落ち着いた大人になろう!

旅行やら映画やらの独り言

東京都美術館「スコットランド国立美術館 THE GREATS 美の巨匠たち」

2022-05-26 18:07:37 | アート・文化

5月26日 木曜日

前回、メトロポリタン美術館展でお得気分が味わえたので「スコットランド国立美術館 THE GREATS 美の巨匠たち」に行ってみた。

10:00~10:30の日時指定チケットで入場。上野動物園もどんどん人が吸い込まれていたし、東京都美術館も思ってより空いてなかった。

結構、ペンで書かれた習作やエッチングなども多く(全体の93点中30点位)も多かったけど、今、ネットで調べると結構有名な人の有名な絵の習作だったりする。例えば“オシアンの夢”は、アイルランドのケルトの詩人の名前なので調べたら、「グランド・オダリスク」で有名なドミニク・アングルの作品だったり。

なるほど。勉強してない私が悪いのか。

では、気にいった作品を備忘録として列挙。

1.ルネサンス

ヴェロッキオ「幼児キリストを礼拝する聖母(「ラスキンの聖母」)」

ダ・ヴィンチの手伝いがなくたって、やっぱりきれいだ。

 

ラファエロ「「魚の聖母」のための習作」

このラファエロは習作でもなかなか素敵!

↓ 完成品より、こっちの習作の方がいいかも・・・。

 

2.バロック

アダム・エルスハイマー「聖ステパノの石打ち」

縦30㎝位の小さな絵。解説によると、小さな絵を緻密に書くので、作品数もあまりなく、いろんな画家に影響を与えた割には、貧しかったらしい。そんな人でも、ちゃんと400年後まで評価されてる。誰か、彼に今、日本で展示だれてるんだよ!と教えてあげて!と思った。

 

ルーベンス「頭部習作(聖アンブロジウス)」

やっぱ、上手だわ。

 

ベラスケス「卵を料理する老婆」

18歳から19歳の作品だって。やっぱり、凄いわ。

 

レンブランド「ベッドの中の女性」

メインの作品なので、展示している場所がこの1枚だけ飛び出していて、1回目に会場を回った時に、見逃したお馬鹿な私。

 

3.グランド・ツアーの時代

メトロポリタン美術館展で覚えたフランソワ・ブーシェ「田園の情景」

元は別々の絵画だったのを、貴族が3点購入して並べて飾ったらしい。長辺2m以上。きれいだったし、この絵を飾れる家も素晴らしい。これが、今回1番のお気に入り。3枚並んだ絵葉書があったので、購入しようとしたんだが、長辺10㎝まで縮小されているので全然良さが伝わってこなくて辞めた。

 

フランチェスコ・グアルディ「ヴェネツィア、サンタ・マリア・デッラ・サルーラ聖堂」

「ヴェネツィア、サン・ジョルジョ・マッジョーレ聖堂」

縦50㎝位の小さな作品なんだけど、描かれてる小さな人々の動きがちゃんと分かる!と言う、ちょっとびっくりした作品だった。

 

4.19世紀の開拓者たち

フランシス・グランド「アン・エミリー・ソフィア・グランド(“デイジー”・グランド)、ウィリアム・マーカム夫人」

画家の嫁ぐ娘を描いた作品。多分、原寸大。凄い迫力があった。

 

ジョン・コンスタブル「デダムの谷」

ターナーより、私はこっちの方が好きだな。

 

エドウィン・ランドシーア「荒野の地代集金日」

トラファルガー広場のライオンを作った人の絵。横が2m半位ある大きい絵なんだが、題名とかかれている絵の内容がさっぱり分からない。図録を立ち読みしたら、地代の集金とか、狩に来た貴族か軍人を襲うという歴史的事件をモチーフにしたらしいんだが。絵だけ観てると、かがみながら望遠鏡をのぞき込む人が大勢いて、何がなんだかさっぱり分からない。という意味で、印象に残った。

 

ジョン・エヴァレット・ミレイ「古来比類なき甘美な瞳」

凄い邦題だなあ。英語だと“Sweetest eyes were ever seen”だ。なんか見た事があるなあと思ったら、ロンドンで見損ねた「オフィーリア」の人だ。今、ネットで調べたら、なかなか愛を貫いた人なのねえ。

2時間半位いた。結構じっくり見たかもね。

エディンバラ、行けるかなあ・・・。前は直行便飛んでたんだけどなあ・・・。スコットランド、ゆっくり行きたいなあ。

 

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特別展「洞窟遺跡を掘るー海蝕洞窟の考古学ー」神奈川県立歴史博物館

2022-05-20 18:36:27 | アート・文化

5月17日 火曜日

川崎浮世絵ギャラリーに行った時にポスターを観て、小雨の中、関内駅から神奈川県立歴史博物館へ。

どこ?と思ったら、この建物が博物館だったのか。建物は知ってたけど、入場するのは初めてだ。

関東大震災(火事で内部は焼けたけど)や太平洋戦争での被害を免れた建物だ。横浜正金銀行の建物だったそうだが、横浜銀行の前身かと思ってたら東京銀行(現・三菱UFJ銀行)だったそうだ。この近辺は空襲されなかったんだ。

 

特別展「洞窟遺跡を掘るー海蝕洞窟の考古学ー」

赤星忠直さんと言う横須賀市の人が、コツコツと発掘作業と分類作業をしたらしい。偉いな。途中、太平洋戦争の時には兵隊にも取られたらしいが、無事に帰ってきて発掘を続けたらしい。戦争って、人材を平気で踏みにじるって意味でも怖いな。

↑ これは常設展にあった模型だけど、こんな風に縄文~弥生~古墳時代位まで三浦半島の海蝕洞窟で人々が暮らしていたそうだ。そんな時代の、石器やら土器やら貝で作った道具などが並ぶ。

そんな中、私が面白いと思ったのが2点。

その1.弓弭(ゆはず)

弓弭=弓の両端の、弦の輪をかける部分

だそーだが、本当かなあ。動物の骨とか木で、弓弭としてこんな繊細な細工を作る必要があったのかあ?

 

その2.卜骨(ぼっこつ)

「亀甲 きっこう ・獣骨などを焼いて、その割れ目の形で吉凶を占う方法。 古くから中国などで行われ、日本でも弥生時代には行われた。」

どうも肩甲骨に焼いた金属の細い突起物を刺して、穴が開きやすいかどうかで占ったらしい。

三浦半島と向かいの房総半島で見つかっているらしい。なんか、不思議だ。

 

常設展

↑ 家の近所でこんなの出てきたら楽しいだろうなあ。

↑ 相模国分寺の模型。8世紀半ばに、相模にこんな建物を建てられるとは・・・。

↑ 円覚寺仏舎利殿模型

北鎌倉駅から近いから、親しみはあるんだが、今一、その凄さが分からない私であった。

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歌川国芳「木曽街道六十九次之内」 川崎浮世絵ギャラリー

2022-05-14 13:43:22 | アート・文化

5月12日 木曜日

川崎駅の川崎駅前タワー・リバークにある「 川崎浮世絵ギャラリー」へ。

川崎市民だし、500円だし。

歌川国芳「木曽街道六十九次之内」』をやっていた。

展示室は、文字通りギャラリー。いつでも会議室転用OKな感じ。

‎『木曽街道の名所錦絵シリーズとしては、本作に先行して天保6年(1835)より刊行された歌川広重と渓斎英泉の合作《木曽海道六拾九次之内》が有名です。 しかしながら、国芳の木曽街道は単なる名所風景画ではなく、各宿場名から語呂合わせで連想される伝説や歌舞伎の名場面となっており、国芳の洒落っ気が発揮されています。』

そうなんだよ。嘉永5~6年(1852~53)に刊行されてるんだが、各宿場町の風景がじゃなくて、地名から発想した芝居の名場面集! 

苦し紛れのマーケティング戦略みたいなあ。大ヒットしたのかは知らないが・・・。いろいろ仕掛けるな、浮世絵業界! 

↑ 八犬伝だし

 

↑ 浦島太郎だし

 

↑ 在原業平もいるし

 

↑ 達磨大師もいるし

 

↑ 鞍馬山の義経もいるし

凄いなあ、木曽街道関係なしだ。

しっかりした解説が各絵にあるので読みながら、じっくり1時間近く過ごした。

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国立新美術館「メトロポリタン美術館展-西洋絵画の500年-」

2022-03-26 14:53:33 | アート・文化

3月21日 祝・月曜日 15:00入場

「メトロポリタン美術館展-西洋絵画の500年-」

 

前日の午後、ネットでチケット購入。午後分はその時点で、まだチケット購入可能。当日、国立新美術館に着いたら、15:00からの当日券を販売してた。

ので、空いてるのかな?と思って入場したら、会場内凄い人じゃん。こんなに入れて大丈夫か?と思ったら、展示されてる絵画が1点1点大きいので大丈夫、ゆっくり見られた。

ラファエロの《ゲッセマネの祈り》が一番小さくて、幅30cmなくて、人だかりがして見難かったんだが・・・。

ん~、ラファエロが20か21歳の時の作品だそーだが、「繊細優美な作風」だそーだが、そーかあ? あまりこの作品の良さが分からん。

 

全体的に、全盛期の紅白歌合戦を見たような満足感だった。改装中のメトロポリタン美術館の私でも知ってる有名人の作品だらけ。

気に入った作品を備忘録として列挙。

 

Ⅰ.信仰とルネサンス

フラ・フィリッポ・リッピ《玉座の聖母子と二人の天使》

 

エル・グレコ《羊飼いの礼拝》

どんなに遠くからでも、異才を放つ目立ちぶり。

 

パオロ・ヴェロネーゼ《少年とグレイハウンド》

《カナの婚礼》などを描いた人かあ。少年と犬だけなのに、やっぱ上手だわ。

 

ティツィアーノ・ヴェチェッリオ《ヴィーナスとアドニス》

プラド美術館にもほぼ同じ構図の作品があるそうだ。

 

Ⅱ.絶対主義と啓蒙主義の時代

ペーテル・パウル・ルーベンス《聖家族と聖フランチェスコ、聖アンナ、幼い洗礼者聖ヨハネ》

 

グイド・カニャッチ《クレオパトラの死》

きゃー色っぽい!

 

ディエゴ・ロドリゲス・デ・シルバ・イ・ベラスケス《男性の肖像》

隣にはベラスケス工房の作品が並ぶ。よく工房の作品と本人作品を分けられるなあ・・・。

 

バルトロメ・エステバン・ムリーリョ《聖母子》


やっぱり、ムリーリョは可愛い。

 

シモン・ヴーエ《ギターを弾く女性》

これも色っぽい。今展示会では結構フランスの画家の作品が並んでた。フランス人の絵画(イタリアで修行してるけど)も素敵だなあと思った。

 

フランソワ・ブーシェ《ヴィーナスの化粧》

 

ヨハネス・フェルメール《信仰の寓意》

フェルメールがその他大勢扱いされている・・・。それぐらい周りが有名人。宗教的メッセージが強い絵。

 

Ⅲ.革命と人々のための芸術

観客で観ている紅白歌合戦というより、ここまで有名どころが並んでると、番組打ち上げのパーティーに参加してる気分。

クールベ2点にコロー、マネ、モネ、ルノワール、ドガ、ゴーギャン、ゴッホ、セザンヌ、シスレーと。ありがたいこっちゃ。

大満足の楽しい時間だった。

六本木から歩いたんだが・・・。よく遊んでた30年前の面影は全くなく。そうだよなあ。斜めの道に入る所のラーメン屋の建物が残っていたけど廃墟になってた。

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東京国立博物館 特別展「ポンペイ」

2022-03-10 21:50:14 | アート・文化

3月6日 日曜日 14:30~

特別展「ポンペイ」

なんてシンプルな展示会名なんだろう! ナポリ国立考古学博物館からの150点を展示。

紀元79年、ヴェスヴィオ火山の噴火で火山灰の下に閉じ込められたポンペイ遺跡からの出土品。おまけにフラッシュは禁止だけど写真撮影OK。

遺跡好きな私は、2005年の8月にポンペイ遺跡にツアーで行ってるんだが、ナポリは治安が悪いからと博物館はツアーのコースに入ってなかった。そして私は遺跡の建物や人の石膏型にはしゃいで、全く出土品の事が頭になかった。なので、今回行って、ゆっくり見られて良かった。

とにかく2,000年前だよ。2,000年前に、この技術だよ。

 

まず、ブロンズ。2,000年前にコレ!ロダンの立場がなくなるのではないかと思う位だ。

↑「 剣闘士が着用したパレード用の兜」

↑ 「ペプロスを着た女性」 彩色が残っている。ブロンズに彩色してたんだ。

↑ 「竪琴を弾くアポロ」顔は噴火の際の火傷の跡かなあ。目の材質がちょっと怖い。

↑ 「水道管のバルブ」凄くないか!2,000年前だよ。うちの前の道路、今『古くなった水道管を交換してます』の工事中なのに。

↑ 医療器具の「膣鏡」 どうやって使用したのかは全く分からないが、どー見ても18世紀になってからの医療器具にしか思えん。これで何をしたんだろう?

と、やたら『ブロンズ』に驚かされた展示会だった。

 

次はガラス

↑ 「千華文ガラス杯」 どうやって作ったんだあ?

↑ 「青い水差し」 2,000年前だよん。

↑ 「ブドウ摘みを表した小アンフォラ(通称「青の壺」)」のアップ。

繊細なフォルムの青い壺の上に、白いガラスを重ねて焼いて、削ってる・・・。どんだけ手間をかけているんだあ!

ガラスじゃないけど

↑ 「黒曜石の杯」 黒曜石にサンゴやラピスラズリ、孔雀石、金などを象嵌細工した直径20センチ位の杯。

 

もちろん、大理石も凄い。しかも埋まってただけあって、ほぼ完全に残ってる。

↑ 「ビキニのウェヌス」 金色の色彩がしっかり残ってる。

↑ 「ヒョウを抱くバックス」

↑ 「エウマキア像」服のドレープが見事!それを上野でかぶりつきで見られる幸せ。

 

もちろん、モザイク画も素晴らしかったけどね。

↑ 「葉綱と悲劇の仮面」

↑ 「ネコとカモ」

↑ 「ナイル川の風景」 一緒に行った友人曰く「こりゃ、カバを実際見た事ないのに想像で描いたな。」その通りだと思った。

とにかく「ブロンズ」に感動した展示会だった。

 

で、東京国立博物館に行った時に必ず覗く「考古展示室」に行ったんだが・・・。

いつもなら可愛く見えるんだが・・・。6世紀かあ。ポンペイ展は1世紀の展示物だったのにと、ちょっとショボンとした私であった。

 

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東京都美術館「ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展」

2022-02-20 20:18:08 | アート・文化

2月20日 日曜日 12:00~12:30入場

フェルメールなのに日曜日なのに、コロナ禍で、入場チケットもネット予約のみなので、そんなには混んではなかった「ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展」。

会場は暑かった。コート預ければよかった。コートを脱いでもまだ暑かった。この記事にも詳しい。

Ⅰ.レンブラントとオランダの肖像画

メインはこのレンブランドの「若きサスキアの肖像」なんだが、顔が怖い。21歳に見えない。でも、エッチングにもあった『酒場のレンブラントとサスキア(放蕩息子)』(元絵はエルミタージュ美術館)を見ると、仲が良さそうだった。昔、アムステルダムのレンブラントの家に行った時、エッチングの道具はいっぱい並んでいたのを思い出した。

 

Ⅱ.複製版画

当時の、本物を見られない一般人向けのエッチングも結構見ごたえあり。現物の、その当時の油絵と一緒に並んでたから、想像しやすくて見やすかった。

 

Ⅲ.ライデンの画家-ザクセン選帝侯たちが愛した作品

↑ ヘラウト・ダウの「歯医者」。こんな風に、だまし絵のように窓枠を使ってて面白かった。

 

↑ 今回一番カッコ良かった、カスパル・ネッチェルの「手紙を書く男」。

このコーナーが一番見ごたえあったと思う。

 

Ⅳ.《窓辺で手紙を読む女》の調査と修復

修復作業(古いニスを綿棒で溶かしながら取って、その後顕微鏡みたいのを覗きながら、手術用のメスで上に塗られてた絵具をはぎ取る)の過程をビデオで説明し、修復後の絵とエッチングを展示しているコーナー。

↑ 修復前

↑ 修復後

この絵に当たるピンライトの角度が変でさあ、絵の右側から見ると上半分(修復されたキューピットの絵)にライトが反射して、白くなって見えないんだよ。

この場合、美術館の人にその旨報告した方がいいのかな? 私ごときがそう思うんだから、誰かもう言ってるのかな?

 

Ⅴ.オランダの静物画―コレクターが愛したアイテム

↑ ワルラン・ヴァイヤンの「手紙、ペンナイフ、羽根ペンを留めた赤いリボンの状差し」。1658年の作品だよ。これが! Ⅰに彼の自画像もあった。なかなか革新的な人だ。

 

Ⅵ.オランダの風景画

既視感が凄い。

 

Ⅶ.聖書の登場人物と市井の人々

レオナールト・ブラーメルの「神殿で祈るソロモン王」が、筆のタッチが他の作品とは異なっていて、目を引いたんだが。画像は見つからず・・・。

代りに彼の「ベツレヘムに向かう三賢人」を貼っておく。他の作品はこんな感じ。なかなか良いと思わないか。

 

見終わって、外に出たら、ちょっと春だった。

 

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巨大映像で迫る五大絵師 ─北斎・広重・宗達・光琳・若冲の世界─

2021-09-01 22:05:34 | アート・文化

有給とって行ってきた、大手町の「巨大映像で迫る五大絵師 ─北斎・広重・宗達・光琳・若冲の世界─

チケットは前日ネット手配して、ファミマで発券。平日フリー券2,000円。70歳以上は無料でチケットがいらない。

大手町三井ホールで、毎時10分と40分スタート。

11時40分着で、すぐに部屋へ。客は1/4位かな。多分、ほとんどが70歳以上だ。

まず第1の部屋で、100人位の映画館のスクリーンでお勉強。20分位。

↓ 北斎の富岳三十六景、広重の東海道五拾三次

↓ 俵屋宗達の⾵神雷神図屏⾵と源⽒物語関屋澪標図屏⾵

尾形光琳⾵の神雷神図屛⾵と菊図屏⾵

作者不詳の鞍⾺・厳島図屏⾵と⼆条城⾏幸図屏⾵

↓ 伊藤若冲の仙⼈掌群鶏図

これらが、いかに精密に書かれているか、拡大して解説。〇〇展で上映している解説ビデオみたいな感じ。

確かに凄い。行列を描いた作品は、実寸は1円玉よりかなり小さいのに、一人ひとりの表情が生き生きと描かれてる。おしゃべりしている内容も推測できる位。北斎と広重は、本人の元絵の細かさも凄いが、彫師の技術も良く分かる。

次に、左右正面にスクリーンがある三大スクリーンの部屋へ。で、勉強ルームで見た絵をもう一度観る。もちろん音楽は凝ってるし、ちょこっとだけ尾上松也が出演してる。

でも、人間の視界は120度位だからなあ。スクリーンは確かに大きいけど、ん~、大きいスクリーンって他にもいろいろ見た事あるし。

その後、10分間写真撮影OK用の映像が流れる。写真はその時に撮影したもの。

そして廊下に「Digital北斎✕広重コーナー」という60インチないモニターが並んでいるコーナーで終わり。

定期券内だから交通費かかってないけど、これで2,000円かあ。映像の内容的には、家のテレビで充分だなあ。

普段大きなスクリーンで映像を見てない70歳以上の方は無料なので、是非。

 

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東京国立博物館「聖徳太子と法隆寺」

2021-07-24 16:03:20 | アート・文化

7月17日 土曜日

始まったばかり。ネット予約で13:30から入場。空いてはいない。

公式HPはこちら

聖徳太子と言えば、私の世代にとっては山崎涼子の「日出処の天子」だ。超能力者だ。そして一万円札だ。

なのに最近は、慣れ親しんだ一万円札の肖像画も別人かもとか、もしかしたらいなかったも知れないとかになってきて・・・。

でも、この展示会では、ちゃんと聖徳太子がいた。聖徳太子が使ったもしれな牙笏とか匙とか、もしかしたら聖徳太子が入っていたかもしれない棺の一部もあった。

良かった、実在の人物じゃん。

で、平安自体になったから「救世観音」の生れ変り説が出てきて仏として崇めるようになったらしい。

現存最古とか国宝がいっぱい!

実際に法隆寺に行ってもなかなか間近で見られない仏像達がかぶりつきで見られる。

物によっては、結構色彩が残っていた。

気に入ったのは、C聖徳太子と仏の姿の153地蔵菩薩立像↓

もう一つが、E法隆寺金堂と五重塔の172の観音菩薩立像。こっちは検索しても、なんか違う画像のような気がして・・・。

↑最後の伝橘夫人念持仏逗子も凄いいい仕事してた。壁面に光背の10倍位に引き延ばした写真が飾られてるんだが、あんなに拡大してても、見とれる。構図と細工が素晴らしかった。

やっぱ、秋になったら、奈良に行こう!

この後、庭園が公開されていたので見学。

さらに、不忍池へ。

午前中だったら、ハスもさいていたんだろうなあ。

清水観音堂。

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「クールベと海展」パナソニック汐留美術館

2021-06-07 21:25:32 | アート・文化

6月6日 日曜日

美術館や映画館で飛沫が飛ぶのだろうか? 疑問だ。

営業再開できて良かった。会期はかなり短くなったけどね。ネットで日時指定予約して行ってみた。

パナソニック汐留美術館は狭いので日時指定予約制度で良かった。展示品は59展。6点ある「波」のうちの1点のみオルレアン美術館所蔵で、あとは全て日本の県立美術館や市立美術館の所蔵だ。バブルの時に買い集めたのかな? この時代の作品を、日本はどんだけ持ってるんだろうか?

なので、コローやモネ、クールベも何点かは見た事のある作品だった。ポーラ美術館で「?」と思った、モネの「アヴェルの門」もあった。

展示作品やクールベについては、(当然)公式HPが詳しい。

こんな感じで、メインの「波」が6点並んでるんだけど、私が一番好きだったのは ↓

こののどかな風景。波はなんだかなあ。好きじゃない。

あとは、ウジェーヌ・ブーダン「浜辺にて」↓

小さな作品だけど、当時の、富裕層の社交場であった「海水浴」の雰囲気が伝わってくる。

で、クールベ。なぜ、私は新潮美術文庫の「クールベ」を持っているのだろう? 

自分のブログを検索してみたら、2013年12月に「モネ、風景を見る目」国立西洋美術館で、今回も展示されていたクールベの「雪の中の狩人」と「雪の中の小鹿」を好きだと言ってた。

多分、この初期の自画像「黒い犬を連れたクールベ」のイケメンぶりで好きになったのかな?

これをパリのプティ・パレ(パリ市立美術館)で2013年の11月に見て、「クールベ」って覚えて、2013年のモネ展で再確認したのかな?

いずれにしても、クールべの絵は、私は人間を書いた海以前の世俗画というのか、そっちの方が好きなんだけど。

クールベは58歳で、いろいろあって没。あ~、彼より2年長く生きてる私。

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金魚 アートアクアリウム

2020-09-10 20:53:20 | アート・文化

私の仕事をしてもらっているパートさんが今日は休みだ。なら、私も有給消化日にしよう!

せっかくの平日。土日は混んでる金魚のアートアクアリウムに行こう!と、ネット予約。

ん?今年から常設なんだ。ん?ネットで金魚の元気がないとニュースになっている。まあ、行ってみよう!

張り切って、斎藤工の音声ガイドも借りたけど、いらなかったなあ。内容はないし、ボリュームが大きいBGMに声はかき消されるし、会場が暗いから音声ガイドのナンバーが探せないし。

1.水端

入り口。入場料2,300円がちょっと心配になる。

おおっ、だんだん楽しくなってきた。一眼レフで写真を撮りまくっている人も大勢いた。一眼レフ、欲しいな。

2.浮世

「花魁道中」という作品らしい。

 

金魚は作品のパーツの一部で、あとはライティングの要素が大きい。けど、きれいだ。

 

「3.神秘」に向かう途中の通路

 

ここは、金魚が生き物として扱われてる。

3.神秘

「金魚の社」

最後の見せ場。ここは金魚というより、ライティングと上部のプロジェクトマッピング(?)の映像の世界だ。

2階に登るとゆっくり見られる。楽しい!

もっと混んでいるかと思ったら、結構他の人はスルーしてた。

2階は、お洒落なカフェやら、物販コーナーやら。能舞台もあった。

 

インバウンド狙いで常設展示にしたんだろうなあ。建物自体は仮に建てたみたいな感じだったけど。

金魚は確かに、各水槽共2~3匹瀕死状態だった。

でもね、観に行って良かったよ。アートだった。

 

 

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