FOOTBALL LIFE

~サッカーを中心に日々の雑感など~

影響が及ぶのは

2007年05月20日 | Weblog
昨日、札幌へ向かった国道沿いの家々の庭にはかならず赤や黄色などのチューリップが咲いていた。街中に入ってもやっぱりチューリップの花がどこの庭にも。帰り道の国道の分離帯には、アップルロードといって、りんごの木に花が咲いていたり、かなり長い距離にバラが植えられていたり。いつも車窓から見るのを楽しみにしている。

今朝の朝日新聞の声欄に、気になる投書が載っていた。~18歳で改憲を判断できるか~という、静岡市の39歳の主婦の方の1文から。

幼稚園児の母親の集まりで、数人の若い母親に国民投票法について聞いてみた。この法律をほとんど理解していなかった。いや、この話題に興味や関心を示さない人ばかりだった。

「結論ありきで議論不十分」「最低投票率の規定がない」「18歳選挙権」など、疑問点や問題点の反応はなかった。高学歴で、比較的余裕のある家庭の専業主婦らである。育児や家事に追われる毎日だが、新聞を読む時間がないわけではない。

改憲の動きが加速する一方で、無関心な人がいることがとても気になる。投票年齢は18歳以上。世界では常識というが、権利意識や主体性など、その国の教育や文化を知らずに、単純に年齢を比較しても意味はない。

私は米国に10年間滞在、教師などを経験した。米国では、小学校の低学年から自分の考えを持ち、主張する教育をしている。私は主張する子供に何度も出会った。たしかに18歳でも意見表明は可能だろう。だが、そのためには十分時間をかけた適切なプログラムが不可欠である。

・・・選挙権は18歳どころか、むしろ引き上げる必要性はないのだろうか。(おわり)

たしかにー。18歳というのは戦争を経験していない世代の投票を増やすこと、という政府の策動が見え見え。戦争を経験している世代、その体験を聞かされている世代は圧倒的に改憲反対派だということを政府も承知しているからこそ。

若い母親たちの無関心ぶりには、もしかしたら、これがのちのち、徴兵制を促す分岐点になるかも知れず、自分たちの息子だってその可能性があるかもしれないという風には考えないのかと、不思議な気がする。安倍首相が唱える戦後レジームの脱却がどこへ行くのかと思いきや、回顧調、復古調で、いっきに明治時代をいい時代としてなつかしんでいるとしたら、女性たちにこそ一番影響が及ぶはず・・・。





ふたたびドームへ

2007年05月20日 | Weblog
昨日は雨模様の中、朝早くから出発してコンサのホームゲームを応援しようと札幌ドームへ。下位の水戸戦とはいえ、取りこぼしのないようにと願いつつ。たまの札幌行きなので、人も訪ねるし、雪印種苗センターへも寄り、それっとばかりにドームへかけつけるというスケジュール。

気温10度くらいの寒い日だった。屋根のあるドームで観戦できるのはありがたいことだ。駐車場があるから広い地域の各地から応援に来られる。座席の前にはおばあちゃんも含めた家族連れの5人組。

途中で寝入ったお孫さんを抱えながらのおばあちゃん。若いお母さんは下の子をあやすためにしょっちゅう、出たり入ったりで忙しい。それでもお父さんと共に懸命に応援歌を歌い、一緒に手拍子をしていた。観客は1万5千人強。

前半開始早々1分、FWダヴィが先制点を奪う。なにがあったのというほど、電光石火の早業だった。
左サイドをあがってそのままドリブルで進み、角度のないところからシュート。よく入ったもんだなあと驚いていたら、相手GKが手で触ってコースが変わり入った、というものだった。1-0.ドームはびっくりしながらもうれしい驚きの声に包まれる。

31分に追加点が入り、2-0。
後方から芳賀が前線へ大きくロングボールを蹴り、FW中山がなんとか相手ボールにしないで落とすと、MFカウエが思い切ったミドルシュート。スピードのあるボールは高い位置のまま、右隅に入っていった。カウエもすばらしいシュートを蹴るんだねえー。

(6ヶ月の契約らしく、契約更新するためには結果を出さないとというわけで、ダヴィもカウエも必死にゴールを決めた。)

後半、ボールを奪いにも来ず、攻めても来ない水戸をどうやったら崩せるかという感じで、時間が過ぎた。38分にCK.ボールはいったんはじかれたが、ゴール前の西谷がこれを浮かしてシュート。そのこぼれ球を、上がっていたセンターバックの曽田が得意の頭ではなく、足で押し込んだ。後半にも歓喜の瞬間が訪れたとばかり、ドームのお客さんは立ち上がって大喜び。3-0.

3点も取って勝つなんてめったにないよという感じで、昨日は楽しいゲームになった。観客は立ち去りがたく勝利の余韻を楽しむように、座席からコンサのタオルマフラーをくるくる回していた。

前半21分ごろ、怪我で退場したDFブルーノがどうなったかその後が心配。曽田がのびのびと前線へあがったり出来るのは、センターバックが2枚になってブルーノが後ろでカバーしていたからだろうし。

次はミッドウィークにアウェイの湘南戦。前回の対戦ではたしか0-0.攻守の切り替えの激しい難しい試合だった。自信をつけている選手たちが果たしてゴールを奪えるかどうか。首位キープの勢いに乗って、がんばれー。



元気だよ

2007年05月13日 | Weblog
桜前線もようやく北上して、昨日は公園へ桜を見に行った。ジンギスカンの焼肉パーティでもするのか、シートを敷いて場所取りしている。後で来ますよとばかりに木と木の間にロープを張り、それを真四角のようにしているというベテランの仕業には、なんだかおかしいやら。

人々のにぎわいの割には桜の木が少ない。本州の桜と違って、野性味がつよく花と同じくらい葉っぱが目立つ。このあたりでは入学式や転勤や引越し、などという時期にはまだ桜の開花は間に合わないから、いわゆる日本的な桜にまつわる文化というのはないのかもしれない。気候風土が違って、季節感はヨーロッパに似ているしね。桜がバラ科だって知ってる?

カーネーションの花や、そのほかの贈り物が届いた。このごろは子供に対して怒っているという日常的なヒステリーはないから、自分でも母といわれればそうだったのかという気分で気恥ずかしい。

1年のうち10ヶ月くらいはサッカー狂で日々が過ぎるから、自分でも年齢を意識しないうちに時間が経っている。今日はコンサドーレがアウェイでセレッソ大阪に1-0で勝って、さらにうれしい祝日になった。なんとかJ1昇格してほしいと願いながら応援しているので、これからのことしか考えないっていうところですかねえ。

いまだになんだかんだと時間に追われている。
おかげで母は元気だよ。
心のこもった贈り物を感謝しつつ。
いろいろありがとう!!








うまくいった

2007年05月11日 | Weblog
家の前の花壇にはチューリップとムスカリが咲いている。後ろのバラにはちょうどいい日当たりと風が通る道だが激しく揺れている。チューリップの花首を見ると、大丈夫かなーと心配になり、時々窓に近寄っては様子を見てしまう。

このところパソコンの調子が悪くなりどうしようかと思案の末、パソコン会社のお兄さんに来てもらった。毎度お世話になっていますねえ。このお兄さんは、バルサのイニエスタ選手に負けないくらい色白でもある!!(バルサといえば、アンリを取るとかどうとか。またこれが始まったー。)

原因がわからず、もう何年も経っているということで、ウィンドウズを初期化するということになった。次に出るのはウィンドウズビスタとかいってたっけ。こっちはなるべく買い替えを伸ばして使いたいし。買い替えっていったって安くはないんだし。

ずいぶん時間をかけて、作業はうまくいった。やれやれとホッとした。あれこれ書こうかと思っても、なんだか落ち着かないとうまくいかない。とりあえずは快気祝いのような気分でうれしい。

さっき、カーネーションとバラの花、届いたよー。
写真はまた後で付けるからねー。
素敵なお花をありがとう!!










想像力

2007年05月03日 | Weblog
今日は憲法記念日。参議院選挙では、与党は憲法改正を焦点にするという話。今日の朝日新聞の記事では「60歳の憲法と私」。俳優で歌手の高橋和也さんが登場している。

【戦争できる国にしない】
「日本の青空」という映画で、主人公の憲法学者・鈴木安蔵(故人)を演じているそうだ。

彼は戦後、民間の憲法研究会でとても民主主義的な草案を作った人。政府はまともに取り合ってくれなかったんだけど、GHQ(連合国総司令部)がそれを研究してくれた。今の憲法はたんなるアメリカの押し付けではなかったと言うのが、映画の主題です。

ぼくはこの映画に出るまで、憲法をじっくり読んだことがなかった。多分義務教育で教わっていたと思うんだけども、印象は薄い。鈴木さんのことなんて、教科書にはでてこなかったし。あらためて憲法を読み直すと、独特の文体でたしかに取っつきにくい。でも戦争や武力の放棄が具体的に書かれていて、それが新鮮な驚き。

「男闘呼組」にいたころ、ジョン・レノンの「イマジン」を聴いて、「想像してごらん、すべての人が平和に暮らしていると」という詞に感激した。9条は変えるべきではない。

「戦争放棄」という最先端の憲法を持っている日本こそ、「現実を理想に近づけるべきなんだ」というメッセージを世界に発信できると思う。アメリカにも「一緒に作った憲法でしょ?今になって『一緒に戦え』なんて、ずるいじゃないか」と言わないと。

ぼくは俳優だから、いろいろな人物を演じる中で右にも左にも揺れる。でも、6人の子どもを持つ父親として、戦争が出来る国になってほしくない。中学生の息子が「憲法が改正されたら、兵隊に行かなきゃいけないの?」と言ったんで、「あり得るよ」と答えた。

ほんとうは「絶対にそんなことはさせないよ」って言ってやりたかったんだけど。ぼくの同世代や下の世代には、徴兵制が復活するかも、という想像力を働かせてみて欲しい。(おわり)

37歳という高橋さんの9条を変えるべきではないという発言はなんと心強い言葉。ジョン・レノンが生きていたら、今こそ想像力を働かせてごらんというだろう。中学生の息子さんとの会話にはあまりにも切実で胸が詰まるようだった。高橋さんと同世代の人たちのこどもが徴兵制を現実のものとして考えている。これから自分たちの身に降りかかる現実の問題なんだと・・・。