もみさんの一日一冊遊書録( 2011年9月1日 スタート!: メメント・モリ ) ~たゆたえど沈まず~

年とともに人生はクロノロジー(年代記)からパースペクティブ(遠近法)になり、最後は一枚のピクチュア(絵)になる

150215 衆参両院の「テロ非難決議」を非難する!「テロの本質」を真面目に語る政治家はいないのか!

 真面目に「テロの本質」を考えれば、その原因が、決して宗教の違いにあるのではなく、世界的に広がる富の偏在、極端な格差拡大、差別構造の継承、及びパレスチナ問題、それらによる<若者たちの絶望>にあることは、実は誰もがわかっていることだろう! それを「世界には凶悪なテロリストが大勢いて、こいつらを叩き潰せばテロが無くなる」なんて話に無理やりすり替えている。誰も、「テロの本質が、日本・世界の社会構造が抱える富の偏在・格差の拡大及びパレスチナ問題の<野放し状態>にこそある」という本質を語らないし、見させようとしない。そして、凶悪なテロリストへの恐怖ばかりを煽りたてている。これはまさにオーウェルの「一九八四年」の世界と同じだ。今回の国会の「テロ非難決議」に社民党・共産党まで加わっていたのには、あきれ果てた。「誰も本質を見ようとしない。」「武力で世界中の<絶望した若者たち>を封じ込めるべきではないし、不可能だ!」

秋原葉月さん「Afternoon Cafe」ブログから

※(1)「もちろん、普通の人間は戦争を望まない。しかし、国民を戦争に参加させるのは、つねに簡単なことだ。とても単純だ。国民には攻撃されつつあると言い、平和主義者を愛国心に欠けていると非難し、国を危険にさらしていると主張する以外には、何もする必要がない。この方法はどんな国でも有効だ」byヘルマン・ゲーリング ※(2)いつの時代も大衆をファシズムに煽動する手口は同じ。なのに同じ手口に何度も騙されるのは過去に学んでいないから。格差を広げ、セイフティネットを破壊し、冷徹な自己責任論が横行する社会を継続させるのは簡単だ。今よりもっと格差を広げ、セイフティネットを破壊する政策をとればよい。そうすれば人々に自己責任論がもっと浸透し、草の根から勝手に右傾化してくれる。

辺見庸さんのブログから

・権力をあまりに人格的にとらえるのはどうかとおもう。口にするのもおぞましいドブの目をしたあの男を、ヒステリックに名指しでののしれば、反権力的そぶりになるとかんがえるのは、ドブの目をしたあの男とあまり変わらない、低い知性のあらわれである。権力の空間は、じつのところ、非人格的なのだ。だからてごわい。中心はドブの目をしたあの男=安倍晋三であるかにみえて、そうではない。ドブの目をしたあの男はひとつの(倒錯的な)社会心理学的な表象ではありえても、それを斃せば事態が革命的に変化するようなシロモノではない。権力には固定的な中心はなく、かくじつに「われわれ」をふくむ周縁があるだけだ。ドブの目をしたあの男は、陋劣な知性とふるまいで「われわれ」をいらだたせ、怒らせるとともに、「われわれ」をして社会心理学的に(かれを)蔑視せしめ、またそのことにより、「われわれ」が「われわれ」であることに無意識に満足もさせているのかもしれない。ところで、「われわれ」の内面には、濃淡の差こそあれ、ドブの目をしたあの男の貧寒とした影が棲んでいるのだ。戦争は、むろん、そう遠くない。そう切実にかんじられるかどうか。いざ戦争がはじまったら、反戦運動が愛国運動化する公算が大である。そう切実に予感できるかどうか。研ぎすまされた感性がいる。せむしの侏儒との「ふるいつきあい」がベンヤミンのなにかを決定した。そう直観できたアレントほどするどくはなくても、研ぎすまされた感性がいる。けふコビトがきた。ミスドにいった。(2015/11/11)

130926 違和感。この国の人間の知性はどうなってるのか?何故、曽野綾子、竹田恒泰の本が売れてるのか?

2013年09月26日 21時06分33秒 | 日記
9月26日(木):

冗談ではない。本気の疑問だ。帰宅の際、久しぶりに本屋に寄ったところ、曽野綾子の新書が、週間1位、竹田恒泰の新書がベスト10に3冊も入っていた。思わず目を疑い、暗澹たる気分になった。この国の人間の精神状態、思考回路がわからなくなった。

曽野や竹田の発言内容は、今はやりのヘイトスピーチの馬鹿どもや日本維新の会と全く同根である。知性・教養の対極に位置し、その狭い料簡は到底許容できるものではない。こんな連中に、高い金を払って本を読む人間が多数存在することが理解できない。

正直、こいつらの書く本の内容は浅く明白にレベルが低い。弱者への配慮に欠け、強者に阿り、読者を軽蔑し軽んじている。ある程度の歴史・地理・宗教などの人文科学的知識と人間の尊厳や人権に対する感性・感覚を持っていれば、到底手にするだに不潔な本だ。

読書人口が減少してる中で、読書する人間が、曽野や竹田の本を後生大事に金を払って読んでいる風景は、まさに不気味である。日本は、恥ずかしい国になった。恥ずかしい時代になった。俺は、この国に違和感を禁じ得ない。

東電社長の原発に反対する国民や被災地の人々の目を全く無視して、企業としての経営状態をのみ語り、新潟県に柏崎原発の再稼働をひたすら申し入れ続ける風景も異常としか言えない。

橋下徹大阪市長が、政令指定都市の堺市に向かって「現在の悪い状態を堺市のままでは乗り越えられない」と連呼するが、一体何が悪い状態なのかがさっぱりわからない。かつて熊本県(細川護煕知事)や大分県(平松知事)などの地方自治改革の議論には、バス停を移動するには云々、公園を作るのにも云々程度の中央と地方の矛盾について具体的例示があった。

橋下の議論には、何も具体性がない。このままでは堺市はダメになる。大阪都にまとまらなければダメになる。いくらダメになるといっても、「何が、どう?」ダメになるのか何も言わない。そんな、粗末で疎漏なデマゴーグが、アジりまくってるのを、何とも思わず真に受けている人々の風景が恐ろしい。

飼い馴らされ、怒りを忘れる一方で、パンとサーカスを求めてどこまでも残酷になれる人々が恐ろしい。曽野綾子と竹田恒泰の新書が週間ベスト10の中に、4冊も入る日本社会が恐ろしい。こんなに下らない夜郎自大と弱い者いじめの本を正気で読める人間が何を考えているのか、教えて欲しい。

差別反対、多文化共生、社会保障充実、原発反対、戦争反対即ち集団的自衛権反対の思想を持つことはパトリとしての愛国心を持つことと矛盾はしない。俺は、標準的レベルから見れば、相当に日本史・世界史や社会科学的知識を持っている、と思う。

その目から見て、橋下や石原慎太郎に踊らされている人間の姿が理解できないし、何よりも尊敬できない。俺だって、金は欲しいが、それがすべてではない、という倫理観は十二分に教わってきた。今は、金になるかならないか、役に立つか立たないか、すべてが目先の欲得で動いている。

竹田恒泰に教えられなければ良さがわからない天皇制ならば廃止すべきだ。こんな奴に、言われれば言われるほど天皇制への反感を覚える。俺自身の現天皇に対する自発的敬愛の念を汚されることの方が屈辱であり苦痛を覚えるのだ。

130923  10月式年遷宮直前の「お伊勢参り」に行って来ました。

2013年09月24日 00時27分41秒 | 日記
9月23日(月)秋分の日:

今日は、家内と一緒にお伊勢参りに行って来た。10月の式年遷宮直前ということもあるのか、外宮・内宮ともにえらい人手で盛り上がっていた! 皇祖神だから二礼二拍手一礼をするなんてことはせず、いつもどおりに二拍手でお参りをしてきた。

式年遷宮直前ということもあって、本来であれば片一方だけに、神殿があり、もう片方は更地になってるはずが、片や古い現役の神殿、片や工事中の新築非公開の神殿の屋根だけの姿が望見されて、新旧2神殿が並び立つ珍しい経験をすることができたと、自宅で感慨に浸っている。

伊勢神宮に行ったのは、うん十年の昔、小学校の修学旅行で二見浦・賢島とのセットで行って以来、二度目である。昔の印象とは随分違っていたが、「古い大木がたくさん有った」という印象だけは、今日再確認できた。そして、外宮(豊受大神宮)よりも、内宮(皇大神宮)の方が、やはりずっと良かった! 

宇治橋を渡り、清冽な五十鈴川で御手洗をし、数百年を経た古木に囲まれた、正宮に合掌し、家内安寧と親族の安寧を祈った。その後、荒祭宮でも合掌、記念に足元の白石を拾い、此の宮も新旧神殿が並び建っているのを確認した。

今回のお伊勢参りで、分かったことの一つは、外宮・内宮ともに正殿だけではなく、別宮の多くも式年遷宮するということ、そして時期はずれるが、総檜造りの108mの宇治橋も20年に一度懸け換えられるということだった。

内宮の門前町の、おはらい町通り、中でもおかげ横丁の盛り上がりは、半端じゃなかった! まるで、連日祭礼が行われていて、人がごった返していて、お伊勢さんってやっぱり、特別な場所なんだ!って素直に納得できた。

お伊勢さんでは、家内と一緒におみくじをできるところを探したが、全くなかった。要するに、お伊勢参りをした日はすべて<吉>であって、おみくじに意味がないというのだ。こんな論理を持つ神社に出会ったのは初めてだった。勿論、門前の店では、干支おみくじが盛んに有ったが、お伊勢さんで、干支おみくじしても、全くのナンセンスである。ここは、お伊勢さんの一本勝ちと言ったところだろう。でも、お伊勢さんのおみくじ、有れば引きたかったなあ…。

その後、二見浦に行って、家内と夫婦岩で記念撮影。俺は、家内を愛してるし、家内も大人気ないひ弱な俺のことを諦めて、俺の保護者になってくれている。これも幸せの一つの形なのだろう。ただ、二見浦の夫婦岩の付近の趣味の悪い観光地化には、「俺が小学校の時もこんなだったのだろうか…?」と少し幻滅した。

まあ、お伊勢参いも「ええじゃないか、ええじゃないか」である。地元の人々も元気になれるのであれば、まあ他国のものがあれこれ言う問題ではない。

それにしても、宇治橋から望見できる鼓ケ岳は、甘南備山なのだろうか…。美しい形をしていると思った…。

それではもう寝ます。おやすみなさいませ。

3 008-2 内田樹・高橋源一郎「どんどん沈む日本をそれでも愛せますか?」(ロッキング・オン;2012)感想5

2013年09月22日 16時37分47秒 | 一日一冊読書開始
9月22日(日):ちょっと書き出してみました。

*内:橋下徹なんか、確かに動物的なんだよね。言うことは非常にシンプルで、「システムが不調なのは邪悪な人間がシステムの働きを妨害しているからだ。悪いのは誰だ、そいつを特定して、排除しろ」という政治手法でしょう。まず敵を作って、そこに憎しみを集中させるというのは、わかりやすいんだよ。これは「供犠」だからさ、人類と同じだけ古い呪法なんだよ。ワルモノを特定してつぶしても、それでもうまくいかないときは、「その陰に隠れてすべてを操っている真のワルモノがいる」という話になるから、「次の標的」を探すだけで、絶対に失敗とか反省とかいうことはないわけ。いつも敵を追いかけているわけだから、体感的には興奮している。略。/高:一種の錯覚なんだよね。/内:そう。「大阪の病気」っていうのがあってさ。略。「元気である」ことそのものに価値があるなんて、誰が決めたの?「元気がない人間」は悪なの?病人とか老人とかは存在しちゃいけないのか。「元気病」って今の日本人が罹っている心の病気なんだよ。84~85ページ

*高:本当に震撼させられたのなら、何かが変わるはずなのに。これは、小熊英二さんが言っていたけど、「まったく誰も変わらないってすごいよね」って。みんな「衝撃を受けた」「今こそ日本は変わらなければいけない」とか言ってるんだけど、3・11の前と実は同じことを言ってる。「なんにも驚いてないんじゃないか?」っていうのが、驚きでした。133ページ

*2005年に欧州会議がロシアに対して「北方領土を返還せよ」っていう決議しているの知ってた?139ページ

*浜岡原発の操業停止は、平田オリザが「あれはアメリカの指示でした」って言っちゃって、翌日謝ったが、結局菅さんの判断ではなく、第7艦隊を抱えるアメリカ政府の強い要請以外にない。また、小泉元総理が脱原発を呼号するのもアメリカの忠実な犬だからだ。日本の脱原発は、アメリカの原発産業の復興につながる。日独伊は脱原発、米英露仏中が原発維持というのは、第二次大戦の戦勝国の構図だ。144~150ページ。

*辺見庸は、3/11福島原発事故を直前の1月末に予言していた。151ページ

*地場産業とか商工会議所とか、地元にドカーンと金が落ちる。略。なんの努力もしないでこれだけ金が入ってくるっていうのは、どこかの人間の利益を奪ってくるからでしょ。それは誰かっていうと、未来のこの土地に住む人たちなんだよね。略。その倫理がなくなっちゃったんだよ。159ページ

*「待ったなし」っていうのは、要するに、「いちばん声のでかいやつの言うことを聞く」ってこと。略。「待ったなし」って知的負荷の少ない優先順位のつけ方なんだよ。古館伊知郎がよく言うんだけどね。208ページ

*大阪の橋下知事も同じでさ、「今の制度をぶち壊せ!」っていうスローガンが共感を呼んでいるのは、「まだ壊しても平気なくらいには体制には余力がある」という願望を満たしてくれるからじゃないかと思う。略。これってさ、親の愛情を確認するために泣きわめいたり、ものを壊したりする子供のふるまいとよく似ている。略。今の日本人はそれに似てる。212ページ

*民主主義は6000万人が限界。215ページ

*内:今の日本で、国土の保全と国民の健康を最初に考えて、それだけを祈ってる人、天皇家しかないもの。/高:そうだね。だって今、いちばんラディカルなリベラリストは天皇家だもん。/内:日本国憲法を順守して、9条も大事にしてるしさ。略。「震災が起きても、なんで掠奪が起きないのか」ってよく言われるけど、海外と日本で一番事情が違うのは天皇がいるってことだよね。217ページ。
※もみ:俺もそう思う。俺は現天皇を尊敬、敬愛している。しかし、現天皇個人に対する敬愛の念によって、天皇制に対する批判精神を失うことは、よほど危険だとも思っている。俺のテキストに横田耕一「憲法と天皇制」(岩波新書;1990)があるが、それを読めば、天皇制がいかに社会の矛盾をすり替え、糊塗するのに利用されやすいか。体制側に便利な存在かが記されている。さらに、皇族ですらないのに天皇制への嫌悪感を煽っている竹田恒泰のような便所虫野郎もいるのだ。

*内:原発問題で、日本の統治者は、国土保全よりも国民の健康よりも、経済を優先したことがはっきりしたからね。日本人はこれによって深いトラウマを負ったと思う。/高:うん。馬淵、野田、海江田が文藝春秋で言ってる「現実主義」って、お金の話だからね。「脱原発はいいけど、でもお金どうすんの?」って。それが最初に来ちゃうのね。すごくずれてることに気づかない。/内:「現実とは金のことである」っていうイデオロギーからいい加減脱却しなきゃダメだよ。そのイデオロギーがこんな事態を生み出したんだから。219ページ
→※もみ:当時、これほどのカタストロフィーに直面してるのに、新しい日本に向けた覚悟もグランドデザインも持たず、従来の価値観にしがみ付いて、そこから一歩も踏み出せず、財界の顔色ばかり見て、被災者や国土を汚染によって喪失した国民の不安感と新しい生き方を創造すべきではないのかという期待に全く向き合おうとしないで、原発再稼働を「大人の判断?」として当然の如く推進した野田・前原・仙石の松下政経塾党の姿に絶望したことがありありと思い出される。「ピンチはチャンス」と言われるが、それをチャンスに転化できない時、ピンチは倍返しになって襲ってくる。日本の最大の不幸は、福島原発事故そのものではなく、その時に野田汚物民主党や、詭弁モンスター橋下程度の政治屋しか持てなかったことだ!

*原発建設に30年間反対し続ける島であり、「沈む日本で楽しく暮らす」を実践する島、祝島(いわいしま;山口県熊毛郡上関町)。略。/「祝(ほうり)の島」(纐纈あや監督)と「ミツバチの羽音と地球の回転」(鎌仲ひとみ監督)2本のドキュメンタリー映画を見よう! 224ページ

*内:汚染された国土っていうのは、これは我々の負うべき十字架であって、我々はここから出られないんだよ。だから、それとどう折り合っていくのか。それに、これから高齢化がさらに進行するでしょ。少子化も進む。経済は縮小していく。社会そのものが私大に活力を失ってゆくことは避けがたいんだけど、その後退局面をどうやって愉快に生きていくのか。そのことに知恵を使うべきなんじゃないの。どうやって成長するかっていう話はもういいよ。236ページ

*内:パイが大きくなっているときって、パイの分配方法に多少不公平があっても、文句言わないでしょ。略。でも、パイが縮むときって、分配のフェアネスが最優先課題になる。246ページ

*内:グローバリストって「トリクルダウン理論(※)」だからさ、生産性の高いセクターが大儲けしたら、その潤沢なお金が回り回って、略、下々の車夫馬丁にまで金が行きわたってみんなリッチになるぞ、って話でしょ。でも、略、身体という限界があるからさ。略。消費はしぼんじゃうんだよ。略。富裕層が小集団になればなるほど消費活動は鈍磨する。消費って、「みんなが適当に小銭を持っている」ときがいちばん活発で、格差が拡大するとダメになっちゃう。252~253ページ
(※)トリクルダウン理論:「トリクルダウン(trickle down)」という表現は「徐々に流れ落ちる」という意味で、大企業や富裕層の支援政策を行うことが経済活動を活性化させることになり、富が低所得層に向かって徐々に流れ落ち、国民全体の利益となる」とする仮説である。主に小さな政府政策の推進、新自由主義政策などの中で主張される。また「金持ちを儲けさせれば貧乏人もおこぼれに与れる」と主張することから、「おこぼれ経済」とも揶揄される。
所得税や法人税の最高税率引き下げなど、主に大企業や富裕層が己の既得権益の擁護・増大を求める理論武装として持ち出されている。
トリクルダウン理論の発想の原点は、バーナード・デ・マンデヴィルが1714年に著した『蜂の寓話』に求めることができる。副題の「私悪は公益」(Private Vices, Public Benefits)は、資本主義社会の本質を端的に示す言葉として有名。ここでいう“私悪”とは利己心のこと。「利己心にもとづく各個人の行動が、結果的に(個人が意図したわけではないのに)全体の利益(公益)をもたらす」という考え方で、レッセフェール(自由放任主義)につながるものである。 (以上、ウィキペディアより)


*内:結局、理想主義が弱いのは、単一化しちゃうからなんだよ。本当に腰の強いタフな理想主義者は、「いろいろあるよ」っていうの(笑)略/高:世間的価値があまりにも強力なイデオロギーなので、そこから子供たちを引き離す必要がある。でも、今の公教育は、世間的イデオロギーにどんどん近づいていって、一体化しようとしてる。それだと教育の意味がなくなるんだよ。289ページ

*高:橋下さんを見ていて思ったけれど、60年代後半にたくさんいたよね、あんなふうに、相手を政治的にやっつける奴。略。/内:「おまえは敵だ」っていう政治的な言語では集団は統合できないんだ。分断するだけで。そこからは共同体を構築する原理が出てこない。略。/内:そう。その「敵は誰だ?」の極限系が橋下徹で。「今のこのシステムが全部悪いんだ、全部ぶっ壊そうぜ! このクソみたいな国、一度クラッシュしちゃえばいいんだ!」っていうのはまさに国民統合の正反対の方向に向かっている。/そういう気楽な発言が出てくるのって、やっぱり「平和ボケ」なんだと思うよ。300~301ページ

※もみ:書き写しながら、内田樹に対して少しずつ滓のような感情が湧き沈澱していくのがわかる。高踏的と言えば聞こえは良いが、随分と上から目線が過ぎる。それほどわかってるんなら、おまえが(政治を)やってみろよ!という最後の言葉が喉元までこみ上げてくる。でも、批判精神とはこういうものであり、これを受容することも大切なのだろう。一方で、沈殿した滓も忘れないことだ。

3 008-1 内田樹・高橋源一郎「どんどん沈む日本をそれでも愛せますか?」(ロッキング・オン;2012)感想5

2013年09月22日 02時53分48秒 | 一日一冊読書開始
9月21日(土):

333ページ  所要時間 4:05       図書館

内田62歳(1950生まれ)。高橋61歳(1951生まれ)。

皆様、ご無沙汰しております。少し仕事が立て込んでいることをよいことに、読書できる気分ではないという自己逃避をしておりました。申し訳ございません。今日も実は…。

夜の9:15。読書を諦めるか、微妙なタイミングだったが、「リハビリのつもりで、流し読みできたらいいわい」と読み始めた。2段組みの1ページ30秒を守って、読み始めたが、意外と<掘り出し物>で面白くなり、終盤速度が落ちた。

一言で言えば、センスの良い時論公論風の鼎談である。冒頭2010年9月「尖閣諸島沖で中国漁船衝突事件が発生」に始まり、2012年3月「東電の原発がすべて停止」まで、日本の動きが年表?風に紹介され、第1回~第6回まで各鼎談がどの時期に行われたかが紹介されている。

内容は、橋下徹をルサンチマンを抱えた「赤と黒」のジュリアン・ソレルに例え、反語的?・ほめ殺し的?評価を展開するのをはじめとして、我々が日常生活の中でメディアや政府・世間によって思い込まされている迷妄を「そうか!」と、取り払ってくれる内容になっている。

尖閣に始まり、橋下の大阪市長選挙、そして何よりも福島原発事故を前後1年ずつ挟んで論じられていることが大きい。民主党代表選の愚劣さも、きちんと指摘されている。

本書は、図書館の本なので、線が引けない必然的に、付箋でヤマアラシ状態になってしまった。とにかく、目から鱗、小気味よい指摘や穿った言葉が繰り返し現れて楽しい読書になった。ちょうど自分が関心のある時事問題について、週刊誌で自分の信頼する論者たちによる鼎談を読む気分だった。4時間という時間が、まったく苦痛ではなかった。

本書ような鼎談本の命は、初版にこそある。これが、5年ほど経って文庫本になって、さらに数年後ブックオフに並んでも、価値は五分の一以下になるだろう。その意味で、本書は、図書館だから出会える<価値ある一冊>と言える。

※ちょっと限界、寝なければいけません。たくさん書きたいことがあるのですが、後日に回します。悪しからず。

目次:
まえがき
2010年9月―2012年3月 日本の動き
第1回 浮き足立つな。まあ、座って、お茶でも一杯
第2回「まず給料を返納する」とか言う政治家は、絶対信用するな!
第3回 福島第一原発事故後の日本の「脱・原発路線」は、ワシントンのご意向である
第4回「風の谷」が、21世紀の日本のモデルである。我々は、「腐海」とともに生きるしかない
第5回「原発を作らせない」「沈む日本で楽しく生きる」 この両方を実現している場所が、今、この国には存在する
第6回 我々が、橋下徹を生み出した
総括対談──2011年3月11日以降、我々はこう生きている


130915 ◎2年目の目次ですm(_ _)m。  120901~130901ブログ・書籍リスト。

2013年09月15日 20時59分57秒 | 書籍&ブログリスト
9月15日(日):2年目のブログの目次です。今後、見やすくなるように、少しずつ手を入れて整理していこうと思っています。yahooで「表題ごと右クリック検索」してもらえれば、そのページが出ます。今後ともよろしくお願い申し上げますm(_ _)m。

タイトル                 投稿日時            カテゴリー

130901 2年間有難うございました。とりあえず再度リセットします。一日一冊、3年目突入です。 2013/9/1 1:36 閲覧数 記録
0099 重松清「きよしこ」(新潮文庫;2002) 感想5 2013/8/31 23:07 一日一冊読書開始
130831 ウィキペディアの「偏差値操作」項目は、すごく納得がいく! 2013/8/31 17:14 日記
130831 今朝の朝日新聞朝刊記事に目を疑った。民主党は、もう大分裂せよ! もう今しかない! 2013/8/31 14:40 国家の信頼メルトダウン。民主党を打倒せよ
0098 大平光代「大平光代のくじけない生き方」(三笠書房;2012) 感想 3+ 2013/8/30 1:01 一日一冊読書開始
0097 堀辰雄「風立ちぬ」(ちくま日本文学039所収;1936) 感想3 2013/8/28 1:08 一日一冊読書開始
130826 小泉純一郎には正直度肝を抜かれる。彼は「脱原発」だ。安倍晋三バカを説得してくれ! 2013/8/26 23:25 <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
0096 水木しげる「白い旗」(講談社文庫;1961(2010、1991)感想 4 「特攻」は「永遠の0」のモデルだ!  2013/8/26 21:51 一日一冊読書開始
0095 重松清「かあちゃん」(講談社文庫;2009) 感想5 パーフェクト! 2013/8/25 17:36 一日一冊読書開始
130824  閲覧 16万を超えました。160,022 PV 63,937 IP。ブログ開設 685日。 感謝ですm(_ _)m 2013/8/25 1:18 閲覧数 記録
0094 多田文明「ついていったらだまされる よりみちパン!セ」(理論社;2007) 感想2 2013/8/25 0:48 一日一冊読書開始
0093 島田裕巳「創価学会」(新潮新書;2004) 感想4 2013/8/24 20:25 一日一冊読書開始
130823 東京が「来月7日、マドリードに勝つ!」と気炎を上げていた。福島の汚染水を忘れたの…? 2013/8/24 1:56 <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
0092 内海聡「精神科は今日も、やりたい放題」(三五館;2012) 感想4 2013/8/22 2:46 一日一冊読書開始
130821 日の丸・君が代の強制、歴史教科書と「はだしのゲン」の制限、次は愛国心の押し付けだろう。 2013/8/21 21:44 <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
130819夜半 NHKスペシャル「最期の笑顔~納棺師が描いた東日本大震災~」を観た。落涙、感想5 2013/8/20 1:19 <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
130818 雑感ノート「日本の改憲論の危険性とエジプト・アラブの春の失敗の近似性について」 2013/8/19 1:39 <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
130814 BS録画で映画「明日への遺言」(110分;2007)観た。感想4  2013/8/15 4:47 映画・映像
0091 橋爪大三郎・大澤正幸「ふしぎなキリスト教」(講談社現代新書;2011) 感想5 2013/8/14 21:36 一日一冊読書開始
0090 瀬戸内寂聴「無常を生きる 寂聴随想」(講談社文庫;1996) 感想4 2013/8/12 17:23 一日一冊読書開始
0089 池宮彰一郎「島津奔る(下)」(新潮文庫;1998) 感想4+    2013/8/12 3:31 一日一冊読書開始
0088 池宮彰一郎「島津奔る(上)」(新潮文庫;1998) 感想4+  2013/8/10 1:24   一日一冊読書開始
130809 所感「非正規社員の増加は、正社員の安泰にあらず! むしろ連帯こそ肝要だ!」   2013/8/10 1:16 <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
130809 もはや、ポピュリスト橋下を放置してはおけない! 民主主義の核が傷つき、戻れなくなる。  2013/8/9 19:40 <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
130805 東京電力社長の顔は、人間の顔ではない。柏崎市と刈羽村は原発交付金に魂を売って、恥を知れ! 2013/8/6 2:15 <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
130805 念願のBSシネマ「青い鳥」(2008)の録画ができた! 横目で観終わった。 感想5 2013/8/6 0:17 映画・映像
130804 「のだめカンタービレ」アニメ、全3シリーズ(15時間ぐらいか?)を一気見をした。感想5 2013/8/4 17:06 映画・映像
130803 ナチス発言問題は、歴史修正主義に関わる国際信用問題だ。Too little too lateを繰り返すの? 2013/8/3 12:26 <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
130801 歴史修正主義者の烙印は致命的。アホウ(麻生)財務相は辞めるしかない。安倍内閣も倒れろ! 2013/8/1 19:49 <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
0087 山野良一「子どもの最貧国・日本 学力・心身・社会におよぶ諸影響」(光文社新書;2008) 感想3 2013/7/30 0:34 一日一冊読書開始
0086 竹内薫「自分はバカかもしれないと思ったときに読む本」(河出書房新社;2013) 感想3 2013/7/29 0:58 一日一冊読書開始
130728 なんだかなあ…。世の中を誰が何のために歪めてるんだろう。 2013/7/28 15:55 <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
0085 大島堅一「原発のコスト―エネルギー転換への視点」(岩波新書;2011年12月) 感想 特5 2013/7/28 2:24 一日一冊読書開始
130725 社民党福島瑞穂党首辞任。残念です。お疲れ様でした。社民党は必要な政党です。 2013/7/26 1:04 <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
130724 鳩山、菅、小沢のいない民主党は名前を変えろ! 「名称詐称党」か「うそつき党」がよい。 2013/7/24 20:38 国家の信頼メルトダウン。民主党を打倒せよ
130721 投票に行った。護憲・反原発! 比例区は社会民主党。選挙区は共産党。民主党は赦せなかった。 2013/7/21 13:46 <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
130720 「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」 自民・維新は危険過ぎる。社民党を遺して下さい! 2013/7/20 20:24 <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
130716 参議院選挙は絶滅危惧種「社民党」のDNAを遺すために清き一票をお願いします m(_ _)m 。 2013/7/17 0:38 <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
130715-2  閲覧 15万を超えました。150,166 PV 59776 IP。ブログ開設 645日。 感謝ですm(_ _)m 2013/7/16 3:01 閲覧数 記録
130715 NHK版「とんび」(2012)を観た。こっちも泣けた。 2013/7/16 2:36 映画・映像
130714 北朝鮮による拉致被害者問題に関する最も納得できる勇気ある発言。 2013/7/14 22:55 <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
130708 憲法は日本の根っこ。96条改憲は、憲法=法律にすること。日本を骨抜きの国にする自殺行為だ! 2013/7/8 16:33 <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
130707 検索メモ帳:「戦争と平和」、2007年、英米作家125人が選ぶ世界文学ベストテン…? 2013/7/7 12:33 日記
130701 BS録画で中江有里さんを観た。知的変貌ぶりに驚いた。 2013/7/2 1:59 日記
0084 阪下圭八「言葉の散歩道 古事記からサラダ記念日まで」(朝日文庫;1989) 感想4 2013/7/1 0:16 一日一冊読書開始
0083 重松清「卒業」(新潮文庫;2004) 感想4+ 2013/6/30 4:07 一日一冊読書開始
0082 内田樹「先生はえらい」(ちくまプリマー新書;2005)感想4 2013/6/28 1:33 一日一冊読書開始
130627 笑うべし!東京都。 ここは何国、今は何時代、私は誰? 頑張れ実教「日本史」教科書! 2013/6/27 22:36 日記
0081 池上彰「この日本で生きる君が知っておくべき「戦後史の学び方」」(文芸春秋;2013年3月) 感想4  2013/6/24 1:01 一日一冊読書開始
0080 重松清「トワイライト」(文芸春秋;2002) 感想5 2013/6/23 5:57 一日一冊読書開始
0079 安田浩一「ネットと愛国 在特会の「闇」を追いかけて」(講談社;2012) 感想3+ 2013/6/21 1:21 一日一冊読書開始
0078 ユン・チアン「ワイルド・スワン 土屋京子訳(単行本・下)」(講談社;1993) 感想特5 2013/6/16 19:27 一日一冊読書開始
0077 池上彰「この社会で戦う君に「知の世界地図」をあげよう」(文芸春秋;2012年11月) 感想5 2013/6/15 1:54 一日一冊読書開始
0076 重松清「エイジ」(新潮文庫;1999)感想3+ 2013/6/14 0:42 一日一冊読書開始
0075 雨宮処凛・小森陽一「生きさせる思想 記憶の解析、生存の肯定」(新日本出版社;2008)感想3+ 2013/6/12 1:10 一日一冊読書開始
0074 ユン・チアン「ワイルド・スワン(単行本・上)」(講談社;1993) 感想 特5 2013/6/9 20:21 一日一冊読書開始
130606 同感!転載。5日付朝日新聞朝刊「声」欄「一切の証拠書類 軍は焼いた」無職 森田恒一(益田市 96) 2013/6/6 23:29 <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
130601 日露戦争の山は、やはり旅順攻防戦だ!! 2013/6/2 2:52 日記
0073 山岡淳一郎「医療のこと、もっと知ってほしい」(岩波ジュニア新書;2009) 感想5 2013/6/1 1:07 一日一冊読書開始
0072 加賀乙彦「悪魔のささやき」(集英社新書;2006) 感想4 2013/5/30 2:08 一日一冊読書開始
130525 閲覧 14万を超えました。140,330 PV 55.202 IP。ブログ開設 595日。 感謝ですm(_ _)m 2013/5/26 13:20 閲覧数 記録
0071 重松清「せんせい。(「気おつけ、礼。」改題)」(新潮文庫;2008) 感想4 2013/5/25 1:48 一日一冊読書開始
0070 斉藤英治「王様の速読術」(ダイヤモンド社;2006)感想2 2013/5/22 22:21 一日一冊読書開始
130520 爆問学問の『爆笑問題のニッポンの教養 京大編』は、とっても面白い! 2013/5/21 1:07 日記
0069 湯浅誠「どんとこい、貧困! よりみちパン!せ」(理論社;2009) 感想5+ 2013/5/20 3:23 一日一冊読書開始
130519 「ああ言えば、ハシズム」 橋下は、オームの上祐とそっくりだ!辞めてもらうしかない! 2013/5/19 18:37 <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
130518 News23 多事争論「愛国主義は悪党の最後の隠れ家である」(051027) 2013/5/18 16:48 <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
130517-2 慶応大学のAO入試の軽量ぶりがひど過ぎる。「合格者」でなく、「入学者」の偏差値が知りたい。 2013/5/18 2:03 日記
130517 共感!転載。 朝日新聞朝刊「声」欄「人を傷つける橋下氏の発言」 精神科医 山本裕子(松江市 46) 2013/5/17 21:26 <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
0068 重松清「ビタミンF」(新潮文庫;2000) 感想4 2013/5/15 23:38 一日一冊読書開始
130514 ポピュリスト橋下よ、パンツを穿け! 政治野合集団“維新の会”の終りの始まりだ! 2013/5/14 19:58 <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
0067 重松清「青い鳥」(新潮社;2007) 感想5  2013/5/14 2:37 一日一冊読書開始
0066 石川晶康「NEW石川日本史B講義の実教中継⑤文化史」(語学春秋社;2002) 感想3+ 2013/5/13 1:22 一日一冊読書開始
130507 BS朝日録画で山本一力原作「あかね空」(2007)を観た。感想4.佳品だ。 2013/5/7 22:33 映画・映像
130506 憲法96条改悪って、政治屋どもは本当に本当に本気なのか? 過半数なら、憲法=法律になるぞ! 2013/5/6 23:43 <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
0065 重松清「きみの友だち」(新潮文庫;2005) 感想4    2013/5/6 20:44 一日一冊読書開始
130503 わだつみに過ちを二度と繰り返さないと誓ったのに、拝金主義と世襲総理に踊らされ日本は沈むのか… 2013/5/3 14:43 <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
130502 現行憲法は世界遺産! 姑息過ぎる96条改正に断固反対する。9条を守るためなら命を懸ける! 2013/5/3 0:09 <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
0064 河合敦「昭和の教科書とこんなに違う 驚きの日本史講座」(祥伝社黄金文庫;2009) 感想 2 2013/5/2 0:37 一日一冊読書開始
0063 吉田孝「大系日本の歴史 3古代国家の歩み」(小学館;1988) 感想5 2013/4/30 1:25 一日一冊読書開始
0062 鹿野政直「近代国家を構想した思想家たち」(岩波ジュニア新書;2005) 感想5 2013/4/29 2:32 一日一冊読書開始
130428 政府による天皇の政治利用に反対! 沖縄の第2の悲劇は1952年から。 2013/4/28 20:56 日記
S130420 長かった…。塩漬け1821三井住友建設12000株がやっと売れた。 2013/4/22 22:19 96万円からの株式投資
0061 和田萃「大系日本の歴史 2古墳の時代」(小学館;1988)  感想4 2013/4/22 1:17 一日一冊読書開始
130421 4月21日(日)炎上したら、すぐに削除します。宮台真司、竹田恒泰、山折哲雄「皇太子退位論」 2013/4/21 16:20 日記
0060 森達也「世界を信じるためのメソッド よりみちパン!セ」(理論社;2006)  感想4 2013/4/21 2:45 一日一冊読書開始
130419 習作「母の手記」 ※酔っ払いつつ創作す。 2013/4/20 0:35 創作・エチュード
0059 筑紫哲也「若き友人たちへ」(集英社新書;2009) 感想4   2013/4/18 0:09 一日一冊読書開始
130414 NHK「泣き笑い 俺たちと先生の就職活動~西成高校・生きる力を育む1年~」を観た。 感想5 2013/4/14 18:40 映画・映像
0058 本田良一「ルポ 生活保護 貧困をなくす新たな取り組み」(中公新書;2010) 感想3+ 2013/4/13 21:20 一日一冊読書開始
0057 佐原眞「大系日本の歴史 1日本人の誕生」(小学館;1987) 感想5- 2013/4/12 1:44 一日一冊読書開始
0056 重松清「その日のまえに」(文芸春秋;2005) 感想5 2013/4/10 1:05 一日一冊読書開始
0055 藤田紘一郎「踊る腹のムシ グルメブームの落とし穴」(講談社文庫;1999) 感想4 2013/4/9 2:48 一日一冊読書開始
0054 福沢諭吉「文明論之概略」(岩波文庫;1875) 感想5 2013/4/7 19:28 一日一冊読書開始
0053 杉山登志郎「発達障害の子どもたち」(講談社現代新書;2007) 感想5 2013/4/7 2:41 一日一冊読書開始
130406 永住外国人の地方参政権に反対する民主党<北神圭朗>候補に反対する! 民主党は消滅せよ! 2013/4/6 14:58 国家の信頼メルトダウン。民主党を打倒せよ
130406 言葉メモ:公案「父母未生以前本来の面目」 2013/4/6 13:23 日記
0052 磯部潮「発達障害かもしれない」(光文社新書;2005) 感想 3+ 2013/4/6 1:53 一日一冊読書開始
0051 竹信三恵子「しあわせに働ける社会へ」(岩波ジュニア新書;2012) 感想4 2013/4/3 23:32 一日一冊読書開始
0050 木村靖二・佐藤次高ほか「詳説世界史B」(山川出版社;2012) 感想5、評価3 2013/3/31 0:46 一日一冊読書開始
130328-2 閲覧13万を超えた。130,031PV 50,106IP ブログ開設 536日 2013/3/29 22:42 閲覧数 記録
130328-1 アニメ・キングダム主人公「信」を発見!? 2013/3/29 1:28 日記
0049 津村記久子「ポトスライムの舟」(講談社;2009)  感想3+ 2013/3/28 0:31 一日一冊読書開始
130326 違憲国会による憲法改悪に断固反対する! 2013/3/26 23:31 日記
0048 秋元康「自分地図を描(か)こう」(大和書房;2000)感想3+ 2013/3/26 22:49 一日一冊読書開始
0047 加賀乙彦「小説家が読むドストエフスキー」(集英社新書;2006) 感想5 2013/3/25 2:05 一日一冊読書開始
0046 重松清「とんび」(角川書店;2008) 感想5 2013/3/22 2:44 一日一冊読書開始
0045 和田秀樹「人は「感情」から老化する」(祥伝社新書;2006) 感想3 2013/3/20 1:54 一日一冊読書開始
0044 ヘレン・ケラー「わたしの生涯 (岩橋武夫訳)」(新潮文庫;1903、1929)感想5+ 2013/3/17 20:40 一日一冊読書開始
0043 池上彰「池上彰の大衝突―終わらない巨大国家の対立」(集英社文庫;2010)  感想5 2013/3/17 0:37 一日一冊読書開始
0042 伊藤史子「高校留学アドバイス」(岩波ジュニア新書;2010)感想3+ 2013/3/16 1:32 一日一冊読書開始
0041 広瀬浩二郎・嶺重慎「さわっておどろく! 点字・点図がひらく世界」(岩波ジュニア新書;2012)感想4 2013/3/15 1:00 一日一冊読書開始
0040 堤未果・湯浅誠「正社員が没落する―「貧困スパイラル」を止めろ!」(角川oneテーマ21/2009)感想5 2013/3/14 1:04 一日一冊読書開始
0039 白井恭弘「外国語学習の科学―第二言語習得論とは何か」(岩波新書;2008) 感想3 2013/3/13 0:25 一日一冊読書開始
0038 斎藤環/山登敬之「世界一やさしい精神科の本」(河出書房新社;2011) 感想3+    2013/3/10 1:57 一日一冊読書開始
0037 井上ひさしほか 文学の蔵編「井上ひさしと141人の仲間たちの作文教室」(新潮文庫;1998) 感想5 2013/3/7 21:41 一日一冊読書開始
0036 和田秀樹「受験勉強の技術」(講談社現代新書;2005) 感想4  2013/3/5 1:51 一日一冊読書開始
130303-2  本日は「とんび」デーでした。 2013/3/3 19:05 日記
130303 河上肇の評価は、中国共産党も含めた東アジア全体の近代史の中で捉えなおすべし! 2013/3/3 14:35 日記
0035 衿野未矢「「子どもを産まない」という選択」(講談社;2011) 感想4   2013/3/3 1:27 一日一冊読書開始
0034 重松清「娘に語るお父さんの歴史」(ちくまプリマー新書;2006) 感想4  2013/3/2 1:46 一日一冊読書開始
0033 山内昌之「嫉妬の世界史」(新潮新書;2004) 感想5 2013/2/27 23:39 一日一冊読書開始
0032 岸本葉子「がんから始まる」(文春文庫;2003) 感想4+ 2013/2/26 22:26 一日一冊読書開始
0031 星野仁彦「発達障害に気づかない大人たち」(祥伝社新書;2010) 感想4  2013/2/25 22:08 一日一冊読書開始
0030 青木和夫「日本の歴史 3奈良の都」(中公文庫;1965) 感想4  2013/2/25 1:10 一日一冊読書開始
0029 本田直之「レバレッジ・リーディング」(東洋経済新報社;2006) 感想3+ 2013/2/23 0:42 一日一冊読書開始
0028 田村耕太郎「君は、こんなワクワクする世界を見ずに死ねるか!?」(マガジンハウス;2012) 感想2 2013/2/21 23:35 一日一冊読書開始
0027 住谷悦治「河上肇 人物叢書85」(吉川弘文館;1962) 感想? 2013/2/17 0:23 一日一冊読書開始
130216 河上肇と泥棒の手紙 2013/2/16 16:29 日記
0026 菊間千乃「私が弁護士になるまで」(文芸春秋;2012)感想4 2013/2/16 0:32 一日一冊読書開始
0025 藤井誠二「「悪いこと」したら、どうなるの? マンガ:武富建治」(理論社;2008) 感想5 2013/2/11 1:36 一日一冊読書開始
130209 人間臨終図巻(新装版)全4巻を手に入れた! 2013/2/9 12:54 日記
0024 雨宮処凛「14歳からの原発問題」(河出書房新社;2011.9月)感想4+ 2013/2/5 1:02 一日一冊読書開始
0023 雨宮処凛「14歳からわかる生活保護」(河出書房新社;2012.10月) 感想5 2013/2/3 20:38 一日一冊読書開始
130120 昨日のセンター試験の歴史をやってみた。日本史98点。世界史93点。日難世易傾向! 2013/1/20 13:59 日記
130114 映画「ディアドクタ-」(2009)感想5 「武士の家計簿」(2010)感想3 2013/1/14 17:47 映画・映像
130112 閲覧数12万PVを超え、御礼感謝です。ぼちぼち行きます。 2013/1/13 13:54 閲覧数 記録
0022 竹内一郎「人は見た目が9割」(新潮新書;2005) 感想3- 2013/1/5 20:54 一日一冊読書開始
S130104 5805昭電線HD 2013/1/4 15:48 96万円からの株式投資
130102 四国八十八カ所お遍路激安(二千円)バスツアーに参加。一番~六番寺に参拝 2013/1/3 1:39 日記
130101-2 「朝まで生テレビ」で片山さつきの姿は傲慢冷酷な役人にしか見えない。 2013/1/1 4:53 日記
130101 謹賀新年 酔っ払いながら初詣でです。 2013/1/1 0:26 日記
0021 立花隆「ぼくはこんな本を読んできた 立花式読書論、読書術、書斎論」(1995)評価4 2012/12/29 2:10 一日一冊読書開始
S121228 5202板硝子 2012/12/28 15:16 96万円からの株式投資
S121227 塩漬けの5480冶金工10000株が96円で売れた。 2012/12/28 0:20 96万円からの株式投資
0020-2 立花隆「ぼくが読んだ面白い本・ダメな本そしてぼくの大量読書術・驚異の速読術」(2001)感想5 2012/12/28 0:14 一日一冊読書開始
0020-1 立花隆「ぼくが読んだ面白い本・ダメな本そしてぼくの大量読書術・驚異の速読術」(2001)感想5 2012/12/26 23:27 一日一冊読書開始
121226 結局、野田汚物は最後まで自らの非を認める勇気をもてない意気地なしだった。 2012/12/26 13:24 国家の信頼メルトダウン。民主党を打倒せよ
0019‐3 タミム・アンサーリー「イスラームから見た「世界史」」(紀伊國屋書店;2011)評価5+ 2012/12/24 20:12 一日一冊読書開始
0019‐2 タミム・アンサーリー「イスラームから見た「世界史」」(紀伊國屋書店;2011)評価5 2012/12/24 2:29 一日一冊読書開始
0019‐1 タミム・アンサーリー「イスラームから見た「世界史」」(紀伊國屋書店;2011)評価4+  2012/12/22 22:49 一日一冊読書開始
121215-2 何故、原発事故の想定・避難対策等にびくびく生きてるのか。反原発より大事な争点はあるのか?   2012/12/15 17:46 日記
121215 世も末、日本の政治も幼稚園化したなあ。自民安倍総裁が、普通列車で初老男性に逆切れしたそうだ。  2012/12/15 13:16 日記
121214 また民主党からハガキが着た。若造、金はどうやって儲けた!反民主党!反野田汚物!反前原タカ派!   2012/12/14 20:43 国家の信頼メルトダウン。民主党を打倒せよ
121212 民主党の新聞、テレビ、ネットの莫大なCM費用は一体どこから出ているのか? 民主党は消滅しろ! 2012/12/12 23:33   国家の信頼メルトダウン。民主党を打倒せよ
121208-2 BS朝日で「八甲田山」(1977)を観た。感想4 2012/12/9 2:21 映画・映像
121208 苦情!目の穢れ。CMで目つき悪い野田汚物を見て生理的嫌悪感がはしった。民主党は消えてしまえ! 2012/12/8 15:11 国家の信頼メルトダウン。民主党を打倒せよ
121206 朝日朝刊記事に感慨、歴史は繰り返すのか…。広告に恥知らずな厚顔をさらす民主党の感性は異常だ! 2012/12/6 21:46 日記
0018 坂野潤治「大系日本の歴史13 近代日本の出発」(小学館;1989) 評価5 2012/12/2 19:56 一日一冊読書開始
0017 神谷美恵子「人間を見つめて 神谷美恵子著作集2」(みすず書房;1971) 感想4+  2012/12/1 20:54 一日一冊読書開始
121129 昨日の朝日新聞朝刊「天声人語」  自民党野田派のウソつき民主党に責任を!投票してはいけない! 2012/11/29 21:58 国家の信頼メルトダウン。民主党を打倒せよ
121128 <日本未来の党>応援のため、今こそ大規模な<反原発>の示威行動を再度起こそう!やるなら今だ! 2012/11/28 19:44 国家の信頼メルトダウン。民主党を打倒せよ
121127<日本未来の党>を全面的に支持する。詐欺師集団民主党「マニ屁スト」は全部ウソ!安倍は頭が悪い! 2012/11/27 20:13 国家の信頼メルトダウン。民主党を打倒せよ
121125 <ウソつき民主党>野田のTV放送の姿は<威張った詐欺師>にしか見えない。 2012/11/25 18:29 国家の信頼メルトダウン。民主党を打倒せよ
121124-1 朝日新聞朝刊掲載の風刺漫画は秀逸過ぎる! 2012/11/24 15:17 国家の信頼メルトダウン。民主党を打倒せよ
書籍38冊&日記リスト5 120418~121123 2012/11/24 0:34 書籍リスト
121123-2 自衛隊を国防軍にするか…。やっぱり安倍はおそ松くん! 2012/11/23 23:43 日記
121123-1 昨夜酔っ払ってテンプレートを変えてしまった。とほほ…。 2012/11/23 10:46 日記
121120 鳩山元総理出馬断念は残念過ぎる。非リベラル原理集団化して何がしたいのか。もう民主党はお終い。 2012/11/20 23:41 国家の信頼メルトダウン。民主党を打倒せよ
121118-3 閲覧11万を超えた。110,248PV 39,697IP 2012/11/19 23:26 閲覧数 記録
121118-2 映画『八月のクリスマス』(韓国;1998)感想5+ 2012/11/18 17:12 映画・映像
121118-1 野田民主党が犯した「二大政党のリベラル勢力破壊」という近代政治史上に残る大罪 2012/11/18 13:33 国家の信頼メルトダウン。民主党を打倒せよ
121113 今朝の朝日川柳第5句「原発から目をそらさせるTPP」選評:にわかな胴間声 2012/11/13 22:46 国家の信頼メルトダウン。民主党を打倒せよ
0016 西原理恵子「怒涛の虫」(毎日新聞社;1993) 感想3 2012/11/13 0:52 一日一冊読書開始
0015 オルテガ「大衆の反逆 (桑名一博訳;久野収解説)」(白水社イデー選書;1930)評価5 2012/11/12 1:25 一日一冊読書開始
0014 五木寛之「親鸞―しんらん―(下)」(講談社;2010) 感想3+ 2012/11/11 1:16 一日一冊読書開始
121110 民主党のマニフェスト報告会のTVニュースで恥知らずな蓮舫や野田汚物を見て吐き気を催した。 2012/11/10 17:31 国家の信頼メルトダウン。民主党を打倒せよ
121110 映画「ビクトリア女王 世紀の愛」(英・米;2009)を観た。感想5  女性天皇と女系天皇に感慨。 2012/11/10 15:44 映画・映像
121109メメントモリ。野田民主党の大飯原発再稼働を忘れるな!民主党を赦すべからず。民主党は消滅すべし! 2012/11/10 0:05 国家の信頼メルトダウン。民主党を打倒せよ
0013 五木寛之「親鸞―しんらん―(上)」(講談社;2010) 感想3+ 2012/11/10 0:04 一日一冊読書開始
0012 谷崎光「北京大学てなもんや留学記」(文春文庫;2007、2008)感想5 2012/11/6 1:49 一日一冊読書開始
121104 カトマンズの茶色岩塩は硫黄臭くて旨いわ!「私的大甘読書論」 要求即時停止活断層的大飯原発! 2012/11/4 21:39 日記
0011 川渕圭一「研修医純情物語―先生と呼ばないで―」(幻冬舎文庫;2002) 感想4-  2012/11/4 21:30 一日一冊読書開始
121028 松下政経塾が牛耳る限り民主党は詐欺師集団であり、リベラルの敵だ!今回は絶対に投票しない! 2012/10/29 1:13 国家の信頼メルトダウン。民主党を打倒せよ
121025 朝日新聞朝刊掲載の小熊英二の論評「ネズミの群れと滅びる恐竜」 は秀逸! 2012/10/25 20:52 日記
121024 違和感… ◎原発避難訓練が真顔で報じられる不思議な光景 2012/10/24 22:55 国家の信頼メルトダウン。民主党を打倒せよ
121020 40年間の日中関係をどぶに捨てた野田汚物の権力亡者の素人外交 ◎民主党は消滅しろ!  2012/10/21 0:47 国家の信頼メルトダウン。民主党を打倒せよ
0010 渡辺尚志「百姓たちの江戸時代」(ちくまプリマー新書;2009) 評価4+ 2012/10/21 0:03 一日一冊読書開始
121019 「週刊朝日の連載中止」は適切。朝日新聞は差別問題の特集連載記事に取り組むべし。  2012/10/20 1:05 日記
121018 週刊朝日の速やかな謝罪は、最も賢明な判断である。<連載中止>を求めて、今後に注目する! 2012/10/19 1:31 日記
0009 日本経済新聞社編「ルポ 日本の縮図に住んでみる」(日本経済新聞出版社;2009)評価3+ 2012/10/19 0:13 一日一冊読書開始
121018 橋下大阪市長を全面的に支持する! 巨大メディア朝日新聞グループは恥を知れ!  2012/10/18 16:58 日記
121017 週刊朝日に対する橋下大阪市長の怒りはわかる気がする… 2012/10/18 1:31 日記
0008 石川直樹「いま生きているという冒険」(理論社よみきりパン!セ;2006) 評価4+   2012/10/18 1:26 一日一冊読書開始
0007 姜尚中「悩む力」(集英社;2008) 評価4  2012/10/16 1:11 一日一冊読書開始
0006 井上治代「よりよく死ぬ日のために」(理論社よりみちパン!セ;2010) 評価3+ 2012/10/15 0:01 一日一冊読書開始
0005 夏川草介「神様のカルテ3」(小学館;2012) 評価5- 2012/10/14 0:44 一日一冊読書開始
121008 昨日でブログ開設1年経ちました。閲覧:101,665PV  訪問者:35,754IP  2012/10/8 15:58 日記
121007 秋風やどこまで堕ちる民主党…。議員枠私物化強欲池坊…。理念無き詐欺師集団民主党は消滅せよ! 2012/10/8 2:57 国家の信頼メルトダウン。民主党を打倒せよ
121001 「120929① 安倍政権というパンドラの箱を開いた責任は誰にあるのか?」6000字を読んで欲しい。 2012/10/2 1:01 日記
120930 閲覧が100000PVを超えました(357日目) 2012/10/1 1:15 閲覧数 記録
120929② 懐かしき鳩山総理大臣「施政方針演説」(2010年1月29日) 2012/9/30 0:00 鳩山演説
120929① 安倍政権というパンドラの箱を開いた責任は誰にあるのか? 2012/9/29 14:59 国家の信頼メルトダウン。民主党を打倒せよ
120920 政治屋どもの言葉の耐えられない軽さ。野田汚物、民主党詐欺集団、頼むから消滅してくれ! 2012/9/20 23:22 国家の信頼メルトダウン。民主党を打倒せよ
0004 重松清「みんなのなやみ」(新潮文庫;2009;理論社2004&2005) 評価3 2012/9/18 23:28 一日一冊読書開始
0003冊目 加藤嘉一「中国人は本当にそんなに日本人が嫌いなのか」(ディスカバー携書;2010-11) 評価4 2012/9/17 21:27 一日一冊読書開始
0002冊目 トニー・ラズロ「トニー流 幸せを栽培する方法」(ソフトバンククリエイティブ;2005) 評価2 2012/9/12 23:58 一日一冊読書開始
0001冊目 井村和清「飛鳥へ、そしてまだ見ぬ子へ」(祥伝社黄金文庫;1980、2002) 評価4 2012/9/11 0:36 一日一冊読書開始
120904 民主素案(会長前原バカ)で「原発ゼロ、2050年代実現」(朝日夕刊一面) 民主党は即時消滅せよ! 2012/9/4 20:43 国家の信頼メルトダウン。民主党を打倒せよ
120901 1年間有難うございました。とりあえずリセットします。 2012/9/1 16:17 閲覧数 記録

130908 東京五輪決定。勉強になった。自縄自縛、錦の御旗・大義名分ができた。日本の終りの始まり。

2013年09月08日 17時32分05秒 | <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
9月8日(日):

今朝未明5:00頃、2020年東京五輪が決定した。国際社会の論理・コモンセンスが一瞬分からなくなった。理由は、IOCの良識を信じていたからだ。過去の侵略戦争・植民地支配の歴史を誤魔化し、「最悪の原発事故とその収束に真摯に向き合わず、被災者を<棄民>化して放置している」国家が、オリンピックと言って<よそ見>をするのを国際社会がまさか認める訳がない、と思っていたのだ。とても勉強になった。

ちょうど今朝のyahooのHPに、「<震災関連死>福島県内で直接死上回る 避難生活疲れで 」 毎日新聞 9月8日(日)2時31分配信 の記事が出ていた。時間的には、安倍首相が、IOC総会で「状況はコントロールされている。決して東京にダメージを与えることを許さない」と述べていた時と重なる。

昨夕のTBS「報道特集」で、福島の被災者のおばあさんが、疲れた表情で「オリンピックってどこの国の話かな。私らには全然違う日本が二つあるように思える」と微苦笑していた映像が重なった。<コントロールされている状況>って、一体何だ? 福島をはじめ被災者が弱い人間から順番に次々と亡くなって行くこともコントロールの内なのか…? この男は、どこの国の政治家なのか?

所詮、国連もIOCも赤の他人のご近所付き合いに過ぎない。特にIOCは、貴族的NGO団体だ。こんな組織に、良識や理念を求めたこと自体、どだいお門違いだった。日本の国内問題は、日本人の手で、日本人の意志によって解決する他ないのだ。

しかし、これで「7年後の五輪開催」という錦の御旗・大義名分ができてしまった。日本は自縄自縛になった。これからは「とりあえず(五輪のために)」が合言葉になるのだろう。

福島原発事故・放射能汚染の問題も、「とりあえず、東京は安全です」。疲弊し孤独死に追い込まれる被災者・避難民の問題も「とりあえず今は置いて措いて」。東京・関西他への電力の安定供給のために停止中の柏崎刈羽・大飯などの原発も「とりあえず再稼働しなくちゃね」という圧力が強まるだろう。とりあえず、この7年間に新しい再生可能エネルギーや発送電分離の本格的な取り組みはできそうにないので棚上げ。社会保障問題や医療・年金の問題も棚上げ、1000兆円にのぼる国債問題も棚上げ。逆進性の高い消費税増税も、新たな復興五輪増税も、「とりあえず、やっちゃいましょう!」

なにしろ五輪と言えば、世界に誇るお祭りなんですから! 責任重大ですよ! お国の威信がかかってますからね!

自国開催の五輪で、国旗・国歌押しつけ、愛国心押し付け、表現の自由制限の議論なんて、国が扇動しなくても、少し後押しするだけで、マスゴミと大衆とヘイトスピーチの馬鹿どもがきちんとお先棒を担いでやってくれます。そんなこと<過去の歴史>を見れば明らかじゃないですか!

ひょっとすると「非国民」なんてレトロで懐かしい言葉も復活しちゃうような気がしますよ。ナショナリズムの高揚の中で、社会的弱者・マイノリティの人権や自由が制限されていくのは当然でしょう!

奇しくも昨夜再認識したことだが、1936年ベルリン五輪の次、1940年に東京五輪が予定されていた事実は妙に現在の状況と暗合する。今後、国威発揚!のために五輪が開かれ、さまざまな人権と自由が閉ざされていく息苦しい時代が始まるのだろう。

8月26日にブログで紹介した小泉元首相の発言の中で、<満州国撤退>に、<脱原発>が例えられていた。そして「撤退の殿軍が難しいんだよ(でもそれが一番大事だ!)」というのがあった。

1万年経っても無くならない負の遺産である<放射性廃棄物>を、ただ今、我々が十分過ぎる電力を得たいがために子々孫々に付け回ししている54基にのぼる原子力発電所を<内なる満州国>とするならば、今回の五輪開催決定で、満州撤退はあり得なくなった。中国・韓国との関係がきしむ中で、集団的自衛権が認められれば、<平和国家>イメージという財産をどぶに捨てて、日本は否応なく紛争・戦争の泥沼に踏み込むことになるだろう。もし、<脱原発>を達成できたとしても、その時には<軍産複合体>というもっと恐ろしい鬼胎を孕むことになるだろう。

現在を、戦前にすべて当てはめられるわけではないが、満州事変はとっくに過ぎて、1936年頃まで来てるんだろうか…。意外とこの時期は、社会の雰囲気は軍需景気(今ならアベノミクスか?)に沸き明るかったが、一方で滝川事件や天皇機関説問題など急速に表現・言論の自由が奪われていった時期だ。現代も妙に軽薄明朗だが、肝心なことは発言し難い雰囲気になってきている。戦前は、もはやここから引き返すことはできなかったわけだが、今回の<7年後の五輪開催>決定によって、本当にこの坂道を引き返せなくなってしまった気がする。中国や韓国もいたずらに日本を刺激して、日本のナショナリズムに火をつけてしまった罪は自覚するべきだ。結局、中国も韓国も日本も、石原慎太郎の思う壺にはまり、彼奴の過激な言葉の呪いに安易にのって踊らされて、相互不信を生み関係を悪化させてしまったのだ。俺は悲しい。

戦前、軍部に力を与えたのは、慢性的な不景気と、政党政治への強烈な失望感だった。ちょうどそれにあたるのが、<野田汚物民主党政権>に対する国民の強烈な失望感だろう。<野田オナニー政権>の素人的「僕ってえらいでしょ」政治が国民にもたらした強烈な失望感が、国民から選挙での選択肢を奪ってしまった。衆議院・参議院議員選挙での自民党圧勝をもたらした。しかし、原発継続、憲法改悪をはじめ、安倍自民党の政策は国民多数の希望ではない。後世の歴史で、民主党<野田汚物政権>の万死に値する罪は、必ず指弾されるだろう

今朝(8日)の朝刊「民主、9条改憲へ素案 集団的自衛権を明記」という記事も出ている。「解釈改憲に反対し、明文改憲にする」のだそうだ。この政治屋さんたちは、改憲に道を開いた後、どう責任をとるというのか!自民と連立を組む公明党ですら改憲に慎重だというのに、無責任極まりない本末転倒だ。民主党もアイデンティティを自民党のお先棒を担ぐ<改憲>に据えた。もはや、自民党との違いは目糞鼻糞でしかない (※10/14月、追加。こんなところに辻本清美はしがみついているのだ。どこまでも付いていきます下駄の雪。もう滑稽を通り越して哀れだね。昔、強く支持していただけに俺も哀しみを覚える。そんな腐った野合集団、速く仲間を連れて飛び出しちゃえよ!今日本で最も必要とされているのは、しっかりとした<社会民主主義勢力の結集>だ!集団的自衛権の連中と一緒にいて野田・前原・枝野ら馬鹿どもを改心させられるとでも思っているのか。甘すぎるぞ辻本清美!それとも、あんた自身もそこまで堕ちてしまった、ということか? 今はやりの土下座をしてでも個人的なしこりを超えてあんたがやるべきことは、バラバラの<社会民主主義・リベラル勢力の結集>だろう!)

戦前の政友会と民政党ですら、ともに保守政党であっても、財政・外交面でそれなりの違いが明確だった。この民主党は、自らのアイデンティティを十分に作りあげることもできないままに、<改憲>と<増税>にはしり、<未熟な第二自民党>化する方向に進んでいる。

こいつら、本音では、大連立でもして自民党に入れてもらいたくて仕方がないんだろう。見え見えである。<中道・リベラル軸>を担うという理念に見向きもしない民主党は、あがけばあがくほど国民の選択肢ではなくなっていく。


こんな状況では、「7年後の五輪開催」という錦の御旗の下で、憲法改正(9条改悪)、集団的自衛権承認、国民主権制限、基本的人権制限、社会保障切り捨て、大増税、福島原発事故被災者切り捨て、原発再稼働、核燃料サイクル政策継続などに向けて、「国難を乗り越える」という掛け声ひとつで、いつでも<大政翼賛会>的状況が生まれるだろう。

国民の声は、本当にオリンピックをして欲しかったのか…? それよりも先に解決して欲しい問題が山積していたのではないのか。少なくとも、俺は国内に<棄民>を抱える国なんて嫌だ! でも、そう言えば、「嫌なら出ていけ非国民という声が聞こえてくるのだ。


※ちょっと勢いで本音を書き散らしてしまいました。また、整理できたらします。

3 007 池内了「科学の考え方・学び方」(岩波ジュニア新書;1996) 感想5

2013年09月08日 04時07分23秒 | 一日一冊読書開始
9月7日(土):

209ページ   所要時間 4:45    ブックオフ105円

著者52歳(1944生まれ)。宇宙物理学者。本書で講談社出版文化賞科学出版賞(現・講談社科学出版賞)を受賞。ブックオフで買った本は2009年版で第22刷りである。売れてるのだ!

2回目。前回は2011.11.16.で評価4。最近、文科系の本ばかり読んでいて、バランスが悪いと思っていたので、本書を再読することにした。今回は、ブックオフで買っておいた本なので、ページの耳を折り、鉛筆で線を引きながら読んだ。

しんどかった。きつい読書だ。読む速度を上げられない上に、理数系に関わる部分は、なかなか理解できない。

しかし、読んでいて不愉快ではなかった。良識の書である著者は、現代(当時20世紀末)を科学にとって大きな変動期として捉え、科学者としての倫理観について、半ばため息をつきながら、熱弁する。<人間の顔をした科学者>である。福島原発事故の後、我々の前に湧いて出てきた東大・東工大系の<顔の無い>原子力学者たちとは対極にいる。

「現代の科学をめぐる課題の答えは、既にすべて本書中に書かれている!」今後、本書を<座右の書>として、耳折ページや線を引いた箇所を中心に読み直すつもりだ。それだけの価値がある。

17年前の著作だが、ヒトゲノム解析の終了やiPS細胞の発見などごく一部を除いて、本書の内容は全く古くなっていない。「科学の考え方・学び方」だけでなく、現実の世界や日本の科学・技術の現状から見ても90%以上!の内容が現役の発信力を持っている。

実際、福島原発事故(事件?)・放射能汚染水流出問題をはじめ、大飯原発活断層問題、東南海・南海地震問題他、科学技術をめぐる様々な問題に対する正しい見方・考え方を十分な信頼性とともに持たせてくれる。俺は今後、本書の内容に沿って科学の問題を考えていこうと思っている。

「科学者の責任と倫理」では、
「地震予知学会」の詭弁を批判し、防災にこそ力を注ぐべき、と説く。高速増殖炉もんじゅ事故の関係者の秘密主義への強い批判。子孫に押し付ける最大の「借金」を原発から出る大量の放射性廃棄物と批判。薬害エイズ問題で製薬会社に協力し資金援助を受ける科学者を、水俣病と同じだと非難。オウム真理教を引き起こした理系学生を特別視せず、現在の理科系教育の最大の問題点として一般化する視点。etc

.著者は、科学技術や科学者たちの社会との関わり方に厳しい目を注ぎ、科学のあるべき姿は、市民社会に対して常に開かれ、市民の理解を得つつ、市民とともに歩むべきである、と説く。同じ内容のことを、社会学者らが言えば当り前だが、当時大阪大学教授で気鋭の科学者自身が、科学・科学者と社会の関係の歪みを厳しく批判したことに値打ちがある。

*科学者は、何もかもわかっている人間なのではなく、「「現在、何がわかっていて、何がわかっていないか」を最もよくわかっている人間」なのです。略。だからこそ、「何がわかっていないかを正直に話すこと」が、科学者の責任なのだ。104ページ

*科学にかかわることで「絶対」はないのです。私たちは、まだ自然現象の一部分しか理解しておらず、未知の部分があるかぎり、「絶対安全などと「絶対に」言えないはずです。「わからない」と正直に語る科学者の方が、「わかっている」と得意げに語る科学者より信頼できるのです。166ページ。
 東京電力福島第1原発の汚染水漏れ問題が海外メディアに取り上げられる中、IOC総会で安倍晋三首相は「(福島第1原発の)状況はコントロールされている。東京にダメージが与えられることは決してない」と説明したが、IOC委員からは「東京に影響がないという根拠はなにか」と質問が出た。これに対し、首相は「汚染水は港湾内で完全にブロックされている。抜本解決のプログラムを私が決定し、着手している」と答えた。(毎日新聞)安倍総理は、科学に<絶対>が無いということがわかっていない!

*科学者の倫理をまとめておくと、真理に忠実であること、虚偽や秘密主義を排除すること、科学の限界を語ること、何のための(誰のための)科学かを常に意識すること、科学をより広い観点からとらえること、そして科学の結果や影響を想像力でとらえること、などでしょう。それ自身は、決して難しくないのですが、ある立場に立ったり、ある状況に置かれると、守れなくなることが多いようです。その場合の最も重要な点は、やはり「自分は、真実に忠実であるか」を問い直すことではないでしょうか。私は、そのような倫理を身につけた。君たち若い出現を強く願っています。173ページ


※前回のブログ
74冊目 池内了「科学の考え方・学び方」(岩波ジュニア新書;1996年)  評価4     2011年11月17日 04時02分07秒 | 一日一冊読書開始

11月16日(水):

209ページ  所要時間2:40    図書館

図書館でふと手にした15年前の科学啓蒙書。著者は52歳。テキスト。良書だった。全くちんぷんかんぷんという訳ではないが、眺め読みで内容を十分に理解することは無理だ。手の届かない部分も含めて、ゆっくり線を引いて読みたくなったが、公共物だし、時間も無いので諦めた。気になる部分に付箋をつけたところ、本がハリネズミのようになった。目次:はじめに/一私にとっての科学:私が科学者になった理由。研究の仕事とその魅力。/二科学の考え方:科学の出発点。科学研究の進め方。/三科学はどのように生まれたのか:最初の科学。中世の「科学」。「科学革命」の時代。/四現代科学と科学者を考える:現代科学の到達点。現代の科学の特徴。現代科学が不得手な問題。科学・技術・社会の問題。科学者の責任と倫理。/五 二一世紀の科学と人間:地球環境問題。新しい科学技術と私たち。/六未来を担う君たちへ   ※三の「科学史」は楽しい。「1週間が7日」はBC1800年のバビロニア人の宇宙観。ギリシア人の優秀さ!。デカルトの演繹論。ベーコンの帰納的推論と実証主義。数学が科学の言語。  ※四と五での、「何が分かっていないかを正直に話すこと」が科学者の責任であり、不可能な地震予知を研究費のために可能な如きに言う地震研究者を激しく指弾する。著者は科学研究に対してあくまで謙虚であり、未来への責任の重さへの畏怖と倫理の重大さを強く説く。  ※15年前の記述内容はややレトロだが、さすがに15年後の現在を見通す目の確かさも評価されるべきだと思った。どうも俺は、この著者に好ましい印象を持っているようだ。

3 006 島田裕巳「なぜ人は宗教にハマるのか」(河出書房新社;2010) 感想4+

2013年09月07日 02時23分03秒 | 一日一冊読書開始
9月6日(金):

227ページ  所要時間 2:30        図書館

著者57歳(1953生まれ)。宗教学者。本書は「14歳の世渡り術」シリーズの一冊。

時間的に余裕の無い中での、<繋ぎ読書>のつもりで手にした本だが、まずまずの内容だった。予め知っている内容も多く、ページもよく進んだが、一方でより深め、よく整理されている部分や、新たに知り得た部分、特に著者が宗教の問題を、<現代の問題>として新しい資料や知見に拘った部分は、「なるほど、いまはそうなっているのか…」とかなり参考にもなった。

実際14歳の子どもにも読める。かなり使い勝手の良い内容になっている良書と言える。親子の対話に使えれば、一層良いかもしれない。

村上春樹「1Q84」に、エホバの証人が「証人会」、ヤマギシ会が「さきがけ」として登場する。村上は、地下鉄サリン事件の被害者への取材をまとめた「アンダーグラウンド」(講談社;1997)の翌年、オウム真理教の現役・元信者に取材した「約束された場所で」(文芸春秋;1998)を編んでいる。その中で河合隼雄と対談して、
*オウムの人に会っていて思ったんですが、「けっこういいやつだな」という人が多いんですね。はっきり言っちゃうと、被害者のほうが強い個性のある人は多かったです。良くも悪くも「ああ、これが社会だ」と思いました。それに比べると、オウムの人はおしなべて「感じがいい」としか言いようがなかったです。
*でもね、話をしていると、意外にみんな簡単に出家しちゃうんですね。話をしていても、突然「それで出家しちゃいましてえ」みたいなことになるんです。182~183ページ

統一教会元信者の体験記=金沢大学教授仲正昌樹「Nの肖像 ― 統一教会で過ごした日々の記録 ―」(2009)には、かなり食指が動いた。

目次: ※コピペ
はじめに
第1章 君はもう信者だ!
◆信者の数は人口より多い? ◆日本人なら誰もが信者◆七五三のお祝いも宗教!?◆生まれたら神様へ、死んだら仏様へ◆宗教からは離れられない
第2章 親に押しつけられる宗教もある
◆ちょっと変だなと思う宗教は? ◆新しい教団ほど勧誘は激しい ◆子どもにも信じさせようとする親◆生活がまるごと宗教活動になることも◆宗教が夫婦喧嘩の原因に◆たくさんのお金をつぎ込んでしまう理由◆信じるか、親を捨てるか◆一生続く信仰の影響
第3章 学校が宗教!
◆知らぬ間に教えこまれる宗教◆影響を受けやすいのはミッション系◆批判は許されない◆意外と消極的な新宗教系◆性の目覚めが信仰につながる◆ミッション系の倫理観は現在もカタイ◆信仰の強制につながることも◆他人の宗教を否定するのは危険
第4章 友だちの宗教
◆友だちが宗教を信じていたら?◆どうして鳥居をくぐらないのだろう?◆教団の教えと一般常識は違う◆付き合っている人に勧誘されたら?◆「無宗教」な日本人は変わり者?◆食べ物や衣服のルールが違う◆異なる宗教同士で仲よくするために
第5章 宗教って何だろう
◆かかわりをもつときに備えて◆信仰とはどういうものか◆信じるかどうかで価値が変わる◆宗教の真理は科学で証明できない◆すべてを信じているのはごく一部◆ある宗教を「怖い」と感じる理由◆開祖の共通点◆誰にでも起こるイニシエーション◆信者の世界観を変えるために◆入信後も試練だらけ◆信仰したから見えてくるもの
第6章 どうして宗教にハマるのか
◆きっかけは身近な人◆貧しさと病気と争いごとが原因◆宗教が流行した経済成長期◆前向きに生きることを求める新宗教◆発展のために勧誘活動は不可欠◆世の終わりへの恐怖が新新宗教を生んだ◆オウム真理教にひかれた若者たち◆「自分探し」の場所を求めて◆狙われやすい大学生◆誰もが信者の予備軍である
第7章 危険な宗教もある
◆一度生まれた宗教は残り続ける◆「カルト」って何?◆「洗脳」と「マインド・コントロール」◆信者を増やすための手段◆効果的な「世の終わり」論◆時間が経てばこころは変わる◆巨大な施設を作って活気づける!◆過度の熱狂は危険!
第8章 信者は操り人形にすぎないのか
◆信者にもそれぞれ個性がある◆勧誘で信仰を強化する◆教団の内側で見えるもの◆信者との対話で分かること◆統一教会信者の体験◆活動にハマった理由◆信仰の実践としての霊感商売◆左翼との暴行事件も◆二重の落ちこぼれ◆ヤマギシ会での私の体験◆やめる人、やめない人の違いとは?◆重要なのは、人間関係
第9章 宗教にかかわった経験を生かす
◆信仰を捨てた後のこころ◆〈特別インタビュー〉両親の影響で「法の華三法行」に入信した、元信者A君(24歳)◆信仰の経験は生かせる◆宗教の存在を意識して生きよう◆客観的な比較が重要
おわりに

3 005 姜尚中「続・悩む力」(集英社新書;2012. 6月)感想4

2013年09月06日 01時49分01秒 | 一日一冊読書開始
9月5日(木):

219ページ  所要時間 2:45         図書館

著者62歳(1950生まれ)。俺が最も尊敬する知識人の一人。

4年前の前著「悩む力」は、異色な「漱石&マックス=ウェーバー」論みたいなところがあったが、本書は、前著に比べて、社会や世界を批判的に見る目がかなり掘り下げられている気がした。御子息の死、東日本大震災、福島原発事故などが深く反映されてるのだと思った。

姜先生は、相変わらず、漱石とマックス=ウェーバーが好きである。今回は、他にウィリアム・ジェイムズ、V・E・フランクル、E・F・シューマッハーなどが加わる。

流し読みをしながら、付箋をしていったら、ハリネズミのようになった。感想は4だが、テキストとして腰を据えて読み込めば、もっと評価を挙げられると思う。

日本は大事なことを簡単に忘れようとする人々が多いこと、大切なのは未来よりも過去であること、を指摘している。ごもっとも! 

目次: (コピペ)
まえがき
【序 章】「幸福論」の終わり
「非常事態」を生きる/お金、愛情、健康、老後/幸福の合格基準/「平凡な幸せ」が「特権」に
【第一章】 漱石とウェーバーに何を学ぶか
先駆者たち/ 平成のお延代助/「精神のない専門人」と「心情のない享楽人」/神も仏もねえべ/「貴族の幸せ」と「自由競争の幸せ」/貧しき者は幸いなるかな/もうアヘンはきかない
【第二章】 どうしてこんなに孤独なのか
すべて自意識の悲劇/「一等国」イギリスの不幸/自由の「淋しみ」/ウィリアム・ジェイムズ/ヴィクトール・フランクル/「悩む人」は現象学的?/門の下に立ち竦む
【第三章】 五つの「悩みのタネ」とは何か
夢も希望もない?/ 模範となるべき者は一人もなし/「お金」―悩みのタネ(1)/「愛」―悩みのタネ(2)/「家族」―悩みのタネ(3)/「自我の突出」―悩みのタネ(4)/「世界への絶望」―悩みのタネ(5)
【第四章】 漱石の予言は当たったか
逸脱資本主義/匿名の群衆/直接アクセス型社会/公共領域の消失/柔らかい全体主義
【第五章】 ホンモノはどこにあるか
ベスト・ワンではなくオンリー・ワン/「自己啓発」の文化/一九〇〇年のホンモノ探し/一九六八年のホンモノ探し/二〇一二年のホンモノ探し/己を忘るるべし
【第六章】 私たちはやり直せるか
敗戦のときより憂鬱/すこしも役には立ちませんてな/心やさしい科学の子/それぞれの二度生まれ/鳶色の空気の奥にも
【第七章】 神は妄想であるか
人生なんて無意味か?/信じられるものを求めて/無宗教&無党派/神は妄想であるか?/帰る家がない! /個人的な共鳴/「まじめ」に共鳴する
【第八章】 生きる根拠を見出せるか
運命は受け入れよ、人為は乗り越えよ/三つのおかしな商品/「予言者」シューマッハー/小さいものは美しい/人間の「生き作り」/吾輩は過去である/かけがえのないあなた
【終 章】 それが最後の一日でも、幸せは必ず掴み取れる
人間の三つの価値/イワン・イリイチの死/「何をやるか」より「どうやるか」/愛は丸ごと受け入れよ/人生が投げかける「問い」に応える/病気は継続中である/巨人たちの背中を見よ
あとがき

「まえがき (コピペ) 
 私たちは、あまりにも長い間、熱に浮かされたように「成長」を求め、死を忌み嫌い、生を謳歌し、資源を蕩尽することに夢中になっていたのかもしれません。しかし、繁栄の時も過ぎ去り、いつの間にか、貧困が大きな影を落とし、足もとには、隣人の幸福や力と比較して、自らの不運と無力に四六時中苛まされるような、パサパサとした潤いのない社会が広がっています。
 私が、四年前に『悩む力』を書いたのは、そんな現実のただなかでも、卑屈にならず、絶望せず、悩み抜くことによって、自らの「生きる力」を取りもどして欲しいという一念からでした。
 しかしその後、「三月一一日」の巨大な断層が出現しました。いまや、前作の『悩む力』で対峙した問題は、さらに顕在化しつつあります。何よりも深刻なのは、世界への信頼感と、人生の意味が、決定的に傷つけられたことです。その一方で、空虚感、孤独感、絶望感が蔓延するなか、相も変わらず「成長教」にすがりつこうとする懲りない人びとの姿も目につきます。
 本当に、これでいいのでしょうか?
 耐え難い苦しみや悲しみ、ひどい挫折、愛する人の死に遭遇した際の、絶望と慟哭――。私は、一年前のあの瞬間に、「悩む人」(ホモ・パティエンス)としての生を歩みはじめた人びとに想いを馳せながら、『続・悩む力』を書きつづりました。そのために、四年前よりも、さらに強い輝きを放っている、夏目漱石のテキストに再び挑んでみました。悩み抜いた末でなければ見いだすことのできない大切なものを、近代の本質――つまるところ「人間とは何か」を凝視した先人の言葉を通して、私自身がつかみ取りたかったのです。
 予告的に述べるならば、本書は、漱石の思想に多大な影響を与えたアメリカの心理学者、ウィリアム・ジェイムズにならい「二度生まれ」のすすめといったものになるでしょう。本書を読めば、その確かな手がかりをつかめるはずです。」

130905 言葉の問題「これからは政府が全面に出るので安全」(安部晋三)「東京は完全に安全」(竹田恒和)

2013年09月05日 21時12分23秒 | <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
9月5日(木):

昨日テレビで、オリンピック招致のために、総理の安部晋三が福島原発事故及び放射能汚染水流出問題についてこれからは政府が全面(前面か)に出るので安全と言っていた。それだったら始めからやれよ! 本来、「これからは」はおかし過ぎるだろう。被災者のためではなく、オリンピックのためなのか?

新聞朝刊で竹田恒和JOC理事長が、外国人の記者たちに「東京は完全に安全」と言っていた。福島・東北の被災地、故郷喪失の仮設住宅生活者、どうでもいいのか! 本来、「東京は」ではなく、「日本は」だろう。そもそも国内に「棄民」を抱えて「日本は」と言えないのに、IOCが日本を選ぶのか…? どんな大義名分で日本が選ばれるのか? 今回は勉強させていただくつもりだ。

自分たちの言葉の無神経さ、冷酷さに気が付いていない。本気だからこそ、彼奴等の本音が出る。この国の歪みが見える。

3 004 重松清「希望の地図 3.11から始まる物語り」(幻冬舎;2012) 感想 3+

2013年09月05日 02時04分34秒 | 一日一冊読書開始
9月4日(水):

292ページ  所要時間 4:10       図書館

著者49歳(1963生まれ)。

日刊ゲンダイ2011.913~2012.2.10.連載。東日本大震災の半年後から始まる<物語り風>に加工された被災地のルポルタージュ報道である

私立中学受験に失敗し地元公立中に進学したものの、いじめに遭い、不登校になった中学1年生の光司。彼の前に、父親のワセダ大学同級生のフリーライター田村章が現れる。田村章とは、著者重松清自身のもう一つの筆名である。

二人は、東日本大震災の被災地を取材の旅に出るが、そこには一つのルールがあった。被災地の現実は、救いの無い絶望、堕落、希望など非常に輻輳し・複雑な状況がある。著者は、被災地の荒涼とした風景を見せることに躊躇はないが、被災者については、前向きな努力を続ける人々、即ち<希望>だけを光司に見せ続ける。

その中で、光司は徐々に、学校への復帰に向けた力を回復していく。但し、悲惨な状況にあって、挫けない人々の姿によって勇気付けられて立ち直り復学する、という臭い図式は「被災地の人々に対して、極めて無礼で傲慢なことだ」として、著者は田村が光司を連れて被災地を回る目的は、「そんなことではない!」と明確に否定しているむしろ、大人よりも「震災後」を長く生きる少年たちに<大切なバトン>を渡すことが目的だったのだ。

フリーライターの田村は、被災地の荒廃した風景と希望を持たせてくれる人間たちに限って、光司(読者)にレポートをしているが、被災地には現実にはどうしようもない<絶望の世界>があることも言及している。また、エピローグでは、2012年の石巻市の成人式の新成人の乱痴気騒ぎぶりに対しては本当に腹に据えかねて、憤慨していた。そして、<脱原発!>にもきちんと言及している。

3 003 篠原令「妻をめとらば韓国人!?」(文春文庫;1999) 感想5+

2013年09月04日 01時59分31秒 | 一日一冊読書開始
9月3日(火): 良書である。隣国ときちんと付き合う方法は、<過去の歴史に対する反省>は勿論大事だが、相手に対する<健全な批判精神><相手の身になって考える想像力>の両方を磨くことである、と教えてくれる。

230ページ  所要時間 3:00    ブックオフ105円

著者49歳(1950生まれ)。

帰宅後、すぐに本読みに入れず、机に座ったままで1時間ほど意識を失っていた。首が異様に痛くなって目覚めた。9時を過ぎていて「今日の読書は無理かな…」と思いつつ、日曜日にブックオフで買った本書を手にした。ダメ元でいい、と思いつつ1ページ30秒では読み切れないのだが、読み始めた。

読み始めると、昔、韓国語を勉強していた頃の記憶が心地よく思い出された。ソウルにも4週間、3週間と二度自費で語学研修に行った。韓国旅行も何度も行った。その上で言うが、この著者の言葉・感性は良い! 本物だ! 期待してなかったのだが、思わぬ掘り出し物に出会えた気がした。

他人には、「韓国が好きだ」と言いながら、近年の日韓関係の行き詰まりには正直興ざめして戸惑っている。野田汚物前民主党内閣や詭弁モンスター橋下、歴史修正主義者安倍晋三など日本の政治家の稚拙さ・愚劣さに原因の一端があることを当然のこととして認める。

それを前提にしてだが、戦後68年も経って、韓国が日本に対して、批判不可能な「被害者」という優位な立場にしがみ付き続けて、執拗に粘着的に責任追及する姿に対して、

「これは日本だけに問題があるのではない…」「日本人が愚劣だからといって、韓国人が愚劣でない証明にはならんわなあ…。韓国も硬直して思考停止状態に陥ってる部分も必ずあるだろう…」「被害者だから立派なんて言えないわなあ? 李明博前大統領の浅ましい自己保身的竹島訪問、快哉を叫ぶ韓国国民、それに踊らされて国際司法裁判所提訴などできもしない拙劣な反応をした野田汚物内閣」「韓国の政治家だって下らない野郎はいっぱいいるだろう!」「被害者・韓国の言うことが、何でも正しいとは限らない。でも、一方で、その様なことを言い続ける韓国の心性(心の有り様)を汲み取る努力は絶対に必要だし、その努力をきちんとできているのかの自己検証は大事だ。」

と、当り前のことに気づき戸惑い始めていた今、本書を読んだのはタイムリーというしかない。こういう邂逅があるのが、読書の醍醐味かもしれない。

本書は、台湾や中国で翻訳・出版されたそうだが、韓国では翻訳・出版は立ち消えになったそうだ。何とも韓国政府・社会の懐の狭いことよ! 韓国では“禁書”扱い、その程度には、韓国に対して批判のスパイスが効いているということかもしれないが、俺の読むところでは著者は韓国を多少批判もしているが、それよりもはるかに韓国に対する愛着を表明している。

そもそも、著者は日韓関係がそれほど深くなってない1970年代前半の朴正熙政権時代に留学し、韓国人の夫人とめぐり会い、結婚して、二人のハーフ(ママ)の娘に恵まれているのだ。そして、二人の娘たちが日韓いずれの文化の影響を強く受けるのか、と楽しみに眺めてられる。さらに「老後は妻の祖国の韓国で送るつもりだ」と述べているのだ。

また、著者は日韓の物の考え方の隔たり、相違の根本に韓国の<儒教(朱子学)と科挙の伝統>の影響を強調しているが、卓説だと思う。

ノーベル平和賞をとった金大中政権すら批判の俎上に乗せる本書に書かれていることは、素直に評価できる。一方で本書で示される韓国人の心性に対して、懐かしい気分に浸らせてもらえた気がしている。

この本が、今ひとつ日韓両国で話題にならなかったのは、大変惜しいことだと思う。現在の完全に行き詰まった日韓関係を理解・打開していく上で、非常に有用な意見がたくさん記された著作として俺は強く本書を推奨する。

*表面だけ取り繕っているより、取っ組み合いの喧嘩をして、双方の違いをはっきり認識しておいたほうが、両国関係はよくなっていたでしょう「自尊心」という言葉に表れた韓国側の深く、強く、切ない思いに対して、日本側はいつも「事実関係」という、冷たい、空虚な、機械的な言葉で対応してきました。これでは溝は埋まりません。政治も外交も現実です。しかし人間が関与する以上、感情は無視することができません。どのようにして感情の融和をはかるか、これが大政治家の条件ですが、不幸にして日韓の間にはそのような政治家が存在しませんでした。/略。/私は家内と結婚し、自尊心だ何だと、訳のわからない言葉に何度も腹を立てたり、あきれたりしながらやってきましたが、十年過ぎた頃から、やっと少し韓国人の心の中が見えてきました。そうした体験から常々感じているのですが、ニコニコ笑いながら握手しただけで、軽々しく日韓の新時代を口にする日本の政治家たちは一体何なのだろうと不思議に思います。そんなに簡単に理解しあえるはずがないからです。176~177ページ。

3 002 松岡正剛「多読術」(ちくまプリマー新書;2009) 感想4

2013年09月03日 01時55分15秒 | 一日一冊読書開始
9月2日(月):

205ページ  所要時間 3:05    ブックオフ105円

2度目。前回は図書館の本だった。

著者66歳(1944生まれ)。「千夜千冊」で有名な松岡先生である。機械的速読による多読を「早食い競争のようだ」と排し、日々食事をする如く本を読む生活を説き、読書に対するさまざまな心構えが語られる。

途中まで感想は3にするつもりだった。俺の中に「所詮、批評家であり、創作する人間ではない」という軽んじる気分があったのだ。しかし、後半になると、さすがにその該博さと発想の豊かさ、柔軟さに圧倒されて感想を4に引き上げざるを得なくなった。

本書は、書中で取り上げる推薦図書も含めて、読書生活を豊かにするためのきっかけがたくさん記されている。書中の言葉を借りれば、俺の読書生活にとっての<キーブック>になった。今後折に触れ、見直していきたい。やはり、必要な本は買って所有しておくべきだと思う。でも、本って結構高価だし…、スカも多いし…なあ…。

何にせよ、「千夜千冊」では随分お世話になっているが、正剛先生の値打ちは、ようわからん。

■目次 (コピペ)
第一章 多読・少読・広読・狭読
セイゴオの本棚/本は二度読む/たまには違ったものを食べてみる/生い立ちを振り返る
第二章 多様性を育てていく
母からのプレゼント/親友に薦められた『カラマーゾフの兄弟』/文系も理系もこだわらない
第三章 読書の方法をさぐる
雑誌が読めれば本は読める/三割五分の打率で上々/活字中毒になってみる/目次をしっかり読む/本と混ざってみる/本にどんどん書き込む/著者のモデルを見極める
第四章 読書することは編集すること
著者と読者の距離/編集工学をやさしく説明する/ワイワイ・ガヤガヤの情報編集/言葉と文字とカラダの連動/マッピングで本を整理する/本棚から見える本の連関
第五章 自分に合った読書スタイル
お風呂で読む・寝転んで読む/自分の「好み」を大切にする
第六章 キーブックを選ぶ
読書に危険はつきもの/人に本を薦めてもらう/本を買うこと/キーブックとは何か/読書しつづけるコツ/本に攫われたい
第七章 読書の未来
鳥の目と足の目/情報検索の長所と短所/デジタルvs読書/読書を仲間と分ち合う/読書は傷つきやすいもの
あとがき「珈琲を手にとる前に」

※前回は、2010年3月19日(金)に所要時間 1:30で評価3である。感想は「読書に淫する著者の読書遍歴と、日頃の読書の方法を紹介。ただ、言葉が上滑りをしていて、壮大なる虚無、何も語っていない気もする。」と書いている。ちょっと厳し過ぎる評価だな、と今は思う。あの頃は、東野圭吾がちょっとマイブームだった。


※記録:9月2日(月) 363 PV/131 IP

3 001 菅広文「京大芸人」(2008;講談社) 感想3

2013年09月02日 02時11分07秒 | 一日一冊読書開始
9月1日(日):

188ページ  所要時間 2:00    ブックオフ200円

著者32歳(1976生まれ)。高学歴のお笑いコンビ「ロザン」のメンバー。一浪で大阪府立大学経済学部に進学(のち中退)した著者が、現役で京大法学部に進学(卒業)を果たした相方の宇治原の受験勉強ぶりをメインに据えて、高校時代から吉本興業でデビューするまでを、少しコミカルに紹介したもの。

内容は、当然だが大変平易で読み易い。笑いのツボを結構心得ているし、文章に軽快なリズム感があるのとでなかなかどうして楽しく読めた。

ブックオフで見かけて、中を見ると初版発行からわずか1年半の2010年版で11刷りとよく売れた本のようだった。少し立ち読みをした。宇治原の現役での受験勉強の様子などが紹介されていたので、200円(定価1470円)なら安いと思って買うことにした。

二人は、小・中・高一貫教育の大阪教育大学付属天王寺学舎の高校の同級生。菅は中学から高校へ内部進学した160人の一人、宇治原は高校で外部から入学した20人の一人高校からの外人部隊20名は、内部進学組から見れば、偏差値72で東大・京大進学予備軍の「高性能勉強ロボ」たちであった。

高2の終わり、菅の側から宇治原に、卒業したら「一緒に芸人になろう」と強く誘った。そして、「話題作りに、おまえ京大に入れ!」と進めたそうだ。言われなくても、宇治原は京大に行ったのだろうが、菅を通じて知らされる宇治原の受験勉強の方法論は、学校の無い日は一日に11時間勉強に集中する。全くけれんみのないまさに受験勉強の王道の実践であった。誰もが、わかっているが、それを実行できる<強い意志力><丈夫な頭脳>があるかどうかが、結局分かれ目となるのだろう。

※記録:9月1日(日) 389 PV/136 IP (ブログの開設から 694日目 )

130901 2年間有難うございました。とりあえず再度リセットします。一日一冊、3年目突入です。

2013年09月01日 01時36分35秒 | 閲覧数 記録
9月1日(日):

 2年間本当にお世話になり有難うございました。2年前の今日、一日一冊を目指して始めた試みです(ブログ自体は10月9日(日)開始)が、結局1年目は222冊、2年目は99冊で終わりました。自分としては忙しい仕事の中で善戦したつもりですが、一日一冊はやはり厳しかったです。一方で「一日一冊」と自分に言い聞かせ続けなければ、どんなに時間的余裕があっても読書という行為に結びつかない。「一冊の本に、何日でもかけてよい」というのであれば、この取り組みは続かなかった。

勿論、例外はありますが「どんな本であっても、一日で読む(眺める)」という原則を守ることによる気楽さがあったからこそ、続いたことです。どんなに難解な本や文豪の作品であっても「一日の中に収める。そのためには読むのではなく、眺めることになっても了とする」、「現実には会えない偉い作家、文豪、学者・研究者他関心のある人物に毎日一人ずつ会わせて頂けると考えるだけで贅沢で有難いことだ」という姿勢だからこそ良かった。

 また、読書専門ブログのつもりが、徒然に思う疑問・不安・怒りの吐け口になってしまい、兼好法師の気持ちが少しだけわかる気がしました。言わないでおくと腹ふくるる、物狂おしくなるので書き散らしてしまって申し訳ありません。

 この2年間を振り返って一番記憶に残っているのは、やはり、いっぱしの保守政治家気取りで、国民の中道・リベラル軸結集・定着の期待を理解できず見事に裏切り続けた<野田汚物「僕って偉いでしょ!」オナニー内閣>に対する怒りだった、と思う。期待が大きかっただけに、政治に対してこれほど腹が立ったことは本当にない。大飯原発再稼働、消費増税の食い逃げ、尖閣国有化素人外交、いずれもむかっ腹が立っておさまらない。理屈じゃない! 野田汚物だけは絶対に赦せない! 生理的な嫌悪感だ!

 松下政経塾の民主党は消えてなくなれ!おまえら自民党に合流してしまえ! 志ある中道・リベラル政治家は、護憲(九条堅持)、日米安保堅持、自衛隊賛成、反原発、多文化共生、アジア外交重視、生活・社会保障重視で結集してくれ。選挙の受け皿になる、しっかりした<第三極>を作ってくれ! 護憲(九条堅持)と日米安保堅持の両立が難しいなんて泣きごとは聞きたくない! その矛盾を何とかやり繰りするのが政治家の務めだろう。戦争は最大の基本的人権の侵害である! 自衛隊に他国の人間を殺させない平和国家を維持することが最も大切なことだろう。

 とりあえず、3年目突入です。読書カウントは、0冊にリセットさせて頂きます。

8月31日段階(ブログの開設から 693 日)で、
アクセス: 閲覧 375 PV / 訪問者 124 IP
トータル: 閲覧 161,841 PV/ 訪問者 64,681 IP

ランキング: 日別 11,508 位 / 週別 15,027 位

150329 タガ外せば歯止め失う 長谷部恭男・早稲田大学教授/「未来志向」は現実逃避 杉田敦・法政大学教授

 杉田 先日ドイツのメルケル首相が来日しました。戦後ドイツも様々な問題を抱えていますが、過去への反省と謝罪という「建前」を大切にし続けることで、国際的に発言力を強めてきた経緯がある。「建前」がソフトパワーにつながることを安倍さんたちは理解しているのでしょうか。  / /長谷部 そもそも談話が扱っているのは、学問的な歴史の問題ではなく、人々の情念が絡まる記憶の問題です。記念碑や記念館、映画に結実するもので、証拠の有無や正確性をいくら詰めても、決着はつかない。厳密な歴史のレベルで、仮に日本側が中国や韓国の主張に反証できたとしても、問題はむしろこじれる。相手を論破して済む話ではないから、お互いがなんとか折り合いのつく範囲内に収めようと政治的な判断をした。それが河野談話です。  / /杉田 談話の方向性や近隣との外交について「未来志向」という言い方がよくされますが、意図はどうあれ、それが過去の軽視という「見かけ」をもってしまえば、負の効果は計り知れない。安倍さんたちは、未来を向いて過去を振り払えば、政治的な自由度が高まると思っているのかもしれません。しかし政治の存在意義は様々な制約を踏まえつつ、何とか解を見いだしていくところにあります。政治的な閉塞(へいそく)感が強まる中で、自らに課せられているタガを外そうという動きが出てくる。しかし、それで万事うまくいくというのは、一種の現実逃避では。  / /長谷部 合理的な自己拘束という概念が吹っ飛んでしまっている印象です。縛られることによってより力を発揮できることがある。俳句は5・7・5と型が決まっているからこそ発想力が鍛えられる。しかし安倍さんたちは選挙に勝った自分たちは何にも縛られない、「建前」も法律も憲法解釈もすべて操作できると考えているようです。  / /杉田 俳句は好きな字数でよめばいいのだと。  / /長谷部 あらゆるタガをはずせば、短期的には楽になるかもしれません。しかし、次に政権が交代したとき、自分たちが時の政府を踏みとどまらせる歯止めもなくなる。外国の要求を、憲法の拘束があるからと断ることもできない。最後の最後、ここぞという時のよりどころが失われてしまう。その怖さを、安倍さんたちは自覚すべきです。 =敬称略(構成・高橋純子)朝日新聞『考論』

0015 オルテガ「大衆の反逆 (桑名一博訳;久野収解説)」(白水社イデー選書;1930)評価5

以下は、オルテガ所論の久野収による抜粋の抜粋である:///  オルテガによれば、政治のなかで「共存」への意志を最強力に表明し、実行していく政治スタイルこそ、自由主義的デモクラシーである。共存は、強い多数者が弱い少数者に喜んで提供する自己主張、他者説得の権利である。敵、それも最も弱い敵とさえ、積極的に共存するという、ゆるがない決意である。/その意味で、人類の自然的傾向に逆行する深いパラドックス(逆説)であるから、共存を決意した人類が、困難に面してこの決意を投げ出すほうへ後退したとしても、それは大きな悲劇ではあっても、大きな不思議とするには当たらない。/「敵と共存し、反対者と共に政治をおこなう」という意志と制度に背を向ける国家と国民が、ますます多くなっていく1930年代、オルテガは、「均質」化された「大衆」人間の直接行動こそが、あらゆる支配権力をして、反対派を圧迫させ、消滅させていく動力になるのだという。なぜなら、「大衆」人間は、自分たちと異類の非大衆人間との共存を全然望んでいないからである。略。///  「大衆」人間は、自分たちの生存の容易さ、豊かさ,無限界さを疑わない実感をもち、自己肯定と自己満足の結果として、他人に耳を貸さず、自分の意見を疑わず、自閉的となって、他人の存在そのものを考慮しなくなってしまう。そして彼と彼の同類しかいないかのように振舞ってしまう。/彼らは、配慮も、内省も、手続きも、遠慮もなしに、「直接行動」の方式に従って、自分たちの低俗な画一的意見をだれかれの区別なく、押しつけて、しかも押しつけの自覚さえもっていない。/彼らは、未開人―未開人は宗教、タブー、伝統、習慣といった社会的法廷の従順な信者である―ではなく、まさに文明の洗礼を受けた野蛮人である。文明の生み出した余裕、すなわち、贅沢、快適、安全、便益の側面だけの継承者であり、正常な生存の様式から見れば、奇形としかいいようのないライフスタイルを営んでいる新人類である。略。///  「自分がしたいことをするためにこの世に生まれあわせて来た」とする傾向、だから「したいことは何でもできる」とする信仰は、自由主義の自由の裏面、義務と責任を免除してもらう自由にほかならない。/われわれは自由主義の生みだした、この「大衆」人間的自由、自己中心的自由に対し、他者と共存する義務と責任をもった自由を保全しなければならないが、一筋縄でいかないのは、この仕事である。(160626:イギリスEU離脱について思うところ=もみ=)