もみさんの一日一冊遊書録( 2011年9月1日 スタート!: メメント・モリ ) ~たゆたえど沈まず~

年とともに人生はクロノロジー(年代記)からパースペクティブ(遠近法)になり、最後は一枚のピクチュア(絵)になる

141220 安倍政権の鮨友だち、朝日新聞曽我豪編集委員の恥知らずなごま擦りヨイショ記事「ザ・コラム」

2014年12月20日 18時19分43秒 | <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
12月20日(土):

 曽我豪編集委員の気持ちの悪い「ザ・コラム」を掲載する。当時、読んでいて、「安倍勝利の選挙結果を予見し、安倍の個利個略の解散を批判するのでなく追認した上で、先回りして安倍政権にエールを送っている」ようにしか感じられなかった。安倍の抜き打ち解散の批判ではなく、(不当な!)選挙による結果については国民が責任を負うのだと言っている。曽我豪編集委員は、完全な安倍晋三の“ごますりポチ”だ。これは権力に擦り寄る朝日新聞の批判精神の衰退を見せつける内容だ。権力に阿る新聞社は、存在価値がない。金を払って読む価値がない。

 朝日新聞社が、もし矜持をもって(購)読者からの信頼を回復しようと思うのであれば、安倍晋三に尻尾を振って、一緒に鮨を食うような誇りの無い編集委員を辞めさせるべきだ。
 今のところ、読売・産経よりマシだから我慢して朝日を購読し続けているが、これからは情けない惨めな気分で朝日を読み続けることになるだろう。でき得れば、新聞社としての最低限の矜持を守って、権力と距離を維持して、読者の信頼を裏切らないで欲しい。

 まあ、日付も含めて、よく読んでみてもらいたい。これを権力者に対するヨイショ記事と言わずして、何と言う! 当時、このコラムを読んで、「してやったり!」とニターっと笑うのは、安倍晋三ひとりだけだっただろう。他の読者は、シラーっとした白けた気分になるだけだ。国民はそれほど馬鹿じゃない。少なくとも、この記事は、朝日新聞社自身が、朝日新聞の購読者を馬鹿にして、高みから見下している記事と言う他にないだろう。
 読者を蔑ろにする新聞社は、結局、<第二読売新聞>になるということだ。民主党政権が、倒れた最大の原因が野田汚物による民主党の<第二自民党>化であったことを思い出せ! <第二読売新聞>に用はない!

(ザ・コラム)総理の解散 祖父の眠れぬ夜、真意は      曽我豪
                        2014年11月29日05時00分 朝日デジタル

 安倍晋三首相の衆院解散に合わせるかのように、その祖父の本は店頭に並んだ。
 「岸信介証言録」(原彬久編著 中公文庫)である。
 別の編著者による「岸信介の回想」(伊藤隆 文春学芸ライブラリー)も先月、発売された。ともに「昭和の妖怪」と呼ばれた政治家の喜怒も哀楽もあらわなオーラルヒストリーが展開されるが、こと解散断念の一件に関しては「証言録」が詳しい。
 「実は、いまでも残念なことの一つなんだけれども、(新条約の)調印直後に衆議院を解散すべきであったと思うんです」
 ときに政権発足からほぼ3年が経過した1960年1月。訪米して新日米安保条約に調印し、アイゼンハワー大統領との会談を終えて帰国した直後のことだ。
 「総選挙になれば絶対勝つという確信をもっていました。選挙に勝利して議会に臨んだら、議会がいくら騒いだって、国民が新条約を支持しているではないかということになるんです。……あのとき解散をやっておけば、あんな騒動はなかった」
 それなら、なぜできなかったか。
 「党内の調整にあたっていた川島幹事長がどうしてもこれに賛成しなかったんだ。……選挙にあたって党内が不統一では勝ち目がないといって、川島君がどうしても解散に賛成しなかったんです」
 よほどの後悔だったのだ。首相時代の苦しい決断の記憶を聞かれて、もう一度繰り返すほどだ。
 「樺(かんば)事件があってアイゼンハワーの来日を中止したときだね。私が眠れなかったのは、このときと、いま話に出た(新条約調印直後の)『解散』断念の時だ」
     *
 こういうことだ。
 新条約に対して極めて厳しい反発が予想されるからこそ、あえて自ら争点にして国民に信を問う。多数が得られれば、それをテコに国会を正面突破できよう。ところがあろうことか、腹心の川島正次郎幹事長に背かれ勝機は去った。そして、東大生・樺美智子さんを死に至らしめた安保の騒動が現出した……。
 安倍首相はこの祖父の故事を十分に吟味していたらしく、政権発足直後から折にふれて側近や閣僚に語っていた。試みに、証言録にある新条約という言葉を消費増税の先送りとアベノミクスに代えて――あるいは集団的自衛権の行使容認を付け加えてもいい――読み直してみればよい。今日の政局状況にそのままあてはまってしまう。
 違いは今回、9月に石破茂氏から代えた谷垣禎一幹事長が首相の判断を尊重し結束して対応すると言い続けて背かなかった点だが、これは逆に、祖父の失敗から教訓を得たと言うべきなのだろう。
 いや、安倍首相が証言録を深く読み込んだのであれば、今回の決断がさらに重い意味を持つことが自覚されていたはずだ。なぜなら祖父は、解散断念の下りのひとつ前のところでこう回顧しているのだから。
 「私は、いつまで(総理を)やるとか、長期政権を狙うとかいうような考えは初めからなかったですよ。仕事をしたい、つまり安保を何とか解決すること、もう一つは憲法調査会をして『改憲をしなければならない』という結論を出させる、ということでした」
 解散断念により祖父が本当に失ったものは、安保国会の万全の乗り切りとか当面の政権の安定とかでなくて、憲法改正への道筋だった。眠れぬ夜の真相はそれだ。
     *
 ひとつ、想像を加える。
 今回の解散により、次の衆院議員の任期満了は2018年12月になる。そして、安倍首相の任期は、2期6年の自民党総裁任期に照らせば同じ18年の9月である。
 二つの政治日程は、偶然と思えないほど近接している。
 今回の衆院選に勝利すれば、来年9月の総裁再選はおそらく揺るがず、ならば途中で参院選が1回あるものの、安倍首相にとっては、2期6年の長期政権への展望が大きく開けてくる。
 それだけではない。想像をたくましくすれば、それこそ本願の憲法改正を争点にして、任期切れの前にもう一度の解散により信を問う展開さえ、論理的には想定できるではないか。
 したがって、この節目の衆院選の真の争点は、そうした長期戦略を可能にするか否かまで含めた安倍政権そのものの評価であるべきだと思う。解散の大義やアベノミクスも大事な論点ではあろうが、そもそも総選挙の本質と妙味は政権選択にこそある。
 堂々の論戦が首相にとっても本望なはずだ。解散を断念した岸元首相は、反安保のデモを前に「私は声なき声にも耳を傾けなければならない」と語るほかなかった。他方、解散を表明した安倍首相は「成長戦略を国民とともに進めていくためには、どうしても国民の声を聞かなければならないと判断した」と宣言したのである。
 それはその通り。まさに審判は、われわれ有権者が一票に託す声に任されたのである。声なき声は今回、あり得ない。
(編集委員)


今回の総選挙で、「堂々の論戦」なんて、安倍自民は全くしてないじゃないか!! 52%という戦後最低の投票率で、村尾キャスターの常識的レベルのインタビューすら、拒否して国民の見ているテレビでイヤホンを外してしまう狭量で知能の低い安倍晋三に、この朝日の編集委員は「世襲のロマンを感じろ!」と読者に強要しているのだ。朝日新聞に、わずかでも矜持が残っているのであれば、こんな恥ずかしいコラムを書いた編集委員を辞めさせるべきだ。それとも、これからもこの権力のポチを<朝日の顔>ですと掲げ続けるのですか?! それなら朝日新聞の読者の誇りは、間違いなく踏みにじられて失われるだろう。


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1 コメント

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曽我豪 isn't ジャーナリスト (杉原シンドラー)
2015-04-22 21:51:22
はじめまして。曽我豪は安倍(あんばい)晋三の会食の「お友達」だと私は思っているので、この記事には全面的に賛成します。もっとも、「朝日新聞御意見オフィス」へ抗議したところ、「今の首相を『晋三』と呼び捨てするお前は非国民だ!」と怒られました(おそらく曽我本人でしょう)。又、別の時には「曽我は晋三べったりではありません」と言い訳されました。曽我が威張っている『朝日新聞』が右傾化したのも当然であり、もし『朝日』が反論するならば曽我とその子分を即刻打ち首獄門にしてもよいと思います(江戸時代ならば)。

余計なお世話ですが、曽我豪の再就職は晋三の広報官が最適と思います。
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