FOOTBALL LIFE

~サッカーを中心に日々の雑感など~

悲しい!!

2012年01月27日 | 映画

 水曜日25日の夕刊に「テオ・アンゲロプロス監督の事故死 ギリシャで撮影中 バイクではねられる」という小さな記事が載っていた。監督の写真がなかったら見逃すところだった。悲しい!!

以下記事によれば…「旅芸人の記録」で知られるギリシャの映画監督、テオ・アンゲロプロスさん(76歳)が24日、交通事故に遭い、アテネ近郊の病院で死亡した。AP通信などによると、アンゲロプロスさんはこの日、最新作「もう一つの海」を撮影していた。トンネル内で道路を渡ろうとしたとき、バイクのはねられて強く頭を打ったという。

1936年アテネ生まれ。留学先のパリから帰国後、60年代から映画製作を始めた。神話を下敷きにギリシャの現代史を批判的に追った「旅芸人の記録」(75年)でカンヌ映画祭の国際批評家賞、「アレクサンダー大王」(80年)でベネチア映画祭の最高賞の金獅子賞、「永遠と1日」(98年)でカンヌ映画祭パルムドールなど、様々な賞を得た。

極端な長回しや曇天での撮影など、独自のスタイルを貫いた。「エレニの旅」(2004年)では実際に二つの村を建設。CGを使わずに洪水で水没した村を描き出すなど、徹底した絵作りで従来の常識を超えた作品を生み出した。…

「エレニの旅」を含む20世紀を描いた3部作を作ると意気込んでいたのだから、これはアンゲロプロス監督にとっても未完のままで心残りだろう。この作品は年内に完成させて、来年のカンヌ映画祭出品を考えていたようだ。この頃あまり映画を見ないので知らなかったら、第2弾「第三の翼」という映画が年内公開を控えているという話。それならぜひ見たいなあ。

「エレ二の旅」は札幌の映画館まで見に行った。札幌へ行くたびに紀伊國屋書店へ立ち寄ってはテオ・アンゲロプロス全集(4巻)を買い揃えて行ったころがなつかしい。ギリシャの歴史を描いた「旅芸人の記録」もいいけど、一番好きなのは「永遠と一日」。左翼的な立場で描いてきたものが、最近では違ってきているようだった。

映画の細かい中身を大分忘れてしまったので、参考にウィキペディアを検索してみたら詳細が書かれてあって、思い出した。ギリシャのテッサロニキという街を舞台に、妻に先立たれ、創作が行き詰ってはもがき、病を抱えて死期が近いという、年老いた孤独な詩人が主人公。アルバニアから逃げてきた少年との出会い。彼を人身売買の養子縁組から有り金をはたいて救いだし、国境を越えて逃がそうとするが…という物語。

ギリシャの国民的詩人というソロモスを登場させ、イタリアに生まれ、ギリシャ語を学び、ギリシャ独立賛歌を詩作したころの映像がところどころで挿入されている。過去と現在、未来が交錯して描かれる、こういう描き方はこの監督さんの特徴でもある。その上に難民という現代的な問題も加えている。

タイトルはどういう意味なのかなあと…、どうやら永遠というのは詩人としての命。一日は生命としての時間ということのようだ。この監督の作品の中ではこの映画は陽光を取り入れ、映像も綺麗で明るくとっつきやすい。少年のこれからにもまだ希望を持たせている。音楽もいいしね。導入部がなんとも素晴らしい。アンゲロプロス監督の中ではもっとも親しみやすい映画というところだろうか。

全集の箱を引っ張り出してきて、「永遠と一日」、その次には「旅芸人の記録」を見てみよう。三部作目の完成を見ずに亡くなられたのは残念だけど、「エレニの旅」の続編があったことに慰められる。「第三の翼」の公開を待ちながら…。


少し浮上

2012年01月25日 | サッカー

 スペインのリーガ・エスパニューラは23日月曜日開催、19位のビジャレアルはホーム、エル・マドリガルに18位スポルティング・ヒホンを迎えて対戦。まるで最下位争いかという低迷するチーム同士。お互い、気の毒な相手チームを叩かなければならないが…。

どうなっただろうかと恐る恐るインターネットのサッカー情報を見たら…、なんと…ビジャレアルがスポルティングヒホンに3-0で勝利。モリーナ新監督3試合目で初勝利。それ以上に、ビジャレアルが勝った試合なんて久しぶりだよ。これで17位と降格圏から一歩脱出、よかったねえ!!

ところが、こういう試合に限って試合放送がないんだから、腹が立つ。57分にはマルコ・ルベンが先制ゴールを決め、2分後にボルハ・バレロのミドルシュートで2点目。91分にはブルーノがまたもミドルシュートで駄目押しの3点目…だそうだ。得点力不足だったビジャレアルの攻撃を活性化出来れば、モリーナ監督が就任した意味がある。しかも無失点だからね。

 …と喜んだのもつかの間、次の試合相手がバルセロナとはなんてことだ!せっかく波に乗りかけたというのに…、最強の相手が来るもんだ。バルサは週の半ばにレアル・マドリーと国王杯のセカンドレグがある。ダブルでは負けたくないレアル・マドリーに、すんなり勝てず消耗してくれれば…なんてはかない望み!?を託しつつ…っと。

そのレアル・マドリーのモウリーニョ監督はイングランドのチェルシーにいたころには、毒舌も実力のうちみたいに、メディアから叩かれることはなかったようだけど、スペインではひどいもんだねえ。この人の性格の悪さもあるだろうけど、なんたって選手たちともめている会話を暴露されるんだから壮絶。

人権も何もあったもんじゃない。日本も検察リークに乗っかって検証もなく報道され、現在も続いている体制がある。スキャンダラスなスポーツ紙と一緒くたに出来ないにしても、近代化という点では日本と同様!?スペインも遅れているんだなあって。そういえば、スペインに在住していたことがあって、現在活躍中のスポーツジャーナリスト、小澤一郎さんって、同姓同名の人がいるんだねえ。

 

 

 


魔法は使えない

2012年01月24日 | サッカー

 22日日曜日に行われたイングランドプレミアリーグ、アーセナルはホーム、エミレーツスタジアムに現在2位の宿敵マンチェスターユナイテッドを迎えて対戦。

アンリは練習の時に怪我をしたらしく欠場。なんだか楽しみが減ってがっかりだよ。スタンドにいる映像がちょっと映っていたけど、フラム、スウォンジーシテイに続いてこの試合も、勝利できずに3連敗。見ているのも辛い観戦になったねえ。

前半は前回8失点のトラウマがあるのか、慎重な立ち上がり。0-0で折り返すのかと見ていたら、終了間際の追加タイムにバレンシアという選手に押し込まれて先制ゴールを許してしまう。0-1.

後半50分から、ホームらしい攻勢が続き、ファンペルシー、ラムジー、この日初先発の18歳チェンバレンと次々にシュートを打ち、いい攻撃が出始めるが、決めきれない。

63分、逆にユナイテッドに攻め込まれ、あわや追加点かというシーン。ボールがネットへ向かって転がっていったが、間一髪、DFメルテザッカーが長い脚でボールを外に押し出す。危なかった!70分、ファンペルシーがチェンバレンからのボールを決め、1-1に追いつく。ようやくエミレーツスタジアムも盛り上がりを見せる。

しかしチェンバレンに代わって入ったアルシャビンが1対1で相手選手に交わされ、80分、ユナイテッドに追加点。2点目をきめられ、1-2.その後前線に長身DFメルテザッカーを置き、パワープレイを狙ったがゴールを奪えず、試合終了。

試合後はよくやっていたチェンバレンをアルシャビンに代えたのは采配ミスではないかといった内容や、ファンペルシーがチェンバレンを交代させたときに落胆した様子や、敗戦後の呆然としていた表情をとらえ、ベンゲル監督と不和!?なんていう報道が喧しい。

まあ、負けたときには監督の責任になるわけだから、何でも書かれてしまうものだ。、ファンペルシーの契約更新が行われていないことから、こういう展開では移籍してしまうのではないかと言った不安げな声まで。ファンペルシーは不和をすぐ打ち消したが、シーズン序盤のような悪い流れになってきたので、また周辺が騒々しくなってきた。

チェンバレンはどこかに怪我を抱えていたようで、そういう情報は選手には伝わっていなかったらしい。まだ18歳でもあり、大人の選手と違って、大事に使っていかなくてはという気持ちが、ベンゲル監督にはあったのだろう。

これだけけが人が多く、本来のポジションでないところに選手たちを使わざるを得ないという状況では、どんな監督を持ってきても難しい。魔法は使えないよ。ハリー・ポッターじゃないんだから。

怪我人が帰ってきたら強いアーセナルを見せられるというベンゲル監督の言葉は、その通りだろうと思う。3連敗してもまだ5位に留まっているというのは、アーセナルにもまだ悪運?否、強運!が残っている証拠。最後の1試合で、4位にしがみつけばいいんだ。…なんだかスタジアムの内外でぎすぎすしてきた。いやだねえ…


悔しいけど

2012年01月22日 | 雑感

 福島原発事故以来、全国で最も早く営業運転という形で3号機を再稼働した北海道電力泊(とまり)原発。これだけでも情けないのに、その泊村の村長選挙は反対派が候補擁立できず現職、牧野氏の無投票再選となった。プルサーマル計画にも同意の姿勢というのだから、なんとも脱力するようなニュース。

その泊村の問題を今朝、NHK「北海道クローズアップ」~泊村(とまりむら)”福島後”の苦悩~を再放送していた。細野豪志原発事故担当大臣が「原発は40年で原則として廃炉」という見解を発表したことで、村の将来に不安をもたらしているのだ。(その後政府は例外的に60年まで認めるという見解を発表。)

泊村にはもともと炭鉱があり、それが閉山となったことで8千人ほどあった人口が急激に減少。現在は人口1900人ほど、これからも産業がない泊村では原発依存し続けるしか道はない、と賛成派の牧野氏が無風状態で再選。(民主党も共産党も対立候補を出せないというのだから、何をやってるんだろう。)

当選万歳の音頭を取るのは、原発下請企業で作業員を送り込む社長だった。漁業も冬になれば海もあれ、トドに荒らされる、どうしようもないという言葉。村内にも反対意見を持ちながら、地縁血縁のしがらみでいつのまにか声を上げられなくなった人がいる。

原発が最大の雇用と言いながら、結果的には人口が減少し、これは本当の繁栄ではないと事業を起こす人もいる。村から出て行った子どもが原発があるから将来的にも帰らないといったと、こうした現状に疑問を抱く老夫婦も出てきた。1号機は運転開始から22年経ち、後18年で廃炉の期限40年となる。その後は…。

インタビューしたのは男たちばかり。放射性物質の影響を強く受ける赤ちゃん、子どもを抱えた女性はいないのか。この番組では女性の声がまるで聞こえてこなかった。温暖化を防ぐと言いながら、温排水を海に流している事実。行き場のない放射性廃棄物、使用済み核燃料棒はどうなるのか。なにより、日本列島が地震活動期に入り、今すぐにも起こり得る地震による事故の危険性。放射能を浴びながらの仕事をどう考えているのか。(インターネットの情報を見れば、福島をはじめ、全国の女たちが危機感を覚え、直接行動で抗議しているのがわかる。)

番組冒頭では電力の4割を泊原発に頼っていると言いながら、現在は定期検査で1号機、2号機が運転を休止しているのに、最も電力が消費される今の時期も電力不足という話は出てこない。おかしいんじゃない?

少し前のニュースでは、北電が厳冬期にも機能するかどうかと、原発事故の緊急避難訓練が行われ、仰々しく?高橋はるみ知事が冷たい風が吹く現場に立っていた。いかにも道民の目線を意識したパフォーマンス!!1,2号機再稼働は既定路線のようだ。元通産官僚のはるみ知事は、3号機の営業運転のときにも、体よく再稼働容認派として使われている。

18日には関西電力大飯原発、3,4号機の再稼働に関して、専門家会議が開かれ、それに対して責任を問い、抗議した市民が傍聴を求めたことで大荒れとなり、彼らを排除したうえで下した結論がストレステストは「妥当」という審査結果。これが再稼働を認める「ひな形」になるというのだから。

今度事故が起きたら、どう責任を取るのか。どうしようもない学者の先生方が、相変わらず原発からうまい汁を吸おうとしている。東電の電気代値上げも原発再稼働を認めなければ、こうやって値上げするしかないと脅かしているようなものだ。東電なんか、社長も会長も塀の中に入れて当然!あれだけの被害を出しておきながら、普通の市民生活をしているなんて、許されない。

いくら反対の署名を集めても、この通り、村長やら町長やら、おまけに知事も賛成派では、どうしようもない。悔しいけど…。これからは小さな町村単位ではなく、もっと大きな地域の住民投票で判断出来ないものか。


足踏み

2012年01月18日 | サッカー

 イングランドプレミアリーグ、第21節、アーセナルは今季昇格してきたスウォンジー・シテイと対戦。ウェールズから初のトップリーグ入りを果たしたチーム。このあたりの喜びようは恐らく英国の歴史を紐解かないと日本人にはわからない。

2万人収容で手づくり感が残るホームは、リバティースタジアム。歴史的になにか由来があるのかもしれないが、この自由を表す”リバティー”っていう言葉には日本人でも胸を打たれる、なんて感心していたら…結果は2連敗…。

アンリのベンチ入りだけでもドキドキものだけど、その前に呆気にとられるような激しい試合。それでも間隙を縫って試合開始5分にはファン・ペルシーが先制ゴールを奪う。ところがスウォンジーはひるむことなく攻撃し、16分にはエリア内でラムジーにファールの判定。PK献上で1-1に追いつかれてしまう。

その後もスウォンジーに主導権を握られ、なかなか攻めていけないアーセナルの選手たち。この試合では中盤でボールを落ち着かせて散らす役割のアルテタ不在が大きかったのでは。攻守の切り替え、そのテンポの速さについていくのが精いっぱい。

ホームスタンドにはスウォンジー・シテイ・AFCの下に「トータルフットボール」と書かれた横幕。彼らの誇りを表すようにボールポゼッション、パス成功率どれもアーセナルを上回っている。スペインのチームならともかく、プレミアリーグでは”あり得ない現象”。経験したことはないはず。

しかも後半スウォンジーに追加点を許し、62分、ベンゲル監督はアンリとロシツキーを投入。てきめん効果ありでアーセナルのリズムが良くなり、69分、後方からのスルーパスに抜け出したウォルコットが珍しく!?GKを交わす浮かしたシュートを決め、2-2に追いつく。いつもこうならいいんだけど…。

喜びに沸く画面が流れていたら、次の瞬間、スウォンジーに3点目が入っていた。なにがあったの?と理解できないほど速いカウンターから3-2にされてしまう。72分にはこの試合はじめてアーセナルのCK. しかも決定的チャンスを迎えたアーセナルの選手が外してしまう。

横で見ていたアンリはたまらず、頭を抱えたままクルリと回ってポストに手を叩きつける有様。スウォンジーはその後も攻撃の手を緩めず、3-2のスコアで終了。アーセナルは1月2日のフラム戦以来、年明けから2連敗、どちらも逆転負けとよくない。勝ち点が伸びず、かろうじて5位に踏みとどまっている。

次節1月22日にはホームでマンチェスターユナイテッドを迎える。なにしろアウェイで8失点なんて惨敗した相手。ここでふがいない結果になったら、暴動!?が起きるかも…、恐ろしや~。

スウォンジー・シテイは今季ベストゲームじゃないの?って言うほどいい試合をした。フィジカルの強さとロングボールを多用する伝統を持つイングランドサッカーの中で、ウェールズという違う文化のせいなのか、「トータルフットボール」(イメージとしてはバルサのようなサッカー。正確な定義はわからないが。)を掲げるチームが勝ち上がってきたのは衝撃的。ロジャーズ監督はよくこれだけのチームに、名もない選手たちを鍛え上げたものだ。

肝心のアンリは自らがシュートを打つというより、ファンペルシーとウォルコットに得点させたいという気持ちが強いらしく、いいスルーパスを出したり、ボールをうまくキープしていたが、前線のセンターに張るようにベンゲル監督に指示されたのか、その後はまるで囲われるように動けなくなった。

よく見たらアンリのパスミスがスウォンジー3点目の”起点”になっていた。試合勘なのか、連携不十分なのか。試合後にアーセナルサポーターにやじられたそうで、アンリもつい応酬したらしい。それをメディアを通じて謝罪したということがまた、ニュースになってしまう。

まあ、”しつけの悪い”サポーターもいるだろうしね。エミレーツへ移転後、こじんまりしていたハイバリー時代とは違ってきているのかもしれない。一番いい時を思い浮かべ、アンリならきっと何とかしてくれる、という期待への裏返し。試合結果の残酷さは、アーセナルに対しては涙が出るというアンリのセンチメンタルも通用しない。

それにしてもアンリがそばにいると、プレミアリーグ得点王ファン・ペルシーまで地味に見えてしまう。そこにいるだけで存在感がある!天性のスターなんだなあ、と改めて。攻撃陣のベルカンプ、ピレス、ビエラ、リュングベリ、それに岩壁のようなDFキャンベル、気性の激しいGKレーマンなど。あの頃のチームは、個性的で強かったねえ。いいパスを出してくれたからアンリもゴール出来た。チャンピオンズリーグ、敵地ミラノへ乗り込み、インテルから5点も奪った痛快な試合、今でもなつかしいなあ。


どうなることやら

2012年01月18日 | サッカー

 スペインのリーガ・エスパニューラ、第19節、降格圏に沈んできたビジャレアルはアトレティコ・マドリーのホーム、ビセンテ・カルデロンで対戦。3-0で敗れ、さらに順位を落としてしまった。

前節は追いつかれはしたものの、好調バレンシアに2-2とよく戦って、空気一新の勢いが感じられたビジャレアルだったが、この試合ではアトレティコ・マドリーが、丁度前の試合のビジャレアルのように新監督を祝うムードが溢れ、それに押されっぱなし。

今までのアトレティコはどんどん攻撃して大勝する代わりに、こっぴどく大敗するチームでもあるというイメージだったけど、今回見た試合では攻守の切り替えが速く、随分変化している。新監督就任効果が表れているようだ。

それに引き替えビジャレアルはアトレティコの攻勢に押され、1トップのニウマールにほとんどボールが渡らず、リズムがつかめないまま、シュート数も少なく試合を終えた。モリーナ監督になって、まだ手探りのところがあるんだろうけど。それにアトレティコとは対戦成績もよくない。苦手意識があるのかもしれない。バレンシアにも毎年、勝てないよねえ。

試合開始から、それまでもペナルティエリア内に入り込まれてはかろうじて、最後のところで食い止めてはいたが、前半40分、至近距離に詰めていたファルカオに先制点を押し込まれてしまう。

ファルカオっていう選手は何度も見たことがあるんだけど、どこのチームかはっきり思い出せない。ポルトガルのポルトだったかなあ。違うかなあ。

後半は頭から選手を二人交代、いざ反撃と挑んだものの、前掛かりになった隙に、ファルカオにエリア内まで侵入を許し、49分にはPK献上。なんてこった!さらに80分には3点目を奪われてしまう。この時、オフサイドじゃないの?とリプレイのシーンを見たけど、なんだか守備ラインもぐじゃぐじゃ。あ~あ。

ビジャレアルは元々攻撃的なチームだけど、それにしてもバレンシアにもアトレティコにも、いともやすやすとエリア内まで突破を許してしまっているのは気になる。どういうの?

試合後、ホセ・フランシスコ・モリーナ監督は「すべての面を改善しなければ…」という会見。浮上できるという気持ちは失っていないようだ。傍から気を揉むほど、悲観的にはなっていないのが救い。

チームは一つさがって最下位から一個上の19位、今季はこれも沈んでいるスポルティング・ヒホンが18位。まだ望みを捨ててはいないけど、なかなか結果が出ない。セルタのようにはならないでほしいよ。どうなることやら…。


アンリが帰ってくる

2012年01月15日 | サッカー

 アンリのアーセナル復帰が実現するなんて思ってもいなかったので、まだ夢を見ているような気分。お陰で、このところアンリの映像やらニュースやらが多くなって、ちょっとばかり、興奮気味。

プレミアリーグプレビューショー(タイトルのCGがいい!)を見たら、アンリのユニフォームは背番号12と分かった。在籍していた時の14は、今はウォルコットの番号。12番はサポーターの番号でもあるから、アンリの気持ちにはピッタリかもしれない。

インタビューに答えて…「話し合いの結果、手助けに来ることになりました。ローン契約(日本でいうレンタル契約、期限付き移籍のこと)です。ヒーローになるとか、何かを証明するためじゃありません。手助けをするだけですよ。」

「僕には断るのが難しい話でした。アーセナルを愛する人間に、君の愛しサポートするチームを助ける為にプレーしに来てくれないか、という話でしたからね。僕にはノーっていうのが難しい話でした。」

「先発できるなんて馬鹿な考えは持っていません。ボスもわれわれもみんな知っている通り、前線の主役はファン・ペルシです。その周りにはウォルコットだとか、ほかの役者もそろってますしね。僕はさっきも言ったようにチームの中の一人ですよ。」

アフリカネーションズカップ開催によって、ジェルヴィー二ョやシャマクがいなくなるので、その穴埋めをどうしようかとベンゲル監督が悩んでいた時、アンリが練習場に来て、チームの選手たちと一緒に練習していたというわけ。その姿を見て、これは使えると突如ひらめき!、急転直下、アンリ復帰が決まったという次第。アンリのことをやたら褒めすぎ!?だと思ったら、こういうことだったんだ。

ベンゲル監督は毎年恒例のように?怪我で長期欠場してきたファン・ペルシのことが心配だったのだろう。FAカップの試合にアンリを出して、ファン・ペルシを休ませることが出来たので、ベンゲル監督にとってもほっと一息というところ。アンリはそういうことをよく理解しているので、浮かれている様子もない。でもまあ、あのひげ面はどうもねえ。TV映りがよくないから、何とかしてほしいなあ。

連日真冬日が続き、雪との戦いに疲れ気味のこの頃、これはきっと、よく働いたことへの天からの”ご褒美”だね。たとえ2か月でもうれしいよ。そうこうしているうちに、春がやってくるんだから…。


うれしいニュース

2012年01月10日 | サッカー

 FAカップの試合が行われたイングランドで、アーセナルは9日、リーズ・ユナイテッド(どのあたりに所属するのかわからないが)をホーム、エミレーツスタジアムに迎えて対戦。なんと復帰後の第1戦でアンリが決勝点を決め、1-0で勝利したそうだ。まさかまさかのうれしいニュース!!

アメリカのメジャーリーグサッカー(MLS)が始まる前、2か月の期限付き移籍に応じたアンリは、この試合で68分投入されると10分後にはソングのスルーパスに抜け出し、早くも最初の試合で初ゴール!!チームの4回戦進出に貢献したという。

クラブ創設125周年にアンリの銅像も建てられたという時期から、それほど時間が経っていないうちに、選手としての復帰。本人の発言「不思議な感じだね。15日前に休暇から戻ってきた。再びアーセナルでプレーすることになるとは思っていなかったし、決勝点を決められるなんて考えていなかったよ!」

「僕が単にそういってると聞こえるかもしれないけど、僕はクラブを去る時にも涙が出たし、銅像が建った時も泣いてしまった。キャリアの中で涙を流すような瞬間はほとんどない。だけどアーセナルとの間にはそういうことが起きるんだ」

試合に出る前には「僕はヒーローになるためにここへ来ているわけじゃない。みんなはそれを理解してもらいたい」と冷静に自分の役割を心得えている。随分大人になったもんだ。アンリが再びアーセナルのユニフォームを着てプレーする日が来るなんて…。


再開

2012年01月09日 | サッカー

 冬休みが終わり、年明けから再開したしたリーガ・エスパニョーラ第18節。ビジャレアルは今季好調の3位バレンシアをホーム、エル・マドリガルに迎えて対戦。バレンシアダービーということで、あちこちで双方ヒートアップ、激しい試合になった。

ビジャレアルは国王杯での敗退を受け、とうとうガリード監督を解任し、Bチームから昇格させたホセ・フランシスコ・モリーナ監督(41歳)が新しく就任。元スペイン代表GKだそうだ。

17位と低迷を続けるチームを何とか応援しようとスタンドには大勢の観客。それに応えて、新しいチームに生まれ変わるんだという気迫十分で最初から攻守に全力疾走。1分にもならないうちからFWマルコ・ルベンがシュート、続いてMFカニもシュート。

その姿勢が実り、14分にはニウマールとの連携からマルコ・ルベンが左隅に決めて先制ゴールを奪うと、18分にはFKからMFボルハ・バレーロの蹴ったボールに、DFゴンサロ・ロドリゲスが頭で押し込んで早くも2点目。25分ごろには中盤で素晴らしいパスワークを見せるとスタンドは大喜び。躍動する我らがチームの復活に拍手が鳴りやまず。

しかし相手のバレンシアもソルダードという11点を叩きだしている好調なFWを前線に据え、ボールを奪うとスピードのある鋭い攻撃を繰り出してはビジャレアル守備陣を脅かす。このままではもう1点追加点がないと危ないなあという予感。

案の定、40分にはソルダードも絡んだゴール前の連携から、フェグリ(アルジェリア代表だそうだ。アルジェリア出身でフランス代表だったジダンもレアル・マドリードにいたんだから、こういう選手が来ても不思議はないが。)に決められ2-1.44分にはセットプレーからDFサパタがフリーでヘディングシュート。ここで突き放せばという決定的チャンスだったが、バーの上に外してしまう。

後半、さらに攻勢をかけてくるバレンシアに対し、ビジャレアルは守備に対応せざるを得なくなり、49分にはあわや同点ゴールかという場面。これはオフサイドの判定で助かった。

70分にはカニが交代、カスタジャーニ(だったか)、モリーナ監督が育てた若い選手投入。77分にはゴンサロ・ロドリゲスの怪我でこれもBチームからの若いDFルジューヌ(20歳)がセンターバックに入ってくる。

86分にはまだ復帰後ゴールがないニウマールがMFカムーニャスと交代。その直後、守備陣の対応の悪さが出て、バレンシアに同点ゴールを決められる。2-2.試合はこのまま終了。

積極的にシュートも打ち、ボールを奪われるとすぐさまプレスをかけにいくというように守備も改善されたが、もう1点を決めるはずのニウマールがまだ活躍できず。そうこうしているうちに開始からエンジン全開の疲れが出て、終盤追いつかれてしまった。今までのことを思えば、よく戦ったよ。久しぶりに見たビジャレアルの試合だったなあ…。


整理するには

2012年01月05日 | 雑感

 年末年始バタバタしっぱなしでつい新聞を読むのを忘れるほどだったから、今頃になって少し古い日付を引っ張り出しては読んでみたり。録画したドキュメンタリー番組や音楽番組が随分溜まって整理しなければという状態。

朝日新聞の「プロメテウスの罠」というコラムはずっと読んできたけど、それも年末にはとうとう怪しくなり、まとめて読む羽目になった。今の”官邸の5日間”はいよいよ本丸に切り込むかという核心的部分。社説があんまりひどいので、こういう記事で免罪符にしようということなのだろう。

ドキュメンタリー番組ではNHKBSアーカイブス、ソ連崩壊から20年~「小さき人々の記録」(2001年放送)。スベトラーナ・アレクシェービッチというベラルーシの女性記録作家(日本でいえば澤地久枝さんのような存在)の何冊かの本から、アフガン戦争、チェルノブイリ事故など、国策に翻弄された力もない名もない「小さき人々」へのインタビューを映像にしていった番組。これには深く感銘を受けたが、ただ時間が過ぎてしまって心残り。

ソ連邦崩壊、アルカイダ、原発問題関連と…、今やTVで最も見ごたえのあるのはこうしたドキュメンタリー番組だけ。インターネットのフリー記者たちの活躍で、記者クラブの書いた記事や、それを基に作る番組の報道されない部分というのがこの頃はよく分かって来たので、ひたすら、有名だろうと無名だろうと、本人が出てきて証言するものしか信用できない。

でもまあ、整理するには少し集中して、まず見たり読んだりしないとね。そのうち一つでも記事に出来るかなあ…。