もみさんの一日一冊遊書録( 2011年9月1日 スタート!: メメント・モリ ) ~たゆたえど沈まず~

年とともに人生はクロノロジー(年代記)からパースペクティブ(遠近法)になり、最後は一枚のピクチュア(絵)になる

150215 衆参両院の「テロ非難決議」を非難する!「テロの本質」を真面目に語る政治家はいないのか!

 真面目に「テロの本質」を考えれば、その原因が、決して宗教の違いにあるのではなく、世界的に広がる富の偏在、極端な格差拡大、差別構造の継承、及びパレスチナ問題、それらによる<若者たちの絶望>にあることは、実は誰もがわかっていることだろう! それを「世界には凶悪なテロリストが大勢いて、こいつらを叩き潰せばテロが無くなる」なんて話に無理やりすり替えている。誰も、「テロの本質が、日本・世界の社会構造が抱える富の偏在・格差の拡大及びパレスチナ問題の<野放し状態>にこそある」という本質を語らないし、見させようとしない。そして、凶悪なテロリストへの恐怖ばかりを煽りたてている。これはまさにオーウェルの「一九八四年」の世界と同じだ。今回の国会の「テロ非難決議」に社民党・共産党まで加わっていたのには、あきれ果てた。「誰も本質を見ようとしない。」「武力で世界中の<絶望した若者たち>を封じ込めるべきではないし、不可能だ!」

秋原葉月さん「Afternoon Cafe」ブログから

※(1)「もちろん、普通の人間は戦争を望まない。しかし、国民を戦争に参加させるのは、つねに簡単なことだ。とても単純だ。国民には攻撃されつつあると言い、平和主義者を愛国心に欠けていると非難し、国を危険にさらしていると主張する以外には、何もする必要がない。この方法はどんな国でも有効だ」byヘルマン・ゲーリング ※(2)いつの時代も大衆をファシズムに煽動する手口は同じ。なのに同じ手口に何度も騙されるのは過去に学んでいないから。格差を広げ、セイフティネットを破壊し、冷徹な自己責任論が横行する社会を継続させるのは簡単だ。今よりもっと格差を広げ、セイフティネットを破壊する政策をとればよい。そうすれば人々に自己責任論がもっと浸透し、草の根から勝手に右傾化してくれる。

辺見庸さんのブログから

・権力をあまりに人格的にとらえるのはどうかとおもう。口にするのもおぞましいドブの目をしたあの男を、ヒステリックに名指しでののしれば、反権力的そぶりになるとかんがえるのは、ドブの目をしたあの男とあまり変わらない、低い知性のあらわれである。権力の空間は、じつのところ、非人格的なのだ。だからてごわい。中心はドブの目をしたあの男=安倍晋三であるかにみえて、そうではない。ドブの目をしたあの男はひとつの(倒錯的な)社会心理学的な表象ではありえても、それを斃せば事態が革命的に変化するようなシロモノではない。権力には固定的な中心はなく、かくじつに「われわれ」をふくむ周縁があるだけだ。ドブの目をしたあの男は、陋劣な知性とふるまいで「われわれ」をいらだたせ、怒らせるとともに、「われわれ」をして社会心理学的に(かれを)蔑視せしめ、またそのことにより、「われわれ」が「われわれ」であることに無意識に満足もさせているのかもしれない。ところで、「われわれ」の内面には、濃淡の差こそあれ、ドブの目をしたあの男の貧寒とした影が棲んでいるのだ。戦争は、むろん、そう遠くない。そう切実にかんじられるかどうか。いざ戦争がはじまったら、反戦運動が愛国運動化する公算が大である。そう切実に予感できるかどうか。研ぎすまされた感性がいる。せむしの侏儒との「ふるいつきあい」がベンヤミンのなにかを決定した。そう直観できたアレントほどするどくはなくても、研ぎすまされた感性がいる。けふコビトがきた。ミスドにいった。(2015/11/11)

190129 京都の参議院議員候補は立憲民主党の<増原裕子>で決まり! ※前原詐欺師の国民党は早く消滅しろ。忘れないことが我々の闘いだ!

2019年01月29日 23時52分07秒 | <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
1月29日(火):

京都では、立憲民主党と国民党(早く消えてしまえ!)の間で揉めているようである。何を揉めているのかのぞいてみた。

斎藤アレックス  サイトウ アレックス
スペイン国マドリッド市生まれ。幼少時に来日し、大阪(大阪市及び守口市)で育つ。 同志社 大学経済学部卒業後、のべ5年間にわたり、大和証券SMBC株式会社及びSMBC日興証券株式会社にて、M&A(企業の買収・合併)のアドバイザリー業務に従事。 2013年4月、政治家を志して、34期生として(公財)松下政経塾入塾。経済・財政政策、特にベンチャー企業振興を主な研究テーマとする。この間、1年間にわたるワシントンDCでの研修を実施し、共和党下院議員事務所でのインターンも経験。2017年3月に卒塾後は、衆議院議員前原誠司事務所で勤務する傍ら、京都市内のベンチャー企業で経営企画やM&Aを担当した。 2018年11月、国民民主党京都府参議院選挙区第1総支部の総支部長に就任。


国民党(早く消えてしまえ!)推薦候補の本人ホームページの公式プロフィールである。これを読んで何を感じるのか。彼は1985年生まれである。俺が一番感じたことは、大学卒業後、28歳までわずか5年間しか働いた経験がないということ。しかもそれは、一般の人の生活の痛み、実態を肌身に感じる現場ではない。本人や前原詐欺師らは華やかな経歴?だと考えている一流証券会社のM&Aのアナリストである。

ボランティアの経験もなく、人々を見下ろす<上から目線の仕事>しかしてこなかったのに「自分は国会議員にふさわしい」と勘違いできるエリート意識満載の奴にいったい何が見えているというのか。沖縄の痛みや福島をはじめ多くの被災地の痛み、社会不安、ヘイトスピーチや差別意識・言動に苦しむマイノリティーや母子家庭の苦しみがわかるわけがない。世の中のことが何もわかっていない。本人が「わかる」と言ったって信用できない。その価値観の順位はずっと低いだろう。

わずか5年の仕事の経験、しかもそれでやめているということは、まともに仕事と向き合ったのは数年だろう。要するに、まともに働いた経験がないのだ。仕事の現場のきつさや人々の生活の苦しみを十分に知らないまま、「自分は国会議員にふさわしい」と考えられる感覚を恐ろしいと思う。こいつはきちんと税金、年金保険料を払った年数もほんの僅かなのだ。俺たちが何十年も働いて重い税金と年金・社会保険料に苦しんできた痛みも知らない。

松下政経塾入塾もワシントンDCの研修も共和党(民主党じゃないのかよ?!)下院議員事務所でのインターンも全部ひっくるめて「どうでもいい!」ことばっかりである。こんなことを良いことだと思っている感覚に「どうかしているんじゃないか」と思う。そして、極めつけが卒塾後32歳で前原詐欺師事務所に勤務、33歳で国民民主党から参議院議員選挙に立候補だという。全く国民、庶民の生活の痛みに触れたことがない頓珍漢なエリート意識だけの男が国会議員に立候補しようとしている。世の中のことが何も見えてない男が「自分は国会議員にふさわしい」と信じている。全くもって異常な風景だ。

前回の参議院議員選挙で落選した北神圭朗(永住外国人の地方参政権に反対)といい、今回のアレックスくんといい、前原詐欺師の推薦を受ける人間は弱者の痛みがわからない勘違い野郎ばかりである。年末年始に炊き出しをしていた自由党の山本太郎参議院議員の姿との根本的な違いを覚える。何十年も社会貢献を実践し続けてきた杉良太郎の「売名(行為)ですが、(それが)何か?」の名言を思う。

181212 参議院京都選挙区、立憲民主党推薦の増原裕子氏を支持する(もみ)。前原詐欺師の国民党は一刻も早く消滅しろ!<去年の秋>を覚えている。忘れないことだけが我々の闘いだ。
2018年12月12日 21時34分00秒 | <憲法の危機>は「戦後最大の危機」

2018年12月12日(水):

京都の皆様、私(もみ)は参議院京都選挙区、立憲民主党推薦の増原裕子氏を支持いたします。昨年の秋、多くの国民をあれだけ失望させ裏切った前原詐欺師の行動はいまも生々しい記憶の傷になっています。前原及びそれと平気で結べる国民党を断じて信用できない。一方で、枝野率いる立憲民主党の成立にどれだけ救われたことか。立憲民主党の候補にぜひ一本化して投票してください。

踏み絵を踏んだ汚い自分たちの姿を見ようともしないで、反省もせず前原詐欺師とぬけぬけと組める国民党は今すぐにでも消滅しろ!俺は去年の秋の選挙を覚えている。絶対に忘れないことだけが我々の闘いだ。

関係を断つべき前原詐欺師の指導下で前原詐欺師の元秘書斎藤アレックス(こんなやつ知らんわい!)を推薦する国民党に“希望”は断じてない!一瞬でも早く消滅しろ!そして、立憲民主党に一本化することこそが国家、国民・市民への最大の貢献だ。

それにしても、労働者・大衆の味方でない<連合>って“巨大組織労働組合”って何のために存在してるねん??? 壮大な逆説、カリカチュアだ!

 LGBTコンサルタントの増原裕子さん
朝日デジタル立憲、増原裕子氏擁立へ 勝間和代さんのパートナー  12/12(水) 13:04配信
  立憲民主党は来年の参院選京都選挙区(改選数2)で、レズビアンであることを公表し、LGBT支援に取り組む増原裕子(ひろこ)氏(40)を擁立する方針を固めた。16日にも枝野幸男代表が同席し、京都市内で会見する方向で調整が進んでいる。
  増原氏は、経済評論家の勝間和代さん(49)が今年5月、同性のパートナーであると公表した相手。立憲京都府連幹部は「弱い立場の人に寄り添う政治を京都から発信してほしい」と述べ、目玉候補としたい考えだ。
  横浜市出身の増原氏は慶応大大学院修了後、在ジュネーブ国際機関日本政府代表部に勤務。現在はLGBTコンサルタントとして、企業や団体向けの講演や研修を担っている。
  同じ旧民進党を母体とする国民民主党は前原誠司・府連会長の元秘書、斎藤アレックス氏(33)の擁立を決めている。立憲にとって京都は、党幹事長を務める福山哲郎・府連会長のおひざ元。立憲幹部からは「この戦いには絶対に負けられない」との声も上がり、かつて同志だった福山氏と前原氏との「代理戦争」の様相だ。
  福山氏は12日、すでに斎藤氏への推薦を決めている連合京都の幹部と会い、選挙戦での支援を要請する。
  同選挙区では、自民党が現職の西田昌司氏(60)、共産党が現職の倉林明子氏(58)を擁立する。(安倍龍太郎)

181212 参議院京都選挙区、立憲民主党推薦の増原裕子氏を支持する(もみ)。前原詐欺師の国民党は一刻も早く消滅しろ!<去年の秋>を覚えている。忘れないことだけが我々の闘いだ。

2018年12月12日 21時34分00秒 | <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
12月12日(水):

京都の皆様、私(もみ)は参議院京都選挙区、立憲民主党推薦の増原裕子氏を支持いたします。昨年の秋、多くの国民をあれだけ失望させ裏切った前原詐欺師の行動はいまも生々しい記憶の傷になっています。前原及びそれと平気で結べる国民党を断じて信用できない。一方で、枝野率いる立憲民主党の成立にどれだけ救われたことか。立憲民主党の候補にぜひ一本化して投票してください。

踏み絵を踏んだ汚い自分たちの姿を見ようともしないで、反省もせず前原詐欺師とぬけぬけと組める国民党は今すぐにでも消滅しろ!俺は去年の秋の選挙を覚えている。絶対に忘れないことだけが我々の闘いだ。

関係を断つべき前原詐欺師の指導下で前原詐欺師の元秘書斎藤アレックス(こんなやつ知らんわい!)を推薦する国民党に“希望”は断じてない!一瞬でも早く消滅しろ!そして、立憲民主党に一本化することこそが国家、国民・市民への最大の貢献だ。

それにしても、労働者・大衆の味方でない<連合>って“巨大組織労働組合”って何のために存在してるねん??? 壮大な逆説、カリカチュアだ!

 LGBTコンサルタントの増原裕子さん
朝日デジタル立憲、増原裕子氏擁立へ 勝間和代さんのパートナー  12/12(水) 13:04配信
  立憲民主党は来年の参院選京都選挙区(改選数2)で、レズビアンであることを公表し、LGBT支援に取り組む増原裕子(ひろこ)氏(40)を擁立する方針を固めた。16日にも枝野幸男代表が同席し、京都市内で会見する方向で調整が進んでいる。
  増原氏は、経済評論家の勝間和代さん(49)が今年5月、同性のパートナーであると公表した相手。立憲京都府連幹部は「弱い立場の人に寄り添う政治を京都から発信してほしい」と述べ、目玉候補としたい考えだ。
  横浜市出身の増原氏は慶応大大学院修了後、在ジュネーブ国際機関日本政府代表部に勤務。現在はLGBTコンサルタントとして、企業や団体向けの講演や研修を担っている。
  同じ旧民進党を母体とする国民民主党は前原誠司・府連会長の元秘書、斎藤アレックス氏(33)の擁立を決めている。立憲にとって京都は、党幹事長を務める福山哲郎・府連会長のおひざ元。立憲幹部からは「この戦いには絶対に負けられない」との声も上がり、かつて同志だった福山氏と前原氏との「代理戦争」の様相だ。
  福山氏は12日、すでに斎藤氏への推薦を決めている連合京都の幹部と会い、選挙戦での支援を要請する。
  同選挙区では、自民党が現職の西田昌司氏(60)、共産党が現職の倉林明子氏(58)を擁立する。(安倍龍太郎)

170409 (考論 長谷部×杉田)首相官邸「暴走」の底流

2017年04月09日 16時03分48秒 | <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
4月9日(日):
朝日デジタル(考論 長谷部×杉田)首相官邸「暴走」の底流  2017年4月9日05時00分
  安倍晋三首相の妻、昭恵氏は私人と言い切れるのか。公務員が問い合わせに回答するのは職務ではないのか。先月から相次いで閣議決定された政府答弁書にまつわる疑問。さらに、「首相への侮辱」だとして私人が証人喚問される一方、官僚は文書を廃棄したと開き直る。このような行政権力、とりわけ官邸の「暴走」の底流に何があるのか。長谷部恭男・早稲田大教授(憲法)と杉田敦・法政大教授(政治理論)に語り合ってもらった。(構成・高橋純子)

■「昭恵氏は私人」簡単に割り切れぬ 長谷部/「偽証罪で告発」と内閣言及、筋違い 杉田
  杉田敦・法政大教授 森友学園問題に関連して、さまざまな閣議決定が出ています。安倍晋三首相夫人の昭恵氏は公人ではなく私人である。夫人付の政府職員が調査・回答した行為は職務ではない。いずれも説得力を欠き、こんな決定を乱発していいのか疑問ですが、そもそも、閣議決定の法的性格とは
  長谷部恭男・早稲田大教授 新たな閣議決定で上書きされるまで、内閣はその決定に拘束されます。ただそれは自身を拘束するだけで、立法権や司法権を必ずしも拘束するわけではない。政府への質問書に対する答弁を決めるには閣議によるしかなく、決定してはいけないとは言いにくい。結局は、中身の問題です。
  杉田 では、首相夫人は私人でしょうか。
  長谷部 公人か私人か、簡単には割り切れません。天皇の行為は、国事行為以外はすべて私的行為かというと、違います。やはり公人としての行為があり、それがいわゆる象徴としての行為です。同じようなことが首相夫人についてもあるのではないか。
  杉田 森友学園の籠池(かごいけ)泰典前理事長は私人ですが、国会で証人喚問されました。ところが公人たる政治家や、官僚は、野党の要求にもかかわらず誰ひとり証人喚問されていない。
  長谷部 国政調査権の使い方がいかにも党派的です。米議会や英議会では、国政調査権を党派的に発動しないというのが大原則です。どちらかの党派に有利/不利だから呼ぶ/呼ばないという判断は、少なくとも建前としてはしないことになっている。中長期的な国政上の課題について調べることが目的ですから。
  杉田 証人として呼ぶのは、犯罪の嫌疑がある人だとする政治家もいました。
  長谷部 話が逆転しています。従来議論されてきたのは、国政調査権を行使することで犯罪の捜査や裁判の遂行に不当な影響を及ぼすのはよくない、捜査対象者は呼ぶべきではないのではないか、という点でした。
  杉田 官房長官は籠池氏を偽証罪で告発する可能性にも言及しましたが、これは国会が判断することで、行政権、内閣がとやかく言うのは筋が違うのでは。
  長谷部 議院証言法で、告発は議院や委員会の権限と明記されていますから、その通りです。さらに、偽証罪が問われる「虚偽の陳述」とは、客観的事実に反する陳述ではなく、証人の記憶に反する供述を意味するというのが判例ですから、立証のハードルはかなり高いですね。

■教育勅語、国民主権と相いれぬ 杉田/教えていい話か、線引きは当然 長谷部
  杉田 昭恵氏が国会で証言すれば、白黒がつく可能性もある。安倍首相は「悪魔の証明」は出来ないなどと言いますが、当事者の言い分が食い違うことは、よくあること。どちらが信用できるかを裁判等で判断するのであって、それは悪魔の証明でも何でもない。単なる事実認定です。
  長谷部 ボールは政権側のコートにある。同じコートに出て打ち返すことは、悪魔でなくてもできます。首相を侮辱した、というわけのわからない理由で私人が証人喚問されている。私人にそこまで要求しておきながら、文書は破棄したので何も言えないと官僚は開き直り、首相夫人は私人だからで済ませています。極めてバランスが悪い。
  杉田 官僚の文書廃棄については専門家から、違法ではないかとの指摘さえあります。保存期間を定めた公文書管理法の欠陥もありそうですが、仮に違法とまでは言えないとしても、そうした無責任な行政のあり方が許されるものなのか。
  長谷部 違法でなければ何をやってもいいのか。私人であればOKです。人のひんしゅくを買うような行為でも、それは個人の判断です。しかし、公人や公務員は違う。中長期的な社会公共のために行動する、そのために様々な権限や便宜を与えられているのだから、私人と同じように法に触れなければいいということには、なりません。
  杉田 先日、教育勅語を教材に使うことは否定しないという閣議決定もされました。たしかに親孝行とか友達と仲良くとか、その部分だけを切り取れば、普遍的な道徳と重なります。ただ、勅語はそういう道徳律を、天皇が臣民に教えるという形になっており、危機の際には「皇運」を助けよと義務づけている。それを朗読させたり、正しいものとして教えたりするのは、日本国憲法に基づく自由民主主義の政治システムや国民主権と相いれません。ところが文部科学副大臣は、教育基本法に反しない限り朗読は問題ないと国会で答弁し、一部の新聞は、言論の自由や思想信条の自由を盾に、戦前のような考え方を教えるのも信じるのも自由だと主張しています。
  長谷部 それは間違いです。学校は、街頭やネット上のような一般的な表現の自由が成り立つ場所ではありません。教育の出発点は憲法26条の子どもが学習する権利です。将来、子どもが自分自身で物事を判断できるようになるための材料を提供しないといけないのだから、教えていい話とそうでない話の線引きがあるのは当たり前です。

■派閥・メディア、弱まるブレーキ 杉田/余裕失いなりふり構わず、危険 長谷部
  杉田 政府に刃向かう者への脅迫的手法という点では、沖縄の件も見過ごせません。反対派への見せしめ的な捜査とも見られることが行われています。また、翁長雄志(おながたけし)知事が辺野古埋め立て承認の撤回方針を表明したことに対して、政権側は一時、翁長知事個人に賠償を求めることもあり得ると言いました。
  長谷部 知事の公権力行使によって国が損害を被ったというなら、国は県を相手に国家賠償訴訟を起こすことになる。しかし国賠法は、知事個人を相手にする制度ではありません。仮に国が勝った場合は、沖縄県が知事個人に求償できますが、それは故意・重過失がある場合だけで、極めて限定されています。
  杉田 国に損害賠償を支払ったのは県財産の損失だとして、政権支持派の住民に住民訴訟を起こしてもらうといったことを想定しているのかもしれませんが。
  長谷部 ええ。ずいぶんと迂遠(うえん)な話を持ち出して、翁長知事に嫌がらせをしているのでしょう。
  杉田 そうした手法をいとわぬ政権の下で、ついに「共謀罪」が審議入りしました。
  長谷部 犯罪行為をやり終わった人を処罰するのが刑事法の大原則です。刑罰は最も苛烈(かれつ)な国家権力の行使だから、行使は控えめであるべきなのに、277の罪名について、計画段階で処罰できることにする。しかもその理由がはっきりしない。国際組織犯罪防止条約批准のためだと政府は説明していますが、この条約の対象はマフィアです。すでに日本政府はテロ対策の条約を多く締結しているので、共謀罪をつくらないとテロ対策ができないという理屈もよくわかりません。
  杉田 共謀罪への反対が強い理由のひとつは、特定秘密保護法と同じで、恣意(しい)的に運用される危険性があるからです。特定秘密法には賛成した長谷部さんが、どうして共謀罪には反対なのですか。
  長谷部 確たる理由もなく、法の基本原則を動かすことになるからです。特定秘密法は法の基本原則を動かすものではありません。
  杉田 それにしてもなぜこれほど行政権力、特に官邸が暴走できるのかというと、ブレーキをどんどんはずしてきたからです。党内派閥は弱体化し、内閣法制局は無力化し、メディアも牙を抜かれている。国民への説明責任を果たそうとしない姿を見ると、「絶対的権力は絶対的に腐敗する」(アクトン)という格言を改めて思い起こします。
  長谷部 なりふり構わなくなっているのは、余裕を失っているということでもあります。トランプ米政権は、国際法の根拠も不明なままシリアのアサド政権軍を攻撃しましたが、それも内政が行き詰まって余裕を失っていることのあらわれと言えなくもない。余裕のないまま暴走する。危険すぎます。

170225 読者無視。権力の犯罪を糾弾もせず阿諛追従する天声人語。書いた奴の名前を教えてくれ!

2017年02月25日 13時20分41秒 | <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
2月25日(土): 時間を割く価値もないので、書きなぐりご免こうむる。    
  
  今朝の朝日新聞天声人語を読むともなく読んだ。安倍晋三の国有財産横領・利益供与の犯罪を糾弾する声が覆いようもなく世間で広がっている今日この頃だ。その渦中のど真ん中にいる安倍の妻の昭恵に対して、一応の言及のポーズをとっているが、何を言いたいのかさっぱりわからない。

  以下に、恥知らずなコラムを転載する。すでにこの事件が、連日ネットで大騒動となり続けており、国会でも大きく取り上げられ、安倍昭恵の参考人招致すら話題にのぼっている時期であることを踏まえて眺めてみてほしい。この恥知らずな腰抜けぶりと購読者を侮り軽んじる記者の卑しい姿勢と心根がよく見て取れるだろう。

朝日新聞(天声人語)首相夫人の哲学  2017年2月25日05時00分
 首相夫人としてどう行動すればいいのか。安倍昭恵さんは、かつてローラ・ブッシュ米大統領夫人にかけられた言葉を大切にしてきた。「自分が何をしたいか、何を得意としてきたかを考え、それを継続してやるのが一番ですよ」▼自著『「私」を生きる』にそう書いた昭恵さんの行動が、国会を騒がせている。大阪府豊中市で今春開校する予定の私立小学校の名誉校長に就くはずだった。学校の建設用地が相場をはるかに下回る価格で国から学校側へ売却されていたことが発覚。昭恵さんは就任を辞退した▼この学校は、教育の要として「天皇国日本を再認識」「教育勅語素読」などを掲げる。〈我が臣民克(よ)く忠に克く孝に億兆心を一(いつ)にして〉。系列の幼稚園では園児が大きな声で教育勅語の一節を唱和している。テレビ東京が報じたその映像を見て驚愕(きょうがく)した▼「『安倍晋三記念小学校』は私自身も驚愕した。連続してお断りしたにもかかわらず、名前を使われたことは遺憾だと抗議した」。寄付集めに自身の名が使用されたことについて、当の首相はそう答弁した▼国有地売買をめぐる経緯には不明朗な点が少なくない。折衝の記録は公開すべきだと思うが、財務省は捨ててしまったという。残念極まりない▼これまで「家庭内野党」を自任した昭恵さんである。原発の再稼働に慎重で、被災地の防潮堤に疑問を呈した。学校で教育勅語を唱えさせる――。本当に「何をしたいか、何を得意としてきたか」を考えた結果なのだろうか。


  「本当のことはわかりませんが、安倍昭恵さんそれでいいのですか…?」という内容。読み返すのも馬鹿馬鹿しいから受けた印象だけで書いているが、この天声人語を書いている者にジャーナリストとしての矜持・批判精神は全く感じられない。

  (安倍が怖いので)本当は、見ざる、聞かざる、言わざるで知らないふりを決め込みたいのだけれど、世間でこんなに大きく話題になっていることを取り上げないわけにもいかないので一応疑問形で取り上げてみました。安倍さん、昭恵さん怒らないでくださいね。っていう印象だ。

  何も知らないでこの天声人語を読んだ者(例えば、中高生、大学生、無関心な有権者)がいるとすれば「よくわからないけど真相もあいまいで大したことじゃないんだね」って印象を持つだろう。このコラムは、権力者の犯罪事件の印象を薄めたいのか?!という印象を受けた。

  少し前、5年ほど前までであれば、確実に内閣が吹っ飛ぶような「恣意的権力乱用の汚職事件」である。この天声人語は、激しく糾弾すべき事件を、「本当に大丈夫なんですかね?」と事件を起こした当事者の権力者に疑問形でお伺いを立てている間抜けぶりだ。完全に腰が引けている。

  時の総理大臣による恣意的な国有財産横領・利益供与事件を、「なんだか大したことない事件ですけど、だいじょうぶですか。もうちょっとだけ説明をして頂きたいんですが、ダメですかね…」という権力と対峙できない朝日新聞の卑屈な姿勢を購読者の意識の中にまで刷り込もうとしているのだ。

  購読者よりも安倍晋三・昭恵が最優先なのか?このコラム書いたの誰だ。名前を明かせ!絶対に忘れない!恥を知れ!朝日新聞の天声人語も堕ちるところまで堕ちたものである。

  そもそも知性の欠片もない安倍晋三・昭恵について、「首相夫人の哲学」という言葉を使うこと自体、筆者の権力者への阿諛追従を覚える。まったくもって笑っちゃうよ。この文章を書いた奴の名前を誰か教えてくれ。

161229 空疎な安倍真珠湾訪問を報じ続ける新聞は、購読者に損をさせた自覚を持て!

2016年12月29日 15時19分58秒 | <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
12月29日(木):

  昨日12月28日(水)の朝日新聞の朝刊・夕刊、今朝29日(木)の朝刊の一面大見出しで、空疎な安倍晋三の真珠湾訪問記事が不自然なほどに大げさに場所を独占して掲載されている。安倍は、よほどオバマ・アメリカ大統領に付き添われて立つツー・ショット写真を国民に見てほしかったのだろう。しかし、残念ながら俺はこれらの記事を一顧だにしていない。馬鹿馬鹿し過ぎる。読む価値がないことがわかりきっているのだ。この安倍にごまをすった紙面の無駄遣いの分だけ、朝日新聞は購読者に損をさせた計算になる。

  記事の内容よりも、むしろ関心は別のところに生じた。三大新聞やNHKが、時の政権に対する批判をしないでこれほどまでに政権からの要望に迎合するようになっている事実を目の当たりにして、既にわかっていたつもりだったが「マスコミ操作が、ここまでひどくなってしまっているとは…」と言葉を失っているのだ。長く生きてきた。社会人になってからもずいぶん長いが、この半世紀近い歳月においても、これほど新聞が時の権力の支配下に置かれているのを目の当たりにするのは初めての経験だ。購読紙の朝日新聞の曽我豪を俺は軽蔑・憎悪しているが、今や朝日新聞全体が”曽我豪”化しているのだ。

  もはや迎合する、おもねるというレベルを越えている。迎合する、阿るにはまだ”主体”が存在するが、今の朝日新聞には”主体”そのものが消滅している。「一線を越えたな…」と感じる。冗談や嫌みの戯れ言ではなく、自己が失われ、正真正銘の「大本営発表の広報」化している。痴呆化して、おもらしの垂れ流し状態だ。もはや洒落にすらできない。

  12月20日に東京の「つゆしゃぶ ちりり」で朝日の曽我豪、NHKの島田をはじめ、安倍の走狗の新聞・言論人たちが安倍から飲食をふるまわれた記事が出ていたが、国民の目を欺くための権力からの依頼の内容が、プーチン対露外交の失敗の誤魔化しとともに、値打ちの暴落した安倍真珠湾訪問の昨日今日の一面でのカラ宣伝の依頼であったことが漏れ漏れに漏れている。政治の奥深さの欠片もない。その権力からの依頼に何の抵抗もなく飼い犬のように従う朝日新聞の姿も明らかになった。

  権力に迎合する新聞が失う最大のものは、新聞を信頼して応援するつもりで購読している<読者の信用>である。俺はこれまで何度も襲来する読売新聞等の厚かましい勧誘を断り続けて朝日新聞を取ってきた<コアな購読者>だと思っている。しかし、ここまで裏切られ、馬鹿にされて、繰り返し踏みにじられ続けるとさすがに嫌気がさしている。読売・産経と全く変わらないではないか!アイデンティティを捨てた新聞に用はない。裏切られてまで購読する義理は全くない。

  実を言えば、俺が今新聞を取り続ける最大の動機は、新聞に挟まれている「折り込みチラシ」である。これで妻が安く買い物することで幾ばくかのお金が浮く。その浮いたお金で朝日新聞を飼っている、もとい買っていると言っても過言でない。しかし、反感・憎悪を覚えさせられながら軽蔑する新聞を購読し続けるいわれは全くない。本当に欲しい情報、信頼できる情報はネットで得られるのだから。

  俺が朝日新聞を取ることをやめた時、朝日新聞は一人の読者を失うだけだと甘く見るなら間違いだ。俺にも数十人(百人以上?)ぐらいへの影響力はある。今後、俺が朝日新聞をやめたとすれば、「読売・産経と変わらない腐り切った朝日新聞なんて購読する必要はない」と周りの人間に伝えていくつもりだ。<コアな読者>層を裏切り馬鹿にして、権力にすり寄ることが如何に自殺行為であるかを思い知ればいい。

161202 腐り切った朝日新聞は、安倍晋三が怖くて天皇問題で自主的見解を持っていると取られることから逃げ続けている

2016年12月02日 23時59分35秒 | <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
12月2日(金):
  今日気がついたが、朝日新聞は昨日の朝刊で「天皇の友人の発言」を載せていた。1面ではなく、2面に小さい見出しで存在感のない申し訳無さげな記事だった。わずか700字弱。天皇の友人の発言はあまりに印象の薄い形で掲載されていたため俺は見過ごしてしまったのだ。  
  どうして東京新聞のように、がっつりと1面で取り上げなかったのか。2面で「退位 賛成8人 反対7人」と天皇の意志を相殺するような印象を与える大きな見出しの記事の横に、見逃すような小さい字の見出しで「天皇の友人の発言」は載せられていた。しかも、「天皇の友人」が、学友の明石元紹(あかしもとつぐ)氏(82)であることも伏せた状態で、どこの誰なのか全く明かされていない!これは朝日新聞の卑怯卑劣な作為的姿勢の表れであり、アリバイ記事以外の何ものでもない!
  「実は掲載していましたよ」なんて笑い話にもならない。腐り切った朝日新聞は、安倍晋三が怖くて天皇問題で自主的見解を持っていると取られることから逃げ続けているのだ。実に見下げ果てた新聞になったものである!自らの存在を消して隠れてしまいたいのであれば、新聞社をやめてしまえばいいのだ。重ねて言う「朝日新聞よ、恥を知れ!」

朝日新聞2面陛下「自分だけの問題ではない」 特例法巡り友人に
2016年12月1日02時32分
 一代限りの特例法で退位を認めることについて、天皇陛下の考えはどうなのか。長く親交のある友人には、「(退位は)自分だけの問題ではない。将来にわたって象徴天皇制のあり方がどうあるべきかが大切」との考えを示していたことがわかった。直接的な表現を避けながらも、特例法での対応に異を唱えたと受け取れる。
 この友人によると、陛下は過去の天皇が存命中に退位してきたことを挙げ、「天皇が元気なうちに譲位することは合理的。四六時中、象徴天皇としての活動ができないのであれば、若い世代にバトンタッチするのが当然」という趣旨の話をした。さらに「僕がそういうことを言ったとしても、びっくりする話ではない」とも語ったという。
 摂政については大正天皇の時の例などをあげ、天皇と摂政についた皇族の周囲にあつれきが生まれ、「あまり愉快ではない時代があった」と説明。意見の対立が生まれかねないとして、「摂政は良くないのでは」などと否定的な考えを示したという。
 天皇の存在が戦後、陸海軍を統率する大元帥から国民統合の象徴になるなか、「陛下は戦争のない、平和な時代の天皇がどうあるべきかについて長く考えてきたようだ」と友人は話す。
 有識者会議のヒアリングで「終身天皇であるべきだ」と退位を認めない意見があることについて、友人は「80歳を超え、すでに定年を迎えた高齢者にいつまでも働けと言っているのと同じ。大変失礼な発言だと思う」と話す。同世代がすでにリタイアしている状況を踏まえ、「友人の一人としては、陛下の意をくんだ結論を早く出して欲しい」と述べた。(島康彦)

161008 国民不在。安倍政権は完全に矩を超えてしまった。無痛・無法状態の異常。

2016年10月08日 22時17分03秒 | <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
10月8日(土):
安倍政権は完全に矩をこえてしまった。国民不在。無痛・無法状態の異常。


健康になるためのブログ :【自民党なら何でもあり】「白紙領収書」菅官房長官・高市早苗総務相「問題ない」稲田防衛相「政治パーティーを円滑にやるため仕方ない」⇒ネットは超大批判! 2016/10/07  
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016100600646&g=pol
  国会議員の政治資金パーティーの会費支出をめぐり、主催者側が日付や金額などが空欄の白紙領収書を渡し、参加者側が記入することが常態化していることが6日、参院予算委員会の質疑で明らかになった。パーティーを円滑に運営するためで、菅義偉官房長官や稲田朋美防衛相が、自身の事務所で記入した領収書を政治資金収支報告書に添付していることを認めた。
  政治資金規正法を所管する高市早苗総務相は「領収書作成方法は法律で規定されておらず、法律上の問題は生じない」との見解を示した。
  稲田氏は「数百人規模が参加するパーティーで、祝儀袋を開封して確認した上で宛先や金額を記載すると、受付が混乱し、運営に支障が生じる」として、白紙領収書への理解を求めた。


  今日は歴史的な日になりましたね。国会で閣僚が「白紙領収書」の使用を「問題ない」と答弁しました。
領収書を使用したことがある人ならわかるでしょうが、どんなに忙しくても「白紙領収書」なんて渡したことないですよね。領収書って控えと対になってますもんね。
  「白紙領収書」が法的にどうなのかはわかりませんが(違法と言っている弁護士はいます)、今後「白紙領収書」が大問題化することは間違いないでしょう。
  しかもようやくメディアも取り上げだすという遅さ。舐めてます。


朝日デジタル鶴保沖縄相「選挙と振興策はリンク」 パーティーで発言  2016年10月7日00時21分
  鶴保庸介沖縄北方相は6日、東京都内で開かれた沖縄出身の自民党衆院議員のパーティーであいさつし、「沖縄県選出の国会議員に必ず、来たるべき選挙で勝利してもらわなければならない。ぜひご理解を頂きたい。(沖縄の)振興策とリンクしています」と述べた。選挙結果によっては政府の沖縄振興策が変わることを示唆した発言で、沖縄の反発を招く可能性もある。
  鶴保氏は9月の記者会見では、沖縄県の米軍普天間飛行場(宜野湾市)の移設計画をめぐり政府と沖縄県が争っている違法確認訴訟について「早く片付けてほしいということに尽きる」と発言。批判が広がった後、「『片付いて欲しい』というのが本音だ」と釈明していた。

160729 全く同感!:宇都宮健児が事実上、「小池支持」を黙認!!(半歩前へⅡさん) ☆彡2年半前の怒りを思い出した。

2016年07月30日 02時03分42秒 | <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
7月29日(金):

半歩前へⅡさんの声に全く同感である。2年半前の都知事選での、何とも言えない煮え湯を飲むような怒りをまた思い出した。宇都宮という奴は結局、頭の固い、周りの見えない一種のサイコパスであり、自己顕示のために行動しているだけだ。日本社会のため、弱者のためというのは、方便であって真の目的ではないのだ。

半歩前へⅡさん宇都宮健児が事実上、「小池支持」を黙認!!  2016/07/29 
▼鳥越俊太郎への支援を拒否
  焼きもち、ジェラシ-、男の嫉妬は醜い。宇都宮健児が鳥越俊太郎の選挙応援要請を断ったそうだ。その理由に週刊誌の記事を挙げた。彼はいまだに、共産党などによって都知事選の候補から降ろされたことを根に持っているようだ。
  宇都宮の周囲にいる彼の“信者”は怒りの余り、鳥越に対抗する自民党員の小池百合子を「支持する」と宣言している。この連中は一体、何を考えているのか? 本当は、憲法も平和も何もわかっていないらしい。
  日本が今どんな状況に置かれているか理解していない。分かっていたら小池支持などと言うハズがない。教祖の宇都宮が立候補できず、鳥越への反感から怒り狂っているだけだ。
  私は、そんな感情に走った“信者”を宇都宮が諭し、安倍が企む改憲を阻止するために鳥越俊太郎を応援しよう、と説得すると信じていた。
  だが、それをせず、あろうことか、ひざを折り三顧の礼を尽くして「護憲派の結束」を訴えた民進党や共産党の要請を拒否したというではないか。情けない。 “信者“たちの「小池支持」を黙認した。
  宇都宮健児なる人物は一体、何者なのか?誠の平和主義者なのか? 民主主義者なのか? それとも、単なる目立ちたがり屋に過ぎないのか?宇都宮は安倍晋三の強権政治に反対する気があるのか? 
  今度の都知事選がどんな意味を持つ選挙なのか、理解できないような者は候補者の資格など最初からない。

  テキがマスコミを総動員して鳥越攻撃を繰り返し、有権者を鳥越から引き離そうと必死になっている時に、テキに塩を送るなど信じられない。
  まだ、きょう(29日)と明日がある。この間に宇都宮が鳥越激励のマイクを握らなければ、私は彼を厳しく糾弾する。
以下は山本太郎のツイッターである。
  自民党政権で国家公安委員長やってた白川勝彦氏が、こんなこと書いてるんだな!白川勝彦氏の 永田町徒然草で『週刊文春』の鳥越報道は、政府とマスコミの合作で政敵を抹殺する行為である」、この攻撃は鳥越氏個人に対するだけのものではない、日本の民主勢力全てに対する攻撃だ」。

半歩前へⅡさん鳥越を応援しなくても当たり前?!? 2016/07/29 19:51
先が見えない情けない者たち
 宇都宮が反自民の立場なら都知事選で鳥越俊太郎を応援すべきではないか、と私が言ったところ、宇都宮の支持者とみられる者たちから以下の声が届いた。
********************
▼「応援演説するかどうかは、本人次第でしょ。個人が出した結論を尊重すべきだ」。
▼「鳥越さんで勝つ!つもりだったでしょ。宇都宮さんを降ろさせといて、いまさら応援しないだのなんだのと非難するのは自己中です。応援しなくても当たり前」。
▼「クリーンに濁点つけた人が当選したとしてもすぐに濁点が目立つようになるから、オリンピックまでにきっともういちど都知事選をすることになる。宇都宮さんは準備済みだったというポスターを廃棄せずにおいて、真打登場」。
▼「女性の人権に関する点について、(宇都宮は)見解の一致が得られていない、と理由を説明している」
▼「最後のギリギリまで、きちんと正式に宇都宮さんに応援を頼まなかったのは鳥越さんの方です。簡単に勝てると思ったんでしょう。で、週刊誌のネタが出て、慌てて宇都宮さんに頼んだ」。
******************
  これらの声から感じるのは、今回の都知事選の意味を理解していない点だ。2016都知事選の意味については当ブログで、耳にタコができるくらい繰り返し説明しているので省略する。もう一度読み返したい人はここをクリック。http://79516147.at.webry.info/
  ハッキリ言わせてもらうと鳥越個人がどうのこうのという問題ではない。そんなのんびりしたことを言っておれないほど状況が切迫しているのである。そこを理解しないと何を話しても無駄だ。
  何のために共産党が己を捨てて参院選で野党共闘に心血を注いだか?私は共産党の支持者ではないが志位和夫の決断に感動した。彼こそが政治家だと震えた。その参院選の延長が今度の都知事選だ。
  異論がくすぶる民進党内を説得して共闘にこぎつけた岡田も今回は評価したい。ミニ政党になったとはいえ、天下の小沢一郎は存在感を示した。小沢と志位が手を結ぶなど想像もしなかった。

半歩前へⅡさん鳥越さんから誠実なご回答を頂きましたが・・・ 2016/07/29 23:02
  鳥越さんの応援要請について、政策面に関しては誠実なご回答を頂きましたが、女性の人権にかかわる問題についての対応という点で、残念ながら一致にいたっていません。以上ご報告申し上げます。 2016年7月28日 17:08
  宇都宮健児が再三の応援要請に対して、以上のようなことをツイッターでつぶやいた。これについて、すさまじい数の反響が飛び込んだ。原文のまま掲載する。
*************
▼あなたは何様のつもりですか?この期に及んで自分を高く売りつけようなどいう打算をしている場合ですか?鳥越氏の選挙活動に非強力な人間は、小池氏を応援しているのと同じですよ。身の程をわきまえて下さいね。
▼官邸が仕掛けた週刊誌スキャンダルに簡単に翻弄されるとは失望しました。女性の人権などとわざわざ明言し、それを応援したくない言い訳に使うなら鳥越氏に大変失礼です。増田氏や小池氏の方が東京都知事に相応しいとお考えとは驚きです。あなたにガッカリしました。
▼大同小異は無視し、増田・小池を知事にさせない事のほうが大事だ。立候補を辞退した時点で、すぐに鳥越支持に回るべきだった。判断が遅い。私は宇都宮氏を誤解していた。
▼宇都宮さんはファシスト都知事を希望しているんだろうか。突然の「マル秘条件」。
やってることは、結果的には自民応援。
▼女性の人権?文春や新潮のことですかね。などと言ってる間に、選挙は終わります。降りたからには全力で鳥越氏を応援すると思っていただけに残念でした。結局、小池氏の補完勢力になり下がったということですか・・・。
▼宇都宮けんじ氏は週刊文春と新潮の記事がさも事実であるという憶測で発言していることが私には信じられない。反権力を標榜する弁護士が安倍政権の手先のごろつき週刊誌を信じて味方を攻撃する。まるで敵に仲間を売り渡すような行為に見えますが?
▼立候補辞退で街宣車買ったのでカネありません、というのでカンパもしたし、政策の回答待ちとのことで待ちもした。過去の立候補でも応援した。今度は政策でなく対応ですか。で、その次は何が欲しいのですか。
▼石田純一は、凄いよな!!ある意味、自分の人生を捨てて、野党共闘を応援している!!それに比べて、宇都宮健児の行動(安倍自民党を利する行動)は、酷すぎるね!
▼宇都宮けんじってほんと杓子定規だな。弁護士のままのほうがいいんじゃないかな、やっぱり政治家向かないって勘は当たったのか。あーあ。これが本当なら極右の選挙妨害に加担してるってどんな弁護士だよ。
▼宇都宮健児のフォローをはずした。自分が野党共闘の統一候補になれなかったとして、敵対する相手を利するような行動をとったこと。本当に、弱者救済を考える人が、このような行動をとるだろうか? 宇都宮健児は、安倍晋三と同で、「今だけ、カネだけ、自分だけ」の思考!
▼自分の手は汚さず、結果の責任もとりません、か。安倍政権が暴走しようが、憲法が改悪されようが、沖縄で暴虐が行われようが、関係ない話ということか。宇都宮という人には、現実の世界が見えていない、現実に苦しむ人々が見えてないということだ。
▼宇都宮健児とは値打のない男だ。折角辞退しながら大人気ない態度幻滅の極みだ。本当に元弁護士会の会長? 国民は反自民党で戦っている時に、自民党が仕掛けた戦術にヒッカカルとは。気持ちよく応援弁士なら、器量の有る男だと評価される処だ。こんなチンケな男なら、東京都知事に力量不足だ。値打を持たせすぎ。


以下、2年半前の都知事選での俺の考察と宇都宮の姿を再掲載する。何とも言えない怒りが蘇える。

140114 宇都宮候補は降板せよ!細川支持で一本化せよ!反原発の最後のチャンス!安倍を絶対倒せ!         2014年01月14日 22時44分11秒 | <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
1月14日(火):

桝添要一は安倍自民と結んだ時点で、絶対に勝たせていけない候補になった。桝添に騙されるな! 原発は五輪よりもはるかに大きなイシューだ! <脱原発・原発再稼働容認>と<反原発・即時原発ゼロ>は全く違う! <原発再稼働容認>か、<反原発・即時原発ゼロ>かで都知事を選ぶんです! 

細川・小泉連合に脅威を感じる勢力は、愚劣な共産党も含めて「都知事選は、ワン・イシューではダメです」と言って暗に反原発の細川氏をけん制するが、今回の都知事選は、強大な原子力ムラの圧力で絶対悪の原発がなし崩しで再稼働しようとしている現在の日本で、反原発、原発ゼロを実現できる最後のチャンスだ!

3.11以降、民主党「(デモを)大きな音だね」の野田汚物とナチス自民党安倍世襲愚か者の二人が、震災に学ばないで福島・沖縄の人びとを棄民にして原発再稼働を平気でやろうとしてきた。そんな愚劣な政治を見せつけられて、誇りを失い、日本に絶望しかけている国民にとって、今回の都知事選は日本の政治文化を本来あるべき正常化に向かわせることのできる最後のチャンスだ。今こそすべての原発再稼働に反対する力を細川・小泉連合に結集すべきだ!絶対悪である原発に反対することは、絶対に間違いない選択だ!

それにしても民主党海江田党首よ、「頼まれたらポスター貼らせてもらいますよ」は言わない方がましな惨めったらしくて虚しいコメントでしたね。そんなことよりも細川護煕氏を支援する以上「民主党は、反原発・原発ゼロに党の方針を変えることを表明したのだ」ということを忘れるな。その方針に、同意できない野田汚物や前原詐欺師は民主党を出ていけ。民主党は早く分裂しろ!

宇都宮候補は、曲げて「反原発・原発ゼロ実現のために」ここは潔く身を引いて、細川・小泉の反原発連合の支持に回るべきだ。個人的メンツに囚われず、大局を見るべきだ。二人の支持率の高い元総理が<反原発・原発ゼロ>連合を組んで、日本の間違った進路を正してくれるというのは奇跡に近いチャンスなのだ! そして、細川氏は熊本県知事・参議院議員・首相の経験者だ。決して原発ゼロのワンイシューしかできない人ではないことは明白だ。宇都宮候補は、自ら降板することによって、反原発勢力の圧倒的な勝利に貢献して、もって瞑すべしと思慮するべきだろう! 社民党も、愚劣な共産党は無視して、原発ゼロのために宇都宮候補を降板させ、反原発候補を一本化するために最大限の説得の努力をするべきだ。

今回、反原発の票が割れて、安倍・石破のナチス自民党と手を結んだ原発容認の桝添が勝ったとすれば、宇都宮候補と共産党、社民党は千載に罪を問われることになるだろう。その覚悟はあるか?!

宇都宮候補が、説得にのらず、小さなメンツに拘って都知事選を降板しないのであれば、それは本末転倒であり、もうただの<権力の亡者>に過ぎない。社民党は支持を撤回して、細川護煕候補支持に転じるべきだ。今さら小異に拘っても仕方ないだろう、1993年に社会党は細川氏を総理大臣として指示したのだし、原発再稼働反対、反原発を本気で実現するという大義の下では小異を捨てて大同につくべきだ! それができないで反原発票が割れて、千載一遇のチャンスを逃したら、社民党と宇都宮候補が国民を地獄に突き落としたことになる。俺は絶対に許さない!

とにかくこれは原発ゼロの最後のチャンスだ!これ以上日本を破滅に追い込む安倍・石破ナチス自民を勝たせてはいけないのだ!!!

140206 報道ステーション「都知事選候補討論」を見た。おりこうさんバカの共産・宇都宮は、極右安倍と同罪!      2014年02月09日 01時25分49秒 | <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
2月6日(木):

報道ステーション「都知事選候補討論」でも、やっぱり共産党系の宇都宮候補は「おりこうさん競争」をやっていた。しかし、彼はもう自分が都知事に選ばれないことを分かっている。その上で、「正しいことを並べる競争」イコール「宇都宮と日本共産党の正しいが<実現しない政策の宣伝活動>」に切り替えられていた。宇都宮と共産党の中で都知事選は終わっているのだ。全く白けた気分にさせられた。

日本中の「原発ゼロ」候補一本化によって、新自由主義の極右安倍政権にNo!を突きつけたいという切なる願いは、宇都宮の歪んだ自己顕示と日本共産党の身勝手な宣伝活動によって、もはや冷酷に切り捨てられたのだ。この絶望感をどうすればいいのだろう。切歯扼腕。わざと大局を見ようとしない<独り善がりの優等生>宇都宮を憎悪する思いが抑えられない。善意だからたちが悪い。「地獄への道は、善意によって舗装されている」というのは、安倍晋三のような愚か者に向けた言葉だと思っていたが、共産党の神輿になった前日弁連会長の宇都宮候補にも言えることがわかった。絶望…。もはや、今回の宇都宮と共産党のとった行動を断じて忘れない!ことでしか未来を見通せない。

以下、2月1日(土)に書いた記事の一部を少し加筆して載せる。

(宇都宮候補と共産党は)この原発という“満州国”から撤退する、まさに“戦後レジーム”の転換を求める最後のチャンスに、脱原発候補の一本化に反対し、安倍極右自民政権の支持を受けた桝添候補の独走状況を作ってしまっている。

もし今回の都知事選で、桝添が勝った場合、ぐらついている安倍極右自民が一気に立ち直り、原発再稼働・原発輸出憲法改悪集団的自衛権改悪などに拍車がかかり、戦前の治安維持法の流れをくむ特定秘密保護法案の厳格実施、消費税10%をはじめとする数々の弱者切り捨て、大企業優遇の行き過ぎた新自由主義政策が強行される。道徳教育が、愛国心をともなって強行され、日本史は戦前の「国史」となり日本に住む人々の視野を狭めるための道具に堕す。医療・介護費負担は増加し、生活保護費は削減され、東京五輪・パラリンピックの美名の下、東北の復興の建設はどんどん遅れていく。沖縄も福島原発被災民も、「とりあえず五輪のために(桝添候補がよく使う!)」を合言葉に、<棄民>化が進み、あらゆる弱者・少数者の声がかき消され、1%の強者のための政治が行われていく。格差は取り返しのつかないほど拡大し、日本社会は急速に不安定化していくだろう。考えるだけでも心が暗くなり、嫌気がさしてくる。

宇都宮候補と共産党の主張は、確かに正しい。それが本当に実現するのであれば、こんなにすばらしいことは無いだろう。俺は、細川候補を支持するが、細川候補の主張は最も困難な原発反対以外では、宇都宮候補の主張に見劣りがする。しかし、選挙は「おりこうさん競争ではない!」「正しいことを並べる競争ではない!」まず勝たなければ、いくら正しいことを並べてもそれは無意味だ。今回、宇都宮は絶対に勝てない!もし脱原発で勝てる可能性があるとすれば、細川護煕候補しかいない。また、宇都宮は耳触りの良い言葉を並べるが、実は地方自治の経験者ではない。その経験があるのは、元熊本県知事でもあった細川護煕候補の方だ。

これだけの事実を分かった上で、脱原発候補一本化を拒否し続ける宇都宮と日本共産党は、68年の戦後史上最大の転換点で、とりかえしのつかない市民社会の道を踏み誤らせた<裏切り者>であり、<市民社会の敵>であるという汚名を残すことになるだろう。それを応援した人間たちも同罪だ。

※候補一本化に努力しないで、共産党系の宇都宮候補の横で、はしゃぎまわっている福島瑞穂さんに対して心底白けてしまった。社民党は、もっと<脱原発>候補一本化に死に物狂いになるべきだろう。社民党も消えてしまえ!


☆彡160729の今読み返してみても、世の中は恐ろしいくらい140206の俺の読みの通りになっている。宇都宮健児は、戦後70年の歴史をゆがめた影の張本人と断言できる。安倍晋三と宇都宮健児は同罪だ!!

160724 赤かぶ:<選挙の公正を害する> 『文春』報道の不可解 選挙妨害の意図的記事 「非常に卑劣なやり方」斎藤貴男さん(ジャーナリスト)

2016年07月24日 14時42分28秒 | <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
7月24日(日):

第4の権力”マスコミ”による腐った安倍自公政権との癒着は、新たな戦前を思わせる。日本人は何も学べていない。愚劣な時代になり果てた。子どもたちの未来が破滅にならぬことだけが望みだ。読売、産経、NHK、文春、新潮他、財閥系の原子力村、利権集団の走狗たち。日本には今しかない。鳥越さんを東京都知事にして何とかとどめねばならない。


2016年7月22日 しんぶん赤旗



160705 訂正版:”もみさん”訪問者の皆さまへ。参議院選挙比例区では『福島瑞穂』で投票して下さい。m(_ _)m。

2016年07月05日 20時37分45秒 | <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
7月5日(火):

恥ずかしながら、参議院選挙の比例区の投票を勘違いしていました。まず、福島瑞穂氏の当選を確保した上で、党首の吉田さんにも当選してもらうために、比例区では「福島瑞穂」と記名投票して下さいませ。非自民、非共産で真に信頼できる政党は、社民党だけです。是非とも、社民党に2議席を与えてくださいませ m(_ _)m 。

あと自民党の支持者の人たちに、一つだけお願いです。弱者、マイノリティの敵、「片山さつきにだけは絶対に記名投票しないでください。お願い申し上げます。

160703 ”もみさん”訪問者の皆さまへ。参議院選挙比例区では『社民党』に投票して下さい。m(_ _)m。

2016年07月04日 00時10分22秒 | <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
7月3日(日):

今、録画してある重松清のドラマ「とんび」DVDの最終回を観て、白ワインとビールのちゃんぽんを飲みながら涙ぐみながら、いい気分で酔っ払っています。

もみさんのブログ訪問者の皆さま。私”もみ”は自民党の野中広務師匠を心の底から尊敬する、根っからの社民党支持者です。民進党は、前原や野田、長嶋がいるので全く信用できないけれど改憲阻止のために選挙区では投票せざるを得ない。無謬性を盾にしてきた共産党は仇敵として生理的嫌悪と憎悪を捨て切れない者です。

しかし、今回いつもと違い、自民党の補完勢力であることをやめて、野党共闘に身を投じた共産党の決断を心から高く評価しています。俺は共産党の決断の価値の重さを真に理解できる者だという自負があります。今回の参議院選挙では、選挙区は信用できない民進党でなく、共産党に投票した方がいいと思っています。

社民党は日本に絶対に必要な政党です。福島瑞穂副党首には真実のステイツマンシップを感じています。福島瑞穂さんは、絶対に日本の政治に必要な政治家です。もし、今回の選挙で もみさんのブログ訪問者の皆さま、m(_ _)m、心の底から福島瑞穂さんを参議院議員として続けさせてください。そのためなら、何度でも私は何度でも頭を下げます。

今回の参議院選挙の比例区では、是非とも「社民党」に清き一票を投票して下さいませ。何度でも頭を下げます。本当にお願い申し上げます。m(_ _)m m(_ _)m m(_ _)m。

【参院選】福島みずほ危うし 会社員「市民の代弁者を落としてはならない」
http://tanakaryusaku.jp/2016/07/00013940
2016年7月1日 18:13 田中龍作ジャーナル
福島を母と慕う佐藤あずさ八王子市議会議員。“母”の危機に緊張感を みなぎらせて いた。=25日、JR中野駅前 撮影:筆者=
  福島みずほ・社民党副党首が今、当落線上にある。社民党の低迷もあり、当選に必要な125万票の確保が危ぶまれているのだ ―
 「自殺者が出る前に取り締まって下さい」。議員会館で持たれていた厚労省との交渉で、派遣労働者の代表が厚労官僚に懇願した。
 派遣切りが社会問題になる前の頃だった。若手厚労官僚は、取り締まらない口実をゴニャゴニャとこねまわしていた。
 「2重派遣は法律違反!」。国会議員になる前から労働問題を手掛けていた弁護士の福島が一喝すると官僚たちは、おし黙った。
 こうした追及が派遣最大手グッドウィルへの手入れとつながり、グッドウィルはその後、廃業に追い込まれる。
 派遣労働への批判は、政権交代(09年)の原動力の一つとなり、政権交代後、労働者派遣法の改正となった。福島に救われた非正規労働者は、ざっと見積もって数10万人はいるだろう。
沖縄平和運動センターの山城博治議長が、応援に駆け付けた。沖縄を裏切らなかった福島への恩返しだ。=25日、JR中野駅前 撮影:筆者=
 鳩山政権時、内閣府特命担当相だった福島は、沖縄の新基地(辺野古)建設の署名を拒否し、大臣を罷免された。
 もし、あの時署名して閣内に残っていたら社民党は沖縄県民の信用を失っていただろう。「オール沖縄」はなかったのだ。
 昨夏、日本中を騒然とさせた安保国会で「戦争法案」なる言葉を作ったのも福島である。
 山本太郎が権力にとって最も不都合な男であるとすれば、不都合な女は 福島みずほ だ。
 期日前投票で「福島みずほ」と書いたという主婦(50代)は「みずほさんだけは絶対落としてはいけない」と話す。目が真剣だ。
 きょうの街宣では男性会社員(40代)が応援のマイクを握った。「私は保守だが、憲法を守るのに右も左もない。市民の代弁者、福島みずほさんを落としてはならない」。悲愴なまでの表情だった。
 福島が国会からいなくなったら、安倍政権の悪事は明るみに出ることもなくなる。どんなことがあっても落としてはいけないのだ。(敬称略)
   ~終わり~

160521 報道ステーションをほとんど見なくなった。理由は後藤謙治のコメントを数回聞いたこと。

2016年05月21日 12時43分09秒 | <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
5月21日(土):   

  報道ステーションをほとんど見なくなった。理由は後藤謙治のコメントを数回聞いたこと。穢れたコメンテーターを降ろさない限りテレビ朝日は相当数の比率で視聴者を失うだろう。俺もよほどのことがなければ、今後後藤謙治の出ている報道ステーションは見ないし、チャンネルを変える。
  よもつへぐいした後藤謙治はジャーナリストの命が言葉であることを忘れた醜悪な下種野郎だ。報道ステーションはこの下種と一緒に墜落、消え去るつもりなのか。矜持という言葉はこういう時に使う言葉だ。

リテラ沖縄事件で暴言!報ステ後藤謙次の正体  2016.05.20. 
沖縄・米軍属の事件を「封じる」と問題発言!『報ステ』後藤謙次に共同通信時代、大物政治家の追及を封じた過去

  米軍属男性が沖縄県うるま市の女性死体遺棄容疑で逮捕された事件に対し、沖縄では怒りの声が広がっている。だが、この事件が基地問題や米オバマ大統領の広島訪問、7月の参院選へ影響を及ぼすことは必至であることから、官邸は事件の火消しに躍起。安倍首相は昨日、事件をどう受け止めているかを問う記者を無視し、無言で背を向けて立ち去った。
  さらに本サイトで既報の通り、“本土”のメディアはそんな官邸の意向を忖度して、18日にはすでに琉球新報が重要参考人としてこの男が任意の事情聴取を受けていることをスクープしていたのにもかかわらず報道を尻込みし、逮捕が確定的になってからも読売新聞と日本経済新聞(全国版)は男が米軍関係者であることに触れなかった。
  今回のような残忍な事件はこれまでも沖縄で繰り返されてきたことであり、当然、不平等すぎる日米地位協定の見直しや基地の問題追及は免れない。しかし政府が事件そのものを矮小化しようとし、それに追随するマスコミの姿勢を見ていると、沖縄を捨て石としか考えていないと思わざるを得ない。
  それは、この男も同様である。昨日、『報道ステーション』(テレビ朝日)のコメンテーターで、共同通信社客員論説委員の後藤謙次氏が、番組内で信じられない言葉を吐いたのだ。
  まず、米軍属男性の逮捕を報じた『報ステ』では、富川悠太キャスターや取材記者が「政府は事件のことよりも選挙を気にしているのでは」「大きな事件と認めたくないという冷たい印象」「なぜこの事件が起きたかを考えるべき」と言及するなど、政府の対応に批判的な見方だった。コメントを求められた後藤氏も、最初は「政府は早急にアメリカ政府に対して厳重抗議をするべき」ともっともなことを述べていたが、しかし、コメントの最後にはこんなことを言い出した。
  「必ず明日の朝から大きな怒りの炎が沖縄全土に広がるんではないか。となると、あらためて沖縄の怒りが日本外交、政府の政治全体を大きく揺さぶると。その前に政府は果敢に動くことが、とても大切なことだと思うんですね」
  外交や政治問題に波及する前に政府は「果敢に」動くべき。これだけだと前半のコメントから考えて、アメリカに対して強く出ろと言っているようにも聞こえる。だが、このあと番組中に岸田文雄外相とケネディ駐日米大使の会談が開かれるという速報が入ったとき、ついに後藤氏は本性を露わにした。
  「政府はやっぱり早く初動しようということだと思うんですね。この問題を封じるということだと思うんですね」
  後藤氏が「政府は果敢に動くことが大切」と述べていたことの真意は「問題を封じる」こと、つまり事件への怒りの声が沖縄で広がり、外交や政治問題へと発展する前に、政府は事件を「封じ」るべきと述べたのだ。
  ひとりの女性が亡くなっているこの重大な問題を、なかったことにするべき──。これはもはや「暴言」と言ってもいいコメントだ。
  後藤氏は先月も、国際NGO「国境なき記者団」が発表した「報道の自由度」ランキングで日本が72位という過去最低の順位となったニュースの際も、「ちょっとこの数字については我々、実感があまりないんですけどね」ととぼけた顔で言い放って視聴者を唖然とさせたばかりだが、今回の発言といい、まるでその立ち位置はさながら“安倍政権に黙従し、政権の不都合はテレビで火消しに回る実働隊”だ。そうでなければ「問題を封じる」などという政権内部の人間であるかのような言葉は出てこないだろう。
  しかし、後藤氏のこうした“本性”は、昔から政治記者のあいだでは有名なものだ。というのも、じつはこの後藤氏こそ共同通信社の政治部長時代、不都合な報道を「封じ」た過去があるからだ。
  時は遡って2003年、当時、自民党総裁選で小泉純一郎が再選を果たしたが、この総裁選の直前に、共同通信は自民党の重鎮・野中広務氏にかんする疑惑を追及していた。それは野中広務氏の元秘書に世間を騒がせたニチメン手形詐欺事件の被告から5000万円がわたっていた、という疑惑だ。
  しかも、じつは共同通信はさらに野中事務所がゼネコンと一緒に立体駐車場利権に関与していた疑惑も取材していた。当初、共同通信はすでに野中氏に疑惑を直撃しており、総裁選前にキャンペーンを張る態勢だったという。
  ところが、これに政治部長の後藤氏が横槍を入れてきて、記事は結局、お蔵入りになってしまったのだという。
  じつは、後藤氏は長きにわたって竹下登や野中広務といった経世会議員の番記者を務めていた。なかでも野中とは昵懇の仲で、1999年に出版された野中の著書『私は闘う』(文春文庫)では解説を担当しているほど。ようするに後藤氏は、親密な関係の政治家に成り代わって部下たちが掴んだスクープを「封じ」てしまったのだ。
  しかも、野中氏や経世会と親しかったはずの後藤氏はこのところ、安倍首相と急接近している。今年1月や昨年5月にも安倍首相と会食に繰り出しており、こうした馴れ合いの番記者体質を、今度は安倍官邸に対して発揮しているようなのだ。事実、アベノミクスの失敗はあきらかなのに、いまだに「財政出動がアベノミクスの再活性化にもつながる」(5月5日放送)とエールを送る始末だ。
  今回の後藤氏の発言は、視聴者ではなく官邸の視点に立つというコメンテーター失格のものであり、同時に、沖縄県民の思いを踏みにじるものだ。『報ステ』は後藤氏の存在を官邸圧力の防波堤にしているのかもしれないが、そんなことでは報道への信頼は得られない。電波を使って政権を擁護して媚びを売るコメンテーターなど、一刻も早く降板させるべきだろう。(田部祥太)


俺は本当に野中広務氏を尊敬しているので、こんな下種野郎を糾弾するのに引き合いに出されるのは大変残念だ。

160402 潮目は変わるのか!?変わらなければ日本はお終い。ジ・エンド! ※2週間ほど休みます。

2016年04月02日 21時38分54秒 | <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
4月2日(土):  

  報道特集の新キャスターにニュース23のキャスターだった膳場貴子さんが就任していて驚いた。金平茂紀、日下部正樹キャスターに挟まれて座る膳場キャスターの姿を見て心が晴れた。古舘伊知郎のように最後だけポーズで反政権的大見得をきって見せて、「(お忘れかもしれませんが)わたし実は電波芸人だったんです」と言って敵前逃亡する輩はどうでもよかった。しかし、膳場貴子さんが報道に戻ってくれたのは「踏みとどまってくれた」という印象を受けて嬉しくなった。

  そういえば2日ほど前に見たNHK「時論公論」でも女性の解説員が、アベノミクスの失敗をほぼ断定するような口調で論じていた。引導を渡す。ダメを押すような印象を受けて、「あれれ、これってNHKだよね!?」と思ったのを思い出した。

  背任豚の下衆の極み島田敏男は、今さら方向を転じられず、安倍及び第二の安倍に殉じるしかないので、いまなお安倍政権を擁護し、野党の印象を貶めることに躍起になっているが、そろそろNHKの中でも次の段階を見据えて日和見が始まってるのかもしれない。

  最近しきりに安倍のお気に入りのメス猫NHK岩田明子が痴れっとして安倍礼賛の偏向ニュースを華やかな海外取材現場から7時や9時のニュースに送ってくる。しかし、雑誌やネットで安倍と岩田の関係を知っている人間としては「何を白々しい偏向ニュースを流してるんだ!」と興醒めてチャンネルを変えるか、テレビを切るかをしている。しかし、岩田明子の白々しい安倍様よいしょニュースも何度も見せられると、「こいつら相当焦ってきてるんとちゃうか。明らかにつるんでるやん!?」と勘繰りたくもなる。

  7月の参議院選挙を目前にして、確かに潮目は流動化している。安倍は賞味期限切れになりつつある。野党に本当に勝つ気があれば勝てるのだろう。それを見越して両方につけるような日和見的なポジション取りが始まっているのを感じる。しかし、逆に野党が本気で勝つ気にならず党利党略、落選議員も含めて政治屋どもが個利個略に走ればほぼ確実に安倍が勝つ。そして、安倍と創価学会党が再度勝てば、日本はジ・エンドだ。日本人は、古代ローマの民衆のようにパンとサーカスに踊らされ続けながら見事に地獄行きとなるだろう。心ある若者たちには、日本を脱出することを本気で勧める。世界は広い、こんな下らない国に執着する必要はない。俺のような盛りをとうに過ぎた初老以上の年寄りは、正直逃げ場がないので、この国に残って精一杯子々孫々のため、自分にできる努力をし続けるつもりだ。ただそれは希望の乏しい衰亡への道だ。滅びへつながる門は広い!

  俺は、「野党に本当に勝つ気があれば勝てるのだろう」と言った。しかし、今の野党には、本気で勝つ気が全く見られない。民進党は、ほぼ確実に大敗するだろう。もしも勝てる見込みがあるとすれば、生活の党小沢一郎を三顧の礼を尽くして民進党首脳の一人として迎え入れ、共産党が史上初めて見せた本気の野党共闘への意志(これこそが、ある意味で真の55年体制の終わりだ!)を最大限に活用し、信頼関係を築く努力をすることだ。この二つを両立させることは、二つに見えて実は一つのことなのだ。要するに、民進党が本気で変わることであり、それは結局「鳩山由紀夫内閣の<包摂の政治>の原点に戻る」ことである。

  もし民進党の岡田が本当に勝ちたければ、小沢一郎と共産党との連携に政治生命を懸けて全力で取り組めばよい。そうすれば、SEALDsの若者たちが、学者の会とともに全面的に参加し、沖縄の人々の怒り、福島原発事故の無反省への怒り、原発再稼働への怒り、弱者切り捨て政治への怒り、他すべての怒りが有機的に連動して全国的な政治のウェーブが巻き起こるだろう。それができなければ、自民・公明与党は政権政党の強みで様々な政策をパッケージにして、最良のタイミングで選挙を仕掛け、野党は小選挙区制の下、政策ごとに各個撃破され、見るも無残な敗北を喫するだろう。

  岡田よ、10万を超す市民が国会前に押し寄せ、全国で100万近い人々が立ち上がった9月19日、野党党首が皆、台にのぼってつないだ手を高らかに上げて拍手喝采を浴びた瞬間を思い出せ! あれは、国民からの「約束だぞ、絶対に野党共闘を実現して戦争法案成立の無念を晴らすんだぞ!」という国民・市民の声に約束した瞬間だ、ということを思い出せ!

  小選挙区制で真に国民・市民の期待に応えるためには、政党・政治家の都合ではなく国民の願いにきちんと寄り添い実現するために努力するしかない。そのためには、まず頼りになる存在とならねばならない。負けることが解ってる勢力を誰も応援できない。

  どうすればいいのか? 難しいことではない。「手をつなぎさえすればよいのだ。」大義はある。「国民のために!」を大義とすれば必ずできるはずだし、手をつながないこと自体が<国民への背任・背信行為>になるのだ。そして、手をつなぐ上で最も重要なことは「力ある者(即ち民進党)が譲る度量を示す」ことだ。これは政治の要諦でもあるだろう。念のために言っておくが「譲る」とは、「威張る」ことではない。自らの身に強い痛みを伴わない「譲る」はあり得ない

  正解は明確にわかっている。国民は注視している。しかし、俺は悲観的だ。今の民進党は、わざと正解を見ようとせず、さも他に道があるかのようにダラダラとしている。本当であればまなじりを決して覚悟を示さなければならない時期に、まだ「小沢は嫌だ」「共産党との共闘はあり得ない」というお馬鹿な声が消えるどころか強まっている。

  真理を貫く者が最も強いとすれば、真理から目を背けようとする者は最も弱いとしか言えない。小選挙区制で政権政党がどれほど有利な強いルールによって守られて強力であるか。憲法を守り、平和で弱者に優しい戦後日本を守るための最後の戦いだという緊張感・切迫感を持ってほしい。

  最後に敢えて言うが、SEALDsも学者の会もその他の戦後日本の平和の継続を願う勢力は、岡田民進党に見切りをつけて、共産党、社民党、生活の党、沖縄県、原発反対、護憲勢力等々と結束して新たな第三極を作って闘うことを本気で考えてもいいかもしれない。ほぼ100%負ける闘いだが、少なくとも俺のような今のままの民進党には投票できない、もちろん自民党には投票しないから白票しかないかと思っている人間に投票する受け皿を用意し、もし民進党が善戦(絶対にできないだろうが…)すれば、そこで共闘すればよい。

  とここまで書いてきて、「ああ結局、あのどぶの目をした男が勝つのか…。しどけない下衆なニヤニヤ笑いを7月以降も見続けさせられるのか。そして、岡田が大根役者のような演技をともなって敗北、代表辞任を表明する一方で、民進党の当選議員は国民の失望もどこ吹く風でこちらもニタニタ笑うのか。そして、日本は堕ちていく。朽ちていく。もっと良い世の中に住めるはずなのに腐臭の中で腐臭を腐臭とも思わず生きていくことになる。子々孫々に申し訳がない。」筋書きのわかった腐った芝居をまた見る羽目になると思うとただただ残念な思いになる。

  白隠禅師座禅和讃に「たとえば水の中にいて渇を叫ぶが如きなり。長者の家の子となりて貧里に迷うに異ならず」だったか。今の日本は反知性主義の中で道を見失って新自由主義・戦争・原発という煩悩の巷でくるくる迷走し続けて自ら墜落しようとしているようにしか見えない。


※都合により弊ブログは、2週間ほどお休みさせて頂きます。復帰後は、またお立ち寄り下さいませm(_ _)m。次回からは、読書も少しずつ復活させていきたいものと考えています。

150329 タガ外せば歯止め失う 長谷部恭男・早稲田大学教授/「未来志向」は現実逃避 杉田敦・法政大学教授

 杉田 先日ドイツのメルケル首相が来日しました。戦後ドイツも様々な問題を抱えていますが、過去への反省と謝罪という「建前」を大切にし続けることで、国際的に発言力を強めてきた経緯がある。「建前」がソフトパワーにつながることを安倍さんたちは理解しているのでしょうか。  / /長谷部 そもそも談話が扱っているのは、学問的な歴史の問題ではなく、人々の情念が絡まる記憶の問題です。記念碑や記念館、映画に結実するもので、証拠の有無や正確性をいくら詰めても、決着はつかない。厳密な歴史のレベルで、仮に日本側が中国や韓国の主張に反証できたとしても、問題はむしろこじれる。相手を論破して済む話ではないから、お互いがなんとか折り合いのつく範囲内に収めようと政治的な判断をした。それが河野談話です。  / /杉田 談話の方向性や近隣との外交について「未来志向」という言い方がよくされますが、意図はどうあれ、それが過去の軽視という「見かけ」をもってしまえば、負の効果は計り知れない。安倍さんたちは、未来を向いて過去を振り払えば、政治的な自由度が高まると思っているのかもしれません。しかし政治の存在意義は様々な制約を踏まえつつ、何とか解を見いだしていくところにあります。政治的な閉塞(へいそく)感が強まる中で、自らに課せられているタガを外そうという動きが出てくる。しかし、それで万事うまくいくというのは、一種の現実逃避では。  / /長谷部 合理的な自己拘束という概念が吹っ飛んでしまっている印象です。縛られることによってより力を発揮できることがある。俳句は5・7・5と型が決まっているからこそ発想力が鍛えられる。しかし安倍さんたちは選挙に勝った自分たちは何にも縛られない、「建前」も法律も憲法解釈もすべて操作できると考えているようです。  / /杉田 俳句は好きな字数でよめばいいのだと。  / /長谷部 あらゆるタガをはずせば、短期的には楽になるかもしれません。しかし、次に政権が交代したとき、自分たちが時の政府を踏みとどまらせる歯止めもなくなる。外国の要求を、憲法の拘束があるからと断ることもできない。最後の最後、ここぞという時のよりどころが失われてしまう。その怖さを、安倍さんたちは自覚すべきです。 =敬称略(構成・高橋純子)朝日新聞『考論』

0015 オルテガ「大衆の反逆 (桑名一博訳;久野収解説)」(白水社イデー選書;1930)評価5

以下は、オルテガ所論の久野収による抜粋の抜粋である:///  オルテガによれば、政治のなかで「共存」への意志を最強力に表明し、実行していく政治スタイルこそ、自由主義的デモクラシーである。共存は、強い多数者が弱い少数者に喜んで提供する自己主張、他者説得の権利である。敵、それも最も弱い敵とさえ、積極的に共存するという、ゆるがない決意である。/その意味で、人類の自然的傾向に逆行する深いパラドックス(逆説)であるから、共存を決意した人類が、困難に面してこの決意を投げ出すほうへ後退したとしても、それは大きな悲劇ではあっても、大きな不思議とするには当たらない。/「敵と共存し、反対者と共に政治をおこなう」という意志と制度に背を向ける国家と国民が、ますます多くなっていく1930年代、オルテガは、「均質」化された「大衆」人間の直接行動こそが、あらゆる支配権力をして、反対派を圧迫させ、消滅させていく動力になるのだという。なぜなら、「大衆」人間は、自分たちと異類の非大衆人間との共存を全然望んでいないからである。略。///  「大衆」人間は、自分たちの生存の容易さ、豊かさ,無限界さを疑わない実感をもち、自己肯定と自己満足の結果として、他人に耳を貸さず、自分の意見を疑わず、自閉的となって、他人の存在そのものを考慮しなくなってしまう。そして彼と彼の同類しかいないかのように振舞ってしまう。/彼らは、配慮も、内省も、手続きも、遠慮もなしに、「直接行動」の方式に従って、自分たちの低俗な画一的意見をだれかれの区別なく、押しつけて、しかも押しつけの自覚さえもっていない。/彼らは、未開人―未開人は宗教、タブー、伝統、習慣といった社会的法廷の従順な信者である―ではなく、まさに文明の洗礼を受けた野蛮人である。文明の生み出した余裕、すなわち、贅沢、快適、安全、便益の側面だけの継承者であり、正常な生存の様式から見れば、奇形としかいいようのないライフスタイルを営んでいる新人類である。略。///  「自分がしたいことをするためにこの世に生まれあわせて来た」とする傾向、だから「したいことは何でもできる」とする信仰は、自由主義の自由の裏面、義務と責任を免除してもらう自由にほかならない。/われわれは自由主義の生みだした、この「大衆」人間的自由、自己中心的自由に対し、他者と共存する義務と責任をもった自由を保全しなければならないが、一筋縄でいかないのは、この仕事である。(160626:イギリスEU離脱について思うところ=もみ=)