26日に行われたイングランド・プレミアリーグ第26節、4位アーセナルは勝ち点10差で前を走る3位トッテナムを迎えて対戦。日本人にとってはトッテナムに何の恨み!?もないが、例年ノースロンドンダービーとして対戦前から火花散る舌戦。今回チームの勢いはどう見てもトッテナムにあり…。
今季こそと、エミレーツスタジアムに自信を持って乗り込んできたトッテナムは、その勢いの通り、前半4分、サハのシュートがDFヴェルメーレンに当たってコースが変わり、運を手繰り寄せた先制ゴール。34分にはスピードのあるベイルを止めようとGKシュチェスニーが飛び出し、これをファールと判定されPK.を与えてしまう。(アーセナルから移籍していった)アデバヨルが決めて、前半のうちに0-2.このあたりまではまたか…。
ところがこの日、これで負けたら終わりと、アーセナルの選手たちは違っていたようだ。39分、ファンペルシのシュートがポストにあたり、そのこぼれ球からアルテタのクロス。40分、それをDFサニャが頭で合わせて2-1とすると、43分にはエースのファンペルシが得意の左足で同点ゴール。2-2に追いつく。ここで、やれそうだ…という感触。
後半に入ってもアーセナルの選手たちの戦闘精神!?は衰えず、人数をかけて攻め上がり、50分にはサニャのボールにロシツキーが飛び出して逆転ゴールを決めた。前のゴールはいつだったかな?と思いだせないくらいの年月が経っていたロシツキーは、ゴールの後、興奮したまま、口を大きく開けて吠えている!!おお、顎が外れたら大変だ…。
1点差では安心できないとハラハラして見ていたら、65分、68分にいつもは外す!?ウォルコットが落ち着いて追加点を決め、これも感極まったように!!何か吠えている。顎が外れないようにねえ~。気が付けばまさかまさかの5得点。その後もスコアは動かず、5-2で試合終了。
こんな結果になるなんて、うれしい誤算だなあ。いつもと違って、守ってはすばやくボールへ迫り、攻めては3,4人がエリア内まで上がっていくという、迫力もあったし、いつもの淡泊なイメージを一新する戦いを見せた。失点を恐れず、大挙してゴール前に上がっていくというのは、以前にアンリ、ベルカンプ、ピレス、ビエラなんかを擁した優勝チームのイメージ。
スピードがあって、素晴らしいパスワークとゴールシーンをたくさん見せてくれるところに、攻撃的サッカーを身上とするアーセナルの魅力があったんだから。失点を恐れて様子見のサッカーなんか、アーセナルじゃないよ。まあ、下からの追い上げが厳しい状況で、なんとか4位を維持できてよかった。
来季はドイツケルンの所属するFWポドルスキがシーズン終了後にアーセナルに来るかもって?26歳だから若すぎず、働き盛りの丁度いい年齢。その前に今季なんとしてもチャンピオンズリーク出場権がある4位で終了しないと、来なくなるかもしれないよ。
次節は3月3日リバプールとアウェイで対戦。その後は3月6日にミラン戦だったか?代表戦を挟んで、これからもきついスケジュール。選手の怪我が怖いけど、なんとか乗り切ってほしい。そういえば…、アーセナルからボルトンへレンタルして行った宮市亮選手(19歳)が日本に帰国し、今晩の代表戦に出るそうだ。
日本代表戦はいつもは興味を持てないけど、ちゃんとプレーしているところを見ていないので、チャンスだから見てみるよ。盛り上げすぎの実況と、はしゃぎ過ぎの解説は嫌だけどねえ。