本編前のアメリカ映画の予告編が「トロン」「リロ&スティッチ」「べストキッド」「スーパーマン」と(今、本当に令和か?)と思う程の焼き直しばっかりでさ。(大丈夫なのか?この企画力で。ハリウッド映画!)と思ってたんだが。
あらあ、「ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング」観たら、大丈夫でしょう!と思った。少なくとも、トム・クルーズがいる間は。
3時間近いんだが、ずっとアクション満載で、ハラハラドキドキ。たまにホロッともさせられて。人類絶滅なんて悲惨なラストにはならず、ハッピーエンドと分かっているのに、3時間近く、ずっ~とハラハラドキドキ感を観客に与え続けるのは流石です!
人物の配置も上手でさあ。過去作品の人を時間の流れを踏まえて上手に出してるし。ディズニー映画と違って、人種や性別も違和感なく。軍やSPにいる女性も堂々としてて、そりゃその地位にいるよねった感じで。大統領やその側近たちチームも、尊敬に値する人ばかりでさ。この理想的なアメリカの指導者チームに涙が出そうになったわい。
核ミサイルが発射されそうになって、保有国それぞれの国旗が映し出されるのも効果的で。この国が保有国ですよ!とわざと広く認知させて、だから皆で真剣に監視しないとダメなんですよとトム・クルーズに言われているようで。特に今だから、イスラエルの国旗が映ると、あ~あ、となるなあ。
世界はとんでもなく大変な事になってるのに、相変わらずイーサン・ハントチームはギリギリの所で踏ん張って、ユーモアもあってバランスがいい。世界をエンティティから救ったのは、前作から登場のスリのグレースって・・・。スリの技がこんな所で人類を救うとは。
そして、ネット社会を牛耳ったエンティティに対抗する術は、人間同士の信じる心。
潜水艦からの脱出してチャンバー(減圧室)に入るまでのくだりがなかったり、アラスカの西海岸からあの飛行機で南アフリカまですぐに移動したりとおかしな所は目をつぶろう。減圧症になった私としては、グレースが減圧室に一緒に入ってたけど、体大丈夫か?鼓膜破れなかったか?と気になったけど。
前作で死んだレベッカ・ファーガソン(私は好きだ)演じるイルサへの追悼が何もなかったのはちょっと残念かな。
グレースに拷問しようとしてたガブリエルの部下を惨殺するイーサン・ハントの狂気みたいのもちゃんと描かれてて良かった。まあ、イーサン・ハントの一番の狂気は、スパイとして多分100名以上の人間を殺してきたのに、一般女性と結婚生活が維持できると実行した事だよなあ。
大統領が空母ジョージ・ブッシュの艦長(大統領も艦長も女性)に渡したメモ、「1996.5.22 セルビア」の意味は? 1996年5月22日は 「ミッション:インポッシブル」のアメリカでの公開日でもあり、そこにセルビアとあると、コソボ紛争の時だから、大統領と艦長がその日のセルビアで、深く平和を望んだ事件があったって事なのかな。
とくかく、「映画観たぞ!面白かったぞ!」と思える映画だった。是非、これで完結して欲しい。
↓ このシーンのトムの髪型にちょっと笑えた。結構毛があるねえ。そして、こんな風にカットしてるんだあ。
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