もみさんの一日一冊遊書録( 2011年9月1日 スタート!: メメント・モリ ) ~たゆたえど沈まず~

年とともに人生はクロノロジー(年代記)からパースペクティブ(遠近法)になり、最後は一枚のピクチュア(絵)になる

150215 衆参両院の「テロ非難決議」を非難する!「テロの本質」を真面目に語る政治家はいないのか!

 真面目に「テロの本質」を考えれば、その原因が、決して宗教の違いにあるのではなく、世界的に広がる富の偏在、極端な格差拡大、差別構造の継承、及びパレスチナ問題、それらによる<若者たちの絶望>にあることは、実は誰もがわかっていることだろう! それを「世界には凶悪なテロリストが大勢いて、こいつらを叩き潰せばテロが無くなる」なんて話に無理やりすり替えている。誰も、「テロの本質が、日本・世界の社会構造が抱える富の偏在・格差の拡大及びパレスチナ問題の<野放し状態>にこそある」という本質を語らないし、見させようとしない。そして、凶悪なテロリストへの恐怖ばかりを煽りたてている。これはまさにオーウェルの「一九八四年」の世界と同じだ。今回の国会の「テロ非難決議」に社民党・共産党まで加わっていたのには、あきれ果てた。「誰も本質を見ようとしない。」「武力で世界中の<絶望した若者たち>を封じ込めるべきではないし、不可能だ!」

秋原葉月さん「Afternoon Cafe」ブログから

※(1)「もちろん、普通の人間は戦争を望まない。しかし、国民を戦争に参加させるのは、つねに簡単なことだ。とても単純だ。国民には攻撃されつつあると言い、平和主義者を愛国心に欠けていると非難し、国を危険にさらしていると主張する以外には、何もする必要がない。この方法はどんな国でも有効だ」byヘルマン・ゲーリング ※(2)いつの時代も大衆をファシズムに煽動する手口は同じ。なのに同じ手口に何度も騙されるのは過去に学んでいないから。格差を広げ、セイフティネットを破壊し、冷徹な自己責任論が横行する社会を継続させるのは簡単だ。今よりもっと格差を広げ、セイフティネットを破壊する政策をとればよい。そうすれば人々に自己責任論がもっと浸透し、草の根から勝手に右傾化してくれる。

辺見庸さんのブログから

・権力をあまりに人格的にとらえるのはどうかとおもう。口にするのもおぞましいドブの目をしたあの男を、ヒステリックに名指しでののしれば、反権力的そぶりになるとかんがえるのは、ドブの目をしたあの男とあまり変わらない、低い知性のあらわれである。権力の空間は、じつのところ、非人格的なのだ。だからてごわい。中心はドブの目をしたあの男=安倍晋三であるかにみえて、そうではない。ドブの目をしたあの男はひとつの(倒錯的な)社会心理学的な表象ではありえても、それを斃せば事態が革命的に変化するようなシロモノではない。権力には固定的な中心はなく、かくじつに「われわれ」をふくむ周縁があるだけだ。ドブの目をしたあの男は、陋劣な知性とふるまいで「われわれ」をいらだたせ、怒らせるとともに、「われわれ」をして社会心理学的に(かれを)蔑視せしめ、またそのことにより、「われわれ」が「われわれ」であることに無意識に満足もさせているのかもしれない。ところで、「われわれ」の内面には、濃淡の差こそあれ、ドブの目をしたあの男の貧寒とした影が棲んでいるのだ。戦争は、むろん、そう遠くない。そう切実にかんじられるかどうか。いざ戦争がはじまったら、反戦運動が愛国運動化する公算が大である。そう切実に予感できるかどうか。研ぎすまされた感性がいる。せむしの侏儒との「ふるいつきあい」がベンヤミンのなにかを決定した。そう直観できたアレントほどするどくはなくても、研ぎすまされた感性がいる。けふコビトがきた。ミスドにいった。(2015/11/11)

190530 山井和則氏の国民民主党<離党>を全面的に支持・応援する!頑張れ!「山井和則」でブログ内検索して下さい!

2019年05月31日 00時43分06秒 | 今、思うこと&意見
5月30日(木):  
京都新聞国民民主・山井国対委員長代行が離党へ 2019年05月29日 20時31分
 国民民主党国会対策委員長代行の山井和則衆院議員(比例近畿)が党京都府連幹部らに対し、6月3日付けで離党するとの意向を伝えていることが、29日分かった。無所属で活動を続ける見通し。山井氏は取材に応じていない。
 山井氏は2017年衆院選で、7選に向け民進党から旧希望の党に移って立候補したが京都6区で惜敗、比例で復活した。


山井和則氏、頑張れ!立憲民主党に合流してくれ!絶対に応援する!(もみ)

以下の記事をお読み頂ければ幸甚ですm(_ _)m。

190428 一年前:180428 「国民民主党」は生まれる前から終わっている。「前原詐欺師と一緒にやれる」というセンスが有権者をなめ切っていることの証明!
2019年04月28日 22時48分13秒 | 一年前

190428 国民民主党はもう一度分裂するべきだ。前原詐欺師のいる政党にはどうしても投票できない!
2019年04月28日 13時26分02秒 | 今、思うこと&意見

190303 三年半前 忘れないことが闘いだ!:151002 49万PV超:民主党前原詐欺師の戦争法案「見直し」論は憲法軽視、国民欺瞞の裏切り。
2019年03月03日 14時03分12秒 | 一年前

180507 どうして前原詐欺師と手を握れるのか。国民不在の政治屋集団が「国民党」を名乗る皮肉。
2018年05月07日 20時29分14秒 | 時代の記憶

180428 「国民民主党」は生まれる前から終わっている。「前原詐欺師と一緒にやれる」というセンスが有権者をなめ切っていることの証明!
2018年04月28日 13時45分07秒 | 徒然・雑感
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190526 一年前:180526 埒もないが、昨日の日本大学学長会見の感想⇒日本大学は、もはや大学ではない。やくざの巣窟。

2019年05月26日 23時17分31秒 | 一年前
5月26日(日):
180526 埒もないが、昨日の日本大学学長会見の感想⇒日本大学は、もはや大学ではない。やくざの巣窟。
5月26日(土):  すでに記者会見や報道その他で、アメフト前監督内田某の嘘つきが常務理事というNo.2の利権(金づる)を手放さないでしがみついている。また、週刊文春の記事を見......

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190522 (多事奏論)落書きと象徴と 値札をつけてしまっては 高橋純子

2019年05月22日 23時21分22秒 | 時代の記憶
5月22日(水):
朝日デジタル(多事奏論)落書きと象徴と 値札をつけてしまっては 高橋純子 
2019年5月22日05時00分

 5月1日。令和最初の朝を迎えた私は令和最初の歯磨きをして令和最初の外出へと一歩を踏み出し令和最初の電車に乗って……ああもう飽きた。3行苦行。とにかくたどり着いたる東京都庁。庁舎は広い。迷っていたら親切すぎる案内板に遭遇した。
 「『バンクシー作品らしきネズミの絵』 入り口」
 そう。世界的に有名なストリートアーティスト、バンクシーが都内の防潮扉に描いたとみられる落書き(グラフィティ)、小池百合子知事に「捕獲」されたネズミに会いにきたのだ。
     *
 長い行列の最後尾につく。赤い規制線、うやうやしく飾られた落書き、隣に張り付く警備員。落書きネズミをまさかの厚遇。なんだか滑稽な光景だ。「バンクシーって誰やねん?」「知らん」と列の外からスマホで写真を撮っている家族連れがまぶしい。
 15分ほど並んでいよいよ対面。ん? あれ? 「これか」以外、何ら感情を喚起されない――と後日吐露したら、「そりゃそうですよ」と、毛利嘉孝・東京芸術大教授。
 「グラフィティアートは、描かれた場所込みの表現。その場から撤去した時点で価値はゼロになります」
 それでも知事は独特の嗅覚(きゅうかく)で、ネズミの公開が自分にとって何らかプラスになるとかぎ取ったのでしょうねえ、とうなずきあう。「商品化できるもの、お金になるもの、票になるもの、つまり使えるものは何でも使う風潮が強まっている。その一方で、使えないものへの無慈悲な排除が同時に進行していると思います」にうなずく。
 バンクシーに関する訳書がある毛利さんにはネズミ発見時にテレビ局の取材が殺到したが、質問はほぼ二つだったという。
 「本物ですか?」「いくらですか?」
 なるほど、そう言われてみれば……。
     *
 ビタミンCはレモン〇個分。食物繊維はレタス×個分。面積は東京ドームの△倍……などなど、比較の基準にはそれぞれ定番があるが、このたび新星が登場した。
 「新天皇即位はスーパーボウルの100倍」
 即位後初の国賓として日本政府の招待を受けたものの、当初さほど乗り気でなかったトランプ米大統領。米プロフットボールの王者を決める「スーパーボウル」を引き合いに、「その行事は日本人にとって、スーパーボウルと比べてどれくらい大きいものなんだ?」と聞いたら、安倍晋三首相が「だいたい100倍くらいだ」と答えたので、「だったら行く」となったのだそうだ。
 聞く方も聞く方なら答える方も答える方の、見事な割れ鍋に綴(と)じ蓋(ぶた)案件。梅干しの100倍酸っぱい日米のビューティフルハーモニー(当社比)。
 私は別に天皇を信奉する者ではないが、この報に触れた時はギョッとした。天皇に「値札」をつけない、政治的に利用しないことは、天皇を「国民統合の象徴」と位置付ける憲法を持つ国の、政治家の、最低限のルールだと考えるからである。
 天皇が統合の象徴たり得るのは、世俗の価値から離れたところに身を置き、実利をもたらさないことによって尊厳を保っているからだろう。100倍だろうが1万倍だろうが、値札をつけてしまったら象徴ではなく商品になり下がる。それで実利にしか関心がない「親分」の歓心を買おうなんて、三下(さんした)以下の所業ではないか。
 かてて加えて現政権は改元を憲法改正に利用する気満々だ。「令和元年という新たな時代のスタートライン」を強調する首相と、「令和になったらキャンペーンを張るしかない」「新しい時代になったら少しワイルドな憲法審査を」な側近。安い。今が買い替えのチャンス! 初回限定お急ぎください!って、変えるべきは憲法なの? 政治じゃなくて? どうすかそのへん。
 はい、今から30分間オペレーターを増員してお電話お待ちしています。 (編集委員)
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190518 久しぶりの読書。真藤 順丈「宝島」(講談社:2018)に挑戦中。読み終えれるかは不明。

2019年05月18日 23時00分29秒 | 沖縄と共に生きる
5月18日(土):  

久しぶりに本格的な本を読んでいる。真藤 順丈「宝島」(講談社:2018)に挑戦中。1ページ30秒では全く歯が立たない。現在541ページ中の281ページで所要時間4:00であるが、正直漠然とした筋立てしかわからない。ただ、本書の中には史実をよく踏まえて、べっとりとした手触り感の沖縄が描かれている。戦後7年目の1952年から1972年を描いた若者たちの勇壮でリアルな叙事詩になっている。最後まで読めていないが感想5または特5は決まっている。
図書館の本だが、今、アマゾンで注文1269円(1021+248)を出した。

著者41歳(1977:東京)。

【内容情報】英雄を失った島に、新たな魂が立ち上がる。固い絆で結ばれた三人の幼馴染み、グスク、レイ、ヤマコ。奪われた「故郷」を取り戻すため、少年少女は立ち上がる。生きるとは走ること、抗うこと、そして想い続けることだった。少年少女は警官になり、教師になり、テロリストになりー同じ夢に向かった。米軍統治下の沖縄を嵐のように駆け抜ける、青春と革命の一大叙事詩!!
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190515 一年前:180515 日刊ゲンダイ:鈴木邦男氏が明言 「私は愛国者」「国のため」と声高に言う人は偽物 ※すごく当たり前のこと!(もみ)

2019年05月16日 00時45分23秒 | 一年前
5月15日(水):
180515 日刊ゲンダイ:鈴木邦男氏が明言 「私は愛国者」「国のため」と声高に言う人は偽物 ※すごく当たり前のこと!(もみ)
5月15日(火):   「今の政権には反省がない」と鈴木邦男氏(C)日刊ゲンダイ日刊ゲンダイ:鈴木邦男氏が明言 「私は愛国者」「国のため」と声高に言う人は偽物 注目の人 直撃イン......

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190515 一年前:180514 全面支持! 【政治断簡】私たちは、黙らない 編集委員・高橋純子

2019年05月16日 00時42分44秒 | 一年前
5月15日(水):
180514 全面支持! 【政治断簡】私たちは、黙らない 編集委員・高橋純子
5月14日(月):   朝日新聞:【政治断簡】私たちは、黙らない 編集委員・高橋純子  2018年5月14日05時00分 あっそうなのデベソなの。 出典は今もってナゾだが、幼......

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190513 島田 雅彦:山本太郎を守れ 『僕にもできた! 国会議員』(山本太郎=著 雨宮処凛=取材・構成 :2019/4/9、筑摩書房 )書評

2019年05月13日 21時29分20秒 | 日記
5月13日(月):      
島田 雅彦山本太郎を守れ  『僕にもできた! 国会議員』(山本太郎=著 雨宮処凛=取材・構成:2019/4/9、筑摩書房 )書評   
   
2019年5月8日更新

名文です。思わず朗読し、配布しまくりたくなる文章です! 作家・島田雅彦氏が、山本太郎氏の国会活動について書かれた本書を書評。 「待望されるのは政治の不毛を笑い飛ばしつつ、常識を覆すリベラルのトリックスターである」

 理想主義者の代名詞に「ドン・キホーテ」というのがあるが、山本太郎ほどこの称号にふさわしい男はいない。通例、揶揄のニュアンスが付いて回るが、徒手空拳で巨悪に突撃してゆく蛮勇こそ現在の政治家に最も必要とされる素質である。その理想は憲法に忠実で、あるべき政治道徳に則り、国民に安全で健康な生活を確保しようとする高潔なものだ。国会には七百人以上の議員がいるが、山本太郎と何人かの例外を除けば、ほとんどの議員が多数派の頭数合わせと己が既得権益を守ることしか頭にない。山本太郎が理想主義者として浮いてしまうこと自体が政治の退廃、劣化の証左になっている。
 山本太郎の六年間の議員活動はちょうど安倍政権の悪政と重なるが、この間に悪政があまりに自明のことになってしまい、有権者のあいだに諦めムードが広がり出した。もちろん、野党議員たちは国会や委員会で政府の対応を批判し、数々の疑惑に対する真相究明を続けているが、首相はじめ政権担当者たちは呼吸するように嘘をつき、公文書の改竄と偽造は当たり前、幽体離脱したかのように当事者意識を欠き、一様に記憶喪失に陥っている。もう少し道理を知っているはずの男たちも、破綻の予感を抱きながら、傍観している。政府は実質、自分で何かを決めたことも、率先して対策を練ったこともない人々の吹き溜まりである。
 結果、財政破綻は秒読み、廃炉への道は遠く、放射能はアウト・オブ・コントロール、外交、安全保障政策も全て裏目に出た。無為無策の首相や子どもの使いの外相を置き去りにして、国際政治の謀略は容赦なく進行する。相手の厳しい次の一手には対応できそうもない。貧困問題もいよいよ深刻になり、生活苦を強いられた庶民のあいだから、怨嗟の声が上がる。純粋な理想主義者がムチを入れなければ、政府はピクリとも動かない。
 首相とその不愉快な仲間たちは官房機密費を使って、マスメディアを籠絡し、世論操作することも、内閣人事局を通じて、官僚を丸め込むことも、首相権限を振りかざして警察や司法に圧力をかけることもできるが、その絶大な権力を使って、やることといったら、自分たちの不正、失策を隠すこと、アメリカ大統領のパシリとして貢ぎ、日米安全保障条約および日米地位協定を憲法の上に置き、この国の占領状態を維持し、その利権で私腹を肥やすことだけだ。山本太郎は活動資金も限られ、官僚やマスメディアを操ることはできないが、彼には有能なブレーンがついていて、ボランティア的に彼をサポートし、戦略を授けてくれるので、国家権力を私的に濫用する極右政権相手のゲリラ戦はかなり奏功しているといっていい。そのゲリラ戦の主戦場は国会中継で、政府側が誤魔化しと嘘でしどろもどろになる中、舌鋒鋭く切り込んでゆく様子はまさに「山本太郎劇場」だ。山本太郎は質問を通じて、被災者支援等で政府に善処を促すことに成功している。
 有権者が無知で無関心でいる限り、悪政は続く。礼儀正しく、おとなしく、他人を攻撃せず、空気を読む。そんな人々の沈黙の同意によって、不正が見逃される。右でも左でもない中立の立場でいる限り、極右の専横は容認される。そうした「無関心な人々の共謀」をいかに打破するか、それが問題だ。もし、それに成功すれば、政権にとっては致命傷になる。待望されるのは政治の不毛を笑い飛ばしつつ、常識を覆すリベラルのトリックスターである。
 六年前に俳優から政治家に転身した時、彼自身が一般の無関心層と変わらない素人だった。だが、謙虚に勉強を続けるうちに堂々と無能な為政者たちに正論を突きつける市民視線の政治家になった。ここ六年間の山本太郎の軌跡は、「王様は裸だ」といえる正直者の素人にしかこの国は変えられないということを如実に示している。「山本太郎が首相になる」と聞いて、「まさか」という人は政治の本質をまだわかっていない。実際、極右マフィア政権が六年も続くという「まさか」を見てきたのだから、その反動から山本太郎首相の誕生は十分あり得ると考えなければ、やってられない
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190513 お話にならない。戦争をもてあそぶチンピラ丸山穂高は衆議院議員を辞職せよ!これが維新の会の本質だ。

2019年05月13日 20時51分33秒 | 時代の記憶
5月13日(月)
HTB北海道テレビ<北海道>酒に酔い維新議員 島返還に戦争持ち出し元島民抗議
5/13(月) 15:48配信
 13日、北方四島の国後島から帰港したビザなし交流の訪問団。この訪問団に参加していた日本維新の会の丸山穂高衆議院議員の発言をめぐり、元島民らから抗議を受けていました。
 丸山穂高衆議院議員は11日、現地で島返還の手段として戦争を持ち出し、元島民らから抗議を受けていました。
 同行した記者が録音した丸山議員の音声です。
 丸山議員音声「戦争でこの島を取り返すことは賛成ですか?反対ですか?」
 団長「戦争で?」
 丸山「ロシアが混乱しているときに取り返すのはOKですか?」
 団長「戦争なんて言葉は使いたくないです。使いたくない」
 丸山「でも取り返せないですよね?」
 団長「いや、戦争はすべきではない」
 丸山「戦争しないとどうしようもなくないですか?」 
 団長「いや、戦争は必要ないです」
 
 丸山議員とやりとりをした訪問団の団長で、元島民の大塚さんは「私は真っ向から反対いたしました。戦争で取るとか取らないか、そんなこと私は聞いたこともありませんしね」と話しています。丸山議員はこの発言の前に酒を飲んでいたということです。元島民らはこの発言に抗議しましたが、丸山議員は酒に酔って騒いだことについては謝罪したものの、戦争発言については「賛成か反対かを聞いただけ」だとし、「北方領土を戦争で取られたわけですから、取り返すということに対して賛成か反対か聞いたと。別にそういう話があってもいいわけじゃないですか。それに対して何をダメだとおっしゃっているのかよくわからないです」とコメントしています。丸山議員の発言について日本維新の会の松井代表は、
 「戦争で取り返すようなことは、我々党として一切考えはありません。武力での解決というのは僕にはないですね」と話しています。
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190507 一年前:180507 どうして前原詐欺師と手を握れるのか。国民不在の政治屋集団が「国民党」を名乗る皮肉。

2019年05月08日 00時44分10秒 | 一年前
5月7日(火):
180507 どうして前原詐欺師と手を握れるのか。国民不在の政治屋集団が「国民党」を名乗る皮肉。

5月7日(月):どうして前原詐欺師と手を握れるのか。その手を凝視(み)ている国民は不在の新党。自民党に対抗する野党共闘の障害物。日本政治の癌”前原詐欺師”の分身たち。国民不在の......

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190506 NHK時代劇「風の果て(藤沢周平原作)」(2007年放映) 感想5

2019年05月06日 23時37分55秒 | 映画・映像
5月6日(月):    

明日からの仕事を前にやらなければならない雑用をするためにBGMとして久しぶりに45分×8回を全部通して観た。藤沢周平の作品はあまり読んでいない。「密謀(上)(下)」「市塵(上)(下)」ぐらいしか読んでいない。しかし、映像化された作品世界はドラマ、映画ともにもれなく良い。切なく、已むに已まれぬ思いの世界。また、本作品は特にキャストの全俳優たちががあまりにもはまり役で素晴らしかった。逐一の感想を再現はできないが、この作品世界に浸っているのは幸せな時間だった。

野瀬市之丞の遠藤憲一が特に良かった。桑山又左衛門の佐藤浩市、杉山忠兵衛の仲村トオル、藤井庄六の野添義弘、いずれも良かった。
分かれ道/太蔵が原 /春雷 /出世/政変/最後の敵/果たし状 /尚、足を知らず

近いうちに原作を読みたいものだ。
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190506 一年前:7 055 姜尚中「在日」(講談社/集英社文庫:2004/2008加筆)感想 特5

2019年05月06日 21時25分22秒 | 一年前
5月6日(月):
7 055 姜尚中「在日」(講談社/集英社文庫:2004/2008加筆)感想 特5
5月5日(土):  256ページ     所要時間4:40    ブックオフ105円著者53歳/57歳(1950生まれ)。熊本県熊本市生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科博......

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190506 一年前:7 054 青木裕司「大学入試 世界史講義の実況中継(上)」(語学春秋社:1990)感想5

2019年05月06日 21時22分50秒 | 一年前
5月6日(月):
7 054 青木裕司「大学入試 世界史講義の実況中継(上)」(語学春秋社:1990)感想5
5月4日(金):  289ページ     所要時間7:00     蔵書著者34歳(1956生まれ)。超ロングセラーの初版本である。何度読み返してきたのかはわからないが......

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190506 一年前:7 052 カレル・ヴァン・ウォルフレン「人間を幸福にしない日本というシステム 篠原勝=訳」(毎日新聞社:1994)特々5

2019年05月06日 21時12分50秒 | 一年前
5月6日(月):
7 052 カレル・ヴァン・ウォルフレン「人間を幸福にしない日本というシステム 篠原勝=訳」(毎日新聞社:1994)特々5
5月2日(水):    350ページ     所要時間6:10      死蔵書(第23刷 1996年)著者53歳(1941生まれ)。オランダ。まず、本書を高いお金で買......

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190506 上野千鶴子氏「平成31年度東京大学学部入学式 祝辞」(4月12日) ※遅ればせながら

2019年05月06日 11時51分11秒 | 時代の記憶
5月6日(月):  

平成31年度東京大学学部入学式 祝辞

ご入学おめでとうございます。あなたたちは激烈な競争を勝ち抜いてこの場に来ることができました。

女子学生の置かれている現実
その選抜試験が公正なものであることをあなたたちは疑っておられないと思います。もし不公正であれば、怒りが湧くでしょう。が、しかし、昨年、東京医科大不正入試問題が発覚し、女子学生と浪人生に差別があることが判明しました。文科省が全国81の医科大・医学部の全数調査を実施したところ、女子学生の入りにくさ、すなわち女子学生の合格率に対する男子学生の合格率は平均1.2倍と出ました。問題の東医大は1.29、最高が順天堂大の1.67、上位には昭和大、日本大、慶応大などの私学が並んでいます。1.0よりも低い、すなわち女子学生の方が入りやすい大学には鳥取大、島根大、徳島大、弘前大などの地方国立大医学部が並んでいます。ちなみに東京大学理科3類は1.03、平均よりは低いですが1.0よりは高い、この数字をどう読み解けばよいでしょうか。統計は大事です、それをもとに考察が成り立つのですから。
女子学生が男子学生より合格しにくいのは、男子受験生の成績の方がよいからでしょうか?全国医学部調査結果を公表した文科省の担当者が、こんなコメントを述べています。「男子優位の学部、学科は他に見当たらず、理工系も文系も女子が優位な場合が多い」。ということは、医学部を除く他学部では、女子の入りにくさは1以下であること、医学部が1を越えていることには、なんらかの説明が要ることを意味します。
事実、各種のデータが、女子受験生の偏差値の方が男子受験生より高いことを証明しています。まず第1に女子学生は浪人を避けるために余裕を持って受験先を決める傾向があります。第2に東京大学入学者の女性比率は長期にわたって「2割の壁」を越えません。今年度に至っては18.1%と前年度を下回りました。統計的には偏差値の正規分布に男女差はありませんから、男子学生以上に優秀な女子学生が東大を受験していることになります。第3に、4年制大学進学率そのものに性別によるギャップがあります。2016年度の学校基本調査によれば4年制大学進学率は男子55.6%、女子48.2%と7ポイントもの差があります。この差は成績の差ではありません。「息子は大学まで、娘は短大まで」でよいと考える親の性差別の結果です。
最近ノーベル平和賞受賞者のマララ・ユスフザイさんが日本を訪れて「女子教育」の必要性を訴えました。それはパキスタンにとっては重要だが、日本には無関係でしょうか。「どうせ女の子だし」「しょせん女の子だから」と水をかけ、足を引っ張ることを、aspirationのcooling downすなわち意欲の冷却効果と言います。マララさんのお父さんは、「どうやって娘を育てたか」と訊かれて、「娘の翼を折らないようにしてきた」と答えました。そのとおり、多くの娘たちは、子どもなら誰でも持っている翼を折られてきたのです。
そうやって東大に頑張って進学した男女学生を待っているのは、どんな環境でしょうか。他大学との合コン(合同コンパ)で東大の男子学生はもてます。東大の女子学生からはこんな話を聞きました。「キミ、どこの大学?」と訊かれたら、「東京、の、大学...」と答えるのだそうです。なぜかといえば「東大」といえば、退かれるから、だそうです。なぜ男子学生は東大生であることに誇りが持てるのに、女子学生は答えに躊躇するのでしょうか。なぜなら、男性の価値と成績のよさは一致しているのに、女性の価値と成績のよさとのあいだには、ねじれがあるからです。女子は子どものときから「かわいい」ことを期待されます。ところで「かわいい」とはどんな価値でしょうか?愛される、選ばれる、守ってもらえる価値には、相手を絶対におびやかさないという保証が含まれています。だから女子は、自分が成績がいいことや、東大生であることを隠そうとするのです。
東大工学部と大学院の男子学生5人が、私大の女子学生を集団で性的に凌辱した事件がありました。加害者の男子学生は3人が退学、2人が停学処分を受けました。この事件をモデルにして姫野カオルコさんという作家が『彼女は頭が悪いから』という小説を書き、昨年それをテーマに学内でシンポジウムが開かれました。「彼女は頭が悪いから」というのは、取り調べの過程で、実際に加害者の男子学生が口にしたコトバだそうです。この作品を読めば、東大の男子学生が社会からどんな目で見られているかがわかります。
東大には今でも東大女子が実質的に入れず、他大学の女子のみに参加を認める男子サークルがあると聞きました。わたしが学生だった半世紀前にも同じようなサークルがありました。それが半世紀後の今日も続いているとは驚きです。この3月に東京大学男女共同参画担当理事・副学長名で、女子学生排除は「東大憲章」が唱える平等の理念に反すると警告を発しました。
これまであなたたちが過ごしてきた学校は、タテマエ平等の社会でした。偏差値競争に男女別はありません。ですが、大学に入る時点ですでに隠れた性差別が始まっています。社会に出れば、もっとあからさまな性差別が横行しています。東京大学もまた、残念ながらその例のひとつです。
学部においておよそ20%の女子学生比率は、大学院になると修士課程で25%、博士課程で30.7%になります。その先、研究職となると、助教の女性比率は18.2、准教授で11.6、教授職で7.8%と低下します。これは国会議員の女性比率より低い数字です。女性学部長・研究科長は15人のうち1人、歴代総長には女性はいません。

女性学のパイオニアとして
こういうことを研究する学問が40年前に生まれました。女性学という学問です。のちにジェンダー研究と呼ばれるようになりました。私が学生だったころ、女性学という学問はこの世にありませんでした。なかったから、作りました。女性学は大学の外で生まれて、大学の中に参入しました。4半世紀前、私が東京大学に赴任したとき、私は文学部で3人目の女性教員でした。そして女性学を教壇で教える立場に立ちました。女性学を始めてみたら、世の中は解かれていない謎だらけでした。どうして男は仕事で女は家事、って決まっているの?主婦ってなあに、何する人?ナプキンやタンポンがなかった時代には、月経用品は何を使っていたの?日本の歴史に同性愛者はいたの?...誰も調べたことがなかったから、先行研究というものがありません。ですから何をやってもその分野のパイオニア、第1人者になれたのです。今日東京大学では、主婦の研究でも、少女マンガの研究でもセクシュアリティの研究でも学位がとれますが、それは私たちが新しい分野に取り組んで、闘ってきたからです。そして私を突き動かしてきたのは、あくことなき好奇心と、社会の不公正に対する怒りでした。
学問にもベンチャーがあります。衰退していく学問に対して、あたらしく勃興していく学問があります。女性学はベンチャーでした。女性学にかぎらず、環境学、情報学、障害学などさまざまな新しい分野が生まれました。時代の変化がそれを求めたからです。

変化と多様性に拓かれた大学
言っておきますが、東京大学は変化と多様性に拓かれた大学です。わたしのような者を採用し、この場に立たせたことがその証です。東大には、在日韓国人教授、姜尚中さんも、高卒の教授、安藤忠雄さんもいました。また盲ろう二重の障害者である教授、福島智さんもいらっしゃいます。
あなたたちは選抜されてここに来ました。東大生ひとりあたりにかかる国費負担は年間500万円と言われています。これから4年間すばらしい教育学習環境があなたたちを待っています。そのすばらしさは、ここで教えた経験のある私が請け合います。
あなたたちはがんばれば報われる、と思ってここまで来たはずです。ですが、冒頭で不正入試に触れたとおり、がんばってもそれが公正に報われない社会があなたたちを待っています。そしてがんばったら報われるとあなたがたが思えることそのものが、あなたがたの努力の成果ではなく、環境のおかげだったこと忘れないようにしてください。あなたたちが今日「がんばったら報われる」と思えるのは、これまであなたたちの周囲の環境が、あなたたちを励まし、背を押し、手を持ってひきあげ、やりとげたことを評価してほめてくれたからこそです。世の中には、がんばっても報われないひと、がんばろうにもがんばれないひと、がんばりすぎて心と体をこわしたひと...たちがいます。がんばる前から、「しょせんおまえなんか」「どうせわたしなんて」とがんばる意欲をくじかれるひとたちもいます。
あなたたちのがんばりを、どうぞ自分が勝ち抜くためだけに使わないでください。恵まれた環境と恵まれた能力とを、恵まれないひとびとを貶めるためにではなく、そういうひとびとを助けるために使ってください。そして強がらず、自分の弱さを認め、支え合って生きてください。女性学を生んだのはフェミニズムという女性運動ですが、フェミニズムはけっして女も男のようにふるまいたいとか、弱者が強者になりたいという思想ではありません。フェミニズムは弱者が弱者のままで尊重されることを求める思想です。

東京大学で学ぶ価値
あなた方を待ち受けているのは、これまでのセオリーが当てはまらない、予測不可能な未知の世界です。これまであなた方は正解のある知を求めてきました。これからあなた方を待っているのは、正解のない問いに満ちた世界です。学内に多様性がなぜ必要かと言えば、新しい価値とはシステムとシステムのあいだ、異文化が摩擦するところに生まれるからです。学内にとどまる必要はありません。東大には海外留学や国際交流、国内の地域課題の解決に関わる活動をサポートする仕組みもあります。未知を求めて、よその世界にも飛び出してください。異文化を怖れる必要はありません。人間が生きているところでなら、どこでも生きていけます。あなた方には、東大ブランドがまったく通用しない世界でも、どんな環境でも、どんな世界でも、たとえ難民になってでも、生きていける知を身につけてもらいたい。大学で学ぶ価値とは、すでにある知を身につけることではなく、これまで誰も見たことのない知を生み出すための知を身に付けることだと、わたしは確信しています。知を生み出す知を、メタ知識といいます。そのメタ知識を学生に身につけてもらうことこそが、大学の使命です。ようこそ、東京大学へ。

平成31年4月12日
認定NPO法人 ウィメンズ アクション ネットワーク理事長
上野 千鶴子
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190506 アベのビデオメッセージに感じる違和感・気持ち悪さの正体は、狡さ、卑怯さ、臆病さ。天皇気取りの幼児性。

2019年05月06日 10時23分15秒 | 今、思うこと&意見
5月6日(月):

アベが自分を支持する団体や集会に送るビデオメッセージのニュースを見ていて、いつも感じていた違和感・気持ち悪さの正体に何となく答えが見つかって腑に落ちた。ビデオメッセージは一方通行なのだ。自分勝手な言い分を好き放題に言いっ放しにすることができる。異論も反論もあり得ないので、議論でしどろもどろになることもない。メッセージを直接見ているのはアベの支持団体の者たちだが、マスゴミは必ず首相のビデオ談話としてニュースで全国民・市民に垂れ流す。批判を加えることもない。

民主主義で最も大切な議論から逃げ続けながら、一見格好よく見せることができるやり方がビデオメッセージという方法だ。アベの臆病さ、狡さ、卑怯さが最もよく出ている。テレビのニュースで、無理やりあのビデオメッセージを見せられた時の違和感と気持ち悪さは、単にアベの主張の内容だけではなく、ビデオの中に逃げ込んで下々の者たちにお言葉として垂れ流す狡さ、卑怯さ、いやらしさに対して感じていたことなのだ。

この方法が正当化されるのは、憲法で政治的発言を一切禁じられた天皇が、東日本大震災や自らの退位をめぐって已むに已まれず窮余の策として平成の30年間でほんの数度だけである。

アベはビデオメッセージで、自らを天皇とはき違えて異論、反論一切を受けないお言葉の垂れ流しを行っているのだ。それが格好がいいと勘違いしていることといい、ビデオメッセージを天皇が発する際の苦悩一切が抜け落ちていることと言い、この愚か者の狡猾に見えて、卑怯極まりない幼児性を感ぜざるを得ない。本当に醜い最低の政治屋だ。

俺の知る限り、アベ・アソウは、日本の近代史上比肩するものがないほど愚劣・低劣・レベルが低い政治屋である。以前は、東条英機や松岡洋右を例に挙げていたが、すでにそのレベルを越えつつある。何よりも世襲で頭が悪く、かつ学ぼうとする意思がない。国民生活を見ようとせず、権力を自分のために使うことだけ考えている。この6年間で、日本という国はそろそろ限界近くまで疲弊してしまっている。この政権によって戦後日本の築き上げてきた国力という財産が急速に食い潰されてしまった。目に見えて弱っていく国力・外交力、そして国民生活。腐り果てた自民党が好んで使う<国益>は、この政党によって大きく棄損された。アベ・アソウの自民党、ついでに創価学会こそが<売国奴>だと俺は考えている。

創価学会に対して、俺は若かった頃と違ってまともな宗教団体として認めるようになっていた。しかし、国民生活を犠牲にして、憲法破壊・軍事拡大路線にひた走るアベ・アソウ自民党政権をここまで下支えし続ける姿を6年間見せつけられて、創価学会に対する不信感は相当深まっている。創価学会は、幸福の科学と同じレベルですか?と俺は公明党の山口代表に問いたい。
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150329 タガ外せば歯止め失う 長谷部恭男・早稲田大学教授/「未来志向」は現実逃避 杉田敦・法政大学教授

 杉田 先日ドイツのメルケル首相が来日しました。戦後ドイツも様々な問題を抱えていますが、過去への反省と謝罪という「建前」を大切にし続けることで、国際的に発言力を強めてきた経緯がある。「建前」がソフトパワーにつながることを安倍さんたちは理解しているのでしょうか。  / /長谷部 そもそも談話が扱っているのは、学問的な歴史の問題ではなく、人々の情念が絡まる記憶の問題です。記念碑や記念館、映画に結実するもので、証拠の有無や正確性をいくら詰めても、決着はつかない。厳密な歴史のレベルで、仮に日本側が中国や韓国の主張に反証できたとしても、問題はむしろこじれる。相手を論破して済む話ではないから、お互いがなんとか折り合いのつく範囲内に収めようと政治的な判断をした。それが河野談話です。  / /杉田 談話の方向性や近隣との外交について「未来志向」という言い方がよくされますが、意図はどうあれ、それが過去の軽視という「見かけ」をもってしまえば、負の効果は計り知れない。安倍さんたちは、未来を向いて過去を振り払えば、政治的な自由度が高まると思っているのかもしれません。しかし政治の存在意義は様々な制約を踏まえつつ、何とか解を見いだしていくところにあります。政治的な閉塞(へいそく)感が強まる中で、自らに課せられているタガを外そうという動きが出てくる。しかし、それで万事うまくいくというのは、一種の現実逃避では。  / /長谷部 合理的な自己拘束という概念が吹っ飛んでしまっている印象です。縛られることによってより力を発揮できることがある。俳句は5・7・5と型が決まっているからこそ発想力が鍛えられる。しかし安倍さんたちは選挙に勝った自分たちは何にも縛られない、「建前」も法律も憲法解釈もすべて操作できると考えているようです。  / /杉田 俳句は好きな字数でよめばいいのだと。  / /長谷部 あらゆるタガをはずせば、短期的には楽になるかもしれません。しかし、次に政権が交代したとき、自分たちが時の政府を踏みとどまらせる歯止めもなくなる。外国の要求を、憲法の拘束があるからと断ることもできない。最後の最後、ここぞという時のよりどころが失われてしまう。その怖さを、安倍さんたちは自覚すべきです。 =敬称略(構成・高橋純子)朝日新聞『考論』

0015 オルテガ「大衆の反逆 (桑名一博訳;久野収解説)」(白水社イデー選書;1930)評価5

以下は、オルテガ所論の久野収による抜粋の抜粋である:///  オルテガによれば、政治のなかで「共存」への意志を最強力に表明し、実行していく政治スタイルこそ、自由主義的デモクラシーである。共存は、強い多数者が弱い少数者に喜んで提供する自己主張、他者説得の権利である。敵、それも最も弱い敵とさえ、積極的に共存するという、ゆるがない決意である。/その意味で、人類の自然的傾向に逆行する深いパラドックス(逆説)であるから、共存を決意した人類が、困難に面してこの決意を投げ出すほうへ後退したとしても、それは大きな悲劇ではあっても、大きな不思議とするには当たらない。/「敵と共存し、反対者と共に政治をおこなう」という意志と制度に背を向ける国家と国民が、ますます多くなっていく1930年代、オルテガは、「均質」化された「大衆」人間の直接行動こそが、あらゆる支配権力をして、反対派を圧迫させ、消滅させていく動力になるのだという。なぜなら、「大衆」人間は、自分たちと異類の非大衆人間との共存を全然望んでいないからである。略。///  「大衆」人間は、自分たちの生存の容易さ、豊かさ,無限界さを疑わない実感をもち、自己肯定と自己満足の結果として、他人に耳を貸さず、自分の意見を疑わず、自閉的となって、他人の存在そのものを考慮しなくなってしまう。そして彼と彼の同類しかいないかのように振舞ってしまう。/彼らは、配慮も、内省も、手続きも、遠慮もなしに、「直接行動」の方式に従って、自分たちの低俗な画一的意見をだれかれの区別なく、押しつけて、しかも押しつけの自覚さえもっていない。/彼らは、未開人―未開人は宗教、タブー、伝統、習慣といった社会的法廷の従順な信者である―ではなく、まさに文明の洗礼を受けた野蛮人である。文明の生み出した余裕、すなわち、贅沢、快適、安全、便益の側面だけの継承者であり、正常な生存の様式から見れば、奇形としかいいようのないライフスタイルを営んでいる新人類である。略。///  「自分がしたいことをするためにこの世に生まれあわせて来た」とする傾向、だから「したいことは何でもできる」とする信仰は、自由主義の自由の裏面、義務と責任を免除してもらう自由にほかならない。/われわれは自由主義の生みだした、この「大衆」人間的自由、自己中心的自由に対し、他者と共存する義務と責任をもった自由を保全しなければならないが、一筋縄でいかないのは、この仕事である。(160626:イギリスEU離脱について思うところ=もみ=)