FOOTBALL LIFE

~サッカーを中心に日々の雑感など~

容易ではない

2011年04月28日 | 雑感

インターネットを調べると反原発の記事や情報をいくつも見ることが出来るが、先の統一地方選挙では原発のあるところで見直しを主張した候補は落選しているようだ。地元にとっては雇用・交付金がらみがあって、なかなかその存在ひっくり返すのは容易ではないということがわかる。

民主も自民も選挙応援や政治献金を通じて電力会社や電力系労組との関係が深い議員が少なくない、「脱原発に触れるだけで連合幹部から『注意』の電話が来る」そうだ。何てことだろう!!

道理で原発と共存する路線ではなかった道知事候補・木村俊昭さんの票が伸びなかったはずだ。電力系の組織票を取り込めなかったからだろう。反原発を掲げて当選したのは世田谷区長に当選した元社民党・衆院議員の保坂展人さんしか知らない。区長に何が出来る?という揚げ足取りよりも明確に方向性を打ち出すことが大切ではないだろうか。

新聞の広告欄に、原発を止めても電力が足りなくなることはないという週刊誌のスクープ記事の見出しが出ていたが、その主張は反原発を唱える広瀬隆さんなどがはるか前から訴えてきたことでもあり、原発が電力の3割を供給しているから、なくすことはできないというのは推進側の大いなるごまかしであることが表に出てくるようになった。

現状では原発は出力が調整できないのでベースロードとして深夜電力を担い、変動分をミドルロードといって火力が担い、ピークロードという夏の最も電力を使う時間帯に水力発電が使われるという構造になっているようだ。

原子力発電が増えれば火力が減るということにはならないし、さらに深夜余剰電力を消費するために巨大な揚水水力発電所を作り、これが原発増設するための担保になっているというのだから、しかけにはからくりがある。

しかもこの揚水水力発電所をフル稼働していれば、全国の原発をすべて停止しても夏のピークを乗り切るだけの能力を持っている、というのに年間稼働率7パーセントなのだという。なんという無駄な構造。

おまけに懲りない!議員たちは原発の地下での建設を推進する超党派の「地下式原子力発電所政策推進議連」が5月に勉強会を開くのだという。1991年に自民党内で発足した「地下原子力発電所研究議員懇談会」が超党派に衣替えして、20年ぶりに活動を再開するというのだからゾンビ復活みたいなものだ。

事故があった時に地下に閉じ込めるだって!!こんな地震活動期に入った日本で、地下水の動かないところなんてあるのだろうか。少し前の「日刊ゲンダイ」に核廃棄物の最終処分地としてモンゴルの名前が挙がっていたのには驚いた。広大な平原地帯があるから、いくらでも埋められるなんてもんじゃない。原発問題を少しでも勉強していけば、世界中どこだって、そんなもの受け入れたくはないはず。

定期検査のたびに核燃料棒の三分の一から四分の一を取り換えなければならないというのが原子力発電の運命!?らしい。こうした積み上げられていく放射性廃棄物をどこへ持っていくのか。しかもプルトニウムは半減期が2万4千年とかいう、人間の頭では理解できない、ほとんどSFの世界にしか通用しないような長い年月が必要。そんな負の遺産を子孫に残していいのだろうか。もう一つ怖いのは放射性物質が微量でも体内に入り被爆し続けた時どうなるか。首都圏に住む子供たちの健康が心配…。


お手柔らかに

2011年04月28日 | ガーデニング

昨日は春の陽光を浴びながら、汗をかきかき、庭仕事に精を出していたが、今日は一転、明日からゴールデンウィークが始まるというこの時期になって、時間毎の天気予報に雪マークがついていた。

折角薔薇の新芽が伸び、球根の花が咲きだしているのだから、霜が降りたらどうなるのか。どうぞお手柔らかに、というところ。昨秋に植えた新しい球根、チューリップやヒヤシンス、フリチラリア、難しい名前のイフェイオン、ブローディア、シラー、チオドノグサ、アリウム、アネモネ、水仙類など。

こうやって書き出してみると結構増えている。モノトーンの冬景色から春は思いっきり明るく華やかな庭になってほしいという願いを込めて、ずいぶん賑やかに植えたものだと我ながらびっくり。

スーパーに行ってもマヨネーズを買わなきゃと入って行って、ほかの売り場を回っているうちにマヨネーズだけ!?買い忘れてきたりする”お年頃”だから、メモしないと何事も始まらないのだ。

薔薇の地植えや植え替え、鉢上げ、トゲだらけのつる薔薇のつるを誘引。スコップを長靴でエイッと踏んづけたり、掘った穴から土をかきだしたり、重い一輪車を動かしたり…と随分力仕事の連続。さすがに肩が重くなったりするが、健康であればこそと感謝しつつ。


足踏みが続く

2011年04月23日 | サッカー

イングランドプレミアリーグ、アーセナルはリバプール戦から中二日で例年激しい戦いを繰り広げているノース・ロンドン・ダービー、トッテナム・ホットスパーとアウェイで対戦。リバプール戦の引き分けは審判のせい!にできたけど、これはどうもねえ。

トッテナムは今季のイングランド年間最優秀選手賞を受賞したベイルがサイドバックからサイドハーフにポジションが上がって大ブレーク、加えてオランダ人選手、ファン・デル・ファールトがレアル・マドリーから加入してきたことでチャンスも増え、自らもゴールし、優勝を狙えるチームへと変貌したということのようだ。おまけにアーセナルもホワイト・ハート・レーンではなかなか勝てないらしい。

…と、前回の対決からして、どうも不安な気持ちで試合開始から見ていたら、予想を裏切る?スタートの良さ。前半5分には中盤でボールを奪ったディアビからソング、セスクとボールが渡り、スルーパスを受けて抜け出したウォルコットがアンリのプレーを彷彿させる、力を抜いて綺麗にネットに流し込むゴールで早くも先制点。縦への速い連係からのゴールはスピード感あふれ、アーセナルの魅力全開。素晴らしい!!

ところが7分、サイドからのクロスをファン・デル・ファールトに決められ追いつかれてしまう。このときサイドの守備に回ったのはファン・ぺルシーとソングか。この辺の守備の甘さが追いつかれ劇につながっているんじゃあ。

しかしこの日は12分、ディアビとの連携からナスリが2点目を奪い、ゴールパフォーマンスにも負けない気持ちが出ている。36分、ベイルを防ごうと飛び出したアーセナルGKシュチェスニーとベイルが接触、ベイルは転倒。トッテナムのスタンドは騒然。怒るのは当然。ベイルは立ち上がったが怪我が心配される。

40分、今度はファンペルシーがゴール。気合が入っている。ウォルコットからのクロスをヘディングシュートしたが、相手GKがはじく。あきらめずにそのこぼれ球を押し込んで3点目。1-3.

ダービー特有の激しい試合展開で42分、またもGKシュチェスニーとベイルが接触転倒。素人目から見て、シュチェスニーの飛び出しプレーはどうも危なっかしい。下手をすれば相手選手を怪我させるか、自分がレッドを食らうか。危険なプレーに見えて仕様がない。

さらに前半はこれで終わらなかった。ベイルの怪我で試合中断後、44分、スローインからのボールをトッテナムの選手に決められ、2点目を返されてしまう。これだもんねえ。この失点の多さ!!2-3.

点を取っても相手ゴールを許しては、優勝などおぼつかない。今季のバルサがボールを奪われた後、2,3人で取り囲むようにプレスをかける。(もっともコパ・デル・レイ、スペイン国王杯では、相手のレアル・マドリーにこれをやられ、優勝されてしまったが)あのしつこい守備!?を見習ってほしいなあ。

後半に入り、怪我のベイルが下がり、代わってレノンが投入される。52分にはディアビの代わってジャック・ウィルシャー。その後、アーセナルは追加点を奪えず。70分、とうとうレノンのサイドからの突破を止めようとして飛び出したGKシュチェスニーがレオンを倒し、PKの判定。これをファン・デル・ファールトに決まられ、またも追いつかれる。3-3.

ベンゲル監督のベントナー、アルシャビン投入も確か85分くらいと、選手交代も遅すぎたのでは?アーセナルは3点取っても勝てないんだから、反省が必要だよ。攻撃面では伸びやかなパスワークから、このところないような魅力的なプレーを見せたのに。

アーセナルが足踏みしている間にチェルシーが同点に追いつき、得失点差から、チェルシー2位、アーセナル3位になってしまった。トッテナムが大きく力をつけてきたということだけではなく、アーセナルは試合数が多いことがたしかに影響しているよ。ずるずる下がってまた来季、チャンピオンズリーグ予備予選からのスタートになってしまったら元の木阿弥。同じ轍を踏まないためにもここで踏ん張らないと!!


転換

2011年04月20日 | 雑感

 陽気につられて家の外に出ると、顔は見えないが24日の投票日を前に、選挙演説のマイクを使った大きな声が国道沿いから聞こえてくる。どうも共産党候補らしい。泊原発があるから、離れているとはいっても水資源が危ない。エネルギー政策をここで転換させましよう。わが党はずっと以前からそれを主張してましたというもの。

先の道知事選では脱原発を唱えた民主党新人候補が見事に!?落選し、現状肯定派、自民党の高橋はるみさんは大差をつけて3期目当選を果たした。道民がどこまで福島の現実を、自分たちの問題として考えてるのか疑わしい。

 地元の道新調査によれば、(後志管内泊村の)泊原発は安全だと思うかという13町村首長アンケートに対して、泊原発近隣の泊村はじめ、10キロ圏内の4町村、一番心配しなければならないはずの町長がいずれも○と回答。むしろニセコ町、寿都町、積丹町などが入る30キロ圏内の9町村のうち7町村が×、赤井川村が△、仁木町だけ○という結果。ただし△は判断する材料がない。○でも一層の安全対策が講じられるよう切望という、危機感を抱き、安全とは思えない、安心できないという内容の回答が掲載されていた。

この調査結果には衝撃を受けた。お金が落ちているところとそうでないところがはっきりとわかる。近いところの町長さんたちは補助金だの、寄付金だの、そのほかいろんな懐柔策に浸かってしまうとこうなるということか。事故の危険性が強まるプルサーマル計画を住民にどう説明するのだろうか。

今日の新聞朝刊には、環境NGO「気候ネットワーク」(浅岡美恵代表)が「原子力発電所に頼らなくても、政府が掲げる温暖化対策の目標『2020年までに温室効果ガス排出量を90年比25パーセント削減』は達成できるとする試算」を公表したという小さな記事があった。

再生可能エネルギーを増やすほか、火力発電のを二酸化炭素(CO₂)排出量が比較的少ない天然ガスに切り替える内容。…東京電力の福島第一原発と第二原発を停止するほか、稼働から40年を過ぎた原発を順次止めていき、20年時点で現在の54基から計22基に減らす。…原発9基を新増設する政府試算と比べると、原発によるエネルギー供給量は約4分の1に。CO₂排出量が多い石炭と石油を減らず。将来的には風力や太陽光などの再生可能エネルギーで大半の電力をまかなうことを目指すが、20年に向けては一時的に天然ガスを増やす…。

日本でどうしてヨーロッパの緑の党のように、こういう団体から候補者が出ないのか不思議だ。天然ガスの埋蔵量は探知技術が発達して無尽蔵というほどあるらしい。水素ガスという方法もあるようだ。「温暖化と言ってもそれは都市化したヒートアイランドと原発から出る膨大な排熱の問題を考えなければならない。二酸化炭素は冤罪だ」と訴える広瀬隆さんのような主張がなかなか大きな声にならない。

このNGOの見解も二酸化炭素温暖化説に呪縛されている。この胡散くさい仮説が原発をのさばらせてきた犯人ではないか。原子力と違って出力が調整できるガスを使った発電システムは、小規模へも対応できるまさに地域分散型エネルギーシステムに打ってつけ。広瀬さんが推奨するガスへの転換が、まずエネルギー革命のはじまりになるだろうか。

 


群青(ぐんじょう)

2011年04月19日 | 絵画

定年退職後に夫婦で外国旅行三昧の生活をしている親戚からのお土産。オランダ一週間の旅だって。ゴッホのヒマワリの複製はどうかと言ってきたけど、これは子どもが贈ってくれてすでに飾ってある。

それじゃあとフェルメールの「真珠の首飾りの少女」の複製が送られてきた。フェルメールは「デルフトの眺望」が一番好き。この「…少女」はフェルメールが描いた中では最も清潔感があり、ほかの女性たちと違う雰囲気を醸し出している。青いターバンが魅力的。

フェルメールブルーと言われ、古くはアフガニスタンから運ばれてきたという、ラピス・ラズリを原料とする青色顔料の天然ウルトラマリンがフェルメールの特徴。子どもの頃、絵を描くとき、クレヨンやクレパスの箱に入っていた「群青」の色に似ている。ラピス・ラズリはとんでもなく高価だったようだ。

画家としてはゴッホのほうが数段格上?のような気がするが、なんといっても深い精神性が、ミレーなどと同じように感銘を受けるところ。思想家のように、苦悩しながら新しい境地を探求していく過程が素晴らしい絵になっている。ヒマワリだけでなく、全体が一つの大河小説のような作品の連なり。激しい筆致。どれもいいなあ。

ゴッホ以外で好きな画家はブリューゲル。もっと歴史をさかのぼった近世のころ、宗教改革の時代。旧教スペインの新教に対する弾圧が厳しい中、まだオランダ・ベルギーとして独立できないネーデルラントでは重税が課され、密告が奨励され、死がすぐ隣にあるような恐怖政治の時代、ストレートに表現できない状況で描かれた絵の数々。しかしどこかユーモアがある。「バベルの塔」、晩年の大らかな農民の絵もいいし、好きなのは「雪中の狩人」。

転勤族の末に選んだ終の棲家、しかし狭い考えの田舎の人とは付き合わないことにしましたという文面…、なるほどねえ。その上、十数時間のフライトをものともせず。こっちは札幌まで行くのもおっくうだというのに。次は北欧3か国の旅!!いやはや目が回る…。


辞めない

2011年04月13日 | 雑感

10日に行われた統一地方選が終わり、民主党の敗北に終わっても、菅首相はじめ執行部は辞めない。1パーセントの支持率になっても辞めないそうだから、この程度!?の惨敗では辞めるわけにはいかないということか。

こういう流れの中では小沢派や鳩山派や中立的なグループの議員たちも、このまま民主党の中で、沈むのを見ているだけでいいのかと腹が立つ。なにもしないのだろうか。党内野党だなどと言って済ましていられないのではないか。今後、党内の手続きを使って何としても引きずり降ろさなければ、いくら菅内閣に政策的に反対の立場をとっても国民には伝わりにくい。

道議選では北海道はいままでも社会党など、革新が非常に強い土地柄ではあるが、菅内閣への批判が渦巻く流れを断ち切れず、自民党の第一党を崩せなかった。それでも改選前を1議席上回る40人の公認・推薦候補が当選したというのだから驚き。

北見市では小沢派の松木さんが民主党”推薦”の無所属、鳥越(とりこし)良孝さんを応援し、現職と交代する形になった。ヤワラちゃんも応援に来たという映像も流れた。他に新党大地、鈴木宗雄さんの秘書だったという、37歳の山崎泉(いずみ)さんが当選したというのが印象に残った。

全国知事選では東京都にまたも石原知事誕生にはウンザリを通り越して、あきれてしまう。他にこれという候補がいなかったのかもしれないが、首都である東京都の市民たちが、こんなレイシズムの権化のような人物にひれ伏してしまった。傲慢さをリーダーシップと勘違いしているでは?

地元知事選では、北電がプルサーマル計画を3月30日、佐藤佳孝社長の定例会見で、2012年春以降の泊原発3号機で実施する方針について、福島原発事故の惨状を見ていながら、この時期に「変更する考えがない」という驚くべき発言をしているにもかかわらず、”原発の安全性を考慮する”高橋はるみ知事は民主党候補木村俊昭さんに130万票という大差をつけ、3期目続投になった。

脱原発を掲げて当選したのは神奈川県知事の黒岩さんだけだろうか。太陽光発電の会社に出資して、ソーラーパネルの家庭への浸透を図ろうというものらしい。ただし電気自動車は自動車そのものは環境負荷が少ないかもしれないが、どうやって充電するのだろうか。

「原子力発電で本当に私たちが知りたい120の基礎知識」(広瀬隆、藤田祐幸共著:東京書籍)を読んでからは、プルサーマル計画に対して、こんな危険なものを許すわけにはいかないと、デモでも何でもして阻止しなければならないという心境になってきた。

藤田さんは実際にチェルノブイリ事故の現地調査に赴いた方だが、”あとがき”は深く心揺さぶるメッセージ…「小規模分散型システムは何も電力生産だけを意味しているのではない。地域で生産し、地域で消費し、その結果発生する廃棄物も地域で適正に処分することで、われわれは自らが生きているその構造を等身大で感じ取ることが出来ることになる。そのとき初めてわれわれは本当の民主主義を手にすることが出来るだろう。原子力問題で真に問われているのは、まさにこの『民主主義』なのだから」(おわり)




季節は巡り

2011年04月12日 | ガーデニング

東日本大震災から1か月が経っても、被災地の方々の厳しい生活が続いている。小鳥たちの鳴き声が聞こえ、球根の花が咲きだした庭を回りながら、季節の移り変わりを感じられる日常が、なんてありがたいことだろうと感謝の日々。

冬の間に積もった雪割りをはじめ、それが終わると薔薇に巻いた防寒ネットやぐるぐる巻きにしている縄、落雪から守る竹の支柱を外す作業。夢中で働いていると汗ばむほど。

日中は、暖かくなった陽気のうちにエアコンにかぶせていたものを外し物置に運んだり、ラティスやベンチを出したり、縄やネットを畳んだり。いくらでも作業が待っている。

これが落ち着いたら木薔薇やつる薔薇の剪定。冬越しには、新しいつる薔薇の先端は水分が多いからと、丁寧に新聞紙でくるみ、さらにシートを巻きつけておいたが…。

その部分の枝の色が褐色に変色していたのにはがっかり。防寒ネットだけ、縄巻だけの方が緑色を失っていない。あーあ。失敗も経験のうちだからあきらめるほかない。

春になると季節は巡り、植えた球根がいくつも芽をだし、スノードロップから始まって、今はクロッカスが開花。ヒヤシンスにはつぼみ、薔薇の枝からは新しい芽。お互いまた元気に春を迎えたねえと…。


節電

2011年04月01日 | 雑感

福島原発事故の収束には気が遠くなるような年月が必要とされるらしい。首都圏ではいまだに計画停電が解除されていない。スイッチ一つでいくらでも電気を使える生活をしていた、というのは何も首都圏の人たちばかりではなく、自分もその一人という自責の念がある。

被災者の方々には一日も早く笑顔が戻りますようにと念じつつ、こういう生活が原発の存在を許していたのではないか、せめて節電をしよう、その分本を読んでみようと決心。

勉強しなかった不詳の子供時代のせいか、インターネットを見るようになって、毎朝、ブルーベリーとプレーンヨーグルトを食べ続けているせいか(この頃はこれにポン酢をかけたワカメが加わった)眼だけはいい。未だに運転も裸眼で通している。

図書館で見つけた広瀬隆さんの本は、前に読んだ新書よりもっと難しい「原子力発電で本当に私たちが知りたい120の基礎知識」(広瀬隆・藤田祐幸共著:東京書籍)プルサーマルのことも書いてある。

なんたって東電の仮病社長に劣らず、殿様みたいな北電の社長会見では泊原発までプルサーマル計画の実施ときた!!北の空まで放射能汚染?東電の縮小版がここでも再現される。どういうものか、知識の断片だけでもあればね。

いずれ…、世界文学全集(当時はどこの家にもあった)なんかを乱読していた若かりし頃、体力に任せて字面だけ追っていた長編小説をもう一度読んでみようという”野望”も出てきた。

マルタン・デュ・ガールの「チボー家の人々」(山内義雄訳:白水社)、ロマン・ロランの「魅せられたる魂」「ジャン・クリストフ」。内容はほとんど忘れているが、少しは経験を積んだことで、若いころとは違った理解に出会えるのではと。毎日の平凡な日常をなにより有難いと感謝しつつ…。