FOOTBALL LIFE

~サッカーを中心に日々の雑感など~

あと一歩

2013年11月27日 | サッカー

 アーセナルは23日土曜日にはプレミアリーグ第12節、上位対決と騒がれたサウサンプトン戦にジルーの2得点で2-0の勝利、首位キープ。26日火曜日にはチャンピオンズリーググループF第5節、やはりホームにマルセイユを迎えて対戦。これもウィルシャーの2得点により2-0で勝利。

大量得点の鮮やかな勝利ではなくても取りこぼさないのが昨シーズンとは違う。過密日程でも着実に勝利を重ね、チャンピオンズリーグには決勝トーナメントまであと一歩まで迫った。勝ち続けることによって、今まで得点シーンがあまりなかったような選手までゴールへの意欲が出てきたというのだから、いいいことだねえ。

ラムジーのゴールにも驚くけど、まだ少年のようなウィルシャーが1試合2ゴールだなんてね。特に2点目はジルーから、ラムジー、エジルとつないで最後にウィルシャーが決めた見事な連携からのゴール。試合を見に来たアンリも喜んでいたなあ…、ちょっとTV画面に映っただけだけど、元気そうだったしね…

試合が多すぎてゴールシーンにもこれはどの試合だったっけみたいになることがあり、見るほうも睡眠時間を削って忙しい。リーグ戦もチャンピオンズリーグも好調で今季は楽しいが、アーセナルのチャンピオンズリーグは熾烈な競争を強いられているグループ。

次のナポリ戦で、3点差以上で負けなければ、アーセナルの決勝トーナメント進出となるそうだ。首位突破を決めるにはドロー以上が必要だという。今節、アーセナルに負けたドルトムントがナポリに勝って、勝ち点9で並んだのでややこしくなった。アーセナルが次の最終戦で負ければ同じ勝ち点で並ぶからだ。

それでアーセナルの公式サイトにもファンが心配しているだろうと!?解説が出ていた。対戦した時の勝ち点やら、得失点差やら、総得点やら、アウェイゴール数やら。さらにこれでも決着がつかない場合は…、なんていろいろな条件が列挙されていたけど、これは暇な人でないとね。

そうそう、いつも見ている「フット!」で西岡さんが番組の最後に手を振ってお別れしていたのにはブルータスおまえもか…。とうとう西岡さんまで…。どうして幼児番組でもないのに最後に視聴者に手を振らなきゃならないの?といつも疑問。


最終節

2013年11月27日 | サッカー

 24日の日曜日、J2第42節は今シーズンの最終節、コンサドーレ札幌はホームの札幌ドームにギラヴァンツ北九州を迎えて対戦。プレーオフ進出にはこの試合の勝利が必要条件。前節の素晴らしい戦いを受け、今季最多、2万4800人が応援に駆けつけたが…

 先発は1トップ内村の後ろには前田、サイドには荒野、三上陽輔、真ん中は宮澤、キャプテン河合、バックラインは日高、奈良、櫛引、上原、GK杉山哲のメンバー。

前半立ち上がりから積極的に攻め上がりシュートを打つが枠に行かず。途中から次第に相手にボールを繋がれ、攻撃も相手ゴール前に集結した守りをどうしても崩せない。後半、選手交代してからようやく活性化。64分、前田に代わり堀米、72分に三上に代わりレ・コン・ビンを投入。

73分、入ってすぐのレ・コン・ビンのフリーキック、気迫が伝わる集中した表情、ボールは惜しくも右隅のポストを叩き、ゴールはならなかったがこれがこの試合最大のチャンスだった。79分には荒野に代わりフェホが入ることで前線へのターゲットが出来、ロングボールを放り込んだが、これも相手の堅守に阻まれて1点が遠い。追加タイムの4分もすぎ、とうとう0-0で引き分け。今季はこれで終了。

どうしても勝利が必要という場面で力を発揮できないのは、プレッシャーのかかる試合に対する経験不足かなあ。それ以上に財前監督の選手交代が遅かった。こう着状態を打ち破るには選手を代える以外ないはずなのに、攻撃の切り札、レ・コン・ビン選手を登場させなかった。フェホも遅かった。守備がどうこう言ってる場合じゃない、この試合に負けたら、もう後がないのに、決断が遅かった。監督さんもここで勝負という積極性が足りなかったという印象。

まあ、今まで応援に行った試合で勝ったのはほとんどなかったよ。開幕戦なんか負け試合ばっかり見たものねえ。大勢のお客さんが来て、ここで勝たなきゃあという試合で勝てないということの繰り返し。内弁慶というか、どうしてこうもプレッシャーに弱いんだろうねえ。

滑り込みギリギリセーフという状態で昇格してもまた前とおんなじになりそうで心配。もう一シーズン、力を蓄えてからのほうがいいよ。ベトナムのクラブとはうまく交渉してるのかなあ。こっちが一番の難敵かもしれない。レ・コン・ビン選手を取り逃がしたら大変、がんばれ!!


代償

2013年11月22日 | 雑感

 自民党安倍政権の特定秘密保護法案は公明党だけでなく、野党のみんなの党も自民党にすり寄り、修正案合意で賛成、維新の会もみんなの党に続くことによって、民主党の対案はどうでもよくなり、いよいよ自民党が目指す26日衆議院通過が現実味を帯びてきた。

20日には砂防会館で、TVキャスター、コメンテーターに加え、もっと広範なジャーナリストたち、…作家の澤地久枝さんや評論家の佐高信さん、経済評論家の萩原博子さん、作家の落合恵子さん、それに俳優の菅原文太さんまで!!…およそ100人が参加して反対集会が開かれたそうだ。

21日には平日の夜にもかかわらず、東京都千代田区の日比谷野外音楽堂で反対集会が開かれ、~官僚支配、言論弾圧、戦争国家、STOP!秘密保護法、平成の治安維持法!阻止~などの文字を掲げた市民たち約1万人が参加し、廃案を求める声を上げた。

 ”日刊ゲンダイ”にはこの法律がいかに恐ろしいものかと連日安倍政権批判の記事が載っている……22日九大名誉教授・斉藤文男氏(憲法)「秘密保護法の表向きの理由は、日米の軍事協力のための情報管理ですが、それならば秘密を外国からの軍事情報に限定すればいい。

そうしていないのは、最初から法律を拡大解釈、拡大運用するつもりなのでしょう。何もかもが秘密になり。秘密保護を口実に気に入らない連中は逮捕する。そうやって、やりたい放題を目指すのが権力の常であり、戦前の治安維持法がそうだったのです。秘密保護法は言論統制に使われることになると思います」

「この法案が通れば、政府にとって都合の悪い情報はすべて秘密にされ、情報を漏らしても、情報にアクセスしようとしても罰せられる。国民は知る権利を奪われるどころか、目隠しされて『由らしむべし知らしむべからず』の世界になるでしょう。

情報公開と言論の自由がなくなれば、民主主義国家とは言えません。秘密保護法によって、言論の自由を定めた憲法21条はなし崩しになる。事実上の改憲ですよ。安倍政権は9条の前に21条の立法改憲をやろうとしているのです」……

安倍政権はまるで戦前のような恐ろしい言論圧殺の時代へ戻そうとしている。政府にとって都合の悪い情報はすべて隠蔽され、しかも何が秘密が特定されないまま逮捕されたりということにもなるというのだ。開示されるのが60年後!?などと聞くと、まるで現実味のないSFの世界。その頃には当事者は生きていない。責任逃れそのもの。

戦争をしようとする国家にとって、少しでも戦意高揚の邪魔になる一般市民も対象になる。狙われるのはなにも公務員やジャーナリストばかりではないというのは、学生が逮捕された戦前の歴史が物語っている。中国や北朝鮮の独裁政権、言論統制を自由世界!?の”先進国として”批判出来るのか。自民党を圧勝させた代償がとんでもないことになってきた。


驚き

2013年11月20日 | サッカー

 19日に行われたブラジルワールドカップ欧州予選プレーオフ第2戦、フランスがホームでウクライナを下し、2試合合計3-2となり、W杯進出を決めたそうだ。アウェイのウクライナでは2-0と負けているので、もう駄目だろうとほとんどあきらめていたから…びっくりしたなあ。

試合を見ていないのでどこがどうなのかわからないけど、サッカー情報を見ると第1戦でアーセナル所属DFコシルニーがレッド退場を食らったようで、その代わりの選手なのか、DFサコという選手が得点し、ベンゼマが追加点を奪い、ここで追いつく。

後半は72分にウクライナのオウンゴールによってとうとう逆転、3-2となった。終盤は波状攻撃になったようだし、華々しく勝ったんだから、見たかったねえ。

フランスはジダンやアンリがいたころの栄光のチームから、支えていた選手たちが次々に代表を去り、フランスサッカー協会も抜本的な改革をやる気がないようでおかしかったし、率いるドメネク代表監督も占いで選手起用を決めるなどと発言する摩訶不思議な人物。

そうこうするうちになんたってフランス人は民衆が蜂起して王政打倒、君主をギロチンで処刑したフランス革命、人権宣言の歴史を持つ国民性だから、自己主張も強い。1968年は世界同時革命と言われた年だけど、パリの五月革命は世界に波及した。選手たちも大人しく従うはずもなく、監督に反旗を翻すものも出てくるなど、迷走に迷走を重ね…。

今はアーセナルからFWジルー、センターバックのコシルニー、サイドバック、サニャを送り込んでいる。レアル・マドリードのベンゼマは同僚のロナウドに圧倒されて影が薄くなっていたけど、この試合ではゴールを決め、ドイツのバイエルンで活躍しているフランク・リベリもいる。栄光のチームが去り、新しいメンバーで再び力をつけるようになるまで時間がかかるのは仕様がないことだ。

プレーオフを戦った国のうち、他はポルトガル、クロアチア、ギリシャが出場を決めたそうだ。イングランドは代表の試合が行われるウェンブリースタジアムでドイツと国際親善試合。0-1でドイツが勝利し、なんと決勝点はアーセナルのセンターバック、メルテザッカーが決めたのだという。これで気分よくアーセナルに戻ってこれそうだね。

今のドイツも退屈な堅守のチームから、得点力もある攻撃的なチームに作り変え、地道な改革が実りの季節を迎えたのだろう。バイエルンやドルトムントの戦いを見れば、代表が強くなって当然かなという気がするよ。


第41節

2013年11月18日 | サッカー

 17日に行われたJ2第41節、コンサドーレ札幌はアウェイの長良川競技場でFC岐阜と対戦。立ち上がり早々に先制ゴールを決めた幸先のよいスタートで主導権を握り、前半のうちにさらに1点追加、後半にも加点して0-3というスコアで快勝した。どうしても出来なかった3連勝を達成。これで次の最終節に勝利すればプレーオフに進出できるそうだ。すごい!!ここまでよくこれたもんだ!!

前田、フェホを出場停止で欠き、サブメンバーには怪我で長く戦列から離れていた古田寛幸選手も帯同するという苦しい事情、先発は1トップにエースの内村、その下には三上陽輔、右は活躍が注目されるレ・コン・ビン(ベトナムでもこの試合は中継されている)、左は砂川誠、真ん中には宮澤裕樹、河合竜二、4バックには上原慎也、チョ・ソンジン、奈良竜樹、日高拓磨、GK杉山哲というメンバー。

前半3分、右コーナーキックでレ・コン・ビンの蹴ったボールに上原選手が高い打点からヘディングシュート。これを相手GKがはじいてボールが手から離れ、それがころころとネットの中へ。

見ているほうもびっくりするような早い時間帯に得点したので何が起こったのかというのが実感。どうしても勝利が必要なコンサの選手たちは気合が入ってる。

17分、今度は左コーナーキックから砂川選手にボールをチョ・ソンジンが強烈に頭で落とし、そのこぼれ球を内村選手が決めて、2点目を追加。この頃のウッチーはエースの貫録十分、好調だよねえ。

前半を無失点で折り返し、後半13分には砂川選手が左サイドで粘ってボールを奪うと、上原選手がそれを受けて駆け上がり、正面へ正確なクロス。それを詰めていた内村選手が豪快に頭で押し込んで3点目のだめ押し点を決めると、ここで勝利が見えてきた。選手たちは献身的に攻守に奮闘して無失点に抑え、0-3で勝利。

財前監督コメント「攻守一体を目指してきた。最初はボールを回しても前を向けなかった。ここにきてゴールに向く攻撃が出来るようになってきた。守備も千葉、神戸戦でいい守りが出来るようになってきた。」

 24日には札幌ドームに北九州を迎え撃つ。いい戦いが出来ているんだから、やれば出来る!!最後に笑うために力を振り絞って戦え!! 


濃霧

2013年11月17日 | ガーデニング

 昨日は朝から濃霧に覆われ、運転するときは視界不良で怖かった。朝はまだ空が明るいけど、日が沈むころからは空も道路も景色もまっ黒で位置が確認できない。街灯のないところは車のライトだけが頼り。カーブのところで運転を誤れば、刈り取られた後の田んぼに突っ込んで抜け出せなくなるかも…なんて。人影もない農道を通ってやっと踏切まで辿りつき、明るい国道に出た時にはホッとしたよ。

今日は一転朝からいい天気。気温も少し上がったようで、庭の雪も融けて、横に倒した薔薇の枝が土の上に見える。最後の庭仕事は倒した後に出来る穴を埋めるため、新しい土や腐葉土を入れて回ること。何袋もずらしながら最後の一汗という作業。終わってやれやれだけど、庭で過ごす至福の時間もなくなった。

昨年の冬に購入した我が家のシクラメンは窓際の環境が気に入ったのか、夏の間もひっそりと花をつけ、ついこの間有機液体肥料を施したら、また枝が立ち上がっている。ときどき水を遣るくらいで手入れもしていないのにねえ…となんだかいとおしくなり、新たに買い求めず、この鉢植えで冬を越すことにした。家の中に取り込んだお隣のゼラニウムもまだ花盛り。一緒に春までがんばろうね…


「コッホ先生と僕らの革命」

2013年11月17日 | 映画

 サッカーが映画になっているということなのでなんの気なしにWOWOWで録画して見てみたら…”ドイツサッカー誕生の秘話”が描かれていた映画「コッホ先生と僕らの革命」(2011年)。こんなに感動したのは久しぶりだなあというほど、サッカーファン必見のいい映画だった。

まだ19世紀のお話、ドイツ帝国意気軒昂の時代、イギリス留学から帰国したコッホ先生(ダニエル・ブルュール)は厳格な教育を施す名門校初の英語教師として採用され着任してみると、体育の授業はまるで軍事教練のようだし、規律重視、絶対服従の教育。資本家階級の息子たちがほとんどのこの学校では教師も生徒たちも反英感情が根強く、英語の授業もうまくいかない。

そこで生徒たちを校庭に連れ出しイギリスから持ち帰ったボールでサッカーの練習をしながら、英語を上達させようとすると、サッカーの面白さに夢中、生徒たちも徐々に英語を覚えるようになる。サッカーの精神はフェアプレイとか、サッカーファンにとってはうれしくなるようなコッホ先生の授業だったが、猛烈な非難を浴びてしまう。

生徒たちのほうはサッカーを授業に取り入れるようになってから大きな変化が表れ、なにかといじめられていた唯一の労働者階級出身の生徒は小柄な体ながら、サッカーでは活躍することから、次第に生徒たちの中で認められるようになっていく。地元の新聞社もコッホ先生のサッカー授業を取り上げるが、学校の上層部の意向を汲んだ批判的な記事ばかり。

とうとう政府の調査団もくることになり、辞めようとするコッホ先生の目の前にはイングランドから留学時代の友人が同じ年頃のサッカーチームを連れてやってくる…

 コッホ先生はサッカーを教えるだけではなく、服従には抵抗し、自立して物事を考える人間になるための全人的教育を実践しようとしたのだろう。それが学校だけでなく、当時の社会通念とも衝突することになった。

コッホ先生は1875年、生徒とサッカークラブを設立し、その後サッカーはドイツで広まったが、禁止する区域もあり、なんとバイエルンで解禁されたのは1927年だったそうだ。日本では卒業式などで歌われたかび臭い!?「蛍の光」が素晴らしい歌詞で蘇っていた。特に2番目の歌詞、良かったなあ。

 北や南 東や西 君がどこに行こうとも 新しき精神は世界に広がる 

 だから聞け 機は熟す 友よ 今は昔日のため あの遠き日々のため

 友情の杯を酌み交わそう 過ぎ去りし日々を思い


あちこちで

2013年11月15日 | 雑感

 「特定秘密保護法案」が国会で審議入りしたのを受け、危機感を覚えた人々が、あちこちでこれに反対を表明する動きが加速してきた。「田中龍作ジャーナル」では11日にはTVでおなじみのキャスターたち、鳥越俊太郎さんや青木理さんなど8名が反対する横断幕を持っている姿が登場し、14日には日本外国特派員協会で反対の記者会見を行った超党派の4名の議員たち、山本太郎さん(無所属)、福島瑞穂さん(社民党)、主濱了さん(生活の党)、仁比聡平さん(共産党)が記事になった。外国特派員協会もこの法律には反対の声明を出している。

「遅きに失した」と書かれたキャスターたちではあるけど、新聞社の社長たちが来年から始まる消費税増税に際し、軽減税率をお願いするために!?、軒並み安倍首相と会食をしているという、メディアの魂を失っている中で、名前や顔を出して表明してくれる方がいい。

日本テレビやフジテレビのキャスターがいなかったというのは安倍政権ベッタリの読売新聞系列だからということらしい。これにTV朝日「モーニングバード」の「そもそも総研」というコーナーで原発やらTPP,この法案なども、次々に取り上げている玉川徹さんも加わりたいところだろうけど、TV朝日の社員ということだから、そこまで出来なかったのだろう。

今日の新聞道内版では14日夜にやはり「STOP!『秘密保護法』11・14アクション」という反対集会が札幌市で開かれたという記事が掲載されている。

…約400人が参加し、「憲法で保障された権利を守るために廃案に追い込もう」などと訴えた。同市中央区の大通公園で開かれた集会では、主催した北海道憲法会議の斉藤耕弁護士が「当初の予定より国会審議が伸びているのは全国から反対の声が上がっているから。反対の意思がある議員たちの背中を押すために声を上げよう」とあいさつした。…

それにしても議席が減ったとはいっても最大野党の民主党が修正案を出しているって?この法案に反対じゃないんだよ。野党の役割を放棄しているとしか思えない。どこまで第2自民党になって国民を裏切るつもりなのか。

いまだに菅、野田をはじめ、前原、枝野、岡田など官僚回帰、アメリカ隷従、マニフェスト違反という戦犯たちが大きな顔をしている。自主独立派の鳩山さん、小沢さんを追い落としたのが最大の功績!?、反省なんかしていないんだ。

反対してるのが無所属、生活の党、社民党、共産党というのだから、数の上からは多勢に無勢。公明党はなんの歯止めにもならず、野党でも維新の会やみんなの党は限りなく自民党に近い。この先には安倍首相と内閣にますます権限が集中し、さまざまな法律によって、情報は閉ざされ、反対する国民の口も塞がれていくのかと…


第11節

2013年11月15日 | サッカー

 今週末にはW杯出場国を決めるプレーオフやそれがない国は親善試合などの代表の試合があり、毎週楽しみにしているイングランドやスペインの試合放送がなし。窓から見える景色が日々、白い雪の世界に覆われていくこの頃、緑色の広い芝の上をカラフルなユニフォームを着て走り回る選手たちはそれだけでも目に鮮やか。試合がないのは淋しい…

10日に行われたイングランドのプレミアリーグ、注目の一番アーセナルとマンチェスターユナイテッドの試合はホーム、オールドトラフォードにアーセナルを迎えたマンチェスターユナイテッドが前半27分、ファンペルシの得点があり、スコアは動かず、試合はユナイテッドが1-0で勝利。

これはある程度想定内というか、そのために一試合ではひっくり返らない勝ち点5差があったわけで、がっかりではあるけど…。後半終盤には波状攻撃になったし、セットプレーからの失点のみというのは8失点などという時期に比べたら、大きな進化を遂げている証拠。

アーセナルはユナイテッドにここ数年勝っていないということもあるし、積極的にプレッシャーをかけてくるユナイテッドには受けて立ってしまった感じ。それに対してここで負けたらアーセナルとは勝ち点11差にまでなってしまうということで、先制ゴールをアシストしたルーニーの攻守に奮闘する動きを見ても、アーセナルよりは必勝の気持ちが強かったようだ。

それにアーセナルは激戦が続いた後に、チーム内には風邪が蔓延し体調が万全ではない選手が何人か出ていたという話だから、パスやシュートの精度がいまいちだったのも、最初からこういう違いがあったことを考慮しなければね。

それからこの試合には気になることがあった。試合がはじまって選手が入場してくるときになんと…退役軍人という人たちが選手たちを先導してきた。スポーツの試合で真っ先に軍人が登場してくるなんてもっとも見たくない光景だ、たとえ現役ではないとしてもね。

これは毎日夜10時始まるスカパーのサッカー情報番組「フット!」の火曜日解説者イギリス人ジャーナリスト、ベン・メイブリーさんが紹介しているが、イギリスでは第1次大戦が11月11日11時に終わったことを受けて、それからは11月の第2日曜日には2分間の黙とうが捧げられ、戦没者追悼記念日として女王や王室、議会もロンドンの戦没者記念碑にケシの花輪をささげたりの式典が行われているそうだ。

今では選手たちや監督も胸に赤いケシの花のマークをつけているけど、これは軍人への募金活動「ポピーアピール」に対して英国在郷軍人会から配布されるものということだ。こうやって見るとあくまで活動の主体は軍の組織で、死を悼みとはいっても軍務についた者たちに対してだよねえ。

2年前にウェンブリーで行われる代表の試合のユニフォームに、ポピーマークを入れるのをFIFAが許可しなかったという。たとえイングランドサッカー協会会長のウィリアム王子が「例外」を認めてほしいと要請してもね。

英国と英連邦はすでにFIFAから特例の恩恵を受けているのでは?だってサッカーの母国として、あの小さな島々から4つも国として認められているんだよ。これで十分でしょ。

もう一つはファンペルシがゴールした時に大きく口を開けて吠え、こぶしを突きあげて派手にゴールパフォーマンスをしたこと。あれはアーセナルファンには強烈な挑発。

ヴェンゲル監督はファンペルシの事を「自分の中ではアーセナルの人間」と出て行った弟子に対していまだに情愛を見せているというのに…、心中お察ししますというほど、なんともやるせないシーンだった。

せめて違う国のリーグに移籍してくれたらよかったのに、立つ鳥濁し過ぎだよ。それもユナイテッドの得点はアーセナルから引き抜いたファンペルシの1点だけ。これで勝ったんだからねえ。


第4節

2013年11月08日 | サッカー

 6日に行われたチャンピオンズリーググループステージ第4節、グループFはアーセナル、ドルトムント、ナポリが2勝、3チームが勝ち点6で並ぶというもっとも激戦区。アーセナルはホームで1-2と敗れ、ドルトムントに乗り込んでのこの1戦はどうしても勝ちたい試合。

超攻撃的なドルトムントは8万人が入るという大声援のホームで優勢に試合を進め、前半アーセナルのシュート数はゼロ、完全にアウェイゲーム。後半も次々に攻撃が繰り出される状況だったが、62分ロシツキーが奪ったボールから右サイドのエジルにつなぎ、エジルが中央にクロスを送ると、それをジルーが頭でシュート。

そのこぼれ球を詰めていたラムジーが低い位置から頭で押し込み待望のゴール!!この頃好調な何人かの連携が実った先制点だった。アーセナルらしく、グラウンダーのパスをつないだエレガントなゴールとは行かなかったけど、わずかな間隙を縫って決められるようになったんだからね。

この日はドルトムントのシュートが枠に行かなかったりの幸運もあって0-0の展開が続いたが、アーセナルの最初のシュートが先制ゴールになったとはねえ。緊迫した展開でも集中力が切れず、よく決めたなあって。その後ジルーのパスにラムジーがフリーでシュートという場面があったが残念ながら追加点はならず。波状攻撃にも逃げ切って0-1で勝利した。

アーセナルは貴重な勝ち点3を獲得しグループ首位に浮上。選手たちは前回の敗戦から学び、相手の素早いプレッシャーにボールを失う場面もあったが全員が守備に奔走。守備の要(かなめ)のフラミニがいなかったのに勝利できたなんてね。ヴェンゲル監督はチームの成熟を喜んだそうだ。

ドルトムントは、ボールを持つ選手には数人で囲むように奪うと、あっという間に相手ゴール前にボールを運ぶ展開の速さ、何人もが襲い掛かる高速カウンターには圧倒されるような迫力があり、誰もが見たら魅了されるようなスピード感あふれるチーム。クロップ監督はそれだけに「子どものころはじめてみたチームが今のバルサだったらテニスをやっていただろう。私が好きなのは戦うサッカー」…と発言にも自信が満ちている。

試合前の会見では両チームの違いを、アーセナルはオーケストラのようで静かな曲を奏でる上品な味わいのチーム、ドルトムントはそれに比べるとへヴィメタルで大音量のチームというような表現で印象を語ったそうだ。

たしかにそうかもと思われるほど両監督の印象も対照的…ヴェンゲル監督はいつもきちんとスーツにネクタイ姿のスタイリストだし、クロップ監督はというと無精ひげにメガネをかけ、どこかの海賊!?かと見間違うほど見た目には無頓着…

アーセナルの選手はというと、フラミニと同じポジションのアルテタが、試合後のデータを見ると長い走行距離が記録され、それぞれがドルトムントに勝利するためには相当なハードワークが必要、という覚悟を持って臨んだというのがわかる。

強行日程でも難敵リバプール、続いてドルトムントにも勝利し、この後の日曜日にはもう一つの激突、マンチェスターユナイテッドのホーム、オールドトラフォードに乗り込んでいくことになる。

これも大変な試合、わずか数日でどんなメンバーになるのか。まあ、気持ちとしてはこれだけの試合を戦ってお疲れ様といいたいところだから、華々しさはなくてもいいかなと…