一番聞きたくない話が出てきた。未来の党がだれを代表にするのか決まらず、議員総会でも混乱したまま終わったようなのだ。今日から国会が始まり、自民党の安倍総裁を内閣総理大臣として組閣があったが、滋賀県知事でもある「未来の党」嘉田由紀子代表は、共同代表に元「社民党」阿部知子さんをとし、国会では阿部さんを首班指名するという案を、不用意にも党内よりマスコミに最初に話してしまったらしい。
これに元「国民の生活が第一」所属の議員たちが反発し、この人事案撤回と小沢さんを代表就任に要請するという動議を出し、元生活の議員が数の上ではなんせ多いことから、これを通してしまったが、これには嘉田さんが猛反発して認めないようなのだ。
「小沢さんを共同代表にするとわたしの政治生命が終わる」「社会的な抵抗が大きい」「これはクーデターだ」とやら、マスコミが自分のほうを理解してくれると思ったのか。これはよくないなあ。
嘉田さんは引き受けた以上は先の衆院選敗北の責任というものを総括しなきゃいけない立場なんだし、年齢の割には!?かわいらしく清潔感もあり、脱原発の清新なイメージにいいと思ったけど。これまで順調に来た人のようで、マスコミに利用されるという警戒心がまるでないというのは困ったものだ。
だけど…森ゆうこ議員が嘉田さんのやり方を筋道が通らないといいうのは確かにその通りだろうけど、だからと言って双方引っ込みがつかなくなって、未来の党が分裂してしまえば、それこそ差し迫った参院選をどう戦うのか?国民がこの騒動を見ているという現実感がなさすぎる。
それにしても…小沢さんも議員総会になぜ出てこないのだろうか。この際、親分がみんなの前に出てきて仮に嘉田さんと党を立ち上げる際に代表にならないという約束があったなら、森ゆうこさんたちにチャンと説明しないとおかしい。
卒原発でも脱原発でも、行政改革も地方分権も脱官僚もこのテーマの中にすべて入っているわけだし、せっかく「未来の党」という居場所を見つけたんだから、自分たちから放り出すことはないと思うけど。
金曜日の夜の首相官邸前、脱原発デモのような市民運動と結びついて日本版緑の党のように育てていく、これこそ生き残る道。それには女性議員の力が必要。道内唯一「未来の党」から出馬した北出美翔さんは、全くの無名にもかかわらず、8万を上回る票を獲得した。すぐに結果は出なくても、市民運動の力は確実に広がっている。
小沢派の団結の固さ、そういう体質が嫌いとか、怖がって近づかないという人もいるだろうし、小沢先生に対応を一任するという古い体質があるというのも確かに見える。市民運動の人々には相当小沢グループに対するアレルギーがあるようだ。合流合併のむずかしさから考えても、どこかで歩み寄らないと。
小沢さんが「お隠れになっている」ままでは話が先に進まない。亀井さんは未来を離党する前に、その辺を小沢さんに強く言えたのか。逃げないでキチンと出てきて説明しなさいと。分裂だけは止めてほしい、それが切なる願い。これ以上ごたごたは聞きたくない。