黒鉄重工

プラモ製作、旅行記執筆をやっています
同人誌通販始めましたhttps://603kurogane.booth.pm/

自転車で市内探索 その3 お化けトンネル

2009-05-09 21:23:07 | 旅行・イベント記
ついに最終章。ちょっとホラーですよ?

静岡貨物からさらに西進。国1沿いに安倍川も越えて行きます。しかし、川を境に景色がガラッと変わりますね、本当。
しかも、川を渡っている途中で先ほど見たEF66に追い越されました。低速で走ってたため唸るモーター音に気付く間もなく遠くへ消えていってしまいましたorz

自転車行軍は川を渡るとそろそろ限界です。逆風ですし。全体的に上り勾配なのもあるんでしょうけど。全然進まない^^;オール立ちこぎ状態だぜw
それに、喉が痛みが段々ひどくなっている・・・。息が続かないです。ゲホゲホッ。排気ガス吸いすぎたか?


そしてたどり着いたのは夕方4時前。すでに日は沈みかけています。大丈夫か。日没的な意味で。で、どこに行ったかというと。



静岡市の西の果て、宇津ノ谷峠ッ!静岡市と岡部町の境界にある峠で、歴史は平安時代までさかのぼります。東海道もここを通ります。
今はトンネルが山を貫いていますが、昔にそんな技術があるはずもなく、峠越えをしていました。峠自体はそんなに辛いわけではなく、ハイキングコースとしてぴったりです。
それで、そのハイキングコースが写真の「つたの細道」。平安時代にナントかっていう誰かがここを通ったのでちょっと有名。

・・・・・・日が沈もうとしている上に自転車ですっかりバテているこの体のどこがこの峠を越えさせようとしているのでしょう・・・。馬鹿なの?
いや、行きますよ。今日のメインなんですから。静岡口から岡部口へと歩きました。



なんか薄暗いよ。怖いよ。ただの山道なのになんでこんなにびびってるんだ。
ちょっと遠くで鳴ったカサって音だけですごいビクついています。大丈夫か、自分?意識をしっかり持て。
山を登るのに精一杯で景色を楽しんでいない自分がいます。何やってんだ、もう。



それでも、しばらくしないうちに峠へ。うおぉーっ、風邪が気持ちいー!どこの山奥だ、ここは!!
少し休んだら岡部口へと下りました。山道では上りより下りのほうが大変なんだよな・・・。足いてぇ。
山道は程なくして終わり、舗装された道が姿を現します。ここら辺は公園として整備されているようです。



ところが、国道に出ることはせずに途中から旧東海道へと行きます。
眼下に見えるトンネルを横切るように進みます。そして、国道1号を渡った先にあるのは・・・。

そう、明治トンネル!宇津ノ谷峠のもうひとつの名所です。宇津ノ谷峠は明治から平成までの各時代のトンネルが現存している全国でも珍しい地です。
明治時代に掘られたトンネルによってここの利便性は格段に向上しました。現在国道1号が走っていることからも明らかです。

明治トンネルへ行く前にまずは大正トンネルへ行きました。好物は後にとっておくタイプです。昭和と平成は普通のトンネルなのでパスです。



・・・・・・・・・なんか怖くね?
写真では100%伝えきれてませんが、なんかヤバイ。トンネル上の「宇津ノ谷隧道」って看板がやけにビビらせる。
え、なにこれ。死ぬの?死ぬの?死ぬの?(大事な事なので3回訊きました
ここは普通に自動車も通れる(←トンネルとしてはいたって普通な)わけですが、久々に命の危険を感じる(冗談抜きで
と、とにかく入ってみましょうか・・・。岡部口→静岡口です。



(((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブルオレンジの照明がこれほど怖いものとは・・・。
あのね、音がしないんですよ、この中。自分の足の音がするけど、それは聞こえないコトにしている。
人通りが少ない道ですのでまあ当然なんですが。私の経験上、トンネルというとほとんど車の中からしか通っていないし、幹線や高速道路といった交通量の多いところの印象が強いのですな。
つまりトンネルというと車の音が響き渡るうるせえ所なわけです。それがないとどうなるか。めちゃくちゃビビるわけです、はい。

                ゴゴォーーーーッ・・・
ん?目の前から光が。その時私は進行方向から見て左側を歩いていたんですが・・・。

ゴゴゴォォォーーーーッッ!!

うは、自動車キタwwwwww
エンジン音がトンネル内で増幅共鳴します。いやあああぁぁあぁぁ!!1!
もちろん、私の位置とは反対を走っていったので接触の危険はなかったのですが・・・・・・。寿命縮む。
もうやだ。とっとと抜けよう、こんなとこ・゜・(ノ´Д`)ウワァァァン!!

早足で静岡口へ歩いていった途中・・・。

あ、また音がする。でも前から来ないな。・・・あれ、マジ?まさか??は???(音が反射するので音源がわかりづらかったんです。冷静さを欠いてるのもあるかも知れんが)

後ろから車が来ました。青いスポーツカーです。
まっすぐこっちに突っ込んできます(道なんだからそうだけど
減速しません(直線だし
まさか轢き殺す気では・・・(←軽くパニック状態。ちなみに歩道はありません



               シネシネー
ブオォォォン     _,,,...... . . ----------- .....,,,,_
         三三 /――r'''∧∧'「 r''"~ ̄"∧ ∧~`;、
      三三三 /   !( ゜∀゜) '!:l,    ( ゜∀゜). ':;、 アヒャヒャヒャヒャヒャ
     三三三 /......___,;!.⊂.....(ニi.,i 〉、_,,,,,.... ⊇⌒⊇,)}...,,,_
   .三三三三/     /-   ゛゛:,       ,, ̄ ̄    ̄`,;r-、       
   三三三. .{,,r=、,   i       :,       (::::)r;:=====i、.,;!       -=  .∧__∧
   三三三 ; !,r=、i:!   :       ,:'"三ミ:、    ,','(::):;:;:;:;:;:;:;(::):|     -=≡ r(; ゜Д゜)
   三三三.. Y!  |ゞ- ..;,,,,,, ____ _,!:;;r'~`;,:ゞr---ゞ_ニr―‐i==)       -= .〉#  つ
     三三 iヾノ:;;リ  ̄~~~`'''''―' :;|  リ;;;;;!二二..,,,,,,,,:!---',,;:;:;!      -=≡⊂ 、 .ノ   <おわああぁぁ!!
          `'''''"    三三三 . ヾニ"::ノ        `''''''''"          =   レ 
                               プップー


とっさに反対車線に逃げました。
車は減速することもなくトンネルを突っ切っていきました・・・。

マジ死ぬかと思ったわ・・・!
反対車線に車がすれ違っていたらもうオワタかもしれない。ウォークマンかけなくて良かった・・・。

後から聞いたのですが、ここら辺やっぱ出るみたいで・・・。トンネルを通ろうとしたらナイスタイミングでエンストしたなんて話も。
もしかしたらさっきの車も減速したくても出来なかったのかもしれない・・・。ああ、ホラーですな。
得体の知れない何かをしょって来た可能性もあるので、家に帰った後祓って貰いましたwww

こんな感じで、すっかりトラウマになった宇津ノ谷トンネルですがまだ明治のトンネルがあります。



これが明治のトンネル。日本で初めての有料トンネル云々云々・・・。
カンテラがホラーですね。うははwww幅が短いので車が通行できないのは唯一の救いか?
さあ、行こうか。ちなみに、1往復してきましたw

トンネルの向こう側から吹き付けてくる涼しい風。ノスタルジック満載のレンガ造りの内部。明治スゲーwww(←すこしヤバイ
でも、大正トンネルのショックが大きかったからか、それほど恐怖は感じなかったという罠。
大正と違って通行人もちらほらいたのも支えになりました。最初はビビったけど。

こちらも足早に通過しました。はぁ・・・どっと疲れた。


こうして宇津ノ谷峠を回り終えた後はまっすぐお家へ帰宅。
こうして肉体的にも精神的にも負担をかけた小旅行は終了したわけでした。


どうやら夜中にこの明治トンネルへ行った勇者がいるようなので紹介しておきますね。