黒鉄重工

プラモ製作、旅行記執筆をやっています
同人誌通販始めましたhttps://603kurogane.booth.pm/

欧州project~2012年ヨーロッパの旅~ スイス・ツェルマット編 その3

2013-01-12 21:54:29 | 海外旅行記

ホームでの撮り鉄を終えたら、15時40分発の「IC」ブリーグ行きに乗車。
機関車込みの長い12両編成で機関車は3両目、先頭2両の客車は回送扱いという変態っぷり。



車内銘板(?)。
一応形式名はIC2000形なのですが、わかりませんね。ヨーロッパではスイス独自の形式だったり国際規格の形式があったり複雑なようです。



スイスの列車には日本のような指定席がないらしいです。基本的に一等車でも全車自由席になっています。
ですが席を指定することもできまして、事前に指定するとこのように網棚に乗車する区間の札が差し込まれます。
この区間は人が乗るから座っちゃだめよ、という意味ですね。逆に言えばこの区間以外なら札が差さっていても座ってもいいということ。
このシステム、効率がいいと思います。日本だと自由席がよく埋まっているけど指定席はガラガラなんてことが時たまありますが、これだと着席率は上がりますし空いている指定席も遊ばせることなく利用できますし。日本でも導入すればいいと思いますけど、手間がかかるとかの理由で難しそうですね。そもそも今の座席システム自体を見直す必要がありますし。
ちなみに特急料金などもないそうです。

あとウィキペさんによると、スイスの国土は九州より少し小さい程度ですが路線総延長は5000km以上と九州の倍、路線密度は何と世界一なんだそうです。また、時計の国らしく運行の正確さも日本並み。旅行中、大幅な遅延はありませんでした。
というわけで日本と並ぶ鉄道大国スイスは、敬遠されがちな海外鉄道の中でも馴染みやすい方なのではないかと勝手に思います。



空港駅を出発するとトンネルを出て地上へ。チューリッヒの近郊区間なのでSバーン電車が走っています。
こちらはRe450形電気機関車+客車。Sバーン用の機関車+2階建て客車3両(うち1両制御客車)の4両固定編成です。固定編成が前提なので機関車は片運転台なのが特徴です。この写真だと機関車は後ろ側なので見えないですね。



Re420形電気機関車。本線用の電気機関車で、EF58形にも通ずるような半流線型の前面と2枚窓が特徴の美しいフォルムを持った機体です。惚れました。模型で欲しい欧州型の筆頭です。ただえらく高い・・・。
大きくレタリングされたcargoの文字も目を引きます。でも貨物機をアピールしている割には後ろに繋いでいるのは客車ですけどね。そういう雑多さは好きです。
ちなみにヨーロッパの電気機関車の車輪はB-B配置(D級)が主流。日本のようなB-B-B配置(F級)は逆に珍しいのだそうです。



Re420形の一般塗装+EW-Ⅳ形(推測)の客車列車。



チューリッヒ中央駅。新宿駅のような通過型ターミナル駅っぽい感じでした。ホームに降りて撮り鉄したかったですがそういうわけにもいかないので・・・。



フランスTGVに並ぶドイツの高速列車ICEです。国際列車としてチューリッヒまで乗り入れてきたようです。
本当、色々な列車が来て素晴らしい!



留置線に並ぶRe420形。



さて、それでは現在乗車しているスイスの優等列車用客車IC2000形の車内を見ていきましょう。
今回乗ったのは一等席、日本だとグリーン席ですね。
座席は2+1列のボックスシート。新幹線並みの車体幅にこれですから座席幅はいいものですよ。シートピッチはまあ相応のもの。ボックス席だしね。
余裕のある車体設計のため、2階建てでも天井高さは十分あります。おかげでIC2000形の運用線区は幾分か限定されるものになったのもまた事実のようですが。
貫通路は2階のみにあります。なので、在来客車との貫通はできません。



ボックス席はこんな感じ。さすが一等席ともなるとすわり心地もいいものです。
展開式のテーブルもとても大きく色々とものを広げることができていいです。
さらにくずかごもついています。これは旧形客車から続く標準装備品のようです。もっとも、ごみが片づけられていないこともしばしば。



ちょっとしたラウンジのような変形ロングシート。ただ通路を挟んで配置されているので乗客の邪魔にならぬよう。



階段はまあ普通。1階に行くとドアとかデッキとかあります。ちなみにデッキとの仕切りはありません。半自動ドアなのでいらないんでしょう。



そしてなんといっても、日本ではもう絶滅したといってもいい食堂車、ビュッフェ車があるのです!
注文もしないのに中に入らず写真だけ撮るのもあれだったので外からだけの写真です。2階がレストラン・1階がビストロの車両、2階は座席・1階はビストロの車両とバリエーションがあるようです。機内食を食べた後だったので行く用事がなかったのですが行ってみたかった。



市街地付近を抜け、いよいよ世界の車窓からのような景色が見えてきました。200km/h速ぇw興奮するwww



雲がですね、もう日本で見るものとは違うといいますか、とてもヨーロッパらしい雲の形をしているんですね。
気候が違うと雲の形も違ってくるんですかねぇ。



原☆発
なんかデカい建物から煙が上がってるかと思ったら原発でした。列車から原発が見えるとはたまげたなぁ。
日本のと比べてすごいかっこいい。煙が上がってるところとかいかにも発電してる感じでいいじゃないか。強そう。



貨物列車。スイスの貨物もコンテナ化が進んでいるのでしょうか。車扱い列車みたいなものはあんまし見ませんでした。
いわゆるコキというやつですが、日本のより短く見えます。



放牧しているやぎ。


その4へ→


最新の画像もっと見る

コメントを投稿