FOOTBALL LIFE

~サッカーを中心に日々の雑感など~

春一番

2012年03月29日 | 雑感

 明るい春の陽光を浴びて、融けた庭の雪の中から、春一番。とうとうスノードロップが元気に顔を出した。ああ、春が来たんだなあとうれしさが込み上げてくる。いよいよ長い冬が終わりをつげ、これからは花の季節…

ずっと見続けたベニシアさんの番組「猫のしっぽカエルの手」も、この間は最後に「終」の文字が出ていたから、多分終了するのだろう。ベニシアさんがなんでもこまめに手作りする姿は、丁度、日本の昭和の時代を思い起こさせ、随分前に他界した母の姿と重なって、なつかしい思いに駆られる。

家族のために料理も裁縫もした上に、自分の着物をほどいて洗い張り、布団まで手づくり…となにもかも…あの頃のお母さんたちはいつも年中暇なし。そのお蔭で手作りの洋服やセーターを着せてもらい、添加物のない食事をすることが出来た。

でもまあ、あれから時代が進み、便利な電化製品とともに家事から少しづつ解放され、車の運転もするようになると、女性たちの行動範囲が広がり、より文化的な生活を出来るようになったという側面もあるが、今はまた原発事故が起きて、電気を使い放題という生活は反省を余儀なくされている。

「週刊朝日」に連載されていた広瀬隆さんの「原発破局を阻止せよ!」もとうとう終わった。このシリーズが続く限り、応援する意味でも週刊朝日を買って読もうと思っていたので、なんだか今は脱力感。講演会にも行ったしね。皇室関係の記事なんか出たときにはこれを買うの?という週もあったが、部数が少ないのか手に入りにくい中で、とにかく毎週買ってきた。広瀬さんには喫煙もほどほどにされ、今後も元気に原発再稼働阻止へ向けて過激に!?発言していただきたい。連載記事は単行本でも発売された。

3月は終わりの始まりみたいな月。一区切りをつけて新たなスタートということもあり、ちょっと気が向いたので、長年いつか読み返そうと胸に秘めていた!?、ロジェ・マルタン・デュ・ガールの「チボー家の人々」(山内義男訳・白水社)を図書館から借りてきた。1巻目は14歳ジャックの家出の波紋、2巻目を張り切って読んでいる。

半世紀近く前に読んだ本はとっくに処分したので本屋で買いなおそうとしたけど、今の時代はこういう大河小説の類、読むのに時間がかかる本は置いてない。どうしようかと迷ったら、そうだ、図書館があると思いついた。若かりし頃に味わった感動をもう一度。その頃には子供の立場でしか物語を理解できなかったけど、今は別の角度からも読めるはず…と過ぎ去った時間が無駄でなかったことを確かめたい。現在は新書版も出て読みやすくなっている。


アンリストーリー

2012年03月29日 | サッカー

 MLS ティエリ・アンリストーリーというドキュメンタリー番組があったので、どんなものか、私生活は余り詮索したくないが、アメリカでどんなプレーをしているのかと見る気になった。レジェンドなんて言われだすと、過去の名場面ばかりになってしまうので、現在進行形のアンリを見たかったしね。

今季初めての試みとして、マンチェスター・ユナイテッドとアメリカMLS選抜の試合というのがあって、アンリもベッカムとともに選ばれて参加。ベッカムはアンリが加わったことでリーグのレベルが上がるなんて、まあ、サッカー大使!?らしい大人の発言。

しかし選抜組には一日しか練習時間がないという興行本位のもので、アメリカらしく派手に盛り上げてから始まった試合も、寄せ集めチームは4-0であえなく大敗。ベッカムのFKも決まらず、アンリのゴールもなし。うーん、これにはがっかりだったけどね。ルーニーに決められて負けるなんてね。

このころのユナイテッドは絶好調。開幕から間もなく、アーセナルとの試合では8得点。スタートからこのハイレベルは今季こそ、目標は打倒バルセロナなんだろうなあと思ったら、なんとチームはその後失速。CL優勝どころか、チャンピオンズリーグはグループリーグであっさり敗退してしまった。チームの調子というのは、わからないものだ。

アンリがアーセナルに年明けから2か月間期限付き移籍となった時、肝心のレッドブルズでのプレー、リーグ戦の行方がわからないので、今どの程度のプレーをしているのかと不安だったが、この番組を見るとレッドブルズのスタジアムも立派、選手、監督、スタッフとチームからの信頼も厚いようだった。アーセナルではFAカップでの試合を勝利に導き、リーグ戦も4位に上げて去っていったんだから、ヴェンゲル監督の信頼に応え、アメリカへ帰っていった。

今のアーセナルは、アンリが見せた追加タイムになっても、隙あらばゴールを狙うといった姿勢が置き土産になったのか、ここ最近たしか6連勝。アストンヴィラ戦も3-0といい勝ち方。ファンペルシ一人に頼らず、ウォルコットも、DFヴェルメーレンもロシツキーも真ん中のアルテタも、という具合に、得点する選手がいろんなポジションから出てきたというのは、勝てるチームへと変貌した証拠。

10点差があったトッテナムを追い抜くなんて、とても考えられなかった時期を乗り越えて、何とかこのまま快進撃を維持してほしいよ。一時はサイドバックの選手が一人もいなくなって、ヴェンゲル監督のやりくりも限界があるという状態だったのが、右も左も本職が戻ってきたのだから安心だ。

アンリはアーセナル歴代最高のストライカーと言われて、125周年記念についに銅像まで立ってしまったが、スタジアム前でアーセナルサポーターがいっていた「斜めの角度からファーサイドに決める得点は彼の真骨頂」…たしかに…それにちょっと距離のあるところからのふわっと浮かしたシュート、これもいいなあ。

どちらも力任せではなく、軽やかで洗練されたプレーがアンリの特徴。それにもう一つの魅力をつけ加えると、こんなにエレガントに歩く選手はいないということ。サッカー選手だからどんなドタドタ歩きでもいいっていえば、いいんだけどね。

そういう意味では、流れるようにパスをつなぐアーセナルだからアンリのプレーは生きたわけだし、フィジカルが目立つリーグの中で、以前にはイングランドの選手が一人も先発にいなくて、外国人ばかり登場して話題になったり、フランス人ヴェンゲル監督率いる異端のチームだからこそ、アーセナルファンになったともいえる。

今季開幕前、アーセナルのエミレーツスタジアムで開催された、エミレーツカップという大会では、アンリのニューヨークレッドブルズはパリサンジェルマンなんかにも勝ち、アンリ出場の試合ではアーセナルとの試合に引き分け、見事優勝。アンリは敵ながらチャンスになると拍手をもらうという”不思議な瞬間”を体験し、試合後はスタンドに向かって手を振りながらスタジアムを一周していた。しあわせな時間だったねえ。


このごろは

2012年03月28日 | 雑感

 

今日は全道的に晴れマークの付くいい天気。明日も晴れるそうだ。これで雪解けが進めばうれしいなあ。このごろは、春の陽気とは裏腹になんなのこれは?というニュースが次々と。民主党の消費税増税法案についての事前審査が、とうとう打ち切りになった。後は30日、閣議決定への道だそうだ。

 

野田さんの前の菅さんが代表になってすぐの参院選前、いきなり消費税率引き上げの話しが出てきて驚いたけど、財務省の言うことを聞けば、延命して長期政権になれると考えた!? 結局参院選は惨敗したので、衆院では通っても参院では否決されるという、今に至る国会のねじれ現象を作ることになった。

野田さんもこんな景気の良くないときに増税に命を懸けるんというんだから、おんなじ欲望に取りつかれているとしか思えない。法案を提出しても、小沢さんたちのグループと野党が反対したら、通る見込みがないから、そこで民主・自民の大連立構想。自民党の要求を呑んで、小沢さんたちを切り、解散に応じる。その代り法案には賛成してもらうということらしい。改革への清新さはどこへやら、薄汚い議会政治に成り下がってしまったもんだ。

おまけに事故の検証も終わらないうちに原発再稼働を推進させようとしている。もう何の期待も出来なくなった。福島第一原発2号機の冷却水が内視鏡を使って撮影して見たら、60センチしかなかったそうだ。事故が起きた内部は何にも解決しているわけじゃないってことだよね。その他の大量の冷却水はどこへ消えたの?地下水や海?

今も汚染は続いているというのに、セシウムなどの放射性物質の数値が出なくなり、帰還運動が始まったせいか、このごろは除染の報道が多くなった。魚やワカメが取れたという映像が流れる度に、これがどこへ流通していくのかと不安になる。産地偽装が恐ろしい。安い外食産業や安いお弁当に紛れ込んでいなければいいけど。

一番腹が立つのは放射性ガレキの広域処理。どうしてわざわざ遠くまで運ぶのだろうか。ゴミになって燃やした後の濃縮された放射能はどこへ行くのか。農業や観光業で成り立っている土地に影響はないのか。子育て世代がガレキ受け入れに反対するのは当然だ。全国に拡散して汚染を広げるようなことをしないで、人が住めない土地にそれを集積する方法はないのだろうか。あるいは安全だというのなら、地元に火力発電所を作って、それの燃料にするとか。”絆”という言葉の陰に、汚染の実態が押しやられているような気がして仕様がない

広大な食料基地を持つこの北国は、もともとなんらかの理由があって、ここに理想郷を作ろうと故郷を捨ててきた人々の集まり。坂本龍馬一族も渡ってきた。しがらみもなく、結婚式は会費制が主。自由で開放的な土地柄では、特に女性たちがのびのびと暮らしている。新天地で生活を切り拓こうという人はどこでも歓迎されるはず。


届いたよ

2012年03月22日 | サッカー

 届きましたよ~ありがとう~

アンリのアーセナルユニフォーム!!新品のピカピカ!かっこいい!!

もうアンリのユニフォームを買うことはないって思っていたけど、いつもの14番ではなく、期限付き移籍のためなんと!背番号12番が出現。おまけに今季のアウェイのユニフォームはブルーと濃紺のデザインがいいから、これは記念になりそう…

…という具合で子供たちが相談して買ってくれた。部屋の壁にピンでとめて飾ってあるからね。

いやあ~、うれしい~感謝!!

今は時間がないから、ここまで。

また後でね~

 


最終意見の続き

2012年03月21日 | 雑感

  【小沢氏の最終意見(要旨)】の続き

 東京地検特捜部による強力な検察審査会の誘導はそれだけにとどまらない。先に、裁判長が田代検事による石川元秘書の違法不当な取り調べについて「個人的なものではなく、組織的なものであったとも疑われる」と指摘され、花埼検事による池田元秘書取り調べについても「利益誘導があった」「取り調べメモを廃棄した」と認定された通り、当時の部長、副部長、主任検事ら特捜部あげての審査への誘導工作だったと考えられる。

 実際、東京地検が検察審査会の再審査に提供したほかの捜査報告書を見ると、「小沢は3回にわたる取り調べでも合理的な説明が出来ず、不自然な弁解に終始した」「政治資金報告書に関する小沢の供述は虚偽である」などと、「小沢有罪ありき」の推認の記述ばかりだ。明らかに「起訴議決しないほうがおかしい、強制起訴すれば裁判でも勝てる」と誘導している。

仮に、それら捜査報告書と供述調書がほかの政治家に関するもので、かつ私がそれを審査する検察審査会の一員だったら、私も「起訴議決」と誤った判断をしていただろうと思うほど、強烈で執拗(しつよう)は工作だ。

 加えて、前田元検事が「東京地検では証拠隠しが行われた。検察審査会はすべての証拠を見ていない」と証言したように、検察の見立てにあわない取り調べ結果は供述調書にせず、そのメモさえ審査会に提供しなかった。

 そのような検察の手法には、司法の支配者然とした傲慢(ごうまん)ささえ伺われる。東京地検は公判開始の9か月も前の昨年1月に田代検事ならびに特捜部副部長による捜査報告書の虚偽記載の事実を把握しておきながら、放任、黙認し、指定弁護士にも、裁判所にも、私の弁護団にも一切伝えなかったと報道されている。特に強制起訴手続きの前に指定弁護士に知らせなかったのは、言語道断だ。

 本件は、ただ単に検察が私個人に対して捜査権・公訴権という国家権力を乱用したということではない。野党第1党の代表である私を強制捜査することで政権交代を阻止しようとし、政権交代後は与党幹部である私を強制捜査ー強制起訴することで新政権を挫折させようとした、その政治性に本質がある。

 検察は2年間の長きにわたって、不当・違法な捜査を行い、検察審査会の審査・議決を誘導して、強力に政治への介入を続けた。議会制民主主義を破壊し、国民を冒涜(ぼうとく)、侵害した暴挙というしかない。 その実態が公判を通じて、具体的事実によっていよいよ鮮明になったことが、裁判の一番の意義だ。

検察審査会の起訴議決は、私を強制起訴させるために東京地検が捏造(ねつぞう)した違法不当な供述調書と捜査報告書に基づく誤った判断であり、その正当性が失われたことが明白である以上、私は無罪だ。 本来は、公訴は棄却されるべきだ。もし、何らかの理由で公訴が棄却されない場合でも、いかなる点でも罪に問われる理由はない。

 東日本大震災からの復興は丸1年経っても本格化するに至らず、福島第一原子力発電所の事故は依然として収束のめどすら立たず、一方では歴史的円高によって国内産業の基盤が崩れ始め、欧州の金融危機に端を発する世界恐慌の恐れが迫ってきている今、日本の経済・社会の立て直しは一刻の猶予も許されない事態になっている。

 そのためには、検察・法務官僚による政治の壟断(ろうだん)に即刻、終止符を打ち、速やかに政党政治に対する国民の信頼を取り戻して、議会制民主主義を機能させなければならない。裁判長はじめ裁判官のみなさまには、見識ある公正なご判断を下されるようお願い申し上げ、私の意見陳述を終える。(おわり)

 小沢さんの意見陳述だけでもよかったが、弁護団が述べたその背景も読んだほうがわかりやすいのでは?ということで、両方書き写すことにした。読み進むうちに小沢さんの渾身の怒りをひしひしと感じて、胸を打たれたなあ。政権交代によって行われるであろう改革を何としても阻止しようとする勢力は、小沢さんを政治的に抹殺しようとして、検察審査会を利用した。

大阪地検の証拠改ざん問題がありながら、東京地検が流す情報をそのままうのみにし、批判らしい記事も書かなかった(書けなかった?)朝日新聞やら、その新聞記事をそのまま報道するTVニュース番組のあまりの節操のなさ、あまりの軽さは、なんと言ったらいいのだろう。彼らこそ、道徳教育が必要だよ。

それから、【壟断(ろうだん)】って難しい言葉、聞いたことないなあ、どういう意味?と広辞苑を引いてみると…②(ある男が市に立つたびに高いところを探して上がり、市場を見渡して安いものを買占め、高い値で売りつけて、市場の利益を独占した故事から)うまく利益を独占すること。ひとりじめ。…と書いてあった。

なるほど…官僚から政治を取り戻す、そのためには従来と違うやり方で予算の組み替えを行う、それによって財源を生み出すというのが、改革の目玉でもあったように記憶しているけど…、今や野田政権は財務省の思うつぼだものねえ。おまけにストレステストの内容も十分じゃないというのに、原発再稼働を政治判断するなんて言う動きは、到底許せるものじゃないよ。


最終意見

2012年03月21日 | 雑感

 19日、東京地裁で行われた公判で述べた小沢さんの最終意見は、朝日新聞に掲載された記事から…。

 【小沢氏の最終意見(要旨)】

 もとより、「法の下の平等」「推定無罪」「証拠裁判主義」は、法治国家の大原則だ。東京地裁特捜部の強制捜査はそれらをことごとく無視して、証拠に基づかない不当な推認を積み重ねただけのものだった。

 政治資金規正法の制定以来、政治資金収支報告書に間違いや不適切な記載があっても、実質的犯罪を伴わない限り、例外なくすべて、報告書を修正することで処理されてきた。私のケースだけを単純な虚偽記載の疑いで強制捜査、立件したことは、「法の下の平等」に反する恣意的(しいてき)な法の執行にほかならない。

 また、前田恒彦元検事が法廷で「取り調べの初日に、木村・主任検事から『特捜部と小沢の全面戦争だ。小沢を挙げられなかったら特捜部の負けだ』と言われた」と証言したように、「推定無罪」どころか、最初から「有罪ありき」の捜査、立件だった。さらに形式的な「証拠裁判主義」にのっとって、私を2度不起訴にしておきながら、その実、不当・違法な捜査で得た供述調書と「小沢有罪ありき」の捜査報告書を東京第五検察審議会に提供することで、同審査会の議決を「起訴議決」へと強力に誘導した。

 その動かない証拠が、石川知裕元秘書が虚偽記載を私に報告、了承を得たとの供述の維持したという2010年5月17日の田代政弘検事作成の調書と捜査報告書だ。今年2月17日の公判で、裁判長が「検察審査会の再度の議決の判断材料として提供することを予定しながら、違法不当な取り調べを行い、石川に供述を維持させた」「捜査報告書の記載は事実に反する」と指摘された通りだ。

 とりわけ重大な問題だと思うのは、田代検事自身が法廷証言で「捜査報告書は上司に言われて作った。検察審査会に提供される可能性はあると思っていた」と認めたように、石川元秘書が供述していない虚偽の事実を意図的に報告書に記載し、東京地検がそれを検察審査会に提供したことだ。その悪質さは、厚生労働省元局長・村木厚子氏の虚偽公文書作成事件で、前田元検事が証拠を改ざんした事件を上回るのではないか。

 その虚偽の供述調書と捜査報告書は10年9月、検察審査会が起訴議決をして、私の強制起訴を決めた最大の証拠とされた。検察審査会の議決文が石川元秘書の調書を信用できるとして理由について、虚偽の捜査報告書の内容を踏まえて「再捜査で、石川自身が供述を維持した理由を合理的に説明している」と明記していることで明らかだ。(長いので、疲れてきたからここでいったん切ってまた次に続く。)

 


最終弁論

2012年03月20日 | 雑感

 19日、東京地裁で「陸山会」事件の公判があり、小沢さんの弁護団が最終弁論を読み上げ、小沢さんは最終意見を述べた。小沢さんを政治の舞台から排除することによって、国民が期待した政権交代の理念から大きく後退した現在があるので、何を言っているか知る必要がある。20日、朝日新聞に掲載されていた要旨を今日と明日に分けて…。

 【小沢弁護団の最終弁論(要旨)】

 東京地検特捜部は小沢に対し、ゼネコンから違法な金を受け取ったのではないかという根拠のない「妄想」を抱いて収賄の嫌疑をかけ、大規模な捜査をしたものの、「敗北」した。妄想から始まった事件は最後まで実在しない。

 指定弁護士は、元秘書で衆院議員の石川知裕が小沢から受け取った4億円の原資が違法で、隠す必要があったという立証をしていない。動機のない犯罪が行われたとするもので、不合理極まりない。

 指定弁護士は、小沢が巨額の資金を使って土地を購入したことがあらわになることを避けたかったことが事件の背景と主張する。しかし、秘書寮の建設に金銭を使うのは、罪を犯してまで公表を避けたいものではない。小沢が4億円の存在を隠そうと考えていなかったことは明らかだ。

 石川が「不動産の公表をずらす」と小沢に報告し、元秘書の池田光智が石川から「小沢の了解を得ている」と聞いて、小沢に対して2005年分の支出に土地代金を計上していると説明し、小沢が「ああ、そうか」と述べたとしても、不動産取得の公表を先送りすることは直ちに虚偽記載を意味しない。「ああ、そうか」という発言は小沢の関心の低さを示しているとも受け取れる。

 小沢は法廷で4億円の原資について、大半は両親からの金銭と不動産の相続によって取得したもので、議員歳費や著書の印税が加わったと具体的にに説明しており、特捜部の捜査でもなんの不審点も浮かばなかった。

 04年10月に小沢から4億円を受け取った石川は「預かった4億円で預金担保を組み、(融資を受けて土地代金を)支払う」と述べ、小沢は同月末に了承して融資書類にサインした。巨額の金を受け取ったのだから、報告するのは当然だ。

 この「報告・了承」は寮建設のために受け取った4億円の利用方法についてのものであり、収支報告書にどのように記載するかに関してではない。報告書の作成・提出は約5か月先のことであり、04年10月末時点で4億円の記載に関して、報告・了承されるはずがない。石川と小沢の間に共謀が成立する余地はない。

 証拠採用された池田の調書には、「小沢に報告した」という結論のみが記載され、報告を受けたとされる小沢の様子についての具体的な記載が全くない。実際の記憶に基づく供述か疑わしく、信用性が認められない。 小沢のような立場にある政治家は、政治状況の分析や国会活動などに忙殺されているのが実情であり、多くの政治家が収支報告書の作成に関与しないのも当然の結果だ。

 特捜部の検事は虚偽の内容の捜査報告書を作成し、それが審査会に提出された。検察官が重大な職務犯罪を伴う偽計行為に及び、審査員を重大な錯誤に陥らせたのだから起訴議決は無効である。公訴(起訴)は棄却されるべきだ。また、いかなる観点からも犯罪の証明がなく、小沢が無罪であることは明らかだ。(おわり)

 明日は小沢さんの最終意見を…

 


三寒四温

2012年03月20日 | 雑感

 今日はまた雪で大荒れの天候、路肩も縁石も見えなくて、車の運転も泣きたくなるほど視界不良、冬に逆戻りだ。ようやく国道ではアスファルト面が見えてきたこのごろ。やっぱり春の日差しはあたたかいなあ、…なんて喜んでいたから、がっかりだよ。家の周りの雪が融けるようにと、お年寄りでさえ、つるはしを持っては”雪割り”に精を出していたというのに…。

まあ、それでも真冬日は今日までなんてTVでは言っていたから、もう少しの辛抱かいな。春へ向かう歩みは三寒四温という言葉がぴったり。広辞苑を引いたら…三日ほど寒い日が続いた後に、四日ほど暖かい日が続き、これを交互に繰り返す現象…と書いてあった。

スーパーへ行けば、園芸コーナーに立ち寄るのが楽しみ。ついでにちょっと高いけど、隔月刊の「ビズNo.77春号2012年4月号」を買ってきた。特集フランス~バラの香り渦巻く 秘密の花園~いいねえ。綺麗な花の写真を見ているだけで、なんだかうっとりするよ。そうだ、4月中旬発売予定という、真島康雄先生の【完全オーガニックバラ栽培】もスーパーの本屋に注文しとこうっと。その頃には注文したバラ苗が届いているかも…。

 写真は毎日水やりしていたら、いつの間にか窓の下でいくつも花が咲いているアマリリス。


第2節

2012年03月18日 | サッカー

 3月17日土曜日、J1第2節、コンサドーレ札幌はアウェイで、勢いに乗って開幕2連勝を目指すヴィッセル神戸と対戦。前半7分先制点を奪いながら、22分には同点に追いつかれ、引き分けに終わるかと思われた後半83分、逆転ゴールを許し、2-1で終了。試合後のアウェイスタンドからは、勇敢に戦った選手たちを励ますサポーターの大きな歌声が、TV画面を通して伝わってきた。

先発は
は1トップの前田俊介、2列目にはトップ下の内村、右は近藤、左は岡本、ボランチにはキャプテン河合竜二、山本真希、後方4バックには左から岩沼、18歳のセンターバック奈良、ジェイド・ノース、高木純平、GKイ・ホスンと開幕戦と同じ。

前半開始からすぐに近藤のシュートが出て、アウェイと思えない積極的な試合の入り方。7分にはそれが山本の先制点となる。攻め上がった選手たちの気迫あふれる怒涛の攻撃。上がった岩沼のクロスからまず内村のシュートがバーに当たり、こぼれ球を近藤が頭で落とし、それを高木がシュート。さらにこぼれたボールを山本が思い切って蹴ると、これが鋭く右隅にゴール。鮮やかな攻撃だったねえ。0-1.幸先のいいスタート。

ところが間が悪いことに!?電話が来て話し込んでいるうちに試合は進み、22分、ゴール前でパスを回され、あっけなく神戸に同点ゴールを決められてしまう。よくわからないうちに、なんだこれは?の1-1.34分には前田俊介がエリア近く、右サイドから回り込むようにドリブルしていると思ったら、予測を裏切るかのように、突然浮かしたシュート。これは枠内に飛んだが相手GKにセーブされてしまう。石崎監督が獲得を切望したという前田選手が、才能の一端を示した驚きのプレイ!

後半立ち上がり早々にも前田選手がミドルシュートを見せたが、これは惜しくもサイドネット。60分には決定的チャンス。前田、岡本、近藤とつないで、近藤からのクロスに内村が飛び込む。そのこぼれ球を、走りこんできた高木が蹴るがボールをコントロールできない。スピードに乗った鮮やかなカウンターから、ここで決めておけばというシーン。

68分、内村に代わりキリノ投入。すると69分、キリノがコーナー付近でキープしたところから始まり、そのボールを前田が左サイドから相手DF二人を交わしながら、ドリブルで鋭く切り裂き、詰めていた岡本へ折り返すが、岡本のシュートはこれも大きく外してしまう。なんだよねえ、チャンスはあるのに決めるときに決めなければ…。

…と時間が過ぎるうちに次第に神戸のセットプレーが増えてくる。何とか防いで引き分けに持ち込めるかと見えた83分、途中交代してきた選手に逆転ゴールを決められてしまう。試合はこのままスコアは動かず終了。

試合前の会見で、石崎監督は勝ち点3を狙うというようなコメントがあったらしいが、ちょっと違和感。最後の土壇場では勝ち点1差が響くんだし。確実に積み上げていかないことには残留は難しいよ。内村もまだJ1研修期間らしく、チャンスはあるのに、決めてくれる選手がいない。いい内容でも惜しいで終われば、勝ち点は逃げていくことになるんだからねえ。

次は20日、札幌ドームでナビスコカップの新潟戦。リーグ戦は24日、札幌ドームで浦和レッズ戦。ホームが続くこの間に何とか勝利できればいいねえ。がんばれコンサドーレ!!


開幕戦はドームへ

2012年03月11日 | サッカー

 3月10日土曜日、2012年J1開幕戦、コンサドーレ札幌は4年ぶりの昇格。第1節はホーム、札幌ドームでジュビロ磐田を迎えて対戦。翌11日は東日本大震災から1年となる日、試合前には犠牲者を悼み、全員の黙とうが行われた。J1初戦のスタジアムには2万5千人以上の観客が駆けつけ、熱気が立ち込める応援。厳しい戦いを強いられる昇格チームは守備の徹底が大事、と練習を積み重ねてきたチームは0-0のスコアで終了。J2でも開幕戦はなかなか勝てなかったが、何とか勝ち点1を獲得することが出来た。
 
J1に上がった今シーズンの初戦だからと、朝から気持ちが逸(はや)り、朝9時のJRに乗ったまではいいが早く着きすぎ。街に出てみると、札幌は春の陽気で日差しもあたたかい。駅付近は雪もなく、あちこち見て回るうちについつい、お弁当を買う羽目に。ドームについて出店の売り子さんを見たら、ああ、ここで買うんだったと後悔。今度は必ずドームで買うからね。

TV放送された練習試合のJ2北九州戦は連係がうまく行かず敗戦。開幕前に同じくJ1に昇格した鳥栖との試合では4-0で勝利したというのが唯一の明るい材料ということで、いくらかの期待を込めて先発は…

GKイ・ホスン。DFは高木純平、ジェイド・ノース(新加入)、高校を卒業したばかりのセンターバック、18歳奈良、岩沼俊介。中盤のMFは経験豊富な頼りがいのあるキャプテン河合、山本(新加入)、サイドに近藤、岡本、トップ下に内村。1トップのFWは石崎監督が前線からの守備、攻撃には内村などへの効果的なパスも期待される新加入の前田俊介。(俊介はもう一人いるよ。)

試合開始2分という早々のCK,岩沼選手からのボールを高さのあるノースが受け、そのこぼれ球を奈良が頭で前田につなぐと、前田がクルリ!と一蹴り?した後、内村が倒れながら押し込もうとしたが外す。期待半分、不安半分で見守っていた観客はへえー、いいんじゃない?とドッと沸く。その後内田もドリブルで抜け出したりするが、一人だけの突破では2,3人の相手DFにつかまってしまう。

一方の磐田はショートパスを多用するのかというイメージだったが、結構ロングボールを放ってくる。空中戦はほとんど磐田が競り勝ち、ボールを回されるとなかなか奪えない。35分には近藤が奪ったボールを岩沼につなぎ、そこからのクロスに岡本が倒れこみながら、ボレーシュート。折角のチャンスだったが、ボールをうまく抑えられず外す。ここで決めていれば…。

後半開始まもなく、磐田は一瞬の隙を突く攻撃を見せた。やはりJ1での経験の差。後方の駒野から前線のFW前田遼一を狙い、もう一人が絡んでシュートまで行く、ひやりとさせられたシーン。ここで失点しなくてよかったよ。GKイ・ホスンもミスキックだろうかという場面もあり、やっぱり緊張感が違うんだろうねえ。前半が0-0で終わったことで少し呼吸が落ち着いたのか、後半は積極的に攻勢に出る。

11分、高木のクロスに近藤がヘディングシュート。これはバーの上を超えていく。28分、近藤からのパスに右サイドの山本が上がってシュート、これは惜しくも左へ流れた。さらに37分、ドームが沸いたシーン。右サイド山本が上がってクロス、これを受けた途中出場のキリノが落としたボールを前田がシュートするも、相手GK川口が防ぎゴールならず。

追加タイムになっても、まだあきらめない。左サイドから上がった砂川がシュート?クロス?のボールはネットの隅、高い位置に吸い込まれていくかに見えたがネットのバーの上へ…。最後まで勝利を目指して攻撃していったがゴールを奪えず。0-0で終了。試合前にはかなり腹を括っていたから、負けなくてホッとしたよ。

終了の笛に前田俊介選手が悔しそうな表情をしていたのが印象的。昇格チームは特に、あまり手の内が知られていない、開幕数試合が勝ち点を稼ぐチャンスなんだけどなあ。ここで見せた守備の粘りと、後半の積極的な攻撃を、果たしてアウェイでも見せられるかどうか。つなごうとしてシュートを忘れたら駄目だよ。次節は大阪を破って、勢いに乗る神戸と対戦。アウェイの空気に呑まれないかなあと、ちょっと心配だけど、がんばれコンサドーレ!!