FOOTBALL LIFE

~サッカーを中心に日々の雑感など~

恐ろしいことになった

2010年04月28日 | 雑感
27日、東京第五検察審査会による小沢氏「起訴相当」の議決というニュースには衝撃が広がった。参院選前のこの時期、“検察のいつもの手”とはいえ、これではあまりにもタイミングが良すぎる。検察は市民たちの“良識”を逆手に取った。計算された実に巧妙なやり方ではないか。

東京地検特捜部は二月に石川議員ら3人を起訴した後に、小沢氏については証拠不十分であるとして不起訴とした。その後、市民団体が審査を申し立て検察審議会が動き出したのだから、実質2ヶ月くらいしか時間がなかったということになる。

素人である市民たちが過去に遡(さかのぼ)って、相当数の資料をどのように読みこなしたのか。検察が徹底的に調べても出てこなかった小沢氏についての新たな“証拠”が、出てきたのか。しかしあまりにも時間が少ない中で、急いで結論が導き出されていた。

今朝の朝日新聞(政権交代前後から、小沢幹事長、鳩山首相など民主党関連記事にはそうかなあと疑問符を付けながら読んでいるが、なんといっても文化欄の充実と質の高い読者投稿欄が捨てがたい。)には審査会の議決書の内容が載っていた。

・・・「絶対権力者」で「絶大な指揮命令権限」を持つ小沢氏に、元秘書らは無断で工作できず、共謀に関する過去の裁判例に照らしても、共謀の認定は可能だと結論づけた。・・・「『政治とカネ』にまつわる政治不信が高まっている状況で、市民目線からは許しがたい」「起訴して公開の場で真実と責任の所在を明らかにすべきで、これこそ善良な市民としての感覚だ」と結んだ・・・(引用おわり)

「絶対権力者」「絶大な指揮命令権限」か・・・と、まずこういう言葉が出てくることに驚き。新聞TV報道のイメージに相当毒されているとしか思えない。都合のいい“共謀に関する過去の裁判例”などは、喜々として提出、説明しているかもしれないというのに。

当局の情報操作にすぐ乗せられてしまう、当局が何を狙っているのかを考えない。目の前の情報を疑問に思わないという意味で、大きな流れに乗っかってしまう市民たちでもある。今これを出す意味がどれだけ大きなことか。短期間に出した結論を、後世に自信を持って言えるのだろうか。

案の定、朝日新聞の社説には「『起訴相当』小沢氏はまだ居直るのか」という見出し。検察批判もなしで、あなたたちが作り上げたイメージが“善良な市民”に見事に浸透した結果には、大いに満足ですか?これで小沢氏が辞めれば、万々歳ですか?そして検察はメディアの協力を得て、市民を取り込み、証拠不十分の人間を力ずくで犯罪者に仕立てようとしている。







春は忙しい

2010年04月27日 | ガーデニング
なんだかんだとバタバタ用事が出来て、それに何時間もの庭仕事が重なり、日々が過ぎてしまった。書こうと思いつつも・・・。北国の庭にはまだスノードロップとクロッカスしか咲いてないが、雪の中から出てきた新緑がみられるだけでも心躍る。

随分とげに引っかかれたつる薔薇の誘引、剪定は終わり、今は冬の間、固まった土を掘り起こしては堆肥やくんたんなど、すきこむ作業に追われている。スコップを使った汗かき作業が終わるとぐったり。

今日は朝からいい天気。用事のついでにホーマックへ行って、園芸用の土を買ってきた。新しい花の種や薔薇苗もダリアの球根も届き、さあ、どこへ植えようかとなると悩ましい。無理やり空き地を作らねばならないからだ。

今日は暖かくても明日はどうなるのかといった、変動の激しい春の季節。人間も慣れないが、むき出しのつる薔薇の枝は寒さにびっくりしたのもあるようだ。目下は枝が落雪で折れてしまった薔薇を様子見に鉢上げしている。春の庭仕事は次から次と、連休にかけて当分終わりそうもないなあ。






怒らないのが不思議

2010年04月18日 | 雑感
先にワシントンで開かれた核安全保障サミットでは、主宰するオバマ大統領と鳩山首相との首脳会談は行われず。それに代わるものとしては夕食会での対話がわずか10分。もっと腹立たしいのは日本の新聞・TV報道が、鳩山首相を酷評したワシントン・ポスト紙のコラムを大々的に報道していることだ。

華々しく核廃絶を謳ったオバマ大統領と同一人物かと疑われるような同盟国、鳩山首相への冷遇ぶり。それを日本の報道機関がまるで鬼の首を取ったようになんの批判もなく掲載しているのだから。

そう思っていたら出ました!!日刊ゲンダイ4月17日号。「米側の無礼な態度をなぜ攻撃しないのか」という見出しで、~米ワシントン・ポストが鳩山首相をからかったコラム記事を批判もなくそのまま報じて喜々としている異常さ~という記事。

・・・14日付米紙ワシントン・ポストは、コラムで〈哀れでますますいかれた日本の鳩山首相〉とこきおろした。筆者はアル・カメンとかいうコラムニスト。ワシントンで開かれた核安全保障サミットに集まった各国首相を独自の基準で「勝者」と「敗者」に分け、鳩山首相を〈最大の敗者〉とくさしたのだ。・・・

・・・〈米国の核の傘で何十億ドルも節約しているだろう〉〈その上、まだトヨタを買えというのか〉と挑発もしている・・・、自分たちの都合で日本に基地を置き、我々の血税から駐留経費まで巻き上げておきながら「散々面倒見てきた」と振舞うとは思い上がりもはなはだしい。・・・

・・・「ワシントン・ポスト紙は与党よりで知られる新聞です。今回の記事にも、オバマ政権の意向を忖度(そんたく・他人の心中をおしはかること)し、普天間基地の移設をはじめとして、思い通りにならない鳩山政権を牽制(けんせい)する意図が感じられます。日本のメディアは無頓着すぎる。いくら民主党嫌いでも、米国の報道を無批判に正しいとするやりかたには違和感を覚えるし、悲しくなります」(経済評論家・山口朝雄氏)・・・《引用おわり》

長く続いた自民党政権では米軍基地問題だけではなく、アメリカの意向に沿うように、国債を買ってひたすら貢いだというのが実態らしい。アメリカの国債をわんさか買わされて、しかもそれを“金”にも代えられない、長期のものを売ることも出来ないなどなど。

こういうことがわかれば誰でも“反米”になりそうなうなものだが、自民党政権化では実に悪賢く情報操作が行われていた。沖縄返還が実は核つきだったというような密約も、民主党政権になってようやく表に出てきたではないか。

東西の冷戦時代などとっくに終わって時代は変わってきているのに、いまだに日米同盟が敗戦国と占領した国という従属関係のままでいいのかと、鳩山政権が普天間基地を通じて、ようやく主張し始めたばかり。歴史的な鳩山政権をアメリカ人と一緒になってつぶしてもいいのか。それで後悔しないのか。






春なのに雪

2010年04月14日 | ガーデニング
先週の土日には気温も上がり、さあー、やるぞと、薔薇の防寒ネットを外す作業で大わらわ。薔薇の枝には生命の鼓動、小さな芽を発見。それなのに・・・今週に入って強風が吹き荒れたり、今日に至っては庭にまた雪が積もったんだから、腹が立つ。なんだこのお天気は!!

凍害を受けて駄目になったという薔薇は一本もないが、雪が氷になって屋根からどどーっと落下してくるところにも薔薇が植えられていて、枝が何本も折れていた。読みが浅かったと大いに反省材料。

我が家でいちばん大きな薔薇に成長したアイスバーグは、さすがに横倒しの大蛇?で何ヵ月も雪の下に息を潜めていた。凍害もなく元気に越冬したがこの後には難問。さあ、これだけの枝数を、どこをどうやって剪定していいのかわからない。このままでいいのかどうか迷っている・・・。






これからが楽しみ

2010年04月10日 | 雑感
鳩山政権交代から半年が経ち、内閣支持率の下落が止まらないだの何だの、新聞、TV報道番組は居心地が良かった旧政権が恋しいのか、足を引っ張ることばかり。ここしばらく「週刊朝日」は魅力ある方向性を失っていたが4/16日号にはいい記事が載っていた。

ジャーナリスト上杉隆さんとビデオジャーナリスト神保哲生さんによる~鳩山政権発足半年を検証「切るべき舵は切っている」~から少し・・・

○ 再分配見直しで機会均等を保証

神保「・・・子ども手当てばかり注目されているけど、今回、民主党は分娩の公的助成、高校の授業料無償化、大学の奨学金の拡充などにも手をつけた。つまり出産から大学の卒業まで、とりあえず政府は政府の責任で機会均等を保証しますという姿勢を明確にしたんですね。・・・これは官僚の手では出来ないことであって、有権者が民主党政権を選んだから初めて実現したことだと評価していいのではないか。」

○ 敵は官報複合体問われる有権者

上杉「・・・小沢さんは政治資金の透明化に関しては、おそらくもっとも熱心な政治家だということ。それから鳩山(由紀夫)さんの、いわゆる親からの「子ども手当て」についても、今回、明らかになって贈与税を支払った。これに対して自民党の世襲議員は親の政治資金を無税で相続しているということです。安倍晋三、福田康夫の両元総理、小渕優子議員始め多くの政治家がね。見逃していけないのはこちらのほうです。」

神保「・・・僕たちが認識すべきなのは、民主党政権の改革の主な対象がメディアと官僚機構だということ。今の政府は日本でいちばん力のある官報複合体を敵にまわしているという大きな構図だけは絶対に見落としてはいけない。つまり今のマスメディアの報道は民主党と戦争している人たちが書いているものであることを、常に念頭に置いていかないとね。」(引用おわり)

鳩山政権の行く手が怪しくなったのは「政治と金」の問題から。まさに官報複合体、検察と新聞、TV報道が二人三脚で呼吸を合わせて作った政局。検察が作ったストーリーははじめに罪状ありきだった。自民党議員も小沢さんのように19年前までさかのぼってあらゆるものを調べられたら、何もないでは済まないだろう。如何に一方的な報道か。

昨日の朝日新聞一面には(この新聞もこのごろは批判的な目で読むようになったが)には「JR不採用政治決着へ」の記事。国労組合員がJRに不採用になった問題で実に23年ぶりに政府と与党3党と公明党?は8日、和解金を支払うことで合意したという内容だった。自民党政権ならまず永久に!放って置かれる問題だったろう。

新聞、TV報道で識者?が右といえば右、左といえば左、疑うことを知らずその後を付いていって、何が大事か見失うのはおろかなことだ。まだ改革ははじまったばかり、これからわたし達の暮らしや取り巻くものがどう変わるのか、楽しみにしようではないか。