28日発表された米軍普天間飛行場についての「日米共同声明」には、「代替施設をキャンプ・シュワブ辺野古崎地区及びこれに隣接する水域に設置する意図を確認した」という記述。とうとう沖縄県の県外・国外からここへ戻ってきてしまったのかという落胆。
どうやら辺野古案に落ち着くのではないかという連日の新聞報道を眺めながら、週刊誌にも腹案というものが出ていたではないかと、どこかで期待していたものの、不慣れな政権運営で揺れる鳩山政権の足元を見透かすように、見事にアメリカ政府のごり押しにやられてしまった。
アメリカ政府のほうから地元の同意がないと認めないという条件を付けながら、辺野古で続く反対運動など無視するかのように2006年の自民党政権下で取り決めたことを譲らないという矛盾。過去の自民党政権から学習している?強硬すれば突破できると計算しているしたたかさがあったのだろう。
しかしアメリカのこうした姿勢は一方的なものではなく、実はその意図するところに協力する日本人の存在がなければ進まないこと。協力者があったからこそ。そういう意味で5月20日朝日新聞4面の記事には衝撃を受けた。
~普天間 結局現行案並み 首相の約束崩れる~、「限りなく現行案」という落としどころが見え、日米関係の最前線に立つ、外務、防衛担当の官僚はほっとしている。「米国は専門家まで大勢来て(交渉に)よく付き合ってくれている」「腐っても同盟だ」などと、日米同盟の冷却に歯止めがかかったとの声も出る。(後略)・・・
唖然呆然!!鳩山首相が不平等な日米関係を是正する一歩として、沖縄の負担軽減に悩んできたというのに・・・こういうことをいうのか!!朝日新聞の論調には今更だが、鳩山首相の意を受けて手足となって働いているはずの外務・防衛官僚がアメリカのほうを向いていたという事実。
結果として現行案を最善とするアメリカ側に大きな譲歩を強いられ、鳩山首相は裏切り者扱いになってしまったが、日米同盟を今日明日にも解消するわけにいかないとしたら、沖縄の負担軽減のために全国民でその負担を分かち合おうという呼びかけ、全国知事召集は大きな意味があったのではと思う。
日米安保、戦後65年目にしていまだに駐留する米軍、こういった問題を浮き彫りにし、全国民的話題にしたというのは政権交代があったればこそ。アメリカに対して、期待通りことが運ばなかったからといって、これで政権交代の意味なしということではないはず。
「前略・・・、政府は普天間飛行場返還のための代替施設の建設と、沖縄の負担軽減策の充実に向けてこれからまい進していく。そして、どんなに時間がかかっても、日本の平和を主体的に守ることが出来る日本をつくっていきたいと考えている。
日米同盟の深化や東アジア共同体構想を含め、私たち日本人の英知を結集していこうではありませんか。沖縄の基地問題の真の解決もその先にあると私は思っている。後略・・・」(昨夜の首相官邸での会見から)
それにしても昨日今日と大騒ぎの社民党党首・福島瑞穂さんの罷免問題。23日沖縄訪問した鳩山首相が怒号や罵声の中、お詫びして回った後のすぐ、25日、今度は福島さんが沖縄訪問。しかも閣僚でありながら、鳩山首相と真っ向対立する主張を繰り返し、沖縄県知事と握手している姿が大きく報道された。
3党連立とはいっても、鳩山内閣の一員であり、権力の中にいた人間がそれを忘れたように振舞うという身勝手な行動、鳩山首相の顔に泥を塗るあまりにもひどい裏切り行為。これを認めるわけにはいかないでしょ。しかも辞任しないという。けじめをつける意味でも罷免は当然。
言っていることが正しければどういう方法でも認められるのかということなら、報道陣の前やTV出演の時に限って、小沢批判を繰り返した副幹事長・生方氏の行為も合理性がある、許されるということになってしまう。自分さえよければそれでいいのか、と福島さんにはつくづく失望した。
長くなって申し訳ないけど、もう一つ、郵政法案衆院可決のニュース。強行採決などと小泉元首相の息子さんが勇ましくほえている場面が出ていたが、自民党時代の強行採決場面も一緒に見せないと、フェアな報道じゃないよ。ちなみに小泉さんは公約なんて大したことないっておっしゃっていたはず。イケメン人気の息子さんはそういうことも勉強してほしいもんだねえ。
どうやら辺野古案に落ち着くのではないかという連日の新聞報道を眺めながら、週刊誌にも腹案というものが出ていたではないかと、どこかで期待していたものの、不慣れな政権運営で揺れる鳩山政権の足元を見透かすように、見事にアメリカ政府のごり押しにやられてしまった。
アメリカ政府のほうから地元の同意がないと認めないという条件を付けながら、辺野古で続く反対運動など無視するかのように2006年の自民党政権下で取り決めたことを譲らないという矛盾。過去の自民党政権から学習している?強硬すれば突破できると計算しているしたたかさがあったのだろう。
しかしアメリカのこうした姿勢は一方的なものではなく、実はその意図するところに協力する日本人の存在がなければ進まないこと。協力者があったからこそ。そういう意味で5月20日朝日新聞4面の記事には衝撃を受けた。
~普天間 結局現行案並み 首相の約束崩れる~、「限りなく現行案」という落としどころが見え、日米関係の最前線に立つ、外務、防衛担当の官僚はほっとしている。「米国は専門家まで大勢来て(交渉に)よく付き合ってくれている」「腐っても同盟だ」などと、日米同盟の冷却に歯止めがかかったとの声も出る。(後略)・・・
唖然呆然!!鳩山首相が不平等な日米関係を是正する一歩として、沖縄の負担軽減に悩んできたというのに・・・こういうことをいうのか!!朝日新聞の論調には今更だが、鳩山首相の意を受けて手足となって働いているはずの外務・防衛官僚がアメリカのほうを向いていたという事実。
結果として現行案を最善とするアメリカ側に大きな譲歩を強いられ、鳩山首相は裏切り者扱いになってしまったが、日米同盟を今日明日にも解消するわけにいかないとしたら、沖縄の負担軽減のために全国民でその負担を分かち合おうという呼びかけ、全国知事召集は大きな意味があったのではと思う。
日米安保、戦後65年目にしていまだに駐留する米軍、こういった問題を浮き彫りにし、全国民的話題にしたというのは政権交代があったればこそ。アメリカに対して、期待通りことが運ばなかったからといって、これで政権交代の意味なしということではないはず。
「前略・・・、政府は普天間飛行場返還のための代替施設の建設と、沖縄の負担軽減策の充実に向けてこれからまい進していく。そして、どんなに時間がかかっても、日本の平和を主体的に守ることが出来る日本をつくっていきたいと考えている。
日米同盟の深化や東アジア共同体構想を含め、私たち日本人の英知を結集していこうではありませんか。沖縄の基地問題の真の解決もその先にあると私は思っている。後略・・・」(昨夜の首相官邸での会見から)
それにしても昨日今日と大騒ぎの社民党党首・福島瑞穂さんの罷免問題。23日沖縄訪問した鳩山首相が怒号や罵声の中、お詫びして回った後のすぐ、25日、今度は福島さんが沖縄訪問。しかも閣僚でありながら、鳩山首相と真っ向対立する主張を繰り返し、沖縄県知事と握手している姿が大きく報道された。
3党連立とはいっても、鳩山内閣の一員であり、権力の中にいた人間がそれを忘れたように振舞うという身勝手な行動、鳩山首相の顔に泥を塗るあまりにもひどい裏切り行為。これを認めるわけにはいかないでしょ。しかも辞任しないという。けじめをつける意味でも罷免は当然。
言っていることが正しければどういう方法でも認められるのかということなら、報道陣の前やTV出演の時に限って、小沢批判を繰り返した副幹事長・生方氏の行為も合理性がある、許されるということになってしまう。自分さえよければそれでいいのか、と福島さんにはつくづく失望した。
長くなって申し訳ないけど、もう一つ、郵政法案衆院可決のニュース。強行採決などと小泉元首相の息子さんが勇ましくほえている場面が出ていたが、自民党時代の強行採決場面も一緒に見せないと、フェアな報道じゃないよ。ちなみに小泉さんは公約なんて大したことないっておっしゃっていたはず。イケメン人気の息子さんはそういうことも勉強してほしいもんだねえ。