ああっ、この映画も2020年のコロナ禍を忘れないためにも、日本国民が観るべき映画です。
コロナが何なのか、さっぱり分からないかった2020年2月3日。日本の人々はコロナ患者をゾンビの感染者並みの目で見てたし、豪華客船でクルーズしてた客というやっかみもあった。それに、まだ対岸の火事だったし。プリンセスダイアモンド号が停泊してたのは大黒ふ頭だったのに、横浜市民の間では「(海に近い横浜駅の)東口側には行かない方がいい」なんて噂話が出ていたのも事実。
未知の物を怖がるのは、動物の本能。でも、私達は人間なので、冷静に対処するべきだ。
クルーズ船乗員乗客3,700名に、関わった医療関係者や役所の人間など、大勢の人生があるけど、この映画では絞り込んでDMAT側から描いてる。映画だからな。あの時は、あれが最善策だったと。
「真実はいつも一つ」と高校生のコナン君は言ってるけど、確かに事実は一つだけど、真実なんて関わった人の立場や見方でどうにでも解釈できることを64歳の私は知っている。
盛り上がりに欠けているという口コミもあったけど、次から次へと問題が起こるのできちんとした起承転結は構成し辛いよなあ。
DMATの責任者の結城(小栗旬)と現場責任者の仙道(窪塚洋介)の友情も良かったよなあ。日本の平和はこのような人の正義感に支えられているのかあ。二人の演技は相変わらずだったけど。厚生労働省の立花君(松坂桃李)には是非、偉くなってもらいたい。結城と立花の関係って、「踊る大捜査線」の青島と室井さんみたいな感じだったなあ。でも、立花君はちゃんと偉くなってね。日本のために。
森七菜は若過ぎだよなあ。どう見てもアルバイトの女子大生だ。もうちょっと役にふさわしい女優さんがいたろうに。なぜ、この配役なんだろう?
あと、あの動画をあげた教授、この映画をきっかけに攻撃されないかちょっと心配。人の災難を喜ぶマスコミも悪いけど、それに乗っかる方がもっと悪いと思うんだが。例えば、今日なら「午後4時半現在で伊東市役所には200件以上の電話」だそうだが、なんで市役所に電話するんだ?電話対応の市役所職員の心が病むだけじゃないか。
DMATの結城と仙道が職務を全うしたいからと、マスコミ含め外部の騒音を聞かないように頑張ってたじゃないか。