FOOTBALL LIFE

~サッカーを中心に日々の雑感など~

力尽きた

2012年04月20日 | サッカー

 18日水曜日の夜に行われたナビスコカップ、コンサドーレ札幌は札幌ドームに鹿島アントラーズを迎えて対戦。双方リーグ戦とはメンバーをかなり代えて臨んだ試合。コンサドーレは若い選手を多く先発させ、その中の一人、18歳榊翔太選手選手が前半16分、先制点を決めて幸先のいいスタート。ところが33分にはアクシデント発生。怪我によって早々に担架で退場し、40分、キリノがイエロー二枚で退場とダブルパンチ。

チームは前半から10人になりながらも全員でカバーしたが、時間の経過とともに次第に防戦一方。疲労が蓄積してきた85分、エリア内のハンドからPK献上で同点とされ、追加タイムにコーナーキックから頭で押し込まれて2点目を許し、とうとう力尽きた。

コンサは鹿島の選手たちに速いプレスをかけ続け、それが先制ゴールにつながったが、榊選手がいなくなり、キリノがカウンターから長い距離をドリブルで進み、エリアの中で倒されたと思いきや、これがシミュレーションを取られ退場、一気に形勢不利となってしまった。

試合後のコメントで石崎監督はキリノが足から血を流していたと言っていたから、線審は何を見ていたか…だけど、どうもキリノはこれまでもエリア内まで行くと、簡単に倒れてしまうという癖があり、これはよくないなあ…と気になっていた。そういうイメージをもたれるとまたか…になってしまう。ここはブラジルではないんだから、これからはもう少し倒れないでがんばらないと駄目だよ。

鹿島には実に35本のシュートを浴びながら、選手たちは体力の限界までよく走り回った。宮澤選手のハンドも責められない感じがするよ。劣勢に立たされながらも10人が一丸となって守備に奮闘したからね。なんとか勝とうという気持ちが見る側にも伝わってきた試合だった。

この試合ではコンサユース、アカデミーからベンチも含めて6人が参加しており、センターバックに入った櫛引選手、宮澤選手は室蘭大谷高出身。解説の元コンサドーレ選手曽田さんが、在籍していたころには道内出身者は自分も含めて2,3人だったというお話。

そういう歴史を聞くと、J1にあがってはまたJ2に戻るを繰り返してなんの進歩もない!?ように見えるが、少しづつ地元のレベルを上げながら、クラブを強化し、なんとかJ1へ進もうと苦労しているんだなあと。

石崎監督も名古屋戦では元コンサのダニルソンがあいさつに来たそうだし、この試合では西選手が元コンサと、いい選手を毎年引き抜かれながらも戦力維持に苦心してきた。今季は石崎監督が期待した新加入、前田選手がいまだ不発。彼と心中というのはどうかなあという思いはあるけれど…。

次節はアウェイで週末にまた試合がやってくる。新監督になった川崎フロンターレと対戦。今回見せた全員で戦うこの粘りを忘れずに!がんばれコンサドーレ!!


オセール

2012年04月18日 | サッカー

 この間、フランスのリーグアンの試合放送にAJ オセール(AUXERRE)とあったので、リーグ戦が終わる前の最後の放送かもしれないと見てみた。ギー・ルー監督時代にはよく見ていたチーム。フランスリーグの試合は毎週一試合を放送しているらしいが、なかなかオセールが出てこないなあと思ったら、残り数試合でなんと現在最下位!いやはや、ビジャレアルよりもっと危ない。

相手は現在2位のパリサンジェルマン。こちらも金持ちオーナー出現になったのか、あちこちかき集め、イタリア人アンチェロッティ監督。GMに元鹿島にもいたブラジル人レオナルド就任で話題にもなった。この人たちはフランス語を話すんだろうか。

一位モンペリエがこの試合に先立つ試合で負けたので、パリには追い付くチャンス。開始23分にはパリのネネが先制ゴールを決めたものの、その後の追加点がないまま時間が過ぎると、粘ったオセールは87分、左サイドからコソッコのシュートを14番オリエチがつなぎ、こぼれ球を後半途中から投入されたレタリックが押し込んで1-1に追いつく、という展開になった。オセールはホームゲームの時ぐらい、がんばらなきゃというところだろう。

アンリが14番をつけているのでどこのチームでも14番の選手が気になる。オリエチという名前を覚えたよ。来季は別のチームにいるかもしれないからね。元々バルセロナでオランダ人選手クライフが付けていた番号らしい。そういえば、誰か知ってる選手はいるのかと見たら、元バルセロナの選手マックスウェルがパルサンジェルマンにいたなあ。

フランス語圏というのもあるのか、フランスリーグにはアフリカ系の選手が多い。以前見ていたころにはジブリル・シセがいた。今はイングランドプレミアリーグにいるんだったか。オリビエ・カポという選手もそうで、あの頃にもいたような気がしたけど、そのままいるのか、このチームにまた加入したのかもしれない。

ギー・ルー監督はここで44年間も指揮を執ったという、マンチェスターユナイテッド、ファーガソン監督も及ばないほど、長い時間このチームにかかわってきた監督、実はオーナーでもあったというのははじめて知った。その辺の道路をブツブツ言って歩いている呆けた親爺みたいな風采で、ベンチで怒ったり文句を言ったり。ギー・ルー監督が退任後はフランスリーグの試合放送があったのかどうかわからないが、見なくなってしまった。

ホームタウンは人口3万8千人くらいの町なんだけど、選手育成にかけては大したもので、何人もフランス代表を輩出している。この頃は全く買わなくなったが、以前はよくサッカー雑誌を読んでいて、このクラブのことが記事になって興味を持ったのかもしれない。今季は守備が不安定で失点が多く、途中でローラン・フルニエ監督に交代したが、なんせ遅すぎたという話。この監督はコンゴ共和国の監督もしているというのだから、もうバタバタだ。

リーグ戦最後の2試合は上位のマルセイユ、今首位のモンペリエなので、あんまり残留できそうもないけど、チャンピオンズリーグにも出たことがあるチームなんだから、まあ、プライドを見せて、最後までがんばってほしい。白いユニフォームがなつかしかったよ。

余談だけど…以前、サッカーに興味を持ち始めたころ、どんなタイトルだったか、誰が書いたのか、思い出せないが、読んだ本の中にサッカーは自由なスポーツという記述があった。驚いたなあ。たしかにサッカーは前半45分、後半45分、ピッチに出れば監督は選手交代しか出来ることはない。選手は自分たちで判断して行かなければならないからね。

チームと言っても、ヨーロッパでは個人というものが追究されてきたので、横のネットワークでつながっているというような内容ではなかったかと思う。フリーダムだのリバティーだのって言葉に弱いから、胸の奥にぐっと響くものがあった。スポーツと言えば、毎年甲子園で開催する高校生のあの大会、軍事教練の一歩手前のような、いわば疑似軍事教練というイメージがあったからね。

そして、サッカーは自由なスポーツという言葉に一番ぴったりするチームがヴェンゲル監督率いるアーセナルだったというわけなのだ。選手の人権を尊重しているように見える。フランス人選手は自己主張が強く、レアルへ行ったジダンに始まって、ピレスにしろ、ヴィエラにしろ、とにかくよく発言する。軍隊のようなチームを作れば強いだろうが、そうしないのがヴェンゲル監督の良さ。チームの魅力は結果だけではないってことだよ。


二番手が咲いた

2012年04月18日 | ガーデニング

 今日は雨模様だったが、今年は雪解けが遅かったので、はやいとこ薔薇の剪定をしなければと、しっかりウィンドブレーカーを着こんで庭に出る。雨が止むと日差しを受けて、クロッカスの花が咲いてきた。春らしい黄色い色。毎年春の花は一番手がスノードロップ、それに続く二番手がクロッカス。枯草の中に小さな花がかわいい。

毎年、姿を見せる球根の花後は地上から消えるので、いったいどの辺に植えたのか正確にはわからない。秋にはスーパーで売り出されるので、球根を植えては増やしているが、大体このあたりだったかなあと、疎(うろ)覚えで心許(こころもと)無い。

その上についつい菊だのなんだの、別の花を植えたりしたので、ちゃんと芽が出てくるだろうかと気になっていたら、頭上の障害物を上手によけて顔を出してきた。なるほどねえ、人間より住み分けがうまいと感心しつつ…。


劇的な勝利

2012年04月13日 | サッカー

 リーガ・エスパニョーラ第33節、17位ビジャレアルは昨夜、3位のマラガを迎えて対戦。65分、元ビジャレアルのサンティ・カソルラに先制ゴールを許すが、80分、マラガのGKに一発レッドの判定でPK。これをマルコス・セナが決めて同点とすると、途中出場のエルナン・ぺレスが追加タイム4分のところ、なんと!3分40秒過ぎ、勝ち越しのゴール!!2-1.スタンドを歓喜の渦で包む劇的な逆転劇で幕を閉じた。ビジャレアルが勝った試合を久々に見たよ!!

試合のベンチでもジャージ姿で気取りのない苦労人、ミゲル・アンヘル・ロティーナ監督になってから、なんとか浮上しようと負けないでがんばってきたチームも前節ベティス戦ではアウェイで3-1と敗戦。またか…と一抹の不安が募るところに、上位のマラガに勝利したこの雰囲気は最高。次節も何とか勝利と行きたいもんだよねえ。

前半、マルコス・セナが好調、自らシュートを打ったり、マルティヌッチョ(アルゼンチン人選手)やマルコ・ルベンも飛び出したりしたがゴールは決まらず。後半に入るとマラガに押し込まれる場面が増え、65分、セットプレーからのカウンターで、ゴール前までボールを回され、とうとうカソルラに決められてしまう。0-1.

カソルラは今季ビジャレアルからマラガに移籍していった選手。ゴールパフォーマンスは”配慮”してしなかった。笑顔もなし。マラガは丁度、イングランドプレミアリーグのマンチェスターシティのように、金持ちオーナー出現であちこちから選手を引き抜いて出来たチーム。

それが3位まで登ってきた。カソルラとやはりビジャレアル監督だったマラガ監督ペジェグリーニがいるホテルへ、ビジャレアルファンが訪れ、一緒に写真を撮ったりしたそうだ。人口5万人くらいの町ということだから、なんだかあたたかさがあるよねえ。

試合はその後、先発のカムーニャスに代えてエルナン・ぺレス投入。まだ24歳で生きがいい!チームは俄然活性化され、80分、ボルハ・バレーロからのパスにエリアの中まで飛び出した動きをマラガのGKが阻止したという判定でレッドカード。これをマルコス・セナが決めて1-1.

これで一人多くなったビジャレアルは追加タイムにもセットプレーからチャンス。相手GKがパンチングしたボールのこぼれ球を、エルナン・ペレスがゴール正面からタイレクトに浮かしたシュート。これが右隅に見事に決まって、劇的な逆転ゴールになった。2-1.選手たちも駆け寄って団子状態。興奮冷めやらぬ逆転劇だった。

この勝利によって降格圏一歩手前の17位ながら、降格が決まる18位には7ポイント差になったという話。よかった!!よかった!!なんたって昨季は4位終了のチームなんだから、何とか残留してくれないとねえ。首位レアル・マドリーと2位バルセロナの勝ち点差が縮まったとかは、このあたりウロウロしているチームには遠い話。

怪我で長く戦列を離れているビジャレアルのエース、イタリア人選手ロッシが随分快復してきたそうで、イタリア代表”アズーリ”に復帰できるかもなんて言われていたけど、チームが大変な時にまずはビジャレアルを救わないとね。帰ってきてゴールを決めてよ。

チームの愛称イエロー・サブマリンズから潜水艦を擬人化したマスコット”グロゲ”だったか、こういう名前が浸透して、ファンやチームの呼び名になっているそうだ。日本語からすると、耳から入ってくる語感がどうもねえ。やっぱり、日本人にはビートルズから来ているイエロー・サブマリンズのほうがいいかなあ…


まだ雪がある

2012年04月11日 | 雑感

 あたたかい地方ではもう桜が開花したからとお花見で大賑わいというTVニュース。あ~あだ。こちらでは4月になってもまだ天気予報には雪マークがついてるものねえ。スノードロップが顔を出してからまた雪が降ったりして、あわててワラを敷いたりしている。

図書館からロジェ・マルタン・デュ・ガールの「チボー家の人々」(山内義男訳・白水社)を借りてきて、返す期限があるので、読むのに忙しい。おまけに昔と違って、今はサッカーの試合もJリーグから、海外から、見なきゃならないんだし。このどんよりと淀んだような時代に勝てばすっきりするけど、負け続きで週末にはさらに憂鬱になるのだから始末が悪い。それにしても若いころよくこんな本を読んだものだと改めて驚いている。

カトリックという旧教の家族と、プロテスタントという新教の家族を登場させ、カトリック、チボー家の父親が死を前にして恐怖を抱いていると、親しくしている教区の神父さんとのかなり長い宗教問答があった。当時は全共闘運動の時代だから、民主党の政権交代の時の熱気みたいに、既成の権威を改革するのが若者だという意識で、こういう場面は恐らく字面だけ、流すようにして読んでいたのだろう。

男女関係の機微など、到底わからなかったのではないかという個所もあるし、今はようやく3巻目で(どういうわけか2巻目と3巻目は読みやすい新書版ではなく、昔の装丁のまま、古い全集の本だった。活字が小さいので読みにくい。)、チボー家の14歳で家出した過去を持つ次男ジャックが、スイスで革命集団として活動する場面になると、議論が多く、やたら付箋がついている。今は一旦返却してもう一度借りている。返す前になんとか読書ノートに書き留めておきたいと意気込んでいるが…。

 この頃の報道では消費税増税が多かったのに、北朝鮮のミサイル発射時間が近づいただの、人工衛星ではないだの、日本も迎撃ミサイルを配置しただの、物騒なニュースになり替わっている。野田政権はこれ幸いと国民の目がそっちに気を取られている間にも、着々と原発再稼働へ向けて準備しているというのに。

北朝鮮のミサイルなんて、たとえ落ちても海の上ということらしい、迎撃ミサイルなんてまるで役に立たない!?と言われているんだから、こうして騒ぐのは国防予算を増やしたい人を喜ばせるだけなんじゃない?国庫にお金がないからと言って、増税しようとしているのに、軍備に使うなんて、冗談じゃない。この際憲法9条との問題が、何にも取り上げられていないのはどういうわけだろう。


こうなったら

2012年04月11日 | サッカー

 先週の土曜日、J1第5節、コンサドーレ札幌は昨季のJリーグ覇者柏レイソルと対戦。その前の週の半ば、選手をかなり入れ替えたカップ戦では勝利しているが、リーグ戦ではまだ勝ちがないところで、何とかホームで勝利をという願いもむなしく、前後半1点づつ得点され、0-2で敗戦。どうもねえ、土曜日がだんだん恐怖になってくる…

先発では、GKをキーパーから蹴るときに、中途半端なキックで相手にボールを献上していたイ・ホスン選手から、カップ戦での活躍を認められて高木選手へ代えてきた。唯一の得点者、ボランチのMF山本選手が負傷したことで代わって宮澤選手が先発。山本選手はかなり思い切った攻め上がりで攻撃に絡み、距離のあるところからもシュートを打つといった積極性が得点に結びついていたが。むしろ後半頭から岡本選手に代わって入った古田選手がサイドからドリブルで攻め上がったり、クロス!?かシュート!?を打つなど可能性を見せていた。

失点場面は前半33分はセンターバックの奈良選手が後方からのボールを足かなんかに当てたこぼれ球を柏の選手に拾われ、ゴールされたというもの。後半18分、セットプレーからの得点が多いという柏にコーナーキックから、飛び上がったDFノースに競り勝ち、頭で押し込まれたもの。

奈良選手に対してはクラブ側の期待が大きく、J1の舞台でいきなり主力として毎試合先発組。能力は折り紙つきでも、なんといっても経験不足。ましてJ1ではね。こうやって使われ続けたことが目に留まったようで、代表候補として召集されたとかニュースになっている。

この試合の失点場面でもチームにとってはよくないけど、奈良選手にとってはいい経験…なんていう解説があって、嫌だねえ。代表代表って騒がれると、人材でもお金でも、なんでも東京に吸い上げる霞が関の中央集権みたいに聞こえて仕様がない。代表のためにJリーグがあるのかっていう話になる。

まあ、このままいけば残留も危ういのだから、思い切って若い選手にJ1を経験させるというのも一つの方法。柏戦で途中出場したMF前貴之(18歳・コンサドーレユース出身)を次節に起用するかもというニュースが出ていた。そのほうがかえっていいよ。こうなったら、カップ戦で先制ゴールを奪った榊選手など、恐れを知らない若い選手を起爆剤として使ってほしいなあ。

いつも1トップで起用されている前田選手なんだけど、どちらかというとフィニッシュではなく、チャンスを作る側、いいパスを出したり、ドリブルで切り裂いたりというMFではないかという感じがしていた。

後半から入るFW大島選手のほうが高さもあるし、フィジカルも強そうで、はるかに1トップらしく見える。中盤が力不足でポゼッションが出来ないということなら、大島選手を目標にして、ボールを放り込む作戦でもいいのではないだろうか。監督がやりたくても、選手の力量というものがあるからね。

随分前、岡ちゃんが監督時代、函館千代台での試合を見に行ったとき、GK佐藤洋平選手は確か16本だったか、シュートの雨あられという感じで、まだ稲本選手がいるガンバ大阪と対戦したが無失点に抑え、虎の子の1点はこの時期限付き移籍でガンバから来ていた播戸選手が決めたゴールで勝利した。

その後、岡ちゃんはいつごろだったか、選手たちの夢を壊したくないという発言があり、どうやら選手たちはつなぐサッカーに意欲を見せ始めたようだった。その頃から試合にはなかなか勝てなくなったのかもしれない。古い話なので、記憶違いでなければ…。

J1に昇格したチームが、いずれも力量で上回るチームから何点も奪うというのは難しい。追加点を望むのではなく、1-0で勝てるチームにならないとね。次節は14日、アウェイで名古屋グランパス戦。移籍していったダニと対戦だ。あきらめずに最後までがんばれ!コンサドーレ!!


久しぶり

2012年04月02日 | サッカー

 リーガ・エスパニョーラ第31節、バレンシア州ビジャレアルは下位に低迷状態が続いてからというもの、さっぱり試合放送がないなあとあきらめていたら、今度は降格争いの一員!?としての登場となったらしい。ホームに7位エスパニョール(バルセロナと熾烈なダービー戦を行うチーム)を迎えての対戦。

ビジャレアルは監督解任が続き、今季3人目となったミゲル・アンヘル・ロティーナ監督はセルタやデポルティーボを率いていた経験豊富な監督さんだそうだ。前任のモリーナ監督と比べたら、前頭部の御髪も薄い。こうなったら、なにがなんでも残留を、という短期契約なのだろう。チャンピオンズリーグでアーセナルはセルタと戦っているから、その時の監督さんだろうか。

最初の試合は第29節、レアルマドリーをホームに迎え、さすがに放送があった。レアルはベンチもピッチもレッドカードを何枚も食らった大荒れの試合。1-1で引き分け。この試合では長いスルーパスを送って、前線を走らす、しっかり守って速いカウンターといった、現実的な戦い方という印象だった。

次の第30節ではラージョというチームにアウェイで2-0と勝利。残念ながら、試合放送はなし。今季はハイライト映像が多く、全体の流れがつかめない。サッカーは一つのゴールへ向かって知恵を絞り、ボールが右に左に展開するというスポーツ。ゴールシーンだけ切り取ってもおもしろくない。この時点で16位だったかな?

エスパニョールは若い選手を主体にして、浮上したチームらしい。ボールを奪われてから守備への切り替えも速く、攻め上がるとシュートまで持っていく迫力があった。それでもビジャレアルはホームなんだし、勝たなければならない試合だったんだけど、押し込まれ気味ながら、チャンスもあった。どうも審判の判定に泣かされたような試合。

前半30分、ビジャレアルのコーナーキック。ボルハ・バレーロが蹴ったボールは相手GKが倒れこんで捕まえたように見えたが、こぼしたようで、FWマルコ・ルベンがそれを押し込んだのにゴールと認められず。かといってマルコ・ルベンのファールでもなかったし、なんだかしっくりこない判定。

ロティーナ監督も手を広げて抗議。まあ、レアルのモリーニョ監督と違って、性格は悪くないから!?乱戦は望まず。大げさな芝居っ気もないようだ。アーセナルのヴェンゲル監督のようにベンチで水は飲まないから、ペットボトルに八つ当たりも出来ないしね。

後半65分、後方からマルコス・セナが大きく前線へパス。ボルハ・バレロはそれに反応してエリアの中まで進み、相手選手ともつれたように倒れこんだが、これもPKにはならない。スタンドはまたか!と大ブーイング。

さらに74分、ビジャレアルのFK,ボルハ・バレロからのボールをマルコ・ルベンが頭で押しこんでゴール!やった!と思いきや、これはオフサイドの判定。やれやれ!!結局試合はそのまま0-0で終了。

失点がなかったのはロティーナ監督のやり方が浸透してきた証拠。エリアの近くでもショートパスをつないでシュートまで行かない、というのはいつものこだわりなんだろうけど。勝ち点3のためにはもっとシンプルに、やはりそこでシュートを打たないとねえ。それでもイエロー・サブマリンズ、久々に試合を見られてうれしかったよ。また放送があるらしいから、次は勝ったところを見たいなあ…