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【拉致旅行シリーズ】 山陽project ~ Unforeseen Destinations. その8 【2015/04/11~13】

2015-11-18 23:23:56 | 旅行・イベント記

2015年4月12日9時12分
山口県周南市大津島 回天記念館

回天記念館を見学していきます。
表には人間魚雷「回天一型」が展示されています。九三式酸素魚雷に操縦席を付けて人間が操縦して攻撃できるようにしたものです。一見すると誘導魚雷っぽいですが、潜望鏡で目標の未来位置の予測を立ててからあとは推測で突入するというもので、運用にはかなりの熟練が必要とされていました。その訓練をしていたのがこの大津島というわけです。



搭乗口。当然ながら外の様子を伺うには潜望鏡を使うしか無く、しかも攻撃時には潜望鏡を下ろすため外の様子が分からないまま戦死するという、特攻兵器群の中でも特にキッツいなぁと感じる兵器です。



後部。



回天の推進装置の一部です。あの回天はレプリカでしょうが、これはどうも本物のようです。残っているものですねぇ。



大津島の模型です。この後の散策で役に立ちます。



回天のモックアップ。内部が再現されています。



うう・・・狭い。キツいなぁ。



オリョクルの達人伊58潜水艦の模型。回天の母艦として運用されていました。



旭日旗。
他にもたくさん展示物がありますので、是非足を運んでみましょう。

次は、山にある遺構を見に山登りをします。



着きました。看板には距離700mと書かれていましたが、体感では2kmありました。足元も悪いし意外ときつかったぞこの野郎。
そんな苦労の末たどり着いたのがこの魚雷見張所跡。回天の訓練基地として運用されていた大津島ですが、それ以前には九三式酸素魚雷の試験場として使われていました。
ここは試験場から発射された魚雷を見張るための建物なのでした。明記されていませんが回天の訓練の様子も見ていたのかもしれません。



屋内はな~にも残っていません。しかし、照明や配線、黒板に机などがあったと思われるような痕跡は至る所に残っているので、そこから想像して補完するしかなさそうです。当時の写真や資料は終戦時に焼いちゃったのかなぁ?



肝心の展望ですが、この通り抜群の悪さです。戦後70年経てば木も生い茂ますわな。残当。



見張所は山の頂上ではありません。ここまで来たんだ、山を制覇することに。頂上は塔が立っているだけでほかは特になにも。



見張所よりかはマシという程度の眺望です。



結構体力を奪われた登りと違って下りはちょろいもので、筍を観察する余裕さえ出てきます。
例えばこの筍はもう成長しすぎです。固いしエグいしろくなものじゃない。基本的に地面から顔を見せている筍はアウトです。



こちらも頭が見えていますが、まあギリギリセーフでしょう。美味しい食卓になりそうです。
なおここは人んちの山なので勝手に収穫していったら捕まりますゆえ。許可を取るかもう竹林を買ってしまいましょう。



ちょうど森林が途切れるところがあったので撮影。大津島は元々2つに分かれていた島が砂州によって繋がってできた島です。DASH島みたいな感じですね。



下山して大津島小学校のところまで戻ってきました。戦前、この小学校は海軍の魚雷や回天の調整工場でした。軍施設です。元々軍需工場の敷地だった学校というのはたまに聞きますがここもそうなんですね。



殆どの設備は解体されていますが、いくつかの建物が今も残っています。例えばこの点火試験場。魚雷の炸薬の試験をしていたんですね。



これも何かの痕跡かなと思いましたが特になんでもなかったようです。水槽?
他にも変電所や危険物貯蔵所が敷地内にあります。ですが、敷地内に侵入するのはダメだぞ。

次回は例の秘密基地に行きます。


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