2月15日 土曜日 その2
Ⅵ.十分で天燈上げ
バスは細くて高い位置にある高速道路を移動して、1時間位で十分(シーフェン)へ。
参加した日本の旅行会社の企画で、いろんな出発地や旅行日数のツアー客300名近くを集めて、夜に天燈上げをするイベントに参加するためだ。
天燈もランタン(日本だと新潟の津南町のが有名)で、分かり易いのがディズニー映画の「塔の上のラプンツェル」のランタン。
2月14日に見学したのも「桃園ランタンフェスティバル」だ。そして、Yohoo!で「ランタン」を検索すると、キャンプ用品の照明器具ばかり出てくる。
ランタン、なんて守備範囲の広い発光体の言葉なんだ!
車窓は、日本の田舎みたいな風景になったと思ったら、見えてきた十分(シーフェン)の町。
空に何か飛んでいるのが見えますか? すでに天燈が飛んでいる!
バスの駐車場から15分位歩いて、十分の中心地へ。イベント開始まで50分程自由時間。
なるほど! こういう場所だったんだね!
「十分は台湾の中でも神のすみかにもっとも近いと言われ、ここから天燈を上げると願いごとがかなうと言われている」らしく、線路の両脇に店で、天燈に直接筆で願いごとを書き、線路上で店の人に天燈内の固形燃料みたいのに火をつけてもらい、スマホで写真も撮ってもらい、天燈を上げるという、観光客大満足のイベントが体験できる場所なのだ。
ガイドさん曰く、「天燈は紙製だし、下の円形の金具は、専門の回収業者がいるから環境には問題ない。周辺は常緑広葉樹に囲まれ湿気も多いから山火事の心配もない」そうだ。
皆、とっても楽しそうだ。
お値段もこんな感じで、1色だけの天燈なら1,000円からだ。
日本人の若いカップルもいて「NISA爆上がり!」と願っていて、笑った。
ただ、この線路、電車が通る!50分の間、上下線1本ずつ通過した。けたたましくホイッスルが鳴ると、一斉に皆線路上から避難して、電車行ってしまうとまた、この状態。
なかなか、楽しい場所だ!
②旅行会社企画の天燈上げ
バスの駐車場と十分の町の中間点位が会場。
なんとこの会場、日本の台湾統治時代の石炭の採掘場跡地なのだ。多分、採掘した石炭置き場が広場になっててそこが会場だ。
その建物が今も残っている。
スミ
司会の、旅行会社の台北支店勤務の若い女の子は「ここは昔、炭(スミ)を作っていた場所です」と案内してた。可愛いなあ。
ここに、多分バス10台分位の日本人観光客が集結する。第1グループが130名、第2グループが150名。
最初に特大天燈を上げて、段取りを説明される。
参加したグループ人数ごとに畳まれた天燈を1コもらえて、広げて、予め渡されていて前の晩願い事記入済の、両面テープの付きB4サイズのコピー用紙を貼り付ける。町の人が着火してくれたら、上の方を持ちながら、足で下の円形の針金を押さえる。そして、司会の女の子の合図で手を放すと上がるそうだ。
友人と1コの天燈で、私達は第1グループ。手を離したら、想像よりはるかに早いスピードで上がって行く。
綺麗だ。
第2グループの天燈上げは、ゆっくり動画で撮影。
おおっ! 結構、感動! 町の観光客にも見せてあげたかったなあ。
面白かったのは、願い事の紙を貼ったため重かったのか、数個落下してくるのだ。会場の広場内に落下したのもあって、避けて走る人もいた。誰の願い事が落下してしまったんだろう?
この後、各バスの客毎にガイドに引率されて、暗い道を駐車場に戻ったんだが、私達の客1名が行方不明に。実は私達、前日のランタンフェスティバルも今夜も、ガイドさんから「私は迷子です。ガイドの電話番号は下記の通りなので電話をしてくだい」というカードを持たされていたのだ。で、20分程で迷子は無事に生還。
Ⅶ.夕食
台北市内に戻って20:00位から夕食。
やたら、茶色の家庭料理だ。同じ旅行会社のバス達もここで夕食。
食べた店は2階なんだが、1階は、コメダ珈琲とか鶏三和とかココ壱番屋だった。
今回の旅行、前半は土砂降りだったけど、今夜も今日も晴れて良かった。
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