26日、東京地裁で小沢元代表の秘書、石川さんら3人への政治資金規正法違反事件に対する判決が下された。この裁判では検察側の調書がいくつも証拠採用されなかったこともあり、3人は記載の期日がずれただけの形式犯だから有罪となっても微罪だろうという報道もあったが、結果は見事に!?検察側の全面勝利、石川さんは禁錮2年執行猶予3年(求刑・禁錮2年)、池田さんは禁錮1年執行猶予3年(求刑・禁錮1年)、大久保さんは禁錮3年執行猶予5年(求刑・禁錮3年6か月)となった。
しかも検察側の起訴内容にも書かれていない、水谷建設からの5千万の裏金受領まで認めるという内容。石川さんは会見で「大変不満で到底受け入れることが出来ない。事実でないことを基に判決が下された。控訴して、断固闘っていきたい。」
裁判の傍聴を続けてきたジャーナリストの江川紹子さんは27日朝日新聞で「司法に対する時代の要請は、プロセスを明らかにし、客観的な証拠を大事にして判断するというもの。今回の判決は、証拠ではなく推測や裁判官の価値観で事実認定していく手法で、非常に危ないと感じた。たとえば水谷建設が石川被告に渡したとされる裏金。渡した側は「渡した」と言っているが、裏付ける証拠は何もない。
何人かが「やった」と言えば事実になってしまう。時代に逆行した判決だ。昨年明らかになった証拠改ざん事件以来、検察改革の気運が高まってきたが、客観的な証拠が薄くても裁判所が認定するという、誤ったメッセージを送っている。裁判所こそ一番改革が必要ではないか」とコメントしている。
ほんとにひどい政治裁判だ。そもそも小沢さんの政治とカネの問題は民主党政権をつぶすためのもの。それのお先棒を担いだのが検察リークを連日、批判もなく垂れ流し、限りなくクロのイメージを植え付けた新聞、TV報道ではないか。今回の判決にも大喜びしている様子が記事からも伝わってくる。
折角村木さん事件で検察の先ずストーリーありきの悪しき捜査方法が批判を浴びたというのに、この判決でまた逆戻りしてしまった。証拠もないのに、示し合わせて複数の人間があの人がやったと証言すれば有罪になってしまう。恐ろしいことだ。