日本公開は2010年2月5日
監督:クリント・イーストウッド
あらすじは「1994年、マンデラ(モーガン・フリーマン)はついに南アフリカ共和国初の黒人大統領となる。いまだにアパルトヘイトによる人種差別や経済格差の残る国をまとめるため、彼はラグビーチームの再建を図る。1995年に自国で開催するラグビー・ワールド・カップに向け、マンデラとチームキャプテンのピナール(マット・デイモン)は、一致団結して前進する。」という映画。
監督!78歳だよ!
いくらスタッフがしっかりしてても、なんでこんなに元気なんだ?
まあ、「グラン・トリノ」や「チェンジリング」に比べれば、やや地味な作りだけどね。
アパルトヘイト撤廃後、白人対黒人の対立を防ぐために、他の事柄に国民の目を向けようとして、マンデラが目に付けたのが「ラグビー」。白人のスポーツをあえて潰さずに、白人の「ラグビー」から、南アフリカという国の「ラグビー」にして、国民を一時的にでも団結させるためにキャプテンを巻き込んで、自国で行われたワールド・カップで優勝に導く。
ラグビーに関しては、決勝での相手・ニュージーランドのオールドブラックスは強いのと、そのユニフォームは知ってた。が、ラグビーにワールドカップがあったんだ・・・。しかも、今回のサッカーのW杯でに南アの治安が不安材料になってるのに、なぜ、政治情勢の落ち着かない1995年に、ラグビーのワールドカップを南アで? 映画を見ながら、それが一番不思議だった。
しかも、旅客機のパイロットが、機体の下に「頑張れ!ボガ!(もちろん英語で)」とペンキで書いたのを見せるために、スタジアムギリギリに、低空飛行したりして・・・。テロの後なのに・・・。
そうかあ、そこまで熱狂的なスポーツなんだあ。
日本のラグビーチームも話題に出てくるよ。逆に、なんでワールドカップに出ちゃったんだよ!という、話題で。
大統領のSPの黒人と白人がだんだん仲良くなっていく様子が、分かりやすい、ホッとする描写だ。そう、大変良い映画だ。
ただ、映画とは別に、刑務所に27年も入ってて、ウィリアム・アーネスト・ヘンリーの詩「インビクタス」を心の支えにしてて、立派に大統領が務まるなら、人生ってなんなんだ? と思った。
人間の偉大さって、経験から身につけるんじゃなくて、生まれ持ったものなのかしらん。若い時に功績が認められて、27年のブランクがあっても、そのカリスマ性で、大統領になれて、おまけに立派に勤めが果たせるなら、30代・40代の悩みや努力ってなんなんだああああ!と、偉大なマンデラ大統領を見て思った。
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