FOOTBALL LIFE

~サッカーを中心に日々の雑感など~

後始末

2012年09月30日 | ガーデニング

 なんでも始めるときはああしよう、こうしようと夢もあり、張り切って楽しいが、後始末というのはやっかいだ。今日の庭仕事は緑のカーテンを片づけたり、大株のダリアも掘り起こしたり。

この間に引き続き、つる薔薇は3本お引越し。薔薇のとげで顔を引っかかれないように、ビニールタイで枝を縛ってから作業開始。裏庭を穴掘りするといまだに大きな石やセメントの塊なんか出てくる。こうなるとスコップでは進まないので、つるはしを持ってきてよいしょっと、汗びっしょり。

上野ファームでは宿根草が5割引き…に釣られて、何種類も買いこんでしまったので、空き地!?を無理やり作っては苗を植える。ヘレ二ウム、フロックス、ルドべキア、キミキフューガ、モリニアなど。これから少しずつ、薔薇の枝の葉っぱをむしり、冬越しの作業をしていかないとね。

写真は子供が帰省してきたので、山の温泉に行った帰りに寄った青い池。幻想的な風景だった。台風17号の影響で帰りの交通機関が動くのかどうか、心配だ。


第27節

2012年09月30日 | サッカー

 29日土曜日、J1第27節、コンサドーレ札幌は川崎フロンターレと対戦。ここで負ければ降格が決まるかという崖っぷちの試合。前半は攻撃のシーンもあり、無失点で折り返すというがんばりがあったが、後半、次第に防戦一方になり、ついに80分、耐え切れず川崎にゴールを許してしまう。

これが決勝点になり、0-1で降格決定。ずっと敗戦が続いていたので、いつかこういう日が来ると覚悟はしていた。前回昇格の時よりさらに悪い成績というのは情けないが、大敗しなかったのが、せめてもの慰め…

まだ終わったわけではないが、今回は主力が全部そろっていてもJ1で戦うのは厳しいのに、とにかく怪我人が多かった。1点2点ならまだしも、7失点が二度。前節も5失点だからあまりにもひどい。シーズン当初から十代のDF奈良選手を使っては失点に絡んでいるのだから、どれだけ敗戦を経験させればいいの?と腹が立っていた。あまりにも無謀な使い方。

それにフィニッシュを決められる選手がいなかったこと。この試合の放送前にガンバ大阪と鹿島アントラーズの試合をやっていたけど、得点者を見ると双方外国人ばかり。Jリーグでは外国人選手がいなくなったらどうするの!?というくらい、外国人選手の得点が多い。(もちろん日本人選手が立派に得点しているチームもあるが。)コンサはこの点でもいい外国人FWを獲得できなかったのがつまづきのもと。シーズン序盤は勝てなくてもいい試合をしていた…で済んでいたが、結果が出ないとだんだん自信も失っていく。

石崎監督は辞任の意向ということだけど、J1に昇格させていただきお世話になりましたという感謝の気持ちとともに、たとえ監督のせいだけではなくても敗戦の責任ははっきりさせないとよくない。それにクラブ側にも責任を取ってもらわないとね。社長も辞めてもらう、スタッフも入れ替える…それくらい激震が走らないとコンサの改革なんて出来ないんじゃないかなあ。でもまあ、次の監督に名前だけ有名で、監督経験のない元日本代表なんて言う人選だけは御免蒙るけどね。働かない有名人選手はもういらない。

残り試合はこうなった以上、若い選手にJ1の経験を積ませ、そこに希望を託すしかない。榊選手のように、負けじ魂を全身で表現する選手もいるんだから、最後までがんばれ!!


第26節

2012年09月23日 | サッカー

 22日土曜日、J1第26節、コンサドーレ札幌はホーム、厚別公園競技場に大宮アルディージャを迎えて対戦。一体いつ勝ったのか忘れるほど負け続けているが、この試合は前半0-0で折り返して、何とか踏ん張っているなあと見ていたら、後半すぐに退場者を出し、PKに始まって、合計5失点で無得点。まったく…。

この頃の試合では守備の甘さが特に気になるが、石崎監督は1トップを変えて、3-5-2の布陣に変更。MF宮澤を3バックの真ん中で使うという驚きの起用法。これがよかったのかどうか。さらにハモンを最前線に上げ、そこでボールをキープしてもらおうという判断だったのだろうが、なんせハモンはボールが来ないので、ずっと下がりっぱなし。コンサの前線はボールを送ってもさっぱり納まり所がない。跳ね返されてはコンサ陣営でボールが行き来し、守備に追われて、シュートも打てず。体力的にいつまで持つかなあという展開。

それでも前半の早い段階で失点するというとこれまでの試合からすると、防戦に追われながらも、なんとか大宮の攻撃に耐えて無失点で終了。ところがホッとしたのもつかの間、後半早々、高木純平がエリアに向かう大宮の選手を後ろから倒し、一発レッド退場。PKを大宮のノヴァコヴィッチが決めると、その後この選手はハットトリック達成。合計0-5というスコアで惨敗。

この選手は途中補強した東欧の選手らしく、大変な長身。この高さにやられてしまった。それに後方まで下がって守備に貢献するなど、チームプレイにも徹している。このあたりはボールを奪われても、突っ立ったまま見送っているハモンと違う。ハモンはすぐボールを奪い返しに行かないと駄目だよ。

送られてきたボールをきっちり止める、狙ったところへ正確に蹴る…見ているとコンサの選手たちはこういう基本動作というのか、基本的な部分が出来ていないように見える。もう一回どこかで修業しないと駄目かもね。

高い位置でボールを奪って、短いパスをつないでゴールを狙うという石崎監督の戦術は、コンサの選手たちには難し過ぎるのではこの頃思うよ。だってパスを回してもボールをキープできないもの。失点の恐怖心があるのか、やたらカウンターも手数をかけて遅くなっているし。自信がなくなっているから、思い切ったプレーがなかなか出てこない。

とまあ、ここまで負け続けてしまえば、次節で降格も仕様がない。もうちょっと戦う気迫を見せないとね。残り試合、せめてもう一つ勝ってほしいよ、ささやかな願いなんだけどなあ、あ~あ…。


秋の空

2012年09月23日 | ガーデニング

 午前中はいいお天気でせっせと庭仕事に熱中。その合間に居間の長椅子にかけるカバーを3枚大物洗い、張り切って物干し竿にかける。この天気からして、午後までには乾くだろうと予想。ところが昼食の後にはすっかり疲れが出て、取り込むのが遅れた。気が付くと、ぱらぱらと窓から音、なんと大粒の雨が…、やれやれ。

こうした不安定な天気は北日本に寒気が入り込んできたせい、とお天気ニュースでお姉さんが言っていた。変わりやすいのは秋の空、人の心も、というところかなあ。この間、早朝のゴミだしに外へ出てみたら、朝もやがかかって、遠くがぼんやり見えていた。北国の秋は短い。あっという間に冬が迫ってくる。

写真の黄色い花はヘレ二ウム ヘレナゴールドとラベルに書いてあった。庭が少し寂しくなってきたので白っぽい花が欲しいなあ、と上野ファームに出かけて購入したもの。秋に庭を彩ってくれる花は貴重だ。


早くも

2012年09月23日 | ガーデニング

 9月に入っても夏日が続くという、異例の暑さ。昨日も暑かった。今日は朝早くから、スコップで薔薇根のために穴掘り開始。早くも!?来年はこうしようという庭の構想が頭に浮かんだので、即実行。汗たらたらで、何回も着替え、お陰で洗濯物が増えること!疲れた!!

桜のような花が咲くというポールズ・ヒマラヤン・ムスクは、面積の広いところでないとやっぱり駄目だなあと枝の伸び具合から判断。一季咲きでもう花も咲かないので、裏庭へ。小さな白い花のサンダース・ホワイトも一季咲き。これは葉っぱの緑が素晴らしく、枝が柔らかいので緑のカーテンにぴったりでは?と、とりあえず来年の春までは裏庭へ引っ越してそこで養生してもらうことにした。

これから少しずつ薔薇の冬越しへ向けての作業をしていかないと。なんたって2,3日ではとても終わらないほど、薔薇が増えてしまったからね。10月いっぱいはかかるかなあ。つる薔薇を横倒しにして、木薔薇も今年は横倒しにしようと考えている。雪解けが遅く、何本かは春には枝が黒ずんで出現。これにはがっかりしたので、今年は全部倒伏させるつもり。


水をやったり肥料を施したりと随分手間がかかった半年間だったけど、そうしたガーデニングの季節もそろそろ終了。毎日、生き生きと華やかな時間を楽しんだのだから、花たちに感謝しなければね。国道沿いを車で走ると、稲穂が垂れ、ススキの穂が揺れ、まるで絵のような光景が広がっている。季節は確実に冬へ…

写真の薔薇はイングリッシュローズのジャネット。我が家の庭では古株になった。


いい流れ

2012年09月17日 | サッカー

 イングランドプレミアリーグ第4節、15日土曜日、アーセナルはホームに今季昇格したサウサンプトンを迎えて対戦。オウンゴールから始まって実に6得点を奪う圧勝だった。いやあ、すごい!!前線の選手たちがポジションを自在に変えてはのびのびと攻撃を見せる、鮮やかな勝利。いろんな選手が得点し、失点も少ない、いい流れになってきた。これで一気に3位浮上。

先シーズンの絶対的なエースが抜けた後には、今まで目立たなかった選手が頭角を現してくるということはよくあるんだろうけど。前半、後半と2得点したジェルビー二ョは前線の真ん中で起用され、これはヴェンゲル監督がプレシーズンマッチの動きから考えていたとのこと。それがうまくいったようで、落ち着いてゴールを決めるようになってきた。

スペインから移籍してきたサンティ・カソルラもよく前線へ縦パスを通す力があり、いいパスも供給されるようになってチャンスも増え、連携も滑らかになってきた。昨季のようなファンペルシ一人という趣を変え、複数の選手たちがゴールするという形になっている。

試合は左サイドバックのギブスのシュートから11分、相手DFのオウンゴールを誘い、31分にはポドルスキーがFKを決め、いかにもコンディションがよさそう。35分にはジェルビー二ョが決め、37分には再びギブスのボールからオウンゴールと…、実に前半から4得点。

…とまあ、相手の守備がゆるいということもあり、驚くような快進撃。これでちょっと気が緩んだのか、GKシュチェスニーが飛び出したものの、ボールを捕まえきれずに相手ゴールを許し、今季初失点で4-1.

後半には71分、ジェルビー二ョが交代出場したラムジーのシュートのこぼれ球を押し込み、88分にはやはり交代出場したセオ・ウォルコットが6点目を決めて、6-1で終了となった。こんなにゴールするなんて、うれしいなあ。

今季は中盤のディアビもいい動きをし、サイドバックのギブスも好調なようだしね。昨季はサイドバック全員が怪我という時期もあったんだし、これから試合が立て込んでくることもあり、怪我が一番こわい。

相手のサウサンプトンには日本からDF吉田麻也選手が移籍していて、最初のオウンゴールの後に、サウサンプトンの監督はそのDFを下げ、吉田選手を起用。スピードのあるジェルビー二ョを後ろから追いかける場面もあって、アーセナル攻撃陣に大量失点を浴びた試合だったが、渡英してからまだ数日だそうだから、よくがんばったといえるのでは。

ロンドンではオリンピックとパラリンピックで活躍した選手たちが、21台のトラックに分乗してパレードしたそうだ。翻って日本ではパラリンピックの閉幕を待たず、オリンピックのメダリストだけでさっさと銀座パレード。パラリンピックの選手の方々には失礼だし、日本人として恥ずかしい気がするよ。あの都知事ではね。

今季チャンピオンズリーグもいよいよ始まる。18日にはアーセナルの試合があり、昨季のフランスリーグで優勝している、モンペリエと対戦するそうだ。フランスでアウェイの試合ということらしい。モンペリエから移籍してきたFWジルーはまだ得点していない。慣れたスタジアムで古巣に恩返し出来るだろうか。


目が覚めるような本

2012年09月09日 | 雑感

 今日は一日雨降りだし、図書館に申し込んではいるものの、なかなか順番が回ってこないので、とうとう「戦後史の正体」孫崎亨(まごさきうける)著(創元社)を書店で買ってきた。「高校生でも読める」戦後史の本ということで、わかりやすく書かれた本。米国からの圧力によって日本の戦後外交は左右されてきたという言論はタブー視され、今までそういう切り口の本はなかった、ということらしい。

実際、中国や韓国、北朝鮮には威勢のいいことが言えても、アメリカに対してはどうしてこうも抵抗できないのだろうと、歯がゆい思いの日本国民は多いはず。自民党政権下では日米安保はもちろん、イラク戦争の時にもアメリカが言えば、ごもっともばかりで、民主党になったら少しは変わるかと期待していたのが、3人目、野田政権になったら、もっといいなり。沖縄に配備されようとしている危険なオスプレイにしても、アメリカにはなにも文句を言えないから、ひたすら沖縄の人々に犠牲を強要しているように見える。

太平洋戦争と言われる戦争がいつ終わったのか。日本人は1945年8月15日に昭和天皇の玉音放送があって、ああ、戦争が終わったんだということが分かった、というのがドラマなどでもよく出てくる場面。しかし孫崎さんは1945年9月2日、東京湾に停泊していた米国戦艦、ミズーリ号で降伏文書に署名した日がそれにあたるという。

…「日本は負けた。無条件降伏した」本当はここから新しい日本を始めるべきだったのです。しかし「降伏」ではなく「終戦」という言葉を使うことで、戦争に負けた日本のきびしい状況について、目をつぶり続けてきた。それが日本の戦後だったと言えるでしょう。…

ドラマなどでよく登場する吉田首相も…「進んで米国の対日政策に従っていこうとする熱意のある人」…の条件に合致したからというもので、…「このころ米国にすりよったのは、軍人や政治家や官僚だけではありませんでした。重光(戦前・戦中・戦後と活躍した外交官。対米自主路線の代表的存在。当時の外務大臣)が『朝日新聞をはじめとする各新聞のこびへつらいぶりは、本当になげかわしいことだ』と述べているように、報道機関を含め、オールジャパンで米国にすり寄っていたのです」…

さらに…「進駐軍にサービスするために『特殊慰安施設』が作られ、すぐ『慰安婦募集』がされました。いいですか、終戦の3日後ですよ」…というところさえある。韓国の従軍慰安婦もひどいが、これもひどい話。…米国からの圧力とそれへの抵抗を軸に戦後史を見ると、大きな歴史の流れが見えてきます…、教科書に何行かで書かれているような何気ない記述も、実はこういうことだったのだと目が覚めるような本、読みやすく、それでいて読みごたえがある必見の本。


秋の空気

2012年09月09日 | ガーデニング

 昨日は日中暑かったのに、今日は朝からひんやりと秋の空気。雨が降り続いているので、水遣りもなし。なんだかんだ言っても朝晩は気温が下がり、秋なのねえという季節感が漂ってきた。薔薇の花もこの雨でまた散ってしまうのがちょっと残念。雨天は明日まで続き、明後日からまたしばらく暑さが戻るらしい。

ダリアの花はこのまま霜が降りるまで開花が続きそうだ。盆花と言われるクロコスミア エンバーグロウは朱色が鮮やか。富良野の「風のガーデン」のお店で苗を購入した、ポリゴナム アンプレキシコーレ トーラスという宿根草(やたら長い名前!)も、赤い穂をつけ出し秋だなあと実感。

ソリダゴゴールドスバングルズというのは長い黄色い穂。なんとかバリエガータだったかは薄紫の穂。吾亦紅(ワレモコウ)は小豆のような花、樹高が高くなって支柱でようやく支えている。西洋菊のアスター類、大きな株になりすぎ!?、2メートルはあるかというセプテンバー ルビーも縄で縛るときには悪戦苦闘。

裏庭ではアジサイも終わり、萩やシュウメイギクの時期。むくげの白い花は清潔感がいっぱい、ブルーベリーはまだ実をつけている。大きな木ではないのに、こんなに収穫出来るとはね。

写真はハニーサックル、鉢植えから地植えにしたら、小さな赤い実をつけた。


夜の帳が下りるころ

2012年09月05日 | 音楽

 昼間の喧騒が去り、夜の帳(とばり)が下りるころ、静かにじっくり聴きたい音楽。この頃はそういう成り行きから、興味を持つのはクラシック音楽とそれに関連した番組ばかり。モーツァルトのクラリネット協奏曲、ブラームスの弦楽六重奏曲第1番、それに埋もれた女流作曲家、吉田隆子さんという驚きべき存在。

毎週日曜日放送、毎度裏録している「ららら♪クラシック」という音楽番組。曲より解説が多くて、大抵はイライラしてしまうのだけど、8月19日放送、「天才モーツァルトの素顔」。この回はモーツァルトなのでまあ、いいかと我慢強い。エピソードはどうでもよく、最後に流れた「クラリネット協奏曲」K.622 を久しぶりに聴きたかったからだ。

ザビーネ・マイアーさんがいつだったか、来日されたときの演奏はなつかしいものだった。モーツアルトが生きていたころに使われたクラリネットに似せ、バセット・ホルンという低音域が出るように特別に作った楽器で演奏されていた。最晩年、1791年の作曲、追いつめられた状況でこんなにも澄み切ったメロディが生まれたのかと、何度聞いても涙が出そうになる、心に染み入る第2楽章。

次は8月28日放送のクラシック倶楽部、「若き名手たちによる室内楽の極(きわ)み」。それぞれ活躍されているバイオリン、ビオラ、チェロ二人ずつ、6人編成による「弦楽六重奏曲」。その中でブラームス作曲、変ロ長調、作品18、弦楽六重奏曲 第1番の第2楽章。重々しい旋律ながら、フランス映画にも使われたという、耳に残るメロディ。車を運転しているときにもこのメロディが浮かんできたほど印象的だった。日本人演奏家若手6人は和気あいあいという感じで、たのしそうに演奏していたねえ。

もう一つは9月2日放送「ETV特集 吉田隆子を知っていますか」~戦争・音楽・女性~という番組。1910年生まれ(他界した父と同じ生年)の女流作曲家、特高による検挙で実に4度も拘留されながら志を曲げず、大衆のための音楽を作曲したいとプロレタリア音楽同盟に参加。女性は交響楽団にも入れないという時代に、自ら楽団を立ち上げて演奏会を開催、石川啄木の短歌に曲を付けたり、黒い式服にネクタイという姿で指揮する姿に拍手喝さいを受ける。

折しも日中戦争、太平洋戦争と国家が戦争遂行に突き進む中、そのために障害となるものを排除しようと共産党員ばかりか、文化人、芸術家まで一斉検挙されていく。その中でプロレタリア作家、小林多喜二の獄死という事態も起こり、その追悼曲を作曲したが集会も禁止され、ついに日の目を見ないまま。

獄中の劣悪な環境に体調を崩しながらも何とか戦中を生き延び、戦後も反戦平和を貫き、与謝野晶子の「君死にたまふことなかれ」やヴァイオリンソナタを作曲。後にプロレタリア演劇の作家久保榮と出会い、私生活でもパートナーとなって、久保榮演出、吉田隆子劇音楽「火山灰地」を上演する。

昭和13年初演、北海道出身の久保榮が書いた、十勝地方の農業試験場場長と農民がいがみ合いながら農民生活の向上に努力する姿を描いたものだそうで、戦後は宇野重吉さんや奈良岡朋子さんが演じている映像が残されている。吉田隆子さんは昭和31年(1956年)、がん性腹膜炎で没、享年46歳。昭和33年(1958年)久保榮没、享年58。

女性と音楽のかかわりについて研究してきた小林緑さんは「男性中心の音楽界で埋もれてしまった典型が吉田隆子さん」「音楽史の中で女の事は何も言わない。作曲をイメージするのは男、演奏するのは女」だという。日本にもこういう時代に先駆けた開拓者がいたのかと、同じ年代の音楽評論家、吉田秀和さんが脚光を浴び続けたのに比べ、あまり知られていない存在、その生き方にも衝撃を受けた。

 


夏が終わらない

2012年09月05日 | ガーデニング

 本州のほうでは水不足の心配まで出てきたこの夏の猛暑、北日本でも30度前後の暑さが続いている。例年ならお盆が過ぎれば秋風が立つという季節感も、今年はまだ夏が終わらない。

それでも麓の異変とは別次元で、連峰の山頂付近ではすでに紅葉が始まっているというニュースが流れていた。こうした山からの雪解け水のお陰で毎年、渇水から救われているのだから、雪は天の恵みでもある。世界的な水不足が言われている中で、人間が飲む水だけではなく、庭の水遣りにも使わせてもらえるのは有難いことだ。

薔薇のほうは2回目なのか3回目なのか、というほど時間差で絶え間なく咲いている。雨が相当降った後には案の定、黒点病が出てきて葉っぱが黄色くなってきた。まあ、今年は葉っぱが落ちでもあまり気にしなくなったけどね。なんといっても「オーガニック薔薇栽培」真島先生の力強い説が大きな味方。

黒点病は空気中に漂っている菌から感染し、防ぎようもないということだから、新しい枝、新しい葉っぱが出て来て元気ならいいかと、軽い気持ちになった。葉っぱにはスプレーで有機液体肥料、菌の黒汁、それに残っていたカテキンの入った液体有機肥料を薄めてかけている。たしかに生育がよくなるから、これは続けたほうがよさそうだ。

写真の庭はちょっと前に映したもの。薔薇の周りに宿根草も植えて、出来るだけ自然に見えるようにというのがその”こころ”かなあ。