もみさんの一日一冊遊書録( 2011年9月1日 スタート!: メメント・モリ ) ~たゆたえど沈まず~

年とともに人生はクロノロジー(年代記)からパースペクティブ(遠近法)になり、最後は一枚のピクチュア(絵)になる

150215 衆参両院の「テロ非難決議」を非難する!「テロの本質」を真面目に語る政治家はいないのか!

 真面目に「テロの本質」を考えれば、その原因が、決して宗教の違いにあるのではなく、世界的に広がる富の偏在、極端な格差拡大、差別構造の継承、及びパレスチナ問題、それらによる<若者たちの絶望>にあることは、実は誰もがわかっていることだろう! それを「世界には凶悪なテロリストが大勢いて、こいつらを叩き潰せばテロが無くなる」なんて話に無理やりすり替えている。誰も、「テロの本質が、日本・世界の社会構造が抱える富の偏在・格差の拡大及びパレスチナ問題の<野放し状態>にこそある」という本質を語らないし、見させようとしない。そして、凶悪なテロリストへの恐怖ばかりを煽りたてている。これはまさにオーウェルの「一九八四年」の世界と同じだ。今回の国会の「テロ非難決議」に社民党・共産党まで加わっていたのには、あきれ果てた。「誰も本質を見ようとしない。」「武力で世界中の<絶望した若者たち>を封じ込めるべきではないし、不可能だ!」

秋原葉月さん「Afternoon Cafe」ブログから

※(1)「もちろん、普通の人間は戦争を望まない。しかし、国民を戦争に参加させるのは、つねに簡単なことだ。とても単純だ。国民には攻撃されつつあると言い、平和主義者を愛国心に欠けていると非難し、国を危険にさらしていると主張する以外には、何もする必要がない。この方法はどんな国でも有効だ」byヘルマン・ゲーリング ※(2)いつの時代も大衆をファシズムに煽動する手口は同じ。なのに同じ手口に何度も騙されるのは過去に学んでいないから。格差を広げ、セイフティネットを破壊し、冷徹な自己責任論が横行する社会を継続させるのは簡単だ。今よりもっと格差を広げ、セイフティネットを破壊する政策をとればよい。そうすれば人々に自己責任論がもっと浸透し、草の根から勝手に右傾化してくれる。

辺見庸さんのブログから

・権力をあまりに人格的にとらえるのはどうかとおもう。口にするのもおぞましいドブの目をしたあの男を、ヒステリックに名指しでののしれば、反権力的そぶりになるとかんがえるのは、ドブの目をしたあの男とあまり変わらない、低い知性のあらわれである。権力の空間は、じつのところ、非人格的なのだ。だからてごわい。中心はドブの目をしたあの男=安倍晋三であるかにみえて、そうではない。ドブの目をしたあの男はひとつの(倒錯的な)社会心理学的な表象ではありえても、それを斃せば事態が革命的に変化するようなシロモノではない。権力には固定的な中心はなく、かくじつに「われわれ」をふくむ周縁があるだけだ。ドブの目をしたあの男は、陋劣な知性とふるまいで「われわれ」をいらだたせ、怒らせるとともに、「われわれ」をして社会心理学的に(かれを)蔑視せしめ、またそのことにより、「われわれ」が「われわれ」であることに無意識に満足もさせているのかもしれない。ところで、「われわれ」の内面には、濃淡の差こそあれ、ドブの目をしたあの男の貧寒とした影が棲んでいるのだ。戦争は、むろん、そう遠くない。そう切実にかんじられるかどうか。いざ戦争がはじまったら、反戦運動が愛国運動化する公算が大である。そう切実に予感できるかどうか。研ぎすまされた感性がいる。せむしの侏儒との「ふるいつきあい」がベンヤミンのなにかを決定した。そう直観できたアレントほどするどくはなくても、研ぎすまされた感性がいる。けふコビトがきた。ミスドにいった。(2015/11/11)

170530 93万PV超:(政治断簡)恋々としてますが、なにか? 政治部次長・高橋純子

2017年05月31日 20時17分34秒 | 閲覧数 記録
5月30日(火):記録ですm(_ _)m。ブログの開設から2061日。  

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朝日デジタル(政治断簡)恋々としてますが、なにか? 政治部次長・高橋純子  2017年5月29日05時00分
  小学3、4年生の頃だったか。母にしばしば、古本市に連れて行かれた。お目当ては、百科事典。働き者で倹約家、本などめったに読まないのに、品定めする横顔はなんだかうれしそうで、子ども心に意外な感じを受けた。
  でも今なら、ちょっとわかる。早く社会に出たから知らないことがたくさんある、とこぼしていた母のこと、憧れの「知」を身近に引き寄せ、なりたかった自分になれそうな気がしていたのだろう。
     *
  そんな何十年も前のことを思い出したのは、山口県周南市が、来年新設する図書館、いわゆる「ツタヤ図書館」に置く「インテリア」として、中が空洞の「ダミー本」3万5千冊を約152万円で購入することを計画していると知ったからだ。
  市議会の議事録によると、2階まで突き抜ける高架の棚を設け、「本に囲まれた空間を演出する」ため「手が届かない場所へは洋書やダミー本を置く」らしい。図書館全体の本棚の容量は10万冊分というから、3分の1をダミー本が占める計算になる。
  担当者は昨秋、こう答弁していた。「入った時に『うおっ』と思って頂ける空間づくりをしたい。ただしあまりにもダミー本ばかりだとおかしな話になるので、縦ではなくちょっと横に置いてみるとか、極力減らしていく方向で協議を進めている」
  はい。私も見たらたぶん「うおっ」ってなる。でもそれって何に対する、何のための「うおっ」なんだろう。
  個人宅に置き換えてみる。自慢の大きな本棚をダミー本で埋めている家主を、私は信頼できない。だって家主は思っているはず。中身なんてどうでもいい。むしろ空洞の方がいい。安いし軽いし入れ替えも楽だし――ああこれ、この感じ。安倍政権が民を扱う手つきに似てる
     *
  参加でも共働でも包摂でもなく、動員。中身や過程はどうでもいい、頭数さえそろえばOKという身もふたもない割り切りが、安倍政権の特質だと私は思う。首相の唐突な9条「加憲」表明も、国会議員を、国民を、動員しやすいと見越してのことだろう。
  動員に効くのは雰囲気の演出。ゆえに何かにつけて2020年、東京五輪・パラリンピックを持ち出す。あるいは、逆らったら面倒なことになるという空気を作り出す。地位に恋々、恫喝(どうかつ)連々、5月の風はスガスガしいってな。  (もみ:吐き気がするネ!)
  でも。私たちは過半数を形成する頭数でも、「1強」を演出するインテリアでもない。
  「常にあなたを他の誰かのようにしようとする世の中で他の誰でもない自分でいること、それは人間にとって最も過酷な戦いに挑むことを意味する。戦いを諦めてはならない。」
  過日、東京・赤坂の東京ミッドタウンで、白い工事フェンスに浮かぶ黒い文字群に出くわした。発出主は「反骨の母」とも呼ばれる世界的ファッションデザイナー、川久保玲氏が率いるブランド「コムデギャルソン」だ。
  戦いたい。諦めたくない。
  そう。私は、私であることに、恋々としているのだ。

170530 安倍の強さの本質は、無知・無恥の上に<悪意>と無関心の<冷酷さ>と世の中を舐め切った<居直り>に尽きる。民進党も恥を知れ。

2017年05月30日 23時05分31秒 | つぶやき
酔っ払うと本質が見える。今、酔っ払ってます。日本人の無関心に裏打ちされた愚かさも見えてきた。鼓腹撃壌のつもりで地獄へ墜落する救いようのない愚劣。安倍を消極的に支持する日本人は地獄に墜ちろ!。俺も一緒に付いて行ってやるさ。日本に未来を見通せない。バカヤロー!

6 073 池上彰「池上彰の新聞勉強術」(文春文庫:2006)感想4

2017年05月30日 21時10分16秒 | 一日一冊読書開始
5月30日(火):  

263ページ    所要時間2:30     古本87円

著者56歳(1950生まれ)。長野県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、NHK入局。報道記者として松江放送局、呉通信部を経て東京の報道局社会部へ。警視庁、気象庁、文部省、宮内庁などを担当。94年より11年間、NHK『週刊こどもニュース』でお父さん役を務め、わかりやすい解説が話題に。05年3月にNHKを退職し、フリージャーナリストとして各方面で活躍中 *池上さんって、2005年までNHKに在籍してたんだ!?

苦しい時の池上頼み。実のある内容が読みやすく書かれている。つくづくバランス感覚の良い人だと思う。しかも気骨あるバランス感覚である。読書習慣維持の頼れる味方である。池上彰にハズレ無しの法則は、今回も維持された。

感想4は、内容に既視感があったからだ。ひょっとしたら同じ本をもう読んでいたのかもしれないし、池上さんの他の本と内容が重なってたのかもしれない。本書の内容を純粋に初めて目にしたのなら、感想5でもよかっただろう。とりあえず、1冊読めてよかった。付箋もいっぱいした。

内容は新聞にまつわる様々な視点からの話題を提供してくれるものだった。日経新聞を少しだけ重視してる印象を受けた。

【目次】プロローグ 一本の新聞記事が世の中を動かす!/第1章 「ニュースを見る目」は、新聞で養う/第2章 まず、何から読んだらいいのだろうか/第3章 速読から読解まで池上彰流・新聞の読み方作法/第4章 「新聞の読み比べ」で身につく情報力/第5章 ネットにテレビに!池上流・メディアミックス新聞術/第6章 知れば知るほど面白い、新聞の取材現場/第7章 新聞の情報整理術&知的活用術/エピローグ 新入社員の新聞勉強術

【内容情報】「ニュースを読む力」は新聞を読むことで身につく。新聞にはどんな種類があるのか、紙面構成はどうなっているのか等、基本的な読み方から、記者の本音の見抜き方、忙しい時の速読術、読み比べによる情報収集法、記事スクラップのコツまで、新聞を役立てるためのノウハウを一挙公開。この一冊で驚くほど新聞が読みやすくなる。/////【アマゾン紹介】▽記事の読み方、速読術、メディアミックス活用、文章力、要約力、スクラップ情報整理から自分探しまで、新聞の徹底活用術とは。本書では、新聞記事の読み方から情報収集・整理術、文章力の鍛え方など、新聞を最大限に活用する“勉強術”について紹介。
▽NHKの人気ニュース番組「週刊こどもニュース」の元キャスターで、現在はジャーナリストとして長年ニュースの現場に携わっている池上彰氏。年間300冊もの本を読み、朝、昼、夕、夜のテレビニュースは欠かさずチェック、自宅ではCNNを流しっぱなし、英字週刊誌も購読。新聞は一通りの全国紙に目を通し、フィナンシャルタイムズも購読。書店には1日3回足を運ぶという。このように膨大な情報量を扱う著書の、新聞の読み方と徹底活用術を伝授! --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

170529 笑える!、大本営発表(NHK) で北朝鮮ミサイルの危機を煽り、泥棒が「俺は盗んでない」と強弁している。

2017年05月29日 19時48分32秒 | つぶやき
5月29日(月):

笑える!、受信料を取る大本営発表(NHK)の中で、泥棒が「俺は一切盗んでいない」と虚言を強弁する姿を見させられている。「こいつが泥棒でない」と思っているのは、こいつ自身だけだ。

一方で、北朝鮮ミサイルに嬉々として、軽々しく危機を煽りながら、日本海側で再稼働の高浜原発等が狙われる危険に触れない!?。ゴルフも大好き。

その泥棒が、オリンピックにかこつけて、罪刑法定主義の原則に反する共謀罪で「俺が日本を守り、国際社会に貢献する」という詭弁を弄するのを聞かせられる。

嘘つきのせこい泥棒が、公共放送を独り占めしてやりたい放題がゆるされている。大本営発表に受信料を払わせられるのは馬鹿馬鹿しい。

時事通信加計学園問題、圧力を否定=前次官喚問「国会で協議」―安倍首相  5/29(月) 14:09配信
  安倍晋三首相は29日の参院本会議で、学校法人「加計学園」(岡山市)による国家戦略特区での獣医学部新設計画について、「いずれのプロセスも関係法令に基づき適切に実施しており、圧力が働いたことは一切ない」と強調した。
  民進党の真山勇一氏への答弁。
  首相は、文部科学省の前川喜平前事務次官が証言した「総理の意向」と記された文書に関し、「文科省による調査で該当する文書の存在は確認できなかった」と説明。野党が求める前川氏の証人喚問については「国会運営は国会で決めてもらう」と述べるにとどめた。

170528 1000PV超が続いてます。ちょっと変。何か怖いです・・・。

2017年05月29日 02時51分43秒 | 閲覧数 記録
5月28日(日): 記録ですm(_ _)m。何があったのでしょう…?

2017.05.28(日) 1145 PV 210 IP 3844 位 / 2718547ブログ
2017.05.27(土) 1027 PV 192 IP 4190 位 / 2718075ブログ
2017.05.26(金) 979 PV 149 IP 5910 位 / 2717686ブログ
2017.05.25(木) 1047 PV 171 IP 5324 位 / 2717309ブログ
2017.05.24(水) 1093 PV 172 IP 5707 位 / 2716869ブログ
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2017.05.22(月) 1026 PV 172 IP 5200 位 / 2716047ブログ
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6 072 暉峻淑子「社会人の生き方」(岩波新書:2012)感想4

2017年05月29日 01時30分43秒 | 一日一冊読書開始
5月28日(日):  

241ページ    所要時間2:25    古本80円+税

著者84歳(1928生まれ)。

『豊かさとは何か』(岩波新書:1989)と『豊かさの条件』(岩波新書:2003)を読んでいる。特に前者は、若い俺にとってはかなり影響を受けた印象がある。先日、本書を古本屋で見つけた時、「暉峻のばあちゃん久しぶりやな、今もお元気で何よりや。岩波新書をまだ書けるやなんて、ほんまよう頑張ってはって、まことにめでたい!」と思い、新本に近い状態なのに87円!なのを見て、即買った。

今日は、本を読めないと思っていたが、そんな時こそ<縁結び読書>をするべきか!?、と思い眺め読みをした。感想は、老いてなお変わらぬ気高き精神に触れて懐かしかった。世の中がすさんできている中で、灯台のような存在である。

内容的には個別の事象の裏に著者の長年の深い経験が息づいているのは感じられるが、全体としては何か滑ってしまっている感じを受けた。全体としては、確かな見習うべき正しい精神は感じるが、著作としてのまとまりに欠ける感じがした。もちろんもっと時間をかけて丁寧に味合わせてもらうべきなのかもしれないが、印象は変わらないだろうと思う。

ただ、個々の断片的記述の裏に深い経験があるはずなので、今後も断片的に気に入った部分を読み味わうのはありかな、と思う。俺の読み方が悪かったのかもしれないし、付箋をたくさんしてあるので、少し間をあけて読み直してみようかなとも思う。

【目次】第1章 社会人になれない人びと(社会人のイメージ/公認されている社会人年齢 ほか)/第2章 身近な社会とのかかわり(弱い人間たちの支え合い/個人化社会の不安 ほか)/第3章 社会人にとって働くとは何か(社会の中の労働/難民たちが求めていたこと ほか)/第4章 格差社会に生きること(格差社会と社会人/拡がる格差と貧困 ほか)/第5章 社会人をどう育むか(経済をコントロールする力/社会人になりにくい教育 ほか)

【内容情報】社会人とは本来、自分たちの社会をともに作り上げる人びとのことだ。だが、今の日本では、若者たちの就職難や格差の拡がり、無縁化に見られるように、社会人として生きていくのが困難になっている。社会人になるには何が必要か。社会人をどう育んでいったらよいのか。著者の内外での経験にもとづく豊富な事例を織り交ぜながら考えていく。

170527 酔っ払いながらの「ブラタモリ 京都シリーズ」録画は面白い!至福の時!京都ガイド 梅林秀行さん、素敵!

2017年05月28日 00時57分34秒 | 日記
5月27日(土):      
俺の引きこもり人生。仕事以外は家にいるのが一番幸せ!。今日は久しぶりにのんびり家族と自宅で引きこもれた日である。ウィスキー解禁の夜半になって、取りためた録画の「ブラタモリ」を観るのは至福であった。特に京都の「京都編」「伏見編」「祇園編」は楽しかった。京都ガイドで京都高低差崖会崖長の梅林秀行さん、言葉のきれいな人だ。素敵! 本買おうかな。応援してます! あとNHK近江友里恵アナも良い感じだ。よく見ると、三人とも早稲田大学だ!俺は、やっぱり慶応よりも早稲田大学が好きだ! 梅林さん本当に応援してるので、マイペースでゆっくりと良い仕事をしてください。そのうち、あなたの京都ガイドの中に熱い目で東京からもみさんが紛れ込んでいるかもしれませんよ。本当に悪酔っ払ってる…m(_ _)m。

ネットで調べると、この梅林秀行さん、意外と深い…人生と感性を持っている。ただの歴史好きではなかった。俺はこの人、結構好きだ。記事を少しだけ集めてみた。

まいまい京都梅林 秀行 さん
京都高低差崖会崖長。趣味は高低差探し、看板ウォッチャー、銭湯、商店街巡回。「まちが居場所に」をモットーに、まちの日常と物語から生まれたメッセージを大切にしている。NHKのテレビ番組「ブラタモリ」2015年1月御土居編、5月奈良編、2016年4月嵐山編、5月伏見編、2017年4月祇園編に出演。


読売新聞:でこぼこ道 一歩ずつ  2016年03月21日 05時00分
 ◇まいまい京都ガイド 梅林秀行さん 42
  2月下旬の日曜日。まだ吹き付ける風は冷たい。だが、住宅街の道をいつものように、ゆったり歩く。
  普段は気づかない家と道の段差、わずかな勾配……。豊臣秀吉が「洛中洛外の境」とするために築いた「御土居おどい」の痕跡をたどる。夢中でカメラのシャッターを切る参加者たち。その笑顔に、気持ちが高ぶっていく。
  「高低差は街を読み取る入り口。この坂は御土居があったことの証しです」
  小気味よい口調で、地形が“語る”歴史を解き明かす。「数百年前の京の姿が想像できるかな」。そんな思いで、ガイドをする。
  名古屋市で生まれた。小6の時。両親がくれた古墳の本を読み、はまった。クラスメートを古墳探検に誘ったが、誰も来てくれない。図書館で一人、歴史書を読みふけった。ちょっぴり、変わった子どもだったと思う。
  中1の夏に発掘体験に参加。心が揺さぶられ、大地に刻まれた歴史を学ぶと誓った。記念でもらった3色ボールペンは宝物だ。
  早稲田大で考古学を学び、歴史好きの学友に囲まれた。朝から晩まで、研究室や自宅で話し込んだ。発掘調査に明け暮れ、たくさんの文献や土器に触れた。
  ただ、あまり授業に出なかった。卒業に必要な単位が取れない。「自分だけが社会に適応できない人間なのかな」。2度留年し、大学6年になった頃、外出できなくなった。抑うつ状態だったのだろう。今も思い出せないことが多い。
  先輩らの支援もあって大学院の入学試験に合格したが、卒業できず、糸が切れた。器が空気を吸っている感じ。今も当時のことは恥ずかしく、苦しい。SOSを出す発想もなく、自宅で3年ほど療養した。
  「あなたの力を貸してほしい」。2003年春、29歳の時。引きこもり支援団体で代表を務める女性の一言が心の鍵を開けた。「認めてもらった感覚。自然に体が動いた」。翌日には大雨の中、地下鉄で事務所へ行き、スタッフになった。
  系列の団体に誘われ、1年後、京都へ。歴史好きなだけに憧れの街。生活するうち、次第に気持ちが落ち着く。市内各地へ出かけるようになった。
  転機は10年。京都の知られざる魅力を案内する「まいまい京都」のガイドになった。子どもの頃の好奇心が膨らむ。だが、自分が楽しいと感じる町歩きのスタイルが受け入れられるか、不安だった。
  京の魅力は華やかな文化だけではない――。そんな思いで北区鷹峯の「御土居」で踏み出した最初のツアー。高低差の意味を聞き、目を輝かせる参加者を見て「夢の中にいるようだった」。
  昨年、タレントのタモリさんが街を探訪するNHKの「ブラタモリ」に案内役として出演。タモリさんの「地形は変えられない。変えても土地が覚えている」との言葉は座右の銘だ。
  ツアーはいつも〈満員御礼〉の人気。予定を終えても参加者と盛り上がり、カフェで談議に花が咲く。
  町歩きの仕事が増えても悩みを抱える人に寄り添う。DV、貧困。理由は様々だが、よく声をかけるのは「きちんと引きこもれていたかな」。もう一度、社会に戻るため、いい時間を過ごしていないと無理がでる。
  昨夏、長く引きこもりになっていた女性の相談支援をした。喫茶店でブラタモリの話題になり、町歩きに誘ってみた。並んで歩く女性が照れながら顔をほころばせた。
  主体的に動くタイプではない。だから、人の支えがなければ、でこぼこな人生という坂道を歩むことはできなかっただろう。今後もどこに向かうかわからないが、端っこの魅力に光を当てたい。かつての自分に顔向けできるように。(白岩秀基)
  <うめばやし・ひでゆき> 町歩きツアーで意気投合した参加者らと2014年春、坂道の魅力を探る「京都高低差崖会がっかい」の活動も始め、崖長に。ブログなどで情報発信する。参加費無料のツアーも行う。崖会バッジを持つファンは約60人。「京都凸凹さんぽ 盆地に隠された高低差の秘密(仮)」(青幻舎)を4月に出版する予定。
  2016年03月21日 05時00分 Copyright © The Yomiuri Shimbun

170527 前川喜平文科省前次官の志ある文章。菅による人格攻撃の詐欺的卑劣さがよくわかる。

2017年05月27日 18時02分13秒 | 時々刻々 考える資料
5月27日(土):

朝日デジタル「気は優しくて力持ちの文科省に」次官、全職員へメール  2017年1月20日20時15分
 文部科学省の前川喜平事務次官が全職員にあてて送った「文部科学省の皆さんへ」と題するメールの主な内容は以下の通り。
     ◇
  本日、私は大臣から辞職を承認する辞令を頂戴しました。
  文部科学省の皆さんが元気いっぱい仕事に打ち込めるようリードすべき立場の私が、このような形で退職することは、誠に残念であり申し訳なく思っています。
  国家公務員法が定める再就職規制を遵守(じゅんしゅ)できなかったことは事実であり、文部科学省として深く反省し、しっかりと再発防止措置をとる必要があります。
  私を反面教師として、二度とこのようなことが起こらないよう、職員の皆さんは遵法意識を徹底し国民の信頼回復に努めてください。
  しかし皆さん、動揺したり意気消沈したりしている暇はありません。
  一日たりともおろそかにできない大事な仕事があるからです。
  文部科学省の任務は極めて重要です。私が考える文部科学省の任務とは、教育・文化・スポーツ・科学技術・学術の振興を通じて、誰もが明るく楽しくしあわせに人生を全うできる社会をつくること、未知なるものに挑戦し限界を克服し輝く未来へと前進すること、さらには自由で平等で平和で民主的で文化的な国をつくり世界の平和と人類の福祉に貢献することです。
  そして、私が考える文部科学省職員の仕事は、子どもたち、教師、研究者、技術者、芸術家、アスリートなど、それぞれの現場でがんばっている人たちを助け、励まし、支えていくことです。
  特に、弱い立場、つらい境遇にある人たちに手を差し伸べることは、行政官の第一の使命だと思います。
  その意味でも、文部科学省での最後の日々において、給付型奨学金制度の実現の見通しがついたこと、発達障害や外国人の児童生徒のための教職員定数改善に道筋がついたこと、教育機会確保法が成立し不登校児童生徒の学校外での学習の支援や義務教育未修了者・中学校形式卒業者などのための就学機会の整備が本格的に始まることは、私にとって大きな喜びです。
  一方で、もんじゅの廃炉と今後の高速炉開発に向けた取り組み、文化庁の機能強化と京都への移転、高大接続改革の円滑な実施など、数々の困難な課題を残して去ることはとても心残りです。
  あとは皆さんで力を合わせてがんばってください。
  そして皆さん、仕事を通じて自分自身を生かしてください。職場を自己実現の場としてください。初代文部大臣森有礼の「自警」の表現を借りて言うなら「いよいよ謀りいよいよ進めついにもってその職に生きるの精神覚悟あるを要す」です。
  森有礼は「その職に死するの精神覚悟」と言ったのですが、死んでしまってはいけません。人を生かし、自分を生かし、みんなが生き生きと働く職場をつくっていってください。
  ひとつお願いがあります。私たちの職場にも少なからずいるであろうLGBTの当事者、セクシュアル・マイノリティの人たちへの理解と支援です。無理解や偏見にさらされているLGBT当事者の方々の息苦しさを、少しでも和らげられるよう願っています。
  そして、セクシュアル・マイノリティに限らず、様々なタイプの少数者の尊厳が重んじられ、多様性が尊重される社会を目指してほしいと思います。
  気は優しくて力持ち、そんな文部科学省をつくっていってください。
  いろいろ書いているうちに長くなってしまいました。最後まで読んでくれてありがとう。
  それでは皆さんさようなら。
  2017年1月20日 前川喜平

170526 池上彰 加計学園「総理の意向」文書 それでも認めないトップ

2017年05月26日 20時20分47秒 | 時々刻々 考える資料
5月26日(金):
朝日デジタル(池上彰の新聞ななめ読み)加計学園「総理の意向」文書 それでも認めないトップ 2017年5月26日05時00分

写真・図版
17日付の朝刊各紙。朝日新聞は1面トップで加計学園の新学部は「総理の意向」という特ダネを掲載した

  5月16日の夜7時、NHKニュースが「秋篠宮ご夫妻の長女の眞子さまが、大学時代の同級生の男性と婚約される見通し」という特ダネを報じました。これを受けて新聞各紙は翌17日の朝刊で追いかけます。各紙1面トップで報じる中、異彩を放ったのが朝日です。「眞子さま婚約へ」という記事は2番手で、1面トップに加計(かけ)学園の新学部は「総理の意向」という別の特ダネをもってきたからです。
    *
  この紙面構成にするに当たっては、社内で議論があったのではないかと勝手に推測しています。加計学園をめぐる特ダネ記事を1面トップにするか、眞子さまの婚約見通しをトップにするか。
  朝日は独自路線を選択しました。いい判断でした。
  加計学園の新学部に関し、安倍晋三首相の意向が働いたかどうか。これが最大の焦点でした。それを示す内部文書が文部科学省の中にあったというのですから、スクープです。
  〈安倍晋三首相の知人が理事長を務める学校法人「加計学園」(岡山市)が国家戦略特区に獣医学部を新設する計画について、文科省が、特区を担当する内閣府から「官邸の最高レベルが言っている」「総理のご意向だと聞いている」などと言われたとする記録を文書にしていたことがわかった〉
  そうか、ついに決定的な証拠が出たか。一読して、そう感じたのです。
  朝日の特ダネに敏感に反応したのが毎日です。17日夕刊で、すぐに追いかけました。次のように。
  〈毎日新聞が文科省関係者から入手したA4判の文書によると、「獣医学部新設に係る内閣府の伝達事項」と題された文書には「平成30年4月開学を大前提に、逆算して最短のスケジュールを作成し、共有いただきたい」「これは官邸の最高レベルが言っていること」と早期の開学を促す記述があった〉
    *
  この記事を読むと、毎日が入手した文書は、朝日が得ていた文書と同一のようです。朝日の記事が重要な特ダネだと毎日も理解したのです。
  朝日が報じた文書について、同日午前、菅義偉官房長官は「どういう文書か。作成日時だとか、作成部局だとか明確になってないんじゃないか。通常、役所の文書はそういう文書じゃないと思う」と語ったそうです(18日付朝日朝刊)。官房長官は怪文書扱いしたのですね。不思議な対応です。
  本来、このような重大な事実を推測させる文書の存在が報道されたら、「重大な問題を提起している。早速事実関係を調べてみたい」と答えるべきなのではないでしょうか。それが、怪文書扱いして調べようとしないのは、何か不都合なことがあるからではないかと思ってしまいます。
  この官房長官の記者会見でのコメントに、朝日は事実をもって反論します。18日付朝刊で、作成日時と「対応者」の4人の実名が書かれていると報じたのです。
  さあ、こうなったら、実名が記された人たちは、なんと答えるのか。朝日は19日付朝刊で伝えています。18日の国会答弁で、「わからない」「記憶はない」と繰り返したというのです。
  さらに20日付朝刊で、文科省が文書の存在を調べたが「存在は確認できなかった」と松野博一文科相が発表したと報じています。「個人が省内で使っているパソコンは調べなかった」というのです。
    *
  これを調査というのか。都合の悪い文書の存在が明らかにされたため、関係者たちが右往左往している様子がわかります。
  この対応に朝日は追い打ちをかけました。25日付朝刊で文科省の前川喜平前事務次官のインタビュー記事を掲載。事務次官在職中、問題の文書を見たと証言したのです。
  怪文書ではなくなりますが、松野文科相は25日の参議院文教科学委員会で、「すでに辞職された方の発言であり、文科省としてコメントする立場にない」と述べています。何としても認めたくない。教育行政のトップは、こういう人なのです。

170525 菅官房長官は、観念せよ!国民を愚弄しすぎている。国民よりも安倍バカボンが大事か?!もう誰も菅の言葉を信用しない!安倍はもう終わりだ。それが国益だ!

2017年05月25日 22時12分34秒 | つぶやき
5月25日(木):

酔っ払ってます!その上で言います。

もう売国奴の安倍晋三の首を取れ! さもなければ自民党と公明党(創価学会党)は売国政党として消滅しろ!! 日本はもはや国家の体をなしていない。もうあとは知らん!


リテラ「総理のご意向文書は本物」文春の前次官証言報道で新聞・テレビが一斉取材へ! 一方、官邸は「口封じ逮捕」で恫喝
http://lite-ra.com/2017/05/post-3188.html
2017.05.24 文春の前次官証言で官邸vsマスコミ攻防 
  本サイトが報じた通り、明日発売の「週刊文春」(文藝春秋)が元文科省事務次官・前川喜平氏のインタビューを掲載していた。タイトルは、ずばり〈「『総理のご意向』文書は本物です」文科省前事務次官独占告白〉。
  本サイトでは、読売新聞が22日の朝刊で前川氏の「出会い系バー通い」報道が「官邸による加計学園問題の実名告発ツブシの謀略」であることを伝え、さらに官邸が「週刊文春」と「週刊新潮」の両誌にも出会い系バー通い疑惑をリークしたものの、「どちらかの週刊誌が前川氏の言い分を全面的に掲載し、官邸の謀略の動きを暴く」と報じたが、その通りとなったのだ。
 「週刊文春」の記事は、文書では見えてこなかった省庁間の子細なやりとりや経緯が前川氏によってあきらかにされており、国家戦略特区による獣医学部新設がいかに加計学園ありきで進められたのかを裏付ける証言になっているという。
 「『週刊文春』は、前川氏の告白を6ページにわたって紹介。そのなかで前川氏は、タイトル通り、一連の文科省作成の文書が『本物』であると断言しているのはもちろん、前川氏自身もいくつかの文書を保管していることや、それらを作成した担当セクション名やどういうシチュエーションで前川氏に渡されたのか、さらには『総理のご意向』と内閣府から突きつけられ、プレッシャーを感じたことなどを語っているそうです」(週刊誌関係者)
  また、前川氏は読売新聞の「出会い系バー通い」疑惑にも言及し、その事実を認めた上で“違法な行為はしていない”と話している、という。
  一方、「週刊新潮」のほうは、問題の「出会い系バー」で取材を行い、前川氏の買春疑惑を報道。しかし、決定的な証拠などは書かれておらず、逆に読売の情報元は官邸であり、下半身スキャンダルによって前川氏に報復するとともに、前川氏の実名告白を報じないようマスコミを牽制する目的であったことを報じているという。
 「リテラが記事に書いていたように、『週刊新潮』も読売の露骨な記事を見て、官邸の情報にそのまま乗っかることを避けたようですね。あと、前川氏の出会い系バー通いは事実だったようですが、“未成年を買春した”などの違法な話は出てこなかったらしい。これでは記事になりませんからね」(同前)
  前川氏の世田谷区の自宅前には複数の新聞、テレビ記者が張り込み中。彼らは真相を報じることができるのか…
  そして、この「週刊文春」の前川氏の告白や、「週刊新潮」の路線転換を受けて、前川氏の実名証言をつぶしていた新聞やテレビの空気も変わりつつある。実はいま、前川氏のもとには新聞、テレビの取材が殺到しているのだという。
  前川氏の代理人や知人を通じたアプローチはもちろん、世田谷区の住宅街にある前川氏の自宅に行ってみると、多くの新聞、テレビの記者が入れ替わりやってきて、外出中の前川氏が戻ってこないかチェックしていた(写真)。ちなみに、新聞は読売をのぞく全社、テレビもテレビ朝日にTBS、フジテレビが取材に動いているという。
 「もちろん、いま、マスコミの目的は読売がやった前川氏の“出会い系バー通い”でなく、文春と同様、『“総理のご意向”文書は本物』と証言してもらおうというものです。『赤信号みんなで渡れば怖くない』という体質が如実に表れている。NHKやフジテレビなんて、前川氏のインタビューまで収録しながら、官邸の圧力で潰されてますからね。現場には相当不満がたまっている。『赤信号、みんなで渡れば怖くない』とばかりに、各社が一斉に前川証言を報道する可能性もある」(全国紙政治部記者)
  しかし、このメディアの動きを官邸が黙って見ているわけがない。「いままで見たことがないくらいの、それは凄まじい発狂ぶり」(官邸担当記者)で、マスコミ各社の上層部から官邸記者にいたるまで恫喝しまくっているという。
  しかも、その際、官邸幹部らはこんなセリフをちらつかせているのだという。
 「前川がパクられたら、どうするつもりなんだ。犯罪者の証言を垂れ流したことになるぞ」
  どうやら官邸は前川氏を口封じにために逮捕するつもりらしいのだ。15年前、検察の裏金を実名告発しようとした三井環大阪高検公安部長(当時)が逮捕されたのと全く同じことが再現されようとしている。
 「読売の記事や『週刊新潮』の取材からも出会い系バーの問題では逮捕なんてできそうにないけれど、なりふり構わない安倍官邸のこと、でっち上げでもなんでも仕掛けてくるでしょう。それで、各社とも上層部がまだ首をひねっているらしい。前川氏も警戒して弁護士をつけ、一旦、姿を隠してしまった」(文部科学省関係者)
  前川氏は不当逮捕されないためにも、むしろ積極的にマスコミの取材に応じるべきだが、問題は新聞・テレビだ。このまま官邸の恫喝に屈するのか、それとも撥ね返すのか。──その結果は明日の新聞や夜のテレビ報道で判明することになるだろうが、このまま官邸の圧力に負けて言いなりになっていいわけがない。
  そもそも今回の内部文書の出所は複数あると見られており、今後もどんどん「証拠」が出てくることは必至だ。事実、きょうは民進党が、国家戦略特区諮問会議が獣医学部新設を認めた昨年11月9日の前日に文科省でやりとりされていたメールのコピーを公開。そこには「大臣及び局長より、加計学園からに対して、文科省としては現時点の構想では不十分だと考えている旨早急に厳しく伝えるべき、という指示があった」と記されており、獣医学部の設置条件に合うように文科省が加計学園に“特別な入れ知恵”を行っていたことが判明した。
  また、同じく本日、安倍首相に加計学園から金が渡っていたことも発覚。日刊ゲンダイによると、安倍氏は過去に加計学園グループである学校法人広島加計学園の監事を務めており、1999年度分の「所得等報告書」によると、その報酬として14万円ほどを受け取っていたと報じている。
  掘れば掘るほど疑惑が山積みとなり、問題が浮き彫りになっていく加計学園問題。そのなかでも、文科省事務次官という官僚のトップとして加計学園の獣医学部新設にかかわってきた前川氏の証言は極めて重要であり、こうした内部告発者に報復がくわえられるようなことは絶対にあってはならないだろう。下劣な官邸に対し、マスコミには徹底抗戦を期待したい。(編集部)

170525 一年前:160526 NHK岩田との猿芝居。安倍よ黙れ!オバマにしゃべらせろ!オバマは何も話してないぞ。

2017年05月25日 20時42分09秒 | 一年前
5月25日(木):
160526 NHK岩田との猿芝居。安倍よ黙れ!オバマにしゃべらせろ!オバマは何も話してないぞ。

日米首脳共同会見にて...


170523 一年前:160522 NHK「ポアンカレ予想」と「リーマン予想」をめぐる数学者の物語はむちゃくちゃ面白い!各感想5

2017年05月24日 00時54分17秒 | 一年前
5月23日(火):
160522 NHK「ポアンカレ予想」と「リーマン予想」をめぐる数学者の物語はむちゃくちゃ面白い!各感想5
5月22日(日):  ポアンカレ(1854~1912)   ペレリマン(1966~)   リーマン(1826~1866) これまで何度も繰り返し観てきた録画を昨日・今日と延々と......

170523 再掲。140805 今の天皇のことを思い、泣きそうになった。朝日新聞夕刊の池澤夏樹【終わりと始まり】

2017年05月23日 18時21分26秒 | 一年前
5月23日(火):

 3年弱前の記事ですが、再掲します。私たちが、今まさに目の前で、非常に立派で尊敬すべき現天皇が、目の前でこれほど辱められ、踏みにじられ侮辱されるのを見過ごそうとしている事実を再認識するために。そして、再度問う「そもそも安倍晋三とは何者だ?!。数年後には消えてなくなる存在だ。そんな奴ばらの私利私欲の浅慮を忖度して、天皇のご意思、天皇の積年のご努力、生き方を否定してよいわけがない。」

140805 今の天皇のことを思い、泣きそうになった。朝日新聞夕刊の池澤夏樹【終わりと始まり】
2014年08月05日 20時21分13秒 | 徒然・雑感
(2014年)8月5日(火):

 朝日新聞夕刊の池澤夏樹【終わりと始まり】で、

  これはどういうことだろう。我々は、史上かつて例のない新しい天皇の姿を見ているのではないだろうか。
(略)
 天皇は言論という道具を奪われている。しかしこの国に生きる一人として、思うところは多々あるだろう。その思いを言論で表すことができないが行動で表すことはできる。国民はそれを読み解くことができる。
 八十歳の今上と七十九歳の皇后が頻繁に、熱心に、日本国中を走り回っておられる。訪れる先の選択にはいかなる原理があるか?
 みな弱者なのだ。
(略)
 今上と皇后は、自分たちは日本国憲法が決める範囲内で、徹底して弱者の傍らに身を置く、と行動を通じて表明しておられる。お二人には実権はない。いかなる行政的な指示も出されない。もちろん病気が治るわけでもない。
 しかしこれほど自覚的で明快な思想の表現者である天皇をこの国の民が戴いたことはなかった。

を読んだ時、泣きそうになった。俺は、押し付けられる「日の丸」に反対だし、「君が代」は生理的に受け付けない。“天皇制”そのものにも批判的な厳しい考えを持っている人間だが、今の天皇・皇后夫妻に対しては、心の底から尊敬と敬愛心を持ってしまっている。時に泣きそうになるほど、有難いとも思っている。今日の池澤夏樹の文章は、俺がふだんから感じている心の琴線に触れるものだった。確かに、俺も、そう思う。

全部載せちゃいます!:

(終わりと始まり)弱者の傍らに身を置く 自覚的で明快な思い 池澤夏樹           2014年8月5日16時30分
この半年、『古事記』の現代語訳という仕事をしてきて、ようやく最後のページに辿(たど)りついた。へとへと。
  『古事記』は神話と系譜と歌謡から成るのだが、そこに天皇という太い軸が一本ずっと通っている。
  「天皇」とは「天」によって権威を保証された「王」である。世界の始まりの時、まず神々が生まれ、大地が生成し、神たちはどんどん増えて、その中の一人が地上に派遣され、人として統治の任に就いた。初代神武天皇はまずもって平定者であり国家建設者であった。
  「上巻」はほとんど神話。それが「中巻」から「下巻」へと進むにつれて人間らしい話が増えてゆく。夫と兄とどちらが大事かと兄に問われて、思わず兄と答えてしまった后(きさき)(沙本毘売〈さほびめ〉)の悲劇など、古代人のまっすぐな心の動きがよくわかる。
  訳し終えて、やはりこれは王たちの物語だと思った。つまり、世界のあちこちにあった王族の由来譚(たん)の一つ。しかし神話から歴史に戻ってその後を見ると、「天皇」はずいぶん特異な王権である。藤原氏による摂関政治のあたりから武家政治を経て幕末まで、ほとんど権力を行使していない。
  天皇の責務は第一に神道の祭祀(さいし)であり、その次が和歌などの文化の伝承だった。国家の統治ではない。だからこそ、権力闘争の場から微妙な距離をおいて、百代を超える皇統が維持できたのだろう。後鳥羽院はまず超一級の詩人で、次いで二級の君主だった(それでも天皇にしては政争過剰)。こんな王が他の国にいたか。
  千年を超える祭祀と文化の保持の後に維新が起こり、ヨーロッパ近代が生んだ君主制が接ぎ木される。島国は島のままではいられなくなった。グローバルな戦争の果てに、昭和天皇は史上初めて敗者として異民族の元帥の前に立たされた。この人について大岡昇平が「おいたわしい」と言ったのはそういうことではなかったか。一人の人間としての昭和天皇の生涯を見れば、大岡の言葉はうなずける。
     *
  七月二十二日、今上と皇后の両陛下は宮城県登米市にある国立のハンセン病療養所「東北新生園」を訪れられた。これで全国に十四カ所ある療養所すべての元患者に会われたことになる。
  六月には沖縄に行って、沈没した学童疎開船「対馬丸」の記念館を訪れられた。戦争で死んだ子供たちを弔い、今も戦争の荷を負う沖縄の人々の声を聞かれた。
  昨年の十月には水俣に行って患者たちに会われている。
  東日本大震災については直後から何度となく避難所を訪問して被災した人たちを慰問された。
  これはどういうことだろう。我々は、史上かつて例のない新しい天皇の姿を見ているのではないだろうか。
  日本国憲法のもとで天皇にはいかなる政治権力もない。時の政府の政策についてコメントしない。折に触れての短い「お言葉」以外には思いを公言されることはない。行政の担当者に鋭い質問を発しても、形ばかりのぬるい回答への感想は口にされない。
  つまり、天皇は言論という道具を奪われている。しかしこの国に生きる一人として、思うところは多々あるだろう。その思いを言論で表すことができないが行動で表すことはできる。国民はそれを読み解くことができる。
     *
  八十歳の今上と七十九歳の皇后が頻繁に、熱心に、日本国中を走り回っておられる。訪れる先の選択にはいかなる原理があるか?
  みな弱者なのだ。
  責任なきままに不幸な人生を強いられた者たち。何もわからないうちに船に乗せられて見知らぬ内地に運ばれる途中の海で溺れて死んだ八百名近い子供たち、日々の糧として魚を食べていて辛い病気になった漁民、津波に襲われて家族と住居を失ったまま支援も薄い被災者。
  今の日本では強者の声ばかりが耳に響く。それにすり寄って利を得ようという連中のふるまいも見苦しい。経済原理だけの視野狭窄(きょうさく)に陥った人たちがどんどんことを決めているから、強者はいよいよ強くなり弱者はひたすら惨めになる。
  強者は必ず弱者を生む。いや、ことは相対的であって、弱者がいなければ強者は存在し得ない。水俣ではチッソと国家が強すぎた分だけ漁民は弱すぎた。ぼくも含めて国民はたぶん無自覚なままにチッソの側にいたのだろう。
  今上と皇后は、自分たちは日本国憲法が決める範囲内で、徹底して弱者の傍らに身を置く、と行動を通じて表明しておられる。お二人に実権はない。いかなる行政的な指示も出されない。もちろん病気が治るわけでもない。
  しかしこれほど自覚的で明快な思想の表現者である天皇をこの国の民が戴(いただ)いたことはなかった。

170522 1週間連続?1000PV超:安倍政権に大激震 天皇「退位議論」「特例法」に強い不満(日刊ゲンダイ)

2017年05月23日 18時21分00秒 | 閲覧数 記録
5月22日(月): 記録ですm(_ _)m。何があったのでしょう…?

2017.05.22(月) 1026 PV 172 IP 5200 位 / 2716047ブログ
2017.05.21(日) 1067 PV 155 IP 6720 位 / 2715579ブログ
2017.05.20(土) 1149 PV 123 IP 8833 位 / 2715076ブログ
2017.05.19(金) 1044 PV 160 IP 5978 位 / 2714707ブログ
2017.05.18(木) 1216 PV 184 IP 4464 位 / 2714292ブログ
2017.05.17(水) 1107 PV 178 IP 4749 位 / 2713785ブログ
2017.05.16(火) 1085 PV 179 IP 4662 位 / 2713359ブログ

※5月20日(土)に書いたことを再度掲載する。

そもそも安倍晋三とは何者だ?!。数年後には消えてなくなる存在だ。そんな奴ばらの私利私欲の浅慮を忖度して、天皇のご意思、天皇の積年のご努力、生き方を否定してよいわけがない。やってはならない最後の一線を自民党は、安倍ごとき世襲の愚か者のために越えるのか。あってはいけないことだ。国の象徴たる天皇を国民の目の前でこれほどに侮辱し、踏みにじってもよいと思っているのか。自民党は、「天皇への尊崇の念」という保守政党の原点すらも目先の欲得で捨ててしまうのか。安倍ごときのために、糸の切れた凧になるのか?!

150831 日刊ゲンダイ:作家・池澤夏樹氏が危惧「筋交いがない日本という家は潰れる」
150409 池澤夏樹さん「主権回復のために 左折の改憲、考える時」⇒米軍基地を許さない憲法改正を目指せ!
140805 今の天皇のことを思い、泣きそうになった。朝日新聞夕刊の池澤夏樹【終わりと始まり】

以上、3つも検索・併読いただければ幸いです。特に「140805」をお読みいただきたい。我々がどれほど素晴らしい天皇をもっているのか、そしてこれほど素晴らしい天皇を現政権がどれほど侮辱しているのかを思い知らねばならない。安倍晋三は、英明なる天皇の宸襟を悩ませる歴史上まれにみる奸物である!もはや即刻、辞めさせるしかない。天皇の不信任を受けたのだ。それとも、天皇よりもアメリカ様が偉いとでもいうのか。 ※この言葉を、田中義一内閣の前例を知った上で俺は述べているつもりだ。決して良い例にはならないが、あの時も張作霖爆殺事件の誤魔化し、治安維持法の重罰化(最高刑=死刑)、特別高等警察の全国的配置などひどい政権だった。しかし、安倍晋三内閣は、あの田中義一内閣よりも歴史的には罪業深く、ひど過ぎる内閣なのだ。


日刊ゲンダイ安倍政権に大激震 天皇「退位議論」「特例法」に強い不満  2017年5月22日
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/205860
   「祈っているだけでよい」の発言も(有識者会議)/(C)共同通信社
  天皇が安倍政権に「ノー」を突きつけた――。
  21日の毎日新聞1面を読んで驚いた人も多いだろう。「退位」をめぐる政府の有識者会議について、天皇が強い不満を表し、その考えは首相官邸にも伝えられていると報じたのだ。
  天皇が不満を強めている理由は、政府が退位を皇室典範改正で恒久制度化せず、特例法ですませようとしていることだという。天皇は〈一代限りでは自分のわがままと思われるのでよくない。制度化でなければならない〉とし、〈自分の意志が曲げられるとは思っていなかった〉と話したという。
  ふだん自分の気持ちを表さない天皇がここまで不満を漏らすのはよほどのことだ。しかも、官邸にも伝えられたというから、深く考えた上での発言だろう。
  さらに、有識者から〈天皇は祈っているだけでよい〉との発言が出たことに天皇はショックを受けているという。毎日新聞によると、こうした発言を宮内庁幹部は〈(被災地などを訪れる)陛下の生き方を全否定する内容〉とし、天皇と個人的にも親しい関係者は〈陛下に対して失礼だ〉と話しているという。
  天皇が強い不満を漏らしたことに、さすがに安倍官邸にも激震が走っている。政府は先週19日に天皇退位の特例法案を閣議決定したばかり。その直後に天皇の不満が新聞の1面トップに掲載されたのだ。
  政界関係者が言う。
「このまま法案を通していいものか、与野党から賛否両論が噴き出すのは必至です。世論調査でも天皇の意志を尊重すべきという意見が多い。政府提出の原案通り、成立するか分からなくなってきました」
  そもそも天皇は右傾化を強める安倍政権を危惧しているという指摘もある。安保法が審議されていた15年8月の全国戦没者追悼式では、「さきの大戦に対する深い反省」との文言を初めて使い、日本の平和と繁栄を「平和の存続を切望する国民の意識に支えられ」と表現している。
  政治評論家の森田実氏が言う。
平和主義者の天皇は安倍首相の動向を不安視していると思われます。憲法9条を国是として守ろうという気持ちも強いように感じます
  安倍政権は特例法をこのまま強行成立させるのか。

150329 タガ外せば歯止め失う 長谷部恭男・早稲田大学教授/「未来志向」は現実逃避 杉田敦・法政大学教授

 杉田 先日ドイツのメルケル首相が来日しました。戦後ドイツも様々な問題を抱えていますが、過去への反省と謝罪という「建前」を大切にし続けることで、国際的に発言力を強めてきた経緯がある。「建前」がソフトパワーにつながることを安倍さんたちは理解しているのでしょうか。  / /長谷部 そもそも談話が扱っているのは、学問的な歴史の問題ではなく、人々の情念が絡まる記憶の問題です。記念碑や記念館、映画に結実するもので、証拠の有無や正確性をいくら詰めても、決着はつかない。厳密な歴史のレベルで、仮に日本側が中国や韓国の主張に反証できたとしても、問題はむしろこじれる。相手を論破して済む話ではないから、お互いがなんとか折り合いのつく範囲内に収めようと政治的な判断をした。それが河野談話です。  / /杉田 談話の方向性や近隣との外交について「未来志向」という言い方がよくされますが、意図はどうあれ、それが過去の軽視という「見かけ」をもってしまえば、負の効果は計り知れない。安倍さんたちは、未来を向いて過去を振り払えば、政治的な自由度が高まると思っているのかもしれません。しかし政治の存在意義は様々な制約を踏まえつつ、何とか解を見いだしていくところにあります。政治的な閉塞(へいそく)感が強まる中で、自らに課せられているタガを外そうという動きが出てくる。しかし、それで万事うまくいくというのは、一種の現実逃避では。  / /長谷部 合理的な自己拘束という概念が吹っ飛んでしまっている印象です。縛られることによってより力を発揮できることがある。俳句は5・7・5と型が決まっているからこそ発想力が鍛えられる。しかし安倍さんたちは選挙に勝った自分たちは何にも縛られない、「建前」も法律も憲法解釈もすべて操作できると考えているようです。  / /杉田 俳句は好きな字数でよめばいいのだと。  / /長谷部 あらゆるタガをはずせば、短期的には楽になるかもしれません。しかし、次に政権が交代したとき、自分たちが時の政府を踏みとどまらせる歯止めもなくなる。外国の要求を、憲法の拘束があるからと断ることもできない。最後の最後、ここぞという時のよりどころが失われてしまう。その怖さを、安倍さんたちは自覚すべきです。 =敬称略(構成・高橋純子)朝日新聞『考論』

0015 オルテガ「大衆の反逆 (桑名一博訳;久野収解説)」(白水社イデー選書;1930)評価5

以下は、オルテガ所論の久野収による抜粋の抜粋である:///  オルテガによれば、政治のなかで「共存」への意志を最強力に表明し、実行していく政治スタイルこそ、自由主義的デモクラシーである。共存は、強い多数者が弱い少数者に喜んで提供する自己主張、他者説得の権利である。敵、それも最も弱い敵とさえ、積極的に共存するという、ゆるがない決意である。/その意味で、人類の自然的傾向に逆行する深いパラドックス(逆説)であるから、共存を決意した人類が、困難に面してこの決意を投げ出すほうへ後退したとしても、それは大きな悲劇ではあっても、大きな不思議とするには当たらない。/「敵と共存し、反対者と共に政治をおこなう」という意志と制度に背を向ける国家と国民が、ますます多くなっていく1930年代、オルテガは、「均質」化された「大衆」人間の直接行動こそが、あらゆる支配権力をして、反対派を圧迫させ、消滅させていく動力になるのだという。なぜなら、「大衆」人間は、自分たちと異類の非大衆人間との共存を全然望んでいないからである。略。///  「大衆」人間は、自分たちの生存の容易さ、豊かさ,無限界さを疑わない実感をもち、自己肯定と自己満足の結果として、他人に耳を貸さず、自分の意見を疑わず、自閉的となって、他人の存在そのものを考慮しなくなってしまう。そして彼と彼の同類しかいないかのように振舞ってしまう。/彼らは、配慮も、内省も、手続きも、遠慮もなしに、「直接行動」の方式に従って、自分たちの低俗な画一的意見をだれかれの区別なく、押しつけて、しかも押しつけの自覚さえもっていない。/彼らは、未開人―未開人は宗教、タブー、伝統、習慣といった社会的法廷の従順な信者である―ではなく、まさに文明の洗礼を受けた野蛮人である。文明の生み出した余裕、すなわち、贅沢、快適、安全、便益の側面だけの継承者であり、正常な生存の様式から見れば、奇形としかいいようのないライフスタイルを営んでいる新人類である。略。///  「自分がしたいことをするためにこの世に生まれあわせて来た」とする傾向、だから「したいことは何でもできる」とする信仰は、自由主義の自由の裏面、義務と責任を免除してもらう自由にほかならない。/われわれは自由主義の生みだした、この「大衆」人間的自由、自己中心的自由に対し、他者と共存する義務と責任をもった自由を保全しなければならないが、一筋縄でいかないのは、この仕事である。(160626:イギリスEU離脱について思うところ=もみ=)