黒鉄重工

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カナダの航空祭コモックスエアショーを堪能する その7【2015/08/15】

2017-05-15 22:20:57 | 旅行・イベント記

次の飛行展示は、スーパー・デイブ・マシソン Super Dave Mathieson のMX航空機のMX2 (C-FMYA)です。
離陸した直後にこのナイフエッジという演目を披露してくれました。機体を90度ロールしながら水平飛行するというもの。
主翼から発生する揚力を利用できないので、エンジンの推力で飛行する格好になります。なので、やや斜め上に機首を向ける必要があります。そういうわけで、斜め上を向きながら水平飛行するという少しおかしな機動を見せてくれます。
逆さまに飛行するのは、まだ対称翼などで揚力を得ることは出来ますが、ナイフエッジだとそれも出来ないので、難度はかなり高いと思います。



こういう機動ですね。よくやると思います・・・。こんな技は初めてで、今回一番驚いた演目でした。



急降下。これの演技はキレッキレなものでした。



MX2というのはエアレース用に開発された機体です。なので速そうで軽そうなのです。



急上昇。



からの降下。



次はウィル・アレン Will Allen のピッツ スペシャルS-2 (C-GZPG)。1944年初飛行の曲技飛行用の機体です。
演目に使う音楽にこだわりのあるパイロットなんだそうですが、写真だけじゃワカランチン。



離陸。



それぞれの演目が切れ目ないので、このままだとお昼を食べる時間もないと思って、この人の曲技飛行はここら辺でブッチして昼飯を買いに行きました・・・。
でも屋台はどこも大混雑で、これに並んでいたら絶対何人かの曲技飛行は見逃すなと思って何も買わずに席に戻りました。結局最後まで飲まず食わずでしたとさ。



ちなみにこんな演技をします。



今日一番のキチガイ、ジーン・ソーシー Gene Soucy のウィングウォーカーです。機体はグラマンG-164アグキャット (NX7699)。1957年初飛行の農薬散布用の農業機です。農業(=アグリ)ネコだからアグキャットなのです。グラマンお得意の猫シリーズだね。
最初はまあ、普通の複葉機の曲技飛行だと思ったんですよ。



!??!??!!?
主翼に人が立ってるぞ!?ウッソだろおい!?

離陸前に降り忘れたわけではなく、演技するマンマンだそうです。ヤバいな、普通転げ落ちるだろ。



人を機外に立たせたまま普通に曲技飛行している・・・。
ほかの曲技飛行と比べると動きにキレはないですが、それでも普通に宙返りやロール運動をやっているのですよ。
立っている人は主翼の間、パイロットの風防の前にしゃがんでいます。パイロットの前見えないじゃん・・・。



宙返りしてるぅ~~~。
よく振り落とされないなと。



(なんかよじ登ってないかアイツ・・・?)



ひえぇ~見ているこっちが怖くなる~~~。
上側の主翼によじ登って機体から伸びている磔みたいな棒に寄りかかりながら飛んでいます。スリルは最高潮だろうな。勇敢というか無謀というか。



それにしてもどのパイロットも低く飛んでくれますねぇ。撮影がやりやすい。






磔にされたまま機体を180度ロール。拡大してみてみると、足を台に固定して飛んでいるようです。他に磔にも何か拘束具があるんだと思いますが。






今度はお前が逆さまになるんかい!と、逆立ちして飛行しています。
もう本当に恐れ入りました。



こんな感じの演目でした。ウィングウォーキングは1920年代から行われている歴史ある曲技なのですがこれまた初めて見たもので、本当空を飛ぶ男たちは命知らずです。
今回もいいものを見させてもらいました。



これも動画があったので貼っておきます。

今回はここまで。


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