FOOTBALL LIFE

~サッカーを中心に日々の雑感など~

ゴッホ~黄色い夢の町~6

2008年11月01日 | 絵画
12月22日、ゴッホはゴーギャンにグラスを投げつけてしまった。共同生活に嫌気が差していたゴーギャンは家を出て行き、翌日、有名な「耳きり事件」が起こる。

ゴッホは悲しみのあまり、自分の耳たぶを切り落としてしまったのだ。3日後、ゴッホは荷物をまとめてパリへ帰った。芸術家のユートピアにするという夢はあっけなく終わった。

「耳きり事件」の後、ゴッホはパリ近郊のオーヴェール・シュル・オワーズに移り住む。ゴッホの絵はいつまで経っても認められなかった。1890年7月29日、ゴッホは銃弾によって自ら命を絶った。

死の直前に描いた【カラスの群れ飛ぶ麦畑】麦畑の上を群れ飛ぶ黒いカラス。畑に伸びた道は途中で消えている。ゴッホはこの黄色い麦畑でピストルの引き金を引いたと言われている。

黄色い色を手に夢を追い続けたアルルの一年。黄色で世界の芸術を変えたいという大きな夢。この年、200枚近くの作品を描いている。晩年にゴッホはアルルの日々を思い出して言った。「あの頃の僕の黄色は最高に輝いていた!!」(おわり)

(ゴッホが好きなのでこの番組を録画してあった。一通り見ればそれでいいかと思っていたのが、見た後にはこれはとても消してしまえないものだということがわかった。

悩み苦しむ中から不死鳥のように素晴らしい芸術が生まれる。生きているときには報われなかったゴッホがこうしてこんなにも後世の人々に感銘を与えている。しかしそれを支えた弟テオはゴッホの後を追うように亡くなってしまう。テオの人生はなんだったのだろう。)








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