。まさに敵陣に降り立った落下傘部隊!!開始前から前祝い?の紙ふぶきが舞い、発炎筒の煙でピッチが白い。まるでガスがかかったようでよく見えない。

前回1-1とアウェイゴールを奪われている関係上、得点しないと勝ち抜け出来ないビジャレアルの選手たちは懸命にゴールをこじ開けようとしたが、堅守のパナシナイコスをなかなか崩せず前半は0-0で終了。

後半先発したニハトに代えて、ジョレンテに交代。49分、立ち上がりすぐにゴール前のFWロッシから左サイドを上がったDFカプデビラへボールを預けると、これを正面へ飛び出してきたイバガサへ。イバガサがこれを決めて先制点を奪う。0-1.いやー、イバガサえらい!!ウオーミングアップ中のピレスもこれに拍手している映像が流れた。

ところがこのあと失点するところもいつもの流れだというのだからまったく!!50分、CKから同点にされ、合計2-2のスコアで同じ条件となる。勝つためにはさらに追加点を奪わなければならない。

そして70分、イバガサが右サイドを上がってきたジョレンテへパス。これを斜めの角度から綺麗に流し込んで決勝点を奪い、ついに均衡が破れた。ジョレンテもえらい!!その後守備的な選手を入れて逃げ切りを図る采配で、ピレスには出番がなかったものの、何よりベスト8進出でうれしいよ。

翌日、バルサはまさか負けることはないだろうと、アーセナルの試合を先に見る。ホームのエミレースタジアムで1-0とローマに勝利していたが敵地ではどうかと。この試合はローマが得点したことで1-1となり、延長戦でも決着がつかず、PK戦になった。

アーセナルの一番目のキッカーにエドゥアルドが出てきたときにはびっくり。本人が申し出たのだろうか。一人目はプレッシャーがきついとハラハラして見ていたら、ちょっと迷いが出たのか中途半端なコースに蹴って、相手GKに止められてしまった。

ところがローマにも失敗が出て、5人過ぎても続いていく。とうとうローマ側は8人目に失敗が出て、6-7という結果。最後のところで若い選手たちががんばり、なんとかアーセナルが勝ち抜けた。これで逆の立場になっていたら、エドゥアルドは眠れない夜になっただろうから、彼のためにもよかった。

バルサの試合を見たら、アンリが立て続けに得点していたのには驚いた。この間のアトレチコ戦でもアーセナル時代を彷彿とさせるエレガントなゴールを決めていたが、この試合でも流れるようなゴールシーンを再現していた。

抜け出してGKと1対1となるような場面はアンリの得意とするところ。ところがバルサではゴール前のエリアが密集してなかなかそういうシーンはお目にかかれない。エトーの横に窮屈そうに並んで、狭いエリアでも決められるダイビングヘッドなんか披露したり。

この試合の2ゴールもアンリの力まかせではない、軽やかで流れるようなシュートからだった。アンリのプレーの特徴がよく出ていてうれしかったなあ。バルサはこれで勢い付いてメッシ、エトーに後半はケイタが決めて、フランスのリヨンになんと5得点というゴールラッシュの試合になった。

ただ失点もあるのでこれが負けなしのマンチェスターユナイテッドなどに通用するかどうか。また昨季と同じチームが優勝なんてシナリオにだけはしないで欲しいよ。


ホームで開幕戦

2009年03月10日 | サッカー
いよいよJリーグも始まり、3月8日コンサドーレ札幌は昨季惜しくも昇格を逃がしたベガルタ仙台を迎え、数年ぶりというホームの札幌ドームで開幕第1戦戦をスタートした。今季は新しく就任された石崎監督の下、どういった戦い方をするのか、新しく入った選手たちはどういうプレーをするのかと期待を胸に約2万2千人の観客が見守っている。

試合前からホームゴール裏のサポーター席は熱い応援ですでに盛り上がり!ピッチでは縦笛の生演奏で祝開幕。そこへ大きな熱気に包まれた歓声に迎えられて、待ちに待った新生コンサドーレ登場!!この雰囲気はいつもワクワクするよ。

先発はFWキリノ、MFダニルソン、MFクライトン、アジア枠からのDF趙選手という新外国人、それに若いキャプテン上里が真ん中、今季はサイドの石井、岡本、サイドバックに使われたDFとして西、西嶋、吉弘。GKも若い佐藤。

試合は開始1分でサイドの石井選手がクライトン、キリノの連携パスに飛び込んであわやというチャンスを作り出す。その後石井が浮かしたシュート、クライトンもミドルシュートと立て続けに攻め上がり、ゴールを目指す。

仙台もその間隙をついて、20分にはシュートがポストを叩くなど、昨季から監督選手も変わらないチームには、次々に相手が攻めあがる状況にも勝点3を狙う冷静さがある。コンサはこの攻勢の時間帯に先取点を奪いたかったが、仙台守備陣とGK林(札幌からのレンタル)が懸命に守り、どうしてもゴールを奪えない。0-0で折り返す。

逆に後半21分、仙台にFKからのこぼれ球を相手DF菅井に押し込まれて失点を許し、その後も砂川、藤田、宮澤と交代し再三波状攻撃の場面を作ったが、最後のところで相手の勝利への執念が勝ったのか、結局ゴールを割れず0-1で終了。

今季もホーム初戦を勝利で飾ることは出来なかったかと試合直後はかなりがっかりしながら、東京のように!?混雑した市電の地下鉄に詰め込まれ、札幌駅の階段を上り下りした後に、寒いホームで行列してJRに乗り、すっかり疲れてヤレヤレと帰宅。

翌日になり、もう一度TVで録画した試合を見ると、これはそうでもないなあと思うようになった。「ホームではおもしろい試合をしたい」と言っていた石崎監督だけに、サイドからドンドン攻めあがる攻撃的な場面でスタジアムを沸かせていた。

さらに先発からして昨季はあまり試合出場に恵まれなかった若い石井と岡本をサイドに使ってきた。そのほか、サイドバックには西、交替選手にも藤田、宮澤という、このクラブで育てたい若い選手たちを大事な試合で使っている。

資金的な余裕のない地方クラブは生え抜きの若い選手を育てないことには展望が開けないということを石崎監督はよくわかった上で、大胆に先発に使っていたのだろう。彼らがノビノビと楽しそうに躍動しながら攻撃参加している姿は感動的でもある。がんばれ!!ヤングコンサドーレ!!

雪国のチームは渡り鳥のように、40日以上の長丁場を南方の地で合宿に費やした後で開幕戦はホームまで戻り、この試合が終わったも地元ではまだ雪があるので、次の試合に向けて、また暖かい熊本に戻っての練習なのだそうだ。Jリーグの鬼武チェアマンが当面、秋春制導入を断念したという結論でよかった。