5月26日 木曜日
前回、メトロポリタン美術館展でお得気分が味わえたので「スコットランド国立美術館 THE GREATS 美の巨匠たち」に行ってみた。
10:00~10:30の日時指定チケットで入場。上野動物園もどんどん人が吸い込まれていたし、東京都美術館も思ってより空いてなかった。
結構、ペンで書かれた習作やエッチングなども多く(全体の93点中30点位)も多かったけど、今、ネットで調べると結構有名な人の有名な絵の習作だったりする。例えば“オシアンの夢”は、アイルランドのケルトの詩人の名前なので調べたら、「グランド・オダリスク」で有名なドミニク・アングルの作品だったり。
なるほど。勉強してない私が悪いのか。
では、気にいった作品を備忘録として列挙。
1.ルネサンス
ヴェロッキオ「幼児キリストを礼拝する聖母(「ラスキンの聖母」)」
ダ・ヴィンチの手伝いがなくたって、やっぱりきれいだ。
ラファエロ「「魚の聖母」のための習作」
このラファエロは習作でもなかなか素敵!
↓ 完成品より、こっちの習作の方がいいかも・・・。
2.バロック
アダム・エルスハイマー「聖ステパノの石打ち」
縦30㎝位の小さな絵。解説によると、小さな絵を緻密に書くので、作品数もあまりなく、いろんな画家に影響を与えた割には、貧しかったらしい。そんな人でも、ちゃんと400年後まで評価されてる。誰か、彼に今、日本で展示だれてるんだよ!と教えてあげて!と思った。
ルーベンス「頭部習作(聖アンブロジウス)」
やっぱ、上手だわ。
ベラスケス「卵を料理する老婆」
18歳から19歳の作品だって。やっぱり、凄いわ。
レンブランド「ベッドの中の女性」
メインの作品なので、展示している場所がこの1枚だけ飛び出していて、1回目に会場を回った時に、見逃したお馬鹿な私。
3.グランド・ツアーの時代
メトロポリタン美術館展で覚えたフランソワ・ブーシェ「田園の情景」
元は別々の絵画だったのを、貴族が3点購入して並べて飾ったらしい。長辺2m以上。きれいだったし、この絵を飾れる家も素晴らしい。これが、今回1番のお気に入り。3枚並んだ絵葉書があったので、購入しようとしたんだが、長辺10㎝まで縮小されているので全然良さが伝わってこなくて辞めた。
フランチェスコ・グアルディ「ヴェネツィア、サンタ・マリア・デッラ・サルーラ聖堂」
「ヴェネツィア、サン・ジョルジョ・マッジョーレ聖堂」
縦50㎝位の小さな作品なんだけど、描かれてる小さな人々の動きがちゃんと分かる!と言う、ちょっとびっくりした作品だった。
4.19世紀の開拓者たち
フランシス・グランド「アン・エミリー・ソフィア・グランド(“デイジー”・グランド)、ウィリアム・マーカム夫人」
画家の嫁ぐ娘を描いた作品。多分、原寸大。凄い迫力があった。
ジョン・コンスタブル「デダムの谷」
ターナーより、私はこっちの方が好きだな。
エドウィン・ランドシーア「荒野の地代集金日」
トラファルガー広場のライオンを作った人の絵。横が2m半位ある大きい絵なんだが、題名とかかれている絵の内容がさっぱり分からない。図録を立ち読みしたら、地代の集金とか、狩に来た貴族か軍人を襲うという歴史的事件をモチーフにしたらしいんだが。絵だけ観てると、かがみながら望遠鏡をのぞき込む人が大勢いて、何がなんだかさっぱり分からない。という意味で、印象に残った。
ジョン・エヴァレット・ミレイ「古来比類なき甘美な瞳」
凄い邦題だなあ。英語だと“Sweetest eyes were ever seen”だ。なんか見た事があるなあと思ったら、ロンドンで見損ねた「オフィーリア」の人だ。今、ネットで調べたら、なかなか愛を貫いた人なのねえ。
2時間半位いた。結構じっくり見たかもね。
エディンバラ、行けるかなあ・・・。前は直行便飛んでたんだけどなあ・・・。スコットランド、ゆっくり行きたいなあ。