「映画通ほどだまされる!」ってコピーだったから、ネタばれされる前にあわてて観に行った。
そしたら、良くできた、オーソドックスな時間物のSF短編小説だった。時空を超えてるとパラレルワールドができちゃうという、昔からあるSF。(どこでだまされるんだ?)
短編小説らしく、舞台が狭いなりにすっきり良くまとまってるし、ラストも清々しいので後味がいい。
無駄にカッコよくなくて、強くもなくて、目が不安そうにギョロギョロしてて、ちょっと母性本能をくすぐる感じ。本当は、違う顔なんだけどね。あれじゃあ、グッドウィン大尉(フェイク・クライムで女優さんを演じてた人。今回は顔の表情だけの演技だった。)も、思わずキャリアを捨てて、味方になっちゃうよなあ。
シカゴの街もきれいだった。あんなにきれいな川が流れているんだ。最後の公園の場面も、だから湾曲してたのかと納得。ちょっと行きたくなった。
ただ、この“プログラム”に、関わる人間が3人だけって、どうなんでしょう? あと、テロリスト、存在が弱い。
ヒロインのミッシェル・モナハンの身分証明書が出てきた時の28歳という設定にびっくり! ちゃんと年相応にしか見えないんだが・・・。
あと、元の教師の意識というか“存在”は、ふっとばされて、どこに行ってしまったんだろう? これもプログラム? 彼だけが、お気の毒に・・・。