もみさんの一日一冊遊書録( 2011年9月1日 スタート!: メメント・モリ ) ~たゆたえど沈まず~

年とともに人生はクロノロジー(年代記)からパースペクティブ(遠近法)になり、最後は一枚のピクチュア(絵)になる

150215 衆参両院の「テロ非難決議」を非難する!「テロの本質」を真面目に語る政治家はいないのか!

 真面目に「テロの本質」を考えれば、その原因が、決して宗教の違いにあるのではなく、世界的に広がる富の偏在、極端な格差拡大、差別構造の継承、及びパレスチナ問題、それらによる<若者たちの絶望>にあることは、実は誰もがわかっていることだろう! それを「世界には凶悪なテロリストが大勢いて、こいつらを叩き潰せばテロが無くなる」なんて話に無理やりすり替えている。誰も、「テロの本質が、日本・世界の社会構造が抱える富の偏在・格差の拡大及びパレスチナ問題の<野放し状態>にこそある」という本質を語らないし、見させようとしない。そして、凶悪なテロリストへの恐怖ばかりを煽りたてている。これはまさにオーウェルの「一九八四年」の世界と同じだ。今回の国会の「テロ非難決議」に社民党・共産党まで加わっていたのには、あきれ果てた。「誰も本質を見ようとしない。」「武力で世界中の<絶望した若者たち>を封じ込めるべきではないし、不可能だ!」

秋原葉月さん「Afternoon Cafe」ブログから

※(1)「もちろん、普通の人間は戦争を望まない。しかし、国民を戦争に参加させるのは、つねに簡単なことだ。とても単純だ。国民には攻撃されつつあると言い、平和主義者を愛国心に欠けていると非難し、国を危険にさらしていると主張する以外には、何もする必要がない。この方法はどんな国でも有効だ」byヘルマン・ゲーリング ※(2)いつの時代も大衆をファシズムに煽動する手口は同じ。なのに同じ手口に何度も騙されるのは過去に学んでいないから。格差を広げ、セイフティネットを破壊し、冷徹な自己責任論が横行する社会を継続させるのは簡単だ。今よりもっと格差を広げ、セイフティネットを破壊する政策をとればよい。そうすれば人々に自己責任論がもっと浸透し、草の根から勝手に右傾化してくれる。

辺見庸さんのブログから

・権力をあまりに人格的にとらえるのはどうかとおもう。口にするのもおぞましいドブの目をしたあの男を、ヒステリックに名指しでののしれば、反権力的そぶりになるとかんがえるのは、ドブの目をしたあの男とあまり変わらない、低い知性のあらわれである。権力の空間は、じつのところ、非人格的なのだ。だからてごわい。中心はドブの目をしたあの男=安倍晋三であるかにみえて、そうではない。ドブの目をしたあの男はひとつの(倒錯的な)社会心理学的な表象ではありえても、それを斃せば事態が革命的に変化するようなシロモノではない。権力には固定的な中心はなく、かくじつに「われわれ」をふくむ周縁があるだけだ。ドブの目をしたあの男は、陋劣な知性とふるまいで「われわれ」をいらだたせ、怒らせるとともに、「われわれ」をして社会心理学的に(かれを)蔑視せしめ、またそのことにより、「われわれ」が「われわれ」であることに無意識に満足もさせているのかもしれない。ところで、「われわれ」の内面には、濃淡の差こそあれ、ドブの目をしたあの男の貧寒とした影が棲んでいるのだ。戦争は、むろん、そう遠くない。そう切実にかんじられるかどうか。いざ戦争がはじまったら、反戦運動が愛国運動化する公算が大である。そう切実に予感できるかどうか。研ぎすまされた感性がいる。せむしの侏儒との「ふるいつきあい」がベンヤミンのなにかを決定した。そう直観できたアレントほどするどくはなくても、研ぎすまされた感性がいる。けふコビトがきた。ミスドにいった。(2015/11/11)

7 014 小林公夫「中学受験に合格する子の親がしていること」(PHP新書:2010)感想3+

2017年10月31日 21時27分30秒 | 一日一冊読書開始
10月31日(火):  

219ページ    所要時間3:00       古本216円

著者54歳(1956生まれ)。法学者、作家、桜美林大学北東アジア総合研究所客員研究員。専門は医事刑法、医事法、生命倫理。一橋大学博士(法学)・法第114号。一橋大学橋本正博教授門下生。東京都中野区出身。

無難な内容の本である。いろいろとヒントも盛り込まれている。けれども読み続けていて、ふと気付く。「この著者が想定している読者、この著者が例示している中学受験をしている家庭は、一般の家庭ではない。まず、夫婦がそろっていて、夫婦ともに高い学歴があり、それを子どもに継承しようとしている。要するに、庶民ではない。」

まあ、現実に中学受験を志し、勝ち上がっていくのは一定以上の富裕層が多いのだとしても、読み手に違和感を覚えさせるほどの表現、内容にしてしまうと「なんだかなあ…。言ってることはわかるんだけど…。」って気分になってしまう。

それなりに付箋もしてきちんと目を通し、参考にはなったが、著者の「当たり前」が、実は多様化し、格差が広がった現代社会においてかなり偏った印象を与えるのは、あまり賢いとは言えない。感想4でもよかったが、3+にとどめた。

【内容紹介】受験指導の超プロである著者が、中学受験に合格した子の親、有名塾の現役エース講師を徹底的に取材。その結果、著者が長年の経験から得た以下の仮説が見事に実証された。「放任でもなく過干渉でもない『援助のまなざし』が子どもを伸ばす」。本書はその具体的方法を解説する。「褒めるだけではなく、驚く」「親が生徒になり聞き役に徹する」などの他、「算数ーー親が問題を解こうとするな」「理科ーー計算問題は後回しにしよう」など科目別対策法も充実。さらに、「子どもの能力・適性を客観視せず、ブランドだけで志望校を決める」など、子どもを不合格にする親が陥りやすい五つの過ちも述べる。結びでは、「人生における中学受験の意義ーー学びの果てにあるもの」について考える。ベストセラーとなった『「勉強しろ」と言わずに子供を勉強させる法』(PHP新書)の著者の力作。
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171030 一年前: 78万PV超:

2017年10月30日 21時42分26秒 | 一年前
10月30日(月):
161028 78万PV超:
10月28日(日):      記録ですm(_ _)m。ブログの開設から1847日。 アクセス:閲覧 732PV/訪問者 142IPトータル:閲覧 780,550PV/......
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171029 109万PV超:

2017年10月30日 21時34分40秒 | 閲覧数 記録
10月29日(日):記録ですm(_ _)m。ブログの開設から2213日。  

アクセス:閲覧 1,033PV/訪問者 230IP

トータル:閲覧 1,090,087PV/訪問者 289,272IP

ランキング:3,510位 / 2,778,771ブログ中  週別 2,652位
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7 013 藤原和博「35歳の幸福論 成熟社会を生きる12の戦術」(幻冬舎:2010)感想3+

2017年10月30日 02時24分21秒 | 一日一冊読書開始
10月29日(日):    

288ページ    所要時間2:15     ブックオフ108円

著者55歳(1955生まれ)。前杉並区立和田中学校校長。大阪府知事特別顧問/東京学芸大学客員教授。78年東京大学経済学部卒業後リクルート入社。東京営業統括部長、新規事業担当部長などを歴任。93年からヨーロッパ駐在、96年から同社フェロー。2003年4月から杉並区立和田中学校校長に、都内では義務教育初の民間人校長として就任。08年4月からは校長を退職して全国行脚へ。橋下大阪府知事から教育分野の特別顧問を委託され、大阪の小中高の活性化と学力Upに力を貸す

流し読み。眺め読み。気になったところだけ少し立ち止まる。著者は、長年、俺と同じタイプ(少し大判のB5版)のダイアリーノートを使っている。

俺にとって最もなじみにくい苦手なタイプの書き手である。ちょっと齋藤孝と重なる感じ。世の中をスイスイと生きてあまりこだわりや苦しみを感じないで生きているように見えてしまう。そして、目線が真ん中より上に向いていて、下層の人々へ関心を向けようとしない。実際は、もちろんわからないが、著者の本を読む限りではそう感じてしまうのだ。いわば、勝ち組の指導者、<勝ち組マスター>という印象で、著作の多くも薄味に思えて、俺にはあまり親しみを覚えることができないのだ。

しかし、すべての著作がダメかというと、基本的には実践・実行の手引き的立場で書かれる本が多いので、中にはかなり良い本も書いている。著者の本は思索向けというよりは、何かを実践したり、やり遂げたいと思っている人にとって、大きな役に立つ内容であると思う。そのため著者の立場を全否定して切って捨てるわけにもいかない。手に取れば、読みやすさもあって読んでしまう。例えば、下の本は2度読み返している。大変参考になってお世話になった本である。
「 4 065 藤原和博「建てどき」(情報センター出版局:2001) 感想5 」 2015年04月07日 02時05分52秒 | 一日一冊読書開始
「 5 005 藤原和博「建てどき」(情報センター出版局:2001) 感想5 」 2015年09月06日 05時11分13秒 | 一日一冊読書開始

俺とは立ち位置が違うので、否定したいのだが、良いところもあり無視もできない。世の中には、ずば抜けてるわけではないが、こういう頭の良い、器用な人もいるという印象である。ちょっと厄介な存在である。

【目次】序章:私たちは何のために生きているのか?-人生を図解すると幸福の形が見えてくる/第1章:不動産ーマンションを買うな、「物語」を買え/第2章:株ー投資は引き際を知るための訓練と心得よ/第3章:身につけるものー「クレジット」を得るために、戦闘服の超合理主義を徹底せよ/第4章:子育てー子どもを自立させたいなら小中学校くらいは地元の公立に入れよ/第5章:結婚ー肩書が通用しない暗闇でお見合いをせよ/第6章:手帳ー情報を編集し、プレゼン術で命を吹き込め/第7章:社外コミュニティー名刺を出さずに通用する人間関係を作れ/第8章:クルマー新車を買うな、照れずにママチャリで走れ/第9章:アートー心の贅沢のためのキャッシュを惜しむな/第10章:ペットー犬の名前には「引き寄せの法則を込めよ/第11章:病気ー病気を利用して自分をリストラせよ/第12章:宗教ー“無宗教です”は通らない。宗教を道具として使え/終章:もう一度、人生の図解について

【内容情報】人生とは何か?仕事とは何か?幸せとは何か?不動産・投資・結婚・子育て・クルマ・病気・人間関係・宗教…すべての答えなき問いに答えるベストセラー『35歳の教科書』の実践版。
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7 012 重松清「娘に語るお父さんの歴史」(ちくまプリマー新書:2006)感想3+

2017年10月29日 15時44分24秒 | 一日一冊読書開始
10月29日(日):  

173ページ    所要時間1:55    ブックオフ108円

著者43歳(1963生まれ)。岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒。出版社勤務、「早稲田文学」編集などを経て、さまざまなジャンルを手がけるスーパーライターとして活躍した。1991年『ビフォア・ラン』で作家デビュー。1999年『ナイフ』で坪田譲治文学賞、『エイジ』で山本周五郎賞受賞。2000年『ビタミンF』で直木三十五賞を受賞。精力的に小説を発表するとともに、現在もルポルタージュ、時評、評論、ドキュメンタリー番組出演など多方面の仕事を手がけている

薄味で物足りなかったが、俺にとってはほぼ同時代史的な内容だった。自分の生きていた時代をなぞるような内容だったからこそ、一方で当たり前のことだが、著者は俺ではない。俺自身の大事な記憶が本書によって薄く広く上書きされないかと、少し警戒心が起こった。まあ、大事なことも語っているが、全体としては鼻歌のような内容の本である。

【目次】序章 お父さんだって、昔は子どもだった/第1章 子どもたちはテレビとともに育った/第2章 子どもたちは「パパとママ」に育てられた/第3章 子どもたちは「ふつう」を期待されていた/第4章 子どもたちは、小さな「正義の味方」だった/第5章 子どもたちは「未来」を夢見ていた/エピローグ きみたちがオトナになる日のために

【内容情報】フツーのオジサンが揺れ動く今を生きる娘へ語っていく自分の歴史。回顧でもノスタルジーでもなく、精神形成の過程を時代背景と重ねあわせて綴る、珠玉の体験談。/ 「お父さんって子どもの頃どうだったの?」娘・セイコの素朴な疑問に、生きてきた時代を確かめる旅に出た父・カズアキ。「未来」と「幸せ」について考える物語。
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171028 NHKこころの時代「インドの大地に再び仏教を 佐々井秀嶺師」 感想4

2017年10月28日 18時43分04秒 | 映画・映像
10月28日(土):  

繊細な内容ではない。そのうちつまらない正体が出るだろう、と少し斜に観ていた。しかし、この佐々井秀嶺師は違った。「義理と人情 弱きを助け、強きをくじく」実践第一、「”ジャイ・ビーム!” アンベードカルの祈り」へと突き抜けてしまった。理屈や説明を超えて突き抜けてしまわれると認めざるを得なかった。

番組中で、アウト・カースト(ダリット)の解放に取り組み、仏教に改宗して2か月後に亡くなったアンベードカルのことが出てきた。「世界史B」教科書を調べると、山川出版社には載っていなかったが、帝国書院には載っていた。これはかなり根本的なセンスの違いの問題だと思った。

【番組紹介】岡山の山村で育った佐々井秀嶺さん(82歳)。悩み多き青年時代、自殺未遂を繰り返した末に、山で一命を取り留め、仏門へ入った。やがて単身インドに渡るが、そこで出会ったのは、差別と貧困の中で苦しむ仏教徒たちの姿だった。彼らの境遇と自らの生い立ちが重なり合い、彼らを救えるのは自分しかいないと確信する。佐々井さんが考える、仏教の根底にあるという差別への「大いなる怒り」、そして「闘う仏教」の精神について伺う。

佐々井秀嶺(ささい しゅうれい)
1935年 岡山県生まれ。25歳の時、高尾山薬王院にて得度。
1965年、交換留学生としてタイに渡り、その後インドに入る。1967年、龍樹菩薩の霊告によりナグプールに赴く。ナグプールは1956年、B・R・アンベードカル博士が数十万人の不可触民と共に、仏教に改宗した場所であった。以来、現地の仏教徒と寝食を共にし、アンベードカル博士の仏教復興運動を継承。1988年、百万人の市民の署名によりインド国籍を取得。インド名Arya Nagarjuna Shurei Sasai。毎年10月に行われる、ナグプールの大改宗式で導師を勤め、およそ1億人とも言われるインド仏教徒の最高指導者となる。ブッダガヤ大菩提寺の管理権を仏教徒の手に返す奪還運動を主導。 2003年より3年間、インド政府少数者委員会(マイノリティ・コミッション)の仏教代表に就任。仏教徒の社会的地位向上に尽力する。1990年代より、マンセル遺跡、シルプール遺跡に関わり、仏教遺跡の発掘、保存を展開する。2009年、44年ぶりに日本に帰国。翌年、ナグプール郊外に龍樹菩薩大寺を建立し、大乗仏教の祖師龍樹菩薩を顕彰する一大拠点を設ける。2011年より3年連続して帰国、東日本大震災の被災地を訪れ、犠牲者を追悼し、原発の非道を訴える。現在82歳。
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7 011 佐々木正美「「育てにくい子」と感じたときに読む本」(主婦の友社:2008)感想5

2017年10月27日 01時54分02秒 | 一日一冊読書開始
10月26日(木):  

192ページ    所要時間3:40    古本378円(350+税8%)

著者73歳(1935生まれ)。群馬県前橋市に生まれ、幼児期を東京で過ごす。その後、第二次大戦中に滋賀県の農村に疎開し、小学3年生から高校までを過ごすが、高校卒業と同時に単身で上京。信用金庫などで6年間働いたのち、新潟大学医学部医学科に編入学し、66年同校を卒業。その後、東京大学で精神医学を学び、同愛記念病院に勤務。70~71年にブリティッシュ・コロンビア大学に留学、児童精神医学の臨床訓練を受ける。帰国後は、国立秩父学園、東京大学医学部精神科に勤務後、小児療育相談センター(横浜市)、横浜市南部地域療育センターで児童臨床医として地域ケアに力をそそぐ。その間、東京大学医学部精神科講師、東京女子医科大学小児科講師、お茶の水女子大学児童学科講師などを務める。現在、川崎医療福祉大学特任教授(岡山県)、ノースカロライナ大学非常勤講師、横浜市総合リハビリテーションセンター参与。長年にわたり自閉症の人とその家族を支援する療育方法の実践と普及に努めてきた功績で、2001年「糸賀一雄記念賞」、04年「保健文化賞」、「朝日社会福祉賞」受賞

素直に良書だと思う。テキスト。必要な厳しい線は引きつつ、ほんわりと包み込むように優しいまなざしと言葉の本である。小学校2年生ぐらいを上限にして、乳幼児の精神的健康状態にについて、具体的な相談事例を多用してわかりやすく述べられている。

子どもの心理、将来の人間形成につながる問題で、<母親の果たす役割>を非常に重く見ている。子どもの問題行動とされる事例の多くが、子どもが母親や家庭の「愛情で満たされていない」ことによるとし、子どもの母親への要求をできる限り受け入れてやることによって改善すると説く。同時に、母親の精神状態の安定に対する配慮もなされている。

著者は、「しなさい」「いけない」という<過干渉>を戒め、子どもの思いをなんでも「受け入れる」<過保護>をほぼ全面的に肯定する。十分な愛情で満たされているという自覚が、子どもに自信と、自尊感情を生み、「わがまま」ではなく、家庭外世界への勇気や積極性、他者への思いやりの感情につながる、と説く。

【目次】第1章 悩み多き時代の子育てだからこそ/第2章 わがままな子、心配な子と言われて/第3章 集団生活の入り口で/第4章 上の子の気持ち、下の子の気持ち/第5章 ママだって傷ついている/子育ては育ちあいQ&A

【内容情報】手のかからない子がいい子だなんてそんなのは大きなまちがいですよ。人生のどこかで、親は子どもにたっぷり手をかける必要があるんです。ベストセラー『子どもへのまなざし』の著者、児童精神科医の佐々木正美先生がたくさんの子育ての悩みに、あたたかく、時に厳しく、真摯に答えてくれます。
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7 010 津野田興一「やりなおし高校世界史―考えるための入試問題8問」(ちくま新書:2013)感想4

2017年10月25日 20時39分41秒 | 一日一冊読書開始
10月25日(水):  

267ページ     所要時間1:40     アマゾン323円(66+257)

著者48歳(1965生まれ)。東京都立大学人文学部史学専攻卒業、同大大学院人文科学研究科史学専攻修了。専門は中国近現代史・世界史教育。現在、東京都立駒場高等学校で世界史を教える

感想は1ページ15秒の印象である。じっくり読めば、4+以上になったと思う。入試問題を題材にしたこの手の類書は他にも多くあるが、本書はかなり上質な部類に入ると思う。読み物として十分に成立している。またの機会に、もう少しゆっくり味わいたい本だと思った。

俺は毎年、新聞でその年のセンター試験の日本史と世界史の問題を解いている。日本史は、ほぼ100点、世界史も95点前後をこの5年程撮り続けている。日本史は本気、世界史は遊びだ。それでも遊びで95点前後取れる世界史のセンター試験の問題の出し方には、ずっと違和感を覚えてきた。覚えなければいけない事項が多すぎるので、〇✖程度の安易な問題しか出されていないのだろうが、それにしてもひど過ぎる、と思ってきた。

それに比べて、本書には<本物の本格的な世界史の問題>が紹介されている! 正直に書くが、近現代史でこういう風な記述問題を出された場合、俺はお手上げである。もちろん問題が意図する問いの意味は理解できるが、解答能力が追い付かない。恐らく、何の準備もしなければ3割ぐらいとるのがやっとだろう。

だが本書の狙いは、別にある。論述問題をきっかけにして、世界史の近現代史に分かりやすくテーマを立てて解説整理してくれているのだ。15秒読みで、ページに目を這わせているだけだが、俺は「面白そうだな」と感じた。この先生の授業はきっと楽しいに違いない。もちろん真面目に世界史に取り組んでいる生徒でないとだめだが…。世界史は、やわな教科ではないから。

著者の出してるもう一冊の本「世界史読書案内」(岩波ジュニア新書:2010)の古本をアマゾンで発注した。

【目次】第一章 近代一九世紀の国民国家建設の時代 :1国民国家はどのようにしてつくられたのか?(東京都立大学)/ 2中国の近代化はどのような困難と向き合ったのか?(筑波大学)/ 3イスラーム世界の近代化にともなう課題とはなにか?(京都大学)   第二章 現代二〇世紀前半の国民国家の完成期 :4アジアのナショナリズムのはじまりは?(東京都立大学)/ 5現存する民族問題の根源とは?(東京大学)/ 6国家にとって女性はどのような存在?(一橋大学)/ 7ファシズム政党が政権を握ることができたのはなぜ?(京都大学))   第三章 近世から現代へ国家と戦争 :8戦争が大規模化するのはなぜ?(東京大学)

【内容情報】大学入試、しかも論述問題ってなんだかとても難しそう…。だけど、それは世界史のダイナミズムを思考するうえで、最高の題材だ。「国民国家がどのようにしてできたか」「いまも残る民族問題はなぜ生まれたか」「ファシズム誕生の理由」「戦争はどうして大規模化したか」など、現在にもつながる良問を8問セレクト。それぞれの問題の解答を考えていけば、自然といまの国際社会の全貌が見えてくる。受験を控えた高校生はもちろん、すべての社会人必読の一冊。
  世界史を学んでゆくと、いくつもの出来事が「つながる」楽しさや、「比較する」ことで見えてくる新しい意味づけ、また、「抽象化・一般化する」ことによって大きな歴史の流れをつかむことができたりと、実にさまざまな面白さを味わうことができます。
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171022 新記録 491IP:枝野代表の「立憲民主党」が野党第一党になって本当に良かった!有難うございますm(_ _)m。

2017年10月23日 19時06分26秒 | 閲覧数 記録
10月22日(日): ※記録:1,121PV 491IP 。衆議院総選挙当日。
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171021 よく考えて!無党派層の皆さま、「立憲民主党」に<戦略的集中投票>をお願いしますm(_ _)m!

2017年10月22日 00時50分11秒 | 時々刻々 考える資料
10月21日(土):    
【繰り返し掲載】「171017 無党派層の皆さま「立憲民主党」に<戦略的集中投票>をお願いしますm(_ _)m! ※自公圧勝・アベ暴走阻止のためです!」
          2017年10月17日 18時37分30秒 | その他
もみさんからのお願いです。投票先に迷われている4000万票を持つ無党派層の皆さま、自公圧勝、アベ独裁政治に待ったをかけるために、是非とも実効ある<戦略的集中投票>をお願い致しますm(_ _)m。

まず、”小選挙区”は立憲民主党の候補に必ずご投票くださいませm(_ _)m。もし立憲民主党の候補がいない選挙区では、次善として前原詐欺師に騙された「前民進党の希望の党」候補にご投票くださいませ。また、”比例代表”は、「立憲民主党」または「日本共産党」にご投票くださいませm(_ _)m。
これが一番実効ある投票行動だと考えます。「希望の党」は、選挙後必ず分裂します(しなければ見捨てるのみ!)。そして「立憲民主党」に合流する勢力がいます。「立憲民主党」は、野党第一党になります。


日刊ゲンダイ最終盤で情勢急変…立憲猛追で安倍自民は“最大80議席減  2017年10月21日
  安倍自民の優勢が伝えられている、22日投開票の衆院選は最終盤に入って情勢が急変してきた。立憲民主党の追い上げや世論の根っこにあるアベ不信で自公VS野党の差が詰まってきているのだ。
  17~19日に実施された日経新聞の情勢調査によると、自民党の予想獲得議席は最大で300を超えているものの、最小は210。終盤になって接戦の小選挙区が増えているということで、それをことごとく落とせば、最大80議席減という衝撃だ。
  一方、日を追うごとに支持を広げる立憲民主は最大55議席も増やす可能性が出てきたという。公示前勢力のおよそ5倍増だ。
  報道各社による期日前投票の出口調査でも、立憲民主は勢いを見せている。
  政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏は言う。
  「私は自民党の下限を250議席前後とみています。公示前の284議席から30~40議席減らす可能性もある。自民党は49の小選挙区を重点区にしました。幹部によれば、そのうち30選挙区は最後までどうなるかわからない大接戦だそうです。比例についても自民党は前回68議席を獲得しましたが、定数削減分を含め10議席近く減らす可能性もあると思います」

■大臣・幹部クラスも落選危機
  立憲民主を中心とするマトモな野党候補の躍進で、自民の大物・幹部クラスは崖っぷちに立たされている(別表参照)。加計疑惑で当事者能力のなさを露呈した松野前文科相(千葉3区)、たまに口を開けば問題発言ばかりの石原前経済再生相(東京8区)も追い込まれているし、自公連立の象徴的存在の太田前国交相(東京12区)も危ない。
  比例でも立憲民主が数字を伸ばしている。読売新聞が17~19日に実施した世論調査によると接戦区を中心とした114選挙区の情勢調査では、比例投票先は自民がほぼ横ばいの33%。立憲民主は17%に伸ばし、13%に下落した希望の党を上回って野党第1党に躍り出た。
  政治評論家の野上忠興氏はこう言う。
  「メディアの情勢調査では自民党の比例は前回並みとなっていますが、私は60議席を切るとみています。最悪55議席もあり得る。自民党の政党支持率は堅調でも、内閣支持率は不支持率を下回り、下落傾向ですからね。小選挙区は自民党に投票しても、比例では別の政党に入れてお灸をすえるという投票行動が起こると思います。公明党も伸び悩んでいる。公示前勢力の34議席を維持するのは難しいんじゃないでしょうか」
  お灸の比例票の多くは立憲や共産党など“反アベ”受け皿政党へ流れるだろう。「アベ暴走を許さない」という民意だ。

朝日デジタル:(2017衆院選)一票の手がかり  2017年10月21日05時00分
■自分の大切なこと、起点に 安田菜津紀さん(フォトジャーナリスト)  政治に対して思うことを投票行動で示して、と今回のログイン前の続きように急に求められても、どこから手を付けていいかわからないほどあまりにも大きな問いかもしれません。でも、実生活で、何を意識して暮らしているのか見つけることはできます。自分は何を大切にしているのかな、と。
  例えば、友達。私は、学生時代の親友が性的少数者でしたから、彼女が生きやすい社会にしたいと思います。それが私の起点の一つです。
  どの政党も、LGBTを含む性的少数者に目を向けますといった公約を掲げています。ただ、ダイバーシティー(多様性)の実現と言っているのに外国人参政権を認めないという話が聞こえてくると、矛盾していないかと疑問が湧いてくる。性的少数者への取り組みも本気かな、と鵜呑(うの)みにできなくなります。
  こんな起点があると、他の公約項目にも目を向ける基準ができます。昔と変わったな、と時間軸でチェックしたり、主張全体の整合性を考えたり。「なぜ?」と考えながら、改めて公約一覧を並べてみてください。ネガティブで、消極的な選択ではなくなっていくはずです。
  起点は、それぞれの実感や経験でいいと思います。自分の中で対話をし、それから選挙を眺めてみるのです。
  私はいま中東の取材を続けています。その経験から、人が恐怖を感じる言葉は注意して扱うべきだと感じます。
  中東では、いまだにイラク戦争が人々を翻弄(ほんろう)しています。政治家たちは「自衛のため」「テロとの戦い」と拳を振って自分の正義を掲げ、恐怖心をあおる言葉を多用し、それがさまざまな対立を生み出しています。私と同年代のあるイラク人は、転々とした難民生活を強いられています。「戦争が始まると、自分たちはチェスの駒なんだ。動かす人は傷つかず、駒ばかりが傷つく」と彼は言います。
  日本も無関係ではありません。別のイラク人に「イラク戦争で米国に追随した日本に責任はないのか」と面と向かって言われたときは、返す言葉がありませんでした。
  いま万が一、北朝鮮と米国の間で、犠牲者を出すような衝突が起これば、米国と一緒に圧力をかけ続けた日本の姿勢は、どう、人々に問われるでしょうか。緊張をとかす道を日本は探りきれているでしょうか。
  感情に訴える言葉は、思考を止めようとする。公約がそんな言葉になっていないか、私は注意深く見ています。
  考える起点は、選挙が終わった後も役に立ちます。国会でどういう議論が行われ、誰が何回質問に立ったのか、と自分なりの政治の間口を広げていくことができます。その積み重ねがあれば、次に選択を迫られても慌てずに臨めるはずです。(聞き手・村上研志)
     *
 やすだなつき 87年生まれ。国内外で貧困や災害を取材。著書に「君とまた、あの場所へ―シリア難民の明日」など。

朝日デジタル【社説】衆院選 政治の言葉 空疎さ嘆くだけでなく  2017年10月21日05時00分
  はっと立ち止まり、目を開かされる。心に響き、考えを深めるきっかけを与えられる――。
  今回の衆院選で、言葉との、そんな幸せな出会いを経験した人はどれだけいるだろうか。
  この国の政治の言葉は、総じてひどくやせ細ってしまった。
  首相の「こんな人たち」、官房長官の「怪文書みたい」をはじめとする政権中枢の暴言、ごまかし、対話の拒絶は、深い不信を招いた。そして唐突に選挙になり、ワンフレーズのキャッチコピーが街にあふれる。
  例えば自民党。「国難突破」をうたい、公約で「守り抜く」をくり返す。結党以来ほぼ政権の座にありながら、「国難」を招いた責任をどう考えるのか。だが幹事長は批判する聴衆を「黙っておれ」と一喝した。
  議員らの離合集散の震源となった希望の党に目を向ければ、政治に、家計に、世界に「希望を」とたたみかけ、原発から花粉症まで「12のゼロ」を打ちあげる。しかし人々が記憶に刻んだのは、代表の「排除します」の一言ではなかったか。
  わかりやすい表現に努め、耳目を集めること自体は否定されるべきではない。開かれた政治の実現に、一定の効果をもたらす面はあるだろう。
  問題は、「耳目を集めること」が目的となり、そこで終わってしまっていることだ。
  何かを「守り抜く」には、あるいは「ゼロ」にするには、往々にして代わりに何かを犠牲にしなければならない。
  光と影。その全体像を誠実に語る言葉がないから、次に続くはずの対話もなり立たず、言葉全体が輝きを失う。
  世の中を覆う空気も無縁ではない。短い文言でやり取りを済ませ、「いいね!」の数を競うのが、ネット社会のひとつの側面だ。細部を切り詰め、結論を急がせる。空疎な言葉と対話の欠如を、政治の責任だけに帰すわけにはいくまい。
  投票日が目前に迫ったこの週末を、候補者や政党の言葉を、あらためて点検する機会にしてはどうだろう。
  地に足のついた説得力をもっているか。訴える政策は歴史の評価に堪えるものか。人びとの心の奥にある不安や葛藤を想像する力をもち、まっすぐ向きあっているか。そして、それを自分自身の言葉で語ろうと、もがいているか。
  もし疑問やしっくりこない感じを抱いたら、それを大切にしよう。なぜなのかを考え、ワンフレーズの向こうにある、その候補者の真の姿を、少しでも見きわめるようにしたい。
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171020 108万PV超:無党派層の皆さま、「立憲民主党」に<戦略的集中投票>をお願いしますm(_ _)m! ※自公暴走・アベ戦争改憲阻止のためです!

2017年10月21日 13時54分24秒 | 閲覧数 記録

10月11日(水):記録ですm(_ _)m。ブログの開設から2204日。  

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トータル:閲覧 1,080,303PV/訪問者 286,621IP

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【繰り返し掲載】「171017 無党派層の皆さま、「立憲民主党」に<戦略的集中投票>をお願いしますm(_ _)m! ※自公圧勝・アベ暴走阻止のためです!」
          2017年10月17日 18時37分30秒 | その他
もみさんからのお願いです。投票先に迷われている4000万票を持つ無党派層の皆さま、自公圧勝、アベ独裁政治に待ったをかけるために、是非とも実効ある<戦略的集中投票>をお願い致しますm(_ _)m。

まず、”小選挙区”は「立憲民主党」の候補に必ずご投票くださいませm(_ _)m。もし立憲民主党の候補がいない選挙区では、次善として前原詐欺師に騙された「前民進党の希望の党」候補にご投票くださいませ。また、”比例代表”は、「立憲民主党」または「日本共産党」にご投票くださいませm(_ _)m。
これが一番実効ある投票行動だと考えます。「希望の党」は、選挙後必ず分裂します(しなければ見捨てるのみ!)。そして「立憲民主党」に合流する勢力がいます。「立憲民主党」は、野党第一党になります。



10月19日、小雨が降る中で熱弁を振るう立憲民主党の枝野幸男代表(写真:ロイター/アフロ)
東洋経済オンライン立憲民主党、「野党第1党」への道が見えてきた 自民党の聖地「秋葉原」でも大量動員に成功 安積 明子 : ジャーナリスト 2017年10月20日
  10月19日18時50分。JR秋葉原駅のホームに降り立つと、駅の外の広場に集まった傘を持つ人たちの集団が見えた。19時から「1019東京大作戦2」と銘打った立憲民主党の集会が開催されることになっていたためだ。
  まさに東京都議選の最終日である7月1日に自民党が街宣したのと同じ場所だ。安倍晋三首相が野次に対して「こんな人たちに負けるわけにはいかない」と叫び、おそらくそのことが一因となって自民党が57議席から23議席へと激減させた、因縁の地である。

秋葉原は自民党の聖地のはずだが・・・
  それまで秋葉原は、自民党が選挙戦の最終日に街宣会場として使用し、勝利に向けて大いに盛り上げてきた、いわば自民党の“聖地”ともいえる。はたして立憲民主党は、かの地でどれだけの人を集めることができたのか。
  14日に行われた第1弾は都内3カ所で開催されたが、とりわけ新宿東南口で行われた街宣には約3000人が集まって話題となった。そもそも立憲民主党は公示前の現職が15人、擁立している候補者数が78人にすぎない小さな政党だ。
  しかし大手メディア各社の予想では、50議席近く獲得すると見られている。そうなれば非常に興味深いことが発生する。旧民進党勢力が事実上躍進することになるかもしれないのだ。
  2014年の衆院選で民主党(当時)が獲得した議席数は73議席。後に維新の党などと合流して、衆議院の勢力は95議席となっていた。よって立憲民主党の当選者を仮に50人として、これに希望の党に移った候補や無所属で戦うベテラン陣を加えると、元民進党が獲得する議席数は100議席を超え、改選前の議席数を上回ることになるかもしれない。
  その理由は、希望の党からの当選者は、ほとんどが民進党出身で占めるに違いないからだ。民進党にいた前職や元職ならば、ある程度以上の期間は選挙区で活動しており、地元での知名度がある。また労組など各団体も彼らを支持しており、これらから一定の票は確保できる。よって、もし小選挙区で敗退しても惜敗率は高く、比例区で復活する可能性は高いのだ。
  一方、若狭勝氏が立ち上げた輝照塾出身者や小池百合子東京都知事の知名度目当てに衆院選に手を挙げた候補たちはそうしたツテもなく、選挙準備の期間も十分になかったため、ほとんど空中戦しか展開できない状態だ。
  当初は100万円の“上納金”を納めてすっかり当選した気分になっていたのに、小池百合子東京都知事の衆議院転身はなく、公示とともに政党支持率も急落。下手をすると供託金も没収されるかもしれない。「おカネを返してほしい」と思っても、後の祭り状態だ。まさに“小池チルドレン”にとっては受難の選挙といえる。
  その希望の党に「排除」されたがために結成されたのが立憲民主党ところがいまや、野党第1党に躍り出る可能性も出てきている。57人の前職を擁する希望の党は、比例区を含めて235人の候補者を立てているが、党勢の失墜とともに獲得議席数が50議席に届かないかもしれないとささやかれている。立憲民主党が50議席を超えれば、その可能性は否定できない。
  19日夜のJR秋葉原駅電気街口の話に戻ろう。

響き渡った「エダノン、エダノン」
  「1019東京大作戦2」は、定刻どおりに始まった。気温は10度ほどで肌寒く、しとしとと降る雨がさらに体感温度を下げていた。
  それでも聴衆は熱気を帯びていた。集まった人数は自民党の街宣には及ばないが、駅前広場の8割くらいは占めていただろうか。まずは東京2区から出馬の松尾明弘氏が演説した。続くは枝野幸男代表だ。広場中央に設置された演壇の上に枝野氏が上がると、「エダノン」(枝野氏の愛称)コールが沸き上がる。
  10月2日にひとりで記者会見をして、呼びかけた。立憲民主党を立ち上げた。多くのみなさんから『このままでは受け皿がない』『投票する政党がない』とたいへん力強く背中を押していただき、こんなに短い期間でこんなにたくさんの人から応援いただけるとは、正直思っていなかった」
  感慨深く枝野氏が話すとおり、確かに立憲民主党に風が吹いている。同じ19日の午後に秋葉原の前に行われた高田馬場駅前での街宣も、平日にもかかわらず、サラリーマンやOL、学生など100人ほど集まった。傘をさした人たちの4割ほどは一般の通行人で、たまたま足を止めたにすぎなかったようだ。それでも枝野氏が演説する間、誰ひとり立ち去ろうとはしなかった。

10月19日18時50分。JR秋葉原駅のホームに降り立つと、駅の外の広場に集まった傘を持つ人たちの集団が見えた。19時に始まる立憲民主党の街宣に集まった人々だ(筆者撮影)
  「多くのみなさんが今の政治に不満やいらだちを覚えていた。政治が国民のみなさんから離れてしまった。私も24年国会にいたひとりとして、大きな責任を感じている。いまこそ本当の民主主義をこの国でスタートしようじゃありませんか」
  壇上の枝野氏が話す都度、歓声とともに大きな拍手が鳴り響く。その内容は前日に池袋駅前で行われた安倍首相の演説とは好対照だ。安倍首相は北朝鮮の脅威について拉致問題を皮切りに多くを語った。しかし枝野氏が重点を置いたのは国民の生活
  いま健康でそこそこの稼ぎがあって、自分は勝ち組だと思っているあなたも、もしかすると明日病気になるかもしれない、事故に遭って体が不自由になるかもしれない。それが私たちの人生ではないか。そんなときに、困ったときにしっかりと寄り添う、自分の力だけではどうにもならないときにそれを支える役割、それが政治ではないか、まっとうな政治ではないか
  枝野氏が一気にまくしたてると、一段と大きな歓声と拍手が沸き起こる。貧困や格差社会は国民にとって最も大きな脅威だ。北朝鮮の脅威も怖いが、さらに心配しなくてはいけないのは自分たちの将来と考える国民は少なくない。

自民党は立憲民主党の躍進に警戒
  選挙戦が進むにつれて国民からの支持を広げつつある立憲民主党だが、早急には与党を脅かす存在ではない。各社の情勢調査によれば、自公が獲得する議席数は300前後で、公示前の318議席(自民党284議席、公明党34議席)よりは減らすものの、微減程度だろう。大勢に影響はないと見られている。
  だが、次の衆院選以降はどうなるか。ある自民党前職の秘書は危機感を込めて次のように筆者に語った。「僕は次の衆院選は次の参院選(2019年)とダブルになると見ている。今回の衆院選で安倍政権は続投して来年の総裁選で3選となるだろうが、東京五輪がある2020年まではもたないかもしれない」
  選挙後、立憲民主党のもとにリベラル勢力が結集する、という条件付きではあるが、大きな存在感を放つことになりそうだ。


日刊スポーツ枝野氏「すごい反応」大阪の商店街練り歩き大反響  10/20(金) 20:33配信
  
天神橋筋商店街を練り歩いた枝野幸男氏(左)と、辻元清美氏
  立憲民主党の枝野幸男代表(53)が20日、大阪を代表する2商店街を練り歩き、各所で「枝野コール」を浴び、「大阪最終大作戦」と位置づけた演説を成功裏に終えた。
  午前中の鹿児島を経て午後から大阪入り。JR天満駅前で、大阪10区から出馬している同党・政調会長の辻元清美氏(57)とともに、マイクを握った。
  この日、日経平均株価が高度経済成長期以来、57年ぶりに14日連続上昇を記録。アベノミクスの経済効果が取りざたされることあげ、枝野氏は「格差が拡大しているだけだ」とバッサリ。「強い人がさらに強くなり、多くの皆さんが取り残されている。皆さんの暮らしを足元から見直していきたい。あなたの明日の暮らしを一緒に立て直していきましょうと呼びかけると、波を打ったような拍手に包まれた。
  天満駅での演説を終えると、「日本一長い商店街」として知られる天神橋筋商店街を、扇町から南森町まで、地下鉄1駅分を練り歩き、商店主から激励。全国でも著名な商店街ではあるものの、経営が厳しい小店主も多く、「枝野さん、がんばって」と声が飛んだ。
  天満駅や同商店街がある大阪市北区は、小選挙区では大阪4区。同区への出馬は安倍晋三首相の秘蔵っ子、中山泰秀氏(47=自民)や、美延映夫(みのべ・てるお)氏(56=維新)と、清水忠史氏(49=共産の3人で、立憲民主党の候補者はいない。
  枝野氏のスタッフは「立憲民主党の考え、枝野、辻元の思いを、平日でも多く人が集まっているところを選び、場所を決めた」と説明した。比例投票での得票もねらった「大阪最終大作戦」。枝野氏は商店街での握手攻めに「すごい…。すごい反応でした。ありがたい」と、反響の大きさに満面笑みで話した。
  枝野氏の商店街行脚には、大阪10区から出馬している辻元氏も、党の政調会長として同行。辻元氏は、安倍首相が森友学園、加計学園問題への説明責任を果たしていないと主張し安倍総理には辞めていただきたい」。昭恵夫人が会見していないことにも触れ「奥さん、なんで出てけえへんの? 後ろめたいんちゃうん?」と迫った。
  枝野氏、辻元氏は天神橋筋商店街を後にすると、ミナミへ移動。難波駅前でそろって演説し、枝野氏は、えびす橋商店街へと繰り出した。途中、何度も「枝野コール」を受け、練り歩きを終えると、近鉄電車で三重へ移動。電車入り口前でも再び「えだの!」と大きなかけ声が響き、枝野氏は両手をあげて、声援にこたえていた。

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171019 無党派層の皆さま、「立憲民主党」に<戦略的集中投票>をお願いしますm(_ _)m! ※自公暴走・アベ戦争改憲阻止のためです!

2017年10月19日 22時24分22秒 | 時代の記憶
10月19日(木): 

※夕方、期日前投票に行ってきました。手続きは簡単でした。”選挙区”に立憲民主党候補がいないので、前原詐欺師に騙された「前民進党の希望の党」候補に投票し、”比例代表”は「日本共産党」に投票しました。

【繰り返し掲載】「171017 無党派層の皆さま、「立憲民主党」に<戦略的集中投票>をお願いしますm(_ _)m! ※自公圧勝・アベ暴走阻止のためです!」  2017年10月17日 18時37分30秒 | その他
もみさんからのお願いです。投票先に迷われている4000万票を持つ無党派層の皆さま、自公圧勝、アベ独裁政治に待ったをかけるために、是非とも実効ある<戦略的集中投票>をお願い致しますm(_ _)m。

まず、”小選挙区”は「立憲民主党」の候補に必ずご投票くださいませm(_ _)m。もし立憲民主党の候補がいない選挙区では、次善として前原詐欺師に騙された「前民進党の希望の党」候補にご投票くださいませ。また、”比例代表”は、「立憲民主党」または「日本共産党」にご投票くださいませm(_ _)m。
これが一番実効ある投票行動だと考えます。「希望の党」は、選挙後必ず分裂します(しなければ見捨てるのみ!)。そして「立憲民主党」に合流する勢力がいます。「立憲民主党」は、野党第一党になります。



日刊ゲンダイ立憲民主潰しに血眼 安倍自民が苦戦する「激戦74選挙区」 2017年10月19日 
  大手メディアが「自公300議席」と報じている10・22総選挙。しかし、289選挙区のうち、自民党候補が「当選圏内」に入っているのは、せいぜい150程度だ。残りの140議席は、どうなるかまったく分からない。自民党は51の選挙区で野党候補と接戦となり、23人の無所属候補にリードを許すか接戦となっている。
  安倍自民党は立憲民主つぶしに血まなこになっている。16日夜、安倍首相も出席した選対会合では、49の激戦区を重点区として指定。投票日まで残り4日。自民党はこの重点選挙区を徹底的にテコ入れする方針だ。激戦区の多くで立憲民主と戦っている。政治評論家の山口朝雄氏が言う。
  「自民の最大の敵は、勢いを失った希望の党ではありません。安倍政権が恐れているのは、立憲民主旋風の背後にいる市民の力です。組織票ではありませんから、立憲民主の候補がどれだけ伸ばすのか読めないのです。安倍自民はなりふり構わず総力を挙げて立憲民主をつぶしにくるでしょう」
  実際、北海道や東京など、自民が激しく競り合っているのは立憲民主だ。自民がことごとく競り負けると、議席は激減する。
  自民は立憲民主の勢いに戦慄しているという。何しろ、動員もしていないのに、枝野代表の街頭演説には1000人単位の人が集まり、党のツイッターフォロワー数は数日で第1党になって、現在約18万人で独走中。個人献金も1日余りで900人超から、計1700万円が集まった。応援する有権者の熱気が、自民とはまったく違うのだ。
  さらに、自民が立憲民主を“目の敵”にする大きな理由がある。山口朝雄氏が続ける。
  「選挙後の政権運営を考えると、なにがなんでも立憲民主の議席を少なくしたいのだと思う。改憲や安保法制で同じ立場の『希望』や『維新』は仲間のようなものです。一方、立憲民主は筋を通す本物の野党です。政権にとって目障りな勢力が力を持つことはどうしても避けたい。立憲民主さえいなければ国政を自由勝手にできる。それに立憲民主に躍進されてしまうと、トータルの数字で与党が圧勝しても、勝利がかすんでしまいます。もし立憲民主が50台に乗せたら、勝者は立憲民主のようになってしまう。何としても最小限の躍進で食い止めたいのです」
  自民VS立憲民主――この戦いが選挙を決める。


日刊ゲンダイ無所属23人が自民候補を撃破か 選挙後は野党結集の中核に  2017年10月19日 
  立憲民主党と並んで自民党を苦しめているのが、野党系の無所属候補たちだ。23人が、自民党候補をリードしているか接戦となっている。全員勝ち上がったら、選挙結果は大きく変わってくる。
  無所属候補のほとんどが、自分の信念に従って小池百合子の“踏み絵”を蹴飛ばしたメンメンだ。長野1区から立候補している篠原孝は、希望が勝手に“公認”したが、「公認申請していない」と、わざわざ“返上”している。
  無所属候補には組織がない代わりに、一般市民からの支援が殺到している。北海道8区から立っている逢坂誠二には、わずか数日の間に“個人献金”の申し入れが200件もあったという。
  はたして、当落はどうなりそうなのか。
  現時点では、小沢一郎(岩手3区)、安住淳(宮城5区)、野田佳彦(千葉4区)、岡田克也(三重3区)ら、18氏が自民党候補に5ポイント以上の差をつけてリード。
  山尾志桜里(愛知7区)、原口一博(佐賀1区)ら、5氏が接戦となっている。
  政治評論家の本澤二郎氏が言う。
  「長い間、選挙取材をしていますが、これほど多くの無所属が健闘している選挙は初めてです。有権者の支持が集まっているのは、自分の政治信念に従い、損得を計算せずに戦う姿勢に感動しているからでしょう。と同時に、選挙後、小沢一郎氏、岡田克也氏、江田憲司氏といった力量のある政治家たちに野党勢力をまとめて欲しいと期待しているのだと思います」
  無所属候補の多くが、一騎当千のツワモノである。当選すれば、選挙後、安倍政権と対峙し、自民党を苦しめるのは間違いない。
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7 009 齋藤孝「読書入門 人間の器を大きくする名著」(新潮文庫:2003)感想5

2017年10月19日 02時05分08秒 | 一日一冊読書開始
10月18日(水):    『齋藤孝のおすすめブックナビ 絶対感動本50』(マガジンハウス)を改題。

371ページ    所要時間2:30    古本108円

著者43歳(1960生まれ)。静岡生れ。東京大学法学部卒業。同大学院教育学研究科博士課程を経て、明治大学文学部教授。専門は教育学、身体論、コミュニケーション技法。『身体感覚を取り戻す』(新潮学芸賞)、『声に出して読みたい日本語』(毎日出版文化賞特別賞)など著書多数

1ページ15秒のペースで眺めていった。老眼で、このペースだと正直、ページ毎にフックを引っかけてお終い、次々とページをめくってい機、時折立ち止まる感じだ。それでも、選択した本の内容を紹介しながらコメントを付す形式は良い感じだ。著者の本で俺が感想5を付けたのは初めてかもしれない。

本書は、俺のブログが目指している原点のようなものだった。もちろん、著者との力量の違いを見せつけられて如何ともしがたいのは仕方がないとして、俺はこういう感じのブログを理想としているのだ。

この厚さの本を、この時間で終わりまで眺めるというのは、「読んだと言えるのか?」烏滸がましい気はするのだが、これを敢えて「読んだ」と言い切ることによって、俺の目指す読書生活は切り拓かれるのだ。すべてをきっちりと読んで、わかって、理解してなどというのではまず時間がない、根気がない、元気がない、目が老眼である。本書の内容を復唱せよと言われれば、できない。しかし、確実に本書に接することを喜んでいる自己が存在する。100%でなくてよい。10%でも良い出会いだと思えれば、それでよい。そんな本が本棚に並んで増えていくのを見ると心が安らぎを覚える。何か登った山が増えるような、良き友が増えるような気分になれる。

この歳になって、現実世界で知己を増やすことは難しい。職場でも尊敬できる先輩方がほとんどいなくなり、よくて自分と同世代、普通に10歳近い歳下、悪くすれば20代の若造に囲まれて、「こいつら何を考えてるのか、さっぱりわからねえ」と思いながら、同僚として挨拶や業務連絡はできても、それ以上に知り合うことはできない。肝胆相照らすところまでいかなくても、少しは深い話のできる相手となるともはや新しく求めることは不可能に近い。でも、本は違う。気に入った本に出合うと新たな知己に出合えた気になれるのだ。

齋藤孝氏が、泣ける、胸打つ、心に沁みる名作を50選。愛を込め、縦横に作品の感動を語り尽くす。小説、ノンフィクション、自伝、漫画とジャンルは様々だが、どれも生きる力・読書力を鍛え、人間の器を大きくする力がみなぎっている本ばかりだ。さらに、声を出して読みたい「美文・名文・凄みの文」をたっぷりと抜粋・引用。原著を読まなくても十分に「感動のツボ」を味わい、愉しむことができる構成になっている。

【目次】<自伝・エッセイ>
・紫の履歴書 / 美輪明宏
・チャップリン自伝 / チャールズ・チャップリン
・若き数学者のアメリカ / 藤原正彦
・生きて行く私 / 宇野千代
・父・こんなこと / 幸田文
・自分の中に毒を持て / 岡本太郎
・色を奏でる /志村ふくみ
<ノンフィクション>
・神の肉体 清水宏保 / 吉井妙子
・もの食う人びと / 辺見庸
・聖の青春 / 大崎善生
・ヨハン・クライフ / ミゲルアンヘル・サントス
・素晴らしきラジオ体操 / 高橋秀実
・嬉遊曲、鳴りやまず / 中丸美繪
・印度放浪 / 藤原新也
・パリ左岸のピアノ工房 / T・E・カーハート
<身体・心理・哲学>
・退治の世界 / 三木成夫
・野口体操 からだに貞く / 野口三千三
・言葉がひらかれるとき / 竹内敏晴
・「いき」の構造 / 九鬼周造
・開かれた小さな扉~ある』自閉児をめぐる愛の記録 / バージニア・M・アクスライン
・ツァラトゥストラ / ニーチェ
・ゲーテとの対話 / ヨハン・ペーター・エッカーマン
<歴史>
・世に棲む日日 / 司馬遼太郎
・氷川清話 付勝海舟伝 / 勝海舟 勝部真長編
・ある明治人の記録 会津人柴五郎の遺書 / 石光真人編著
・夜と霧 ドイツ強制収容所の体験記録 / V・E・フランクル
・望郷と海 / 石原吉郎
・腕白小僧がいた / 土門拳
<神話の世界>4冊
<絵本・漫画>3冊
<文学・小説ほか>15冊

【内容紹介】この50冊には人生を豊かにする、大きな力がある! 確信をもっておすすめできる、バラエティ豊かな名著。著者の魂がじかに響いてくる、人間の大きさをリアルに感じられる作品群。小説、評伝、ノンフィクション、写真集、絵本、漫画、落語、海外文学――五感を解放して心を揺さぶり、わくわく、ゾクゾクさせる、幸福な読書体験があなたを待っています。
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171017 やっぱり今回だけは、比例区で「社民党」ではなく、私(もみ)も「日本共産党」に投票します。

2017年10月18日 01時49分06秒 | その他
10月17日(火):    赤旗10月16日

比例代表で俺の支持政党である「社民党」は議席に届かない。今回だけは、野党共闘に献身的に貢献してきた、そして実際の議席に結びつく可能性のある「日本共産党」に比例代表で投票することにします。

赤旗自由党共同代表 山本太郎さん 「比例は共産党しかない」10月16日(月)
  長野4区は、もり栄子さん。当然です。県議会で3度当選し2度はトップ当選。議会というものがどういうものか隅々まで分かっている即戦力の方です。
  そして、どこの政党を応援していいか分からない方もいらっしゃると思います。参議院議員になって4年、参議院の最前列で政治のとんでもない部分を見て、参加してきたものとして、一切ブレなかった政党を応援していただきたい。比例は日本共産党でよろしくお願いします。自由党共同代表が共産党にお願いしますというのは変な話ですけどね。でもぜひお願いします。いい仕事されています。
  政治の中で国家を私物化し続けて、自分のお友達や自分のつながりのある大企業だったり既得権益に皆さんの税金を横流しし、そして、タダ同然で国有地を差し上げるような政治を続けている者が今多数派を握っています。
  これを変えるためには、しっかりとした監視役が必要なんですよ。ものすごい調査能力を持ち、理詰めで相手からしっかりと言質を取るような能力のある政党に今投票することが私は必要だと思います。
  だとするならば、比例は共産党しかないじゃないですか。力貸してください。
長野4区では、もうり栄子さん。比例では日本共産党にお力をお貸しください。
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171017 無党派層の皆さま、「立憲民主党」に<戦略的集中投票>をお願いしますm(_ _)m! ※自公圧勝・アベ暴走阻止のためです!

2017年10月17日 18時37分30秒 | その他
10月17日(火):     
もみさんからのお願いです。投票先に迷われている4000万票を持つ無党派層の皆さま、自公圧勝、アベ独裁政治に待ったをかけるために、是非とも実効ある<戦略的集中投票>をお願い致しますm(_ _)m。

まず、”小選挙区”は「立憲民主党」の候補に必ずご投票くださいませm(_ _)m。もし立憲民主党の候補がいない選挙区では、前原詐欺師に騙された「前民進党の希望の党」候補にご投票くださいませ。また、”比例代表”は、「立憲民主党」または「日本共産党」にご投票くださいませm(_ _)m。
これが一番実効ある投票行動だと考えます。「希望の党」は、選挙後必ず分裂します(しなければ見捨てるのみ!)。そして「立憲民主党」に合流する勢力がいます。「立憲民主党」は、野党第一党になります。


私(もみ)自身は、選挙区に立憲民主党候補がいないので、前原詐欺師に騙された前民進党の希望の党候補に投票し、比例代表は社民党(実を結びませんが…)に投票いたします。
  
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150329 タガ外せば歯止め失う 長谷部恭男・早稲田大学教授/「未来志向」は現実逃避 杉田敦・法政大学教授

 杉田 先日ドイツのメルケル首相が来日しました。戦後ドイツも様々な問題を抱えていますが、過去への反省と謝罪という「建前」を大切にし続けることで、国際的に発言力を強めてきた経緯がある。「建前」がソフトパワーにつながることを安倍さんたちは理解しているのでしょうか。  / /長谷部 そもそも談話が扱っているのは、学問的な歴史の問題ではなく、人々の情念が絡まる記憶の問題です。記念碑や記念館、映画に結実するもので、証拠の有無や正確性をいくら詰めても、決着はつかない。厳密な歴史のレベルで、仮に日本側が中国や韓国の主張に反証できたとしても、問題はむしろこじれる。相手を論破して済む話ではないから、お互いがなんとか折り合いのつく範囲内に収めようと政治的な判断をした。それが河野談話です。  / /杉田 談話の方向性や近隣との外交について「未来志向」という言い方がよくされますが、意図はどうあれ、それが過去の軽視という「見かけ」をもってしまえば、負の効果は計り知れない。安倍さんたちは、未来を向いて過去を振り払えば、政治的な自由度が高まると思っているのかもしれません。しかし政治の存在意義は様々な制約を踏まえつつ、何とか解を見いだしていくところにあります。政治的な閉塞(へいそく)感が強まる中で、自らに課せられているタガを外そうという動きが出てくる。しかし、それで万事うまくいくというのは、一種の現実逃避では。  / /長谷部 合理的な自己拘束という概念が吹っ飛んでしまっている印象です。縛られることによってより力を発揮できることがある。俳句は5・7・5と型が決まっているからこそ発想力が鍛えられる。しかし安倍さんたちは選挙に勝った自分たちは何にも縛られない、「建前」も法律も憲法解釈もすべて操作できると考えているようです。  / /杉田 俳句は好きな字数でよめばいいのだと。  / /長谷部 あらゆるタガをはずせば、短期的には楽になるかもしれません。しかし、次に政権が交代したとき、自分たちが時の政府を踏みとどまらせる歯止めもなくなる。外国の要求を、憲法の拘束があるからと断ることもできない。最後の最後、ここぞという時のよりどころが失われてしまう。その怖さを、安倍さんたちは自覚すべきです。 =敬称略(構成・高橋純子)朝日新聞『考論』

0015 オルテガ「大衆の反逆 (桑名一博訳;久野収解説)」(白水社イデー選書;1930)評価5

以下は、オルテガ所論の久野収による抜粋の抜粋である:///  オルテガによれば、政治のなかで「共存」への意志を最強力に表明し、実行していく政治スタイルこそ、自由主義的デモクラシーである。共存は、強い多数者が弱い少数者に喜んで提供する自己主張、他者説得の権利である。敵、それも最も弱い敵とさえ、積極的に共存するという、ゆるがない決意である。/その意味で、人類の自然的傾向に逆行する深いパラドックス(逆説)であるから、共存を決意した人類が、困難に面してこの決意を投げ出すほうへ後退したとしても、それは大きな悲劇ではあっても、大きな不思議とするには当たらない。/「敵と共存し、反対者と共に政治をおこなう」という意志と制度に背を向ける国家と国民が、ますます多くなっていく1930年代、オルテガは、「均質」化された「大衆」人間の直接行動こそが、あらゆる支配権力をして、反対派を圧迫させ、消滅させていく動力になるのだという。なぜなら、「大衆」人間は、自分たちと異類の非大衆人間との共存を全然望んでいないからである。略。///  「大衆」人間は、自分たちの生存の容易さ、豊かさ,無限界さを疑わない実感をもち、自己肯定と自己満足の結果として、他人に耳を貸さず、自分の意見を疑わず、自閉的となって、他人の存在そのものを考慮しなくなってしまう。そして彼と彼の同類しかいないかのように振舞ってしまう。/彼らは、配慮も、内省も、手続きも、遠慮もなしに、「直接行動」の方式に従って、自分たちの低俗な画一的意見をだれかれの区別なく、押しつけて、しかも押しつけの自覚さえもっていない。/彼らは、未開人―未開人は宗教、タブー、伝統、習慣といった社会的法廷の従順な信者である―ではなく、まさに文明の洗礼を受けた野蛮人である。文明の生み出した余裕、すなわち、贅沢、快適、安全、便益の側面だけの継承者であり、正常な生存の様式から見れば、奇形としかいいようのないライフスタイルを営んでいる新人類である。略。///  「自分がしたいことをするためにこの世に生まれあわせて来た」とする傾向、だから「したいことは何でもできる」とする信仰は、自由主義の自由の裏面、義務と責任を免除してもらう自由にほかならない。/われわれは自由主義の生みだした、この「大衆」人間的自由、自己中心的自由に対し、他者と共存する義務と責任をもった自由を保全しなければならないが、一筋縄でいかないのは、この仕事である。(160626:イギリスEU離脱について思うところ=もみ=)